種族概論
- 以下に紹介するのは「エベロン:最終戦争を超えて」(絶版)で使えるプレイヤー種族である。魔法のアイテムが一般化した、スチームパンクな世界を遊ぶのにおすすめの背景世界だ。
- 基本ルールブックでは、種族によって貰える能力値ボーナスが決まっていたため、向いているクラスと不向きなクラスがあったが、「ターシャの万物釜」により、能力値ボーナスを自由に割り振ることができるようになったため、クラス選択における縛りはほとんどなくなった。好きな組み合わせを選ぼう。
- 主な特徴しか書いていないことに注意。すべての種族特徴を知りたい方は該当ルールブック、サプリメントを購入しよう。
ルールブックの略称
- ERftLW:エべロン 最終戦争を超えて(絶版)
ウォーフォージド(ERftLW)
- 最終戦争の兵士として作られたロボット種族。
- 「能力値上昇」は、【耐久力】+2、さらに任意の能力値+1(※ターシャの万物釜では自由)。HPが不要なクラスは存在しないため、どのクラスにも向く。
- 「ウォーフォージドの堅牢性」は、毒や病気に強く、飲食・呼吸・睡眠を必要としない。毒を用いるクリーチャーや〈スリープ〉や〈スティンキング・クラウド〉に対する完全なメタである。
- 「哨兵の休息」は、眠ることなく大休憩できる。これにより不意打ちされる確率がグンと減る。張り込みや見張りの場面でも役立つだろう。
- 「組み込み式装甲」は、ACに+1のボーナスを得る。前衛だけでなく後衛クラスの防御力を補うのにも便利。
- 「専門家設計」は、技能と道具に1つずつ習熟する。
- どの技能が役に立つかはシナリオ次第だが、〈運動〉〈隠密〉〈知覚〉〈魔法学〉は、多くのシナリオで活躍する。
- 道具は「盗賊道具」が冒険で最も有用。長旅を行うなら「よろず修理道具」や「調理道具」も役に立つだろうが、これらはゲーム的効果というより演出要素。
- 「言語」は共通語のほか、もう1つ選択できる。どの言語が役立つかはシナリオ次第だが、「ゴブリン語」を覚えれば塔の街シャーンの下層や、シャドウ・マーチに行ったとき役に立つ。また、君を開発した国の母語を習得すると、よりそれらしくなる。
カラシュター(ERftLW)
- 先祖の夢と結びついた種族。
- 「能力値上昇」は、【判断力】+2、【魅力】+1(※ターシャの万物釜では自由)。クレリック、ドルイドなどに向く。
- 「二重精神」は、【判断力】セーヴに有利を得る。このセーヴを要求する呪文は行動を制限するものが多く、セーヴを落とすと致命的なデバフを受ける場合が多い。 その対策として役立つだろう。
- 「克己心」は〔精神〕ダメージに抵抗を得る。あまりメジャーな種別ではないので活躍するかどうかは運次第。異形クリーチャーが登場するシナリオでは重宝する。
- 「精神リンク」は、射程内のクリーチャーとテレパシーで会話できる。言語が通じる必要がないため、どんな種族を相手にしても威圧や交渉が可能になる。ただし、少なくとも一種類以上の言語を知っている必要があるので、野獣や知性を持たないモンスターには効果がない。また、この特徴は、キャラクター同士の意思疎通が難しい場面でも力を発揮する。たとえば、先行した仲間が部屋で何を目撃したのかを即座に伝えられる。あるいは〈サイレンス〉や〈ウォーディング・ウィンド〉などの呪文の影響下にあるとき、または野獣に変身したドルイドのように会話ができない場合でも、問題なく意思疎通できる。
- 「夢と切り離された者」は、夢を見ない代わりに、異世界から情報を受け取る。主にフレーバー的特徴。DMがシナリオ演出に使うと効果的。
シフター(ERftLW)
- 獣の姿を部分的に纏う半獣半人の種族。
- 「暗視」は、60フィートの暗闇を見通せるため、照明なしで隠密行動が可能になる。パーティ全員を暗視持ちで揃えれば、ダンジョンでの不意打ちを成功させやすくなる。ルール上「薄暗い」扱いとなるので、〈知覚〉判定に不利を受ける点に注意。
- 「シフティング」はボーナス・アクションで「獣化」状態になれる。形態ごとに特徴が異なる。
スウィフトストライド(ERftLW)
- 「能力値上昇」は、【敏捷力】+2、【魅力】+1(※ターシャの万物釜では自由)。ファイター、ローグ、モンクに向くが、【魅力】上昇との噛み合わせは悪い。
- 「しなやか」は、〈軽業〉に習熟。この技能は、ダンジョン内で使い道があるだけでなく、戦闘中、つかみや突き飛ばしから逃れる際にも役立つ。
- 「シフティング中の特徴」は、機会攻撃を受けずに10フィート撤退できる。「二刀流」や「両手武器戦闘」、モンクやローグなど、防御が薄いキャラクターと相性が良い。
ビーストハイド(ERftLW)
- 「能力値上昇」は、【耐久力】+2、【筋力】+1(※ターシャの万物釜では自由)。ファイター、バーバリアン、パラディン向き。
- 「天性の運動能力」は、〈運動〉に習熟。この技能は、ダンジョン内で使い道があるだけでなく、戦闘中、つかみや突き飛ばしを仕掛ける際にも役立つ。
- 「シフティング中の特徴」は、変身時に1d6の一時的HPと、ACに+1ボーナスを得る。前衛に最適だが、後衛クラスが一撃死を防ぐための保険として運用するのもアリだ。
ロングトゥース(ERftLW)
- 「能力値上昇」は、【筋力】+2、【敏捷力】+1(※ターシャの万物釜では自由)。ファイター、バーバリアン、パラディンに向く。
- 「獰猛」は〈威圧〉に習熟。ただしファイターやバーバリアンは【魅力】が低いことが多いため活かしづらい。
- 「シフティング中の特徴」は、ボーナス・アクションで牙による追加攻撃を行える。攻撃回数が増えるため、非常に強力。前衛クラスと好相性。
ワイルドハント(ERftLW)
- 「能力値上昇」は、【判断力】+2(※ターシャの万物釜では自由)。クレリック、ドルイドなどに向く。
- 「天性の追跡者」は、〈生存〉技能に習熟する。集団戦では、不利と見れば敵が逃げることがある。これにより、後で復讐されたり、ボスに君たちの能力や身分をバラされるかもしれない。この特徴を使って追いかければ、敵を確実に仕留め、皆殺しにできるだろう。
- 「シフティング中の特徴」は、【判断力】判定に有利を得るほか、敵から有利で攻撃されない。
- 【判断力】の有利は、前述の追跡で役立つほか、罠や隠し扉、伏兵を素早く発見でき、敵の嘘も見破れる。クレリックやドルイドであれば、〈ディスペル・マジック〉など【呪文発動能力】を用いる判定にも有利を得る。
- 有利で攻撃を受けない効果は、「捨て身の攻撃」のデメリットを打ち消せるため、バーバリアンと相性が良い。また、伏せ状態による敵の攻撃の有利も無効化できるため、理屈の上では、遠隔攻撃対策で、ターン終了毎に常に伏せておくのが最適となる。ただし、戦闘中に毎回地面に寝転がる光景はあまりにも不自然なので、実際に行うかどうかはDMの判断や卓の雰囲気しだいである。
チェンジリング(ERftLW)
- 姿を自在に変えることができる変身種族。
- 「能力値上昇」は【魅力】+2、任意の能力+1(※ターシャの万物釜では自由)。「任意の能力」とあるので【魅力】を+3することもできる。ウォーロック、ソーサラー、バードに向く。
- 「変身生物」は、人型生物なら誰にでも無制限に変身できる。重要人物に変身すれば、窃盗も詐欺もスパイもやりたい放題となるが、エベロンの人たちはチェンジリングの存在を知っているので、疑ってくる可能性はある。疑われたら君の口八丁で乗り切ろう。なお、この変身を〈ディスペル・マジック〉や〈アイデンティファイ〉で見破れるかどうかはDM次第である。
- 「チェンジリングの天性」は〈ペテン〉〈看破〉〈威圧〉〈説得〉のうち2つに習熟する。この種族を選んだ時点で誰かに化けることは確定なので〈ペテン〉は必須だろう。他はキャラ付けで取って構わない。