登録日:2020/02/19 Wed 03:32:00
更新日:2025/04/20 Sun 21:45:41
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この世界は、俺が支配するのだ!ヌァハハハハハハハッ!!
【データ】
※『ディケイド』版に準ずる。
【概要】
ブドウネアブラムシの性質を持つワーム。
二丁拳銃による射撃が通用しない頑強な外殻が特徴で、頭部の両脇にある大きな一対の触角を
触手のように伸ばして攻撃する戦法を得意とする。
また、『ディケイド』ではワームらしく
クロックアップや飛行能力も披露してみせた。
【『仮面ライダーG』におけるフィロキセラワーム】
No.5!
シェードによって造られた体で……シェードに反旗を翻す気かァッ?!
フィロキセラ!ワインの天敵は…僕が始末する!
演:上地雄輔/CV:塩野勝美
スーツアクター:
岡元次郎
人物像
苛烈かつハイテンションな性格で、劇中では吾郎の
裏切りに激昂したのもあって殆ど怒鳴っていた。
また、演じた上地氏が野球に縁が深いタレントであることからか、
「プレイボール」「ゲームセット」といった野球用語を口にする一面も。
他にも元政府機関が変質したテロリストの構成員ということで人間態でも格闘能力に優れ、
拳銃やグレネードランチャー、
ヘリコプターまで操る多芸振りを見せた。
劇中での動向
劇中にて吾郎を始めとした多くの部下を引き連れて
テレビ朝日本社を襲撃すると警備員達を射殺。
続いて
北島裕子日向恵理が出演するワインの情報番組スタジオに襲撃を掛けると男性カメラマンの耳元に拳銃を突き付け、シェードの犯行声明文を読み上げる
吾郎の姿を映すよう脅した。
だが、恵理の呼びかけと
ワインによって本来の記憶を取り戻した吾郎がシェードに反旗を翻すと部下と共に2人を追跡。
自身もフィロキセラワームに変貌すると、アキャリナワーム、サブストワーム、コキリアワーム、ブラキペルマワーム ビリディスとなった部下達と共に吾郎が変身したGと交戦。
部下がGに倒されると自身はシェード所有のヘリコプターで恵理を拉致し、専用
バイクで追いかけてくるGをグレネードランチャーで迎え撃つが、廃墟でGのライダーブレイクを食らってヘリを撃墜されてからは再度フィロキセラワームとなってGを触手攻撃で圧倒。
だが、恵理と『通りすがりの仮面ライダー』こと
仮面ライダーディケイド、そして
9人の平成ライダーの声援に勇気づけられたGが奮戦。
最期はGが放った「スワリング・ライダーキック」を受け、
という負け惜しみとも、呪詛の言葉とも取れる捨て台詞を残した後、悲痛な
断末魔の叫びを上げながら爆散した。
【『仮面ライダーディケイド』におけるフィロキセラワーム】
クロックアップを封じられた貴様らが、俺に勝てるかァッ!
こちらでは『
カブトの世界』における対ワーム組織ZECTの行動隊長・
弟切ソウの正体として登場。
仮面ライダーザビーの有資格者でもあり、ワームとの戦闘では部下のアラタ/
仮面ライダーガタックや
ゼクトルーパー、ブライトルーパーを指揮する。
右目に
眼帯を着用しているが、これは過去にカブトと交戦したに出来た傷を隠すためのもの。
なお、擬態前の顔つきは何故かソウジと瓜二つであり、マユからは
「お兄ちゃん」と呼ばれているが……(後述)。
人物像
その実態は
マユの実の兄・ソウジ=カブトに擬態したワームであり、自身との交戦後にシステムの暴走でクロックアップの世界から戻れなくなったソウジに成り代わったのみならず、
マスクドライダーシステムのクロックアップを封じる
「クロックダウンシステム」によるカブトへの
復讐と
世界征服を実現すべくZECTの上層部に潜り込んでいた。
普段は冷静な態度を取るが、その本性は極めて傲慢な性格の持ち主で、先述のようにカブトに右目を傷つけられてからは彼を激しく憎んでおり、カブトが絡むと一転して感情的になる。
加えて「カブトが悪」という考えに疑義を抱いたアラタに暴行を加えさせたり、マユに優しい言葉を掛けながらも本心ではカブトをおびき出す為のエサとしか見ていない外道そのもの。
暴行を受けた後のアラタからはカブトへの執念を
「アイツは普通じゃない…!カブトを捕まえる為に、女の子まで利用して……!」、
門矢士の説教ではその醜悪な人格を
「同じ顔をしているが、お前はこの男の足元にも及ばない……虫けらだ」とそれぞれ酷評されている。
仮面ライダーザビー
弟切ソウがザビーゼクターで変身した蜂モチーフのマスクドライダー。ザビーそのものの詳細は
個別項目を参照。
第16話冒頭ではアラタが変身するガタックと共にコレオプテラワームと交戦カブトの乱入もあったが、ワームの隙を突いて
必殺技の「ライダースティング」でこれを撃破。
ディケイドとの戦闘時には
「この世界を破壊するライダー」として彼について聞き及んでいたらしいが、弟切の本性を考えるとどちらが
世界の破壊者だろうか。
マユがワームから逃げ込んだ外郭放水路ではディケイドファイズ アクセルフォームと柱を破壊しながら熾烈な高速戦闘を繰り広げた。
第17話では弟切自身が開発を指揮したクロックダウンシステムにより、ザビーのクロックアップも機能しなくなった影響か、変身する事はなかった。
末路
クロックダウンシステムの発動とマユの捕獲により、カブトをZECT施設まで誘い出すと、
もはやクロックアップは無力化された!
この世界は俺のものだ!!ハハハハハハッ!ハハハハハハッ……!!
と狂喜しながらフィロキセラワームとしての正体を現して彼を追い詰める。
だが士=ディケイドの参戦により次第に押されていき、マスクドライダーシステムのクロックアップを封じた上で自分はクロックアップするも、ディケイドの「アタックライド・イリュージョン」による
分身攻撃で見切られる事態に。
最期はカブトが
ファイナルフォームライドしたゼクターカブトの
必殺技「ディケイドメテオ」で自分諸共クロックダウンシステムを制御する電波塔を破壊され、
ダメ押しとばかりに地上のカブトが放つ「
ライダーキック」と、上空からのディケイドによる「ディメンションキック」の挟撃を受けて爆死した。
最終話では
スーパーアポロガイストがライフエナジーで再生させた
「悪の勇者」の1人として、複数のワームを
吸収して復活。
他の再生怪人とは異なり、両手とも肥大した鋏状の器官がある怪人という事からか、手持ちの武器は無し。
こちらは
仮面ライダーディエンドのライダーキックで倒されている。
ちなみに復活時の演出だが、
……といった具合でそれぞれの原典を意識したかのような演出に比べると、フィロキセラワーム復活時の演出はオリジナル色が強めに出ている印象を受ける。
【『仮面ライダーディケイド』におけるワーム】
『カブトの世界』のワームは原典『カブト』同様、人間の姿形や記憶をコピーして成り代わる擬態能力を持つ。
人に紛れ、人を襲う彼らを退治する為にZECTが日々活躍しているが、中には弟切のようにZECT内部に侵入したワームや、自分がワームである事を知らずに生活する者などもいる。
なお、『ディケイド』では非人型のキバーラにまで擬態可能な事が明かされた。
ずんぐりむっくりした体躯が特徴的なワームのサナギ態。
『ディケイド』でも多数のサナギ態が登場し、その大半がマユを狙っている他、ZECT隊員に擬態した弟切配下の個体も存在する。
また、下記の成虫態ワームも登場時はサナギの姿の個体が複数体確認されている。
光寫眞館に現れた個体は
あろうことか士に擬態。
光夏海やアラタですら見分けがつかない2人の士は腕相撲やにらめっこ(?)、あっち向いてホイで真偽を明らかにしようとするが決着せず。
そんな中、夏海が「光家秘伝・笑いのツボ」を試した結果、泣き始めた方の士が店を後にしていったが、店を出た士こそが偽物=ワームで、本物の士はディケイドに変身し立ち向かおうとするが、ワームが正体を現した途端に現れたカブトの攻撃で瞬殺された。
なお、冒頭の台詞の直後しっかりディケイドに殴り飛ばされ坂道を転がされるハメになった。
まぁディケイドの顔自分の顔じゃないし。
ちなみにディケイドに顔面を殴られる前に一発頭を小突かれてるが、これは井上正大氏の嫌味ったらしい煽り演技に腹が立った高岩氏のアドリブらしい。
高岩「イラッとして思わず手が出ました」
コガネムシに似たワーム。
第16話冒頭でブライトルーパー達が取り囲んでいた青年に擬態しており、ZECTが人を襲っていると誤解した士に庇われた所でサナギの正体を明かし脱皮、攻撃を仕掛けてきた。
現場に現れた弟切=ザビーやアラタ=ガタックと交戦するも、乱入してきたカブトの攻撃に怯んだ所をザビーのライダースティングで倒された。
ムカデに似たワーム。
サナギから脱皮し、廃工場で士=ディケイドと交戦。
クロックアップによってディケイドを翻弄するも、
ディケイドクウガ ペガサスフォームの超感覚による「ブラストペガサス」により仕留められた。
公園のベンチに座っていたサラリーマン風の男性に擬態していた、
ザリガニに似たワーム。
第17話冒頭でマユと夏海を見かけると正体を現し、2人を追跡。
擬態時がベンチで休むくたびれたオッサンにしか見えないとか言わない
途中、ディエンドとカブトの攻撃に巻き込まれるも、頑強そうな外見に違わぬ防御力で耐え凌いでマユを追い詰めるも、シシーラワームの正体を現したマユの発した衝撃波を至近距離で受けて粉砕された。
演:菅野莉央
士達と知り合った
おでん屋・天堂屋の少女で、ソウジ=カブトの妹。
原典の
日下部ひより同様に、カゲロウに似たワームがその正体だが、ネイティブかまでは不明。
過去に眼前で兄(に擬態したフィロキセラワーム)がカブトに襲われる瞬間を目撃した為、
「カブトが兄を殺した」として憎悪を向けている。
以降、原典のひより同様に何故かワームに狙われる日々を過ごし、その中でクロックアップの世界で戦い続けるカブトに密かに守られていたが、先述のサブストワームの襲撃で危機に陥った事でワームとしての力が発現。
衝撃波を放ってサブストワームを葬るも、一部始終を士と夏海に目撃され、自身がワームであった事もあり、大きなショックを受けてしまう。
その後、兄を騙り甘言を用いる弟切=フィロキセラワームに従うが、ZECTの施設で捕らえられ、
地獄兄弟を思わせる鎖に繋がれて拘束されてしまう。
だが、施設に乗り込んだソウジと士によりフィロキセラワームは撃破され、マユも本物の兄により救出。
クロックダウンシステムを破壊した結果、クロックアップの世界に戻らざるを得なくなったソウジを涙ながらに見送った。
【余談】
- 胸元には髑髏の意匠があるが、デザインモチーフは『仮面ライダー』同様、石ノ森章太郎を代表する萬画作品『サイボーグ009』に登場したスカールとのこと。
- 『G』で吾郎が言及した通り、ブドウネアブラムシはワインの原料になるブドウの天敵であり、ワインモチーフの戦士であるGの宿敵としてこの怪人がデザインされた事が窺える。
- 『ディケイド』の弟切ソウはカブトとの交戦で右目を傷つけられた経緯から眼帯を着用しているが、奇しくも『G』で織田が解放を求めていたシェードの創始者・徳川清山もまた右目に黒い眼帯を着用している。
- 『ディケイド』の弟切ソウの名前の由来は植物の弟切草と、原典『カブト』でザビーに変身していた矢車想。ソウジ=カブトに擬態していた為、彼の名前もかけているものと思われる。
また、ソウはソウジそっくりに擬態していたが、オリジナルの矢車も後にカブトそっくりな怪人に変貌してしまっている。
- 『ディケイド』でマユを演じた菅野莉央氏は過去に『轟轟戦隊ボウケンジャー』でボウケンジャーが所属するサージェスの司令官・ミスターボイスの正体であるレオナ役を演じていた。
書き込みを禁じられた荒らしが、項目を追記・修正出来るかァッ!
- Gの怪人ながらもっとも活躍したワーム -- 名無しさん (2020-02-19 08:51:28)
- 本編、パラレルも含めても数少ないカブトをギリギリまで追い詰めたワームの一人でもある -- 名無しさん (2020-02-19 13:32:13)
- 野望の為に仲間のワームを犠牲・殺す冷酷なヤツって...データファイルにあった...コイツとグリラスワーム、どっちが大ショッカーもとい、ワーム軍団代表の大幹部っぽいかな。 -- 名無しさん (2020-02-19 20:03:53)
- モチーフアブラムシなのに結構頑張ったな -- 名無しさん (2021-04-28 17:50:54)
最終更新:2025年04月20日 21:45