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Polymerで作るMelodic Techno Lead

Polymerを使ってMelodic Techno Leadを作る方法について書きます。
Instrument Layerを使ってレイヤー化していますので、ご了承ください。


作成手順

オシレーター1の追加と作成
まずは最初のオシレーターとしてPolymerを追加して、以下のように設定します。
  • オシレーターは「Scrawl」
  • Subオシレーター無効
  • Filterスロット無効
  • Attackを 0ms
  • Sustainを 最大
  • ハイパスを無効

Scrawlをクリックして、Serumでよく見るデフォルト波形にします。(→カーブエディタ)

デフォルトのモジュレーターは不要なので削除してADSRLFO (モジュレーター)を追加します。

まずはADSRから。
Dを40%にして、それ以外はすべて0%。モジュレーター出力を "Noise" の 60%ほど割り当ててノイズのアタック感を加えます。

LFO (モジュレーター)は以下のように設定します。
  • TIMEBASEを「16th note」、RATEを「0.25」(=64分音符)
  • Waveform Curveを「0%」
  • syncモードに設定
  • モジュレーター出力を "Pitch" に 1.0st (半音) 割り当てます
グループ化する (Instrument Layer)
Polymerを右クリックしてグループ化、または [CTRL+G] でグループ化します。

同じ設定を使いまわしたいので、グループ化したPolymerを右クリックして複製します。(または [CTRL+D])

Polymerが複製されたので、これをオシレーター2として使っていきます。
オシレーター2の設定
オシレーター2ではモジュレーターは不要なので2つとも削除。オシレーターは「Wavetable」にして波形の部分をクリックします。

Serumのデフォルト波形に近そうなのは「Bell Saw」なのでこれを使います。

Unison設定をするためにここのグラフアイコンをクリック。

Unison Voiceを「7」、Unison Modeを「Fat」、Detuneを「50 cents」、Spread Unison Phaseを「ON」にします。
FX (ディストーション)
FXチェーンを作成するために、Instrument Layerの FXをクリックして、2つのインストゥルメントに適用されるエフェクトを追加します。

Distortionを追加して、プリセットに "Hi Distortion" を選びます。

少しかかりすぎなので、MIXを「15%」まで落とします。
FX (ディレイ)
Distortionの後ろの段にディレイを追加します。

ピンポンディレイを有効にして MIXを「15%」まで減らします。
FX (リバーブ)
Reverbを追加してプリセットに "Smooth Verb" を選択します。

リバーブタイムが長めなので "2.0s" に減らしておきます。
FX (マルチバンドコンプ)
最後の段にはプリセットから "Multi-Compression" を指定してマルチバンドコンプを設定しておきます。
Releaseの調整
アンプエンベロープのReleaseが長いままだったので、2つのPolymerを両方とも "10ms" に減らしておきます。

完成したプリセット

今回作成したプリセットを添付しておきます。
Melodic Techno Lead.bwpreset

参考

この動画の 3:36 からの "Melodic Techno Lead" の作成部分を参考にさせていただきました。

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最終更新:2025年05月17日 21:32