シェード(仮面ライダーG)

登録日:2019/09/18 (水) 18:13:52
更新日:2023/06/16 Fri 18:12:07
所要時間:約 6 分で読めます






この建物は我々シェードが占領したぁ!!

大人しく指示に従えば危害は加えない。だがしかし!

……逆らえば……“死”だ。



裏切り者には…死の薔薇を送ろう……。


シェードとは、『仮面ライダーG』に登場する組織。


概要

2009年に世界各地で多発するテロに備えて日本政府が創設した組織。創設者は徳川清山。

あらゆる分野の精鋭が集められたエリート集団であり、エリートの名に恥じない相当な成果を挙げる。
しかし、その裏で人間を洗脳して肉体を改造するという極悪非道な実験を行っており、改造する人間も一般市民を被験体として拉致していた。

最終的には何が理由で判明したのかは不明だが、組織の実態が明るみに出た事で組織は即刻解散。
創設者の徳川清山も逮捕され、刑務所に収監される末路を迎えた…はずだった。

実際には組織は一部残党によって存続しており、徳川清山の解放に向けて活動を活発化させていた。
残党内の一部隊である織田大道は、テレビ朝日を占拠して会社内の一般人を人質に取り、人質の解放と引き換えに徳川清山の解放を要求するテロ活動に出る。
しかし、織田の部隊で活動していた「No.5」こと吾郎が偶然にも記憶を取り戻して反旗を翻したことで、織田の部隊は壊滅した。

ところが、獄中の徳川清山は裏切り者と化した吾郎の抹殺を企みながら不気味な表情を浮かべていた。
織田の死に際の捨て台詞の存在もあって、まだまだ『G』の世界ではシェードの暗躍が続くことが示唆されている。
堂々としたテレビ局占拠などのテロ行為に出ているため、一般市民にもその恐怖の存在が知られていくことになるだろう。

ちなみに、組織のシンボルマークは赤い骸骨マークを用いた秘密結社風の禍々しいデザインとなっている。
だが、政府直属の組織だったシェードにこのようなシンボルマークが与えられるとは考えにくいため、反政府勢力になってからデザインした物なのかもしれない。

平成以降の仮面ライダーシリーズの敵組織としては珍しく、人体実験や改造人間の製作を行っている昭和ライダー路線の組織。
それ以上に注目すべき要素としては、日本政府公認のテロ対策組織だったという経緯を持つ点だろう。
このような点からライダーシリーズでもあまり例を見ないタイプの組織であり、本編が短編故に最終的に壊滅しなかった事もあって実態の闇の深さは大きい。
構成員も見せしめの殺害や一般人への暴力行為を躊躇しない様子が描かれ、組織全体が相当暴力的な体質である事が読み取れる。


構成メンバー

  • 徳川清山(せいざん)(演:哀川翔)
対テロ組織シェードの創立者兼首領の中年男性。右目の眼帯が特徴的で、静かながらも不気味な雰囲気を放つ。
創立者である点から考えると日本政府に通じる立場の人物だったと思われるが、シェードの実態が判明した際に犯罪者として獄中送りとなった(量刑は不明)。
裏切り者には処刑を宣告する意味で青いバラを送る儀礼を施す決まりを持つようで、吾郎の組織からの離反を何かしらの手段で耳にした際に彼を対象にした。
改造人間である事が示唆されているが、改造人間でありながら獄中に留まり続ける理由やシェード創設の本当の目的など、明かされない謎が多い。

多数の配下を従えてテレビ朝日に対してテロ行為を行った青年。部隊のリーダーである事から組織でもそこそこの位置にいると見られる。
狂気的なまでにハイテンションな性格だが、物静かで冷酷な雰囲気に変貌して人間を殺すなどイカれた人格を持つ。
また、野球用語を使った決め台詞を喋る癖を持つ。中の人を意識したネタなのだろうが、織田も野球が好きな一面があるのだろうか。
正体はブドウネアブラムシ型改造人間であり、触手などを用いた肉弾戦でGを相手に優位に立つ力を見せた。
最終的にはGとの激闘の末に破れ、死に際に「まだ……!終わってないぞォ……ッ!!」と呪詛の言葉とも負け惜しみとも取れる捨て台詞を残して爆死した。

織田が率いる部隊の一員として、テレビ朝日でテロ活動を行った青年。
寡黙な性格の雰囲気だが、一般人を人質にする事への罪悪感もない冷酷な性格で、織田にメッセージ発信役を任されている。
本来は一般人のソムリエだったのだが、3年前に拉致された末に改造人間にされた経緯を持つ。
テロで乗り込んだ番組の中継現場でたまたま元恋人と再会したことが原因で記憶を取り戻し、シェードから離反した。

  • シェード隊員
織田の部下としてテロ活動に参加した部隊のメンバー達。
上司が上司なら部下も部下なのか、無許可のロケ撮影と勘違いして声を掛けてきた守衛に容赦なく無数の弾丸を打ち込んで殺害するなど残虐性を見せつける。
正体は織田と同様の改造人間の怪物だが、Gによって瞬時に全滅した。


シェードの改造人間

作中ではダニ、ザリガニ、クモ、カタツムリ、ブドウネアブラムシを元にした改造人間が確認出来る。

これらの怪人は『仮面ライダーカブト』に登場したワームと同様の姿をしている。
しかし、ワームは地球外生命体であるのに対して、こちらは地球産の改造人間なので似て非なる物だと考えられる。
ワームが得意とするクロックアップ能力なども、シェードの改造人間が使用する事もなかった。
ただし、シェードという組織自体に分かっていないことが多いため、もしかしたら何かしらワームと関連性がある可能性もなくはない。

なお、同じくシェードの改造人間であると思われる仮面ライダーGはワーム型の外見をしておらず、変身プロセスも大きく異なる。
ここから推測するに、シェードの改造人間はワーム型以外の姿や能力を持つ者が存在すると見られる。

以下、作中で登場した改造人間の一覧。名称はいずれも『カブト』に登場したワームと同じ名前を持つ。
  • フィロキセラワーム
  • アキャリナワーム
  • サブストワーム
  • ブラキペルマワーム ビリディス
  • コキリアワーム
なお、登場した改造人間の元ネタになった生物は全てワインの原料の害虫になる生物となっている。

メタな話をすると、シェードの改造人間が全てワームと同様の姿なのはスーツを流用したからである。
バラエティ番組の企画である短編作品の怪人にまで新規スーツを用意する準備までは出来ないからだろう。
フィロキセラワームのみは、後に『仮面ライダーディケイド』で新規怪人として登場しており、ある種の先行出演の役割を任されたことになる。
『G』のプロデューサーの1人である白倉伸一郎は後年に自身のTwitterにて「フィロキセラワームが流用の怪人である事が『G』で後悔している事」だと述べている。


余談

  • 仮面ライダードライブ』では「ネオシェード」と呼ばれるシェードを連想させる名前の反政府組織が登場している。
    『ドライブ』と『G』の世界観は同一世界ではないと見られるので、コアなライダーファンに向けたファンサービスだと思われる。
    或いは、『ドライブ』の世界にもパラレル設定のシェードが存在し、ネオシェードへと変化を遂げたのかもしれない。


  • 組織のメンバーを演じる俳優陣は哀川翔や上地雄輔と言った超有名俳優が担当、一瞬の出番であるモブ隊員や被験者も過去の平成ライダーシリーズ出演俳優である唐橋充や松田賢二、村上幸平が演じている。
    歴代ライダーの組織でもトップクラスに豪華な俳優陣の顔ぶれとなっているのは言うまでもない。





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最終更新:2023年06月16日 18:12