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v0 Zap KickでPsytrance Kickを作る方法

Are Kick plugins necessary anymore?という動画でv0 Zap Kickを使用したPsytrance Kickの作り方が紹介されていたので、その手順をまとめた記事となります。


手順

v0 Zap Kickのインサート
v0 Zap Kickをインサートしてパラメータを以下のように設定します。
パラメータ 説明
Tuned 30.9 Hz (最小) ピッチを低くする。
後のSculptでサチュレーションを加えるための周波数
Release 10.0 ms (最小) Release無効
Zap (Depth) 2.0 ピッチモジュレーションを減らす
Zap Decay 40.0 ms ピッチモジュレーションのDecayは少し増やします
Vel Sens. 0 % (最小) ベロシティ感度は無効
EQ+でクリック音を削る
クリック音が目立つので、EQ+をインサートして、"High-cut 4P" で "9 Khz" からハイカットします。
ネックを作る
次にキックの開始が平坦な波形になっているので、ここにネックを作ります。

400 Hz付近を -5.5 dBカットします。
さらに Q を 0.75 に広げておきます。

このようにネックが作られました。
Sculpt (EQ)でボディに厚みを加える
アナログEQシミュレーターの Sculpt でサチュレーションを加えます。
パラメータ 説明
Low Shelves Frequency 30 Hz v0 Zap KickのTuneで指定した帯域
Low Boost Amount 9% 低音域をブースト
Color Tube 倍音に温かみと自然な厚みをもたせる

これによりボディがしっかりした形になりました。
Multiband FX-3で位相シフトをする
Multiband FX-3は3バンド分割時に位相シフトが発生することを利用して、アナログEQのような処理を行えます。(→クロスオーバー周波数と位相シフトの関係について)
パラメータ
Low Crossover Frequency 180Hz
Mid Band Gain -3.5dB
High Crossover Frequency 800Hz

位相シフトにより、ネックの形が変形しました。
EQ+で鋭さを整える
さらにEQ+で音の鋭さを整えます。
パラメータ
Frequency 260 Hz
Gain -5.7 dB
Q 3.9
ネックの鋭さが整ったことで、音に鋭さが生まれました。
v0 Zap Kickの最終調整
最後にv0 Zap Kickを調整して完成です。
  • Release: 100 ms
  • Zap Decay: 50 ms

作成したプリセット

作成したプリセットを添付しておきます。
PsyKick.bwpreset

参考

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最終更新:2025年05月06日 13:20