呪文考察
このクラスの特色や立ち回り
パラディンは呪文使いではあるが、その役割は基本的に前衛職であり、呪文よりも、近接武器を用いて戦う。呪文はあくまで補助的な目的で使用することが多い。
回復、攻撃補助、妨害と使いやすい呪文も多いが、後述の神聖なる一撃との兼ね合いは常に考えておかねばならない。
パラディンに求められるのは前衛としての壁役であり、君の後ろに並ぶ仲間たちを守る盾となることだ。呪文はその手助けをするものが多く揃っている。
立ち回りやキャラ作成上の注意点は以下の点だ。
回復、攻撃補助、妨害と使いやすい呪文も多いが、後述の神聖なる一撃との兼ね合いは常に考えておかねばならない。
パラディンに求められるのは前衛としての壁役であり、君の後ろに並ぶ仲間たちを守る盾となることだ。呪文はその手助けをするものが多く揃っている。
立ち回りやキャラ作成上の注意点は以下の点だ。
- 神聖なる一撃か、呪文として使うか
パラディンは自身の呪文スロットを用いて、近接武器攻撃に追加ダメージを乗せることができる。この神聖なる一撃の追加ダメージはセーヴも無く(実質的に)必中であり、威力も申し分ない。下手な呪文を使うよりこの特徴を用いる方が素早く敵を殲滅できる。
君がどの呪文を呪文リストに追加するのかを考える点で、当wikiは力になれるだろうが、選んだ呪文だからといって必ず使わなければならないわけではない。呪文を唱える際には、必ず神聖なる一撃に使った方が良くないか?と考えよう。
君がどの呪文を呪文リストに追加するのかを考える点で、当wikiは力になれるだろうが、選んだ呪文だからといって必ず使わなければならないわけではない。呪文を唱える際には、必ず神聖なる一撃に使った方が良くないか?と考えよう。
- 前衛職と精神集中呪文
パラディンは他の殆どの呪文使いと異なり、戦いの最前線で武器を振り戦う。それはつまり、敵は基本的にキミを攻撃するということだ。そして、精神集中呪文は攻撃を受けると解除されてしまう可能性がある。
唱えたはいいものの、効果を十全に発揮する前に解除されたのでは勿体無い。精神集中呪文を唱える際は慎重に考えること。
唱えたはいいものの、効果を十全に発揮する前に解除されたのでは勿体無い。精神集中呪文を唱える際は慎重に考えること。
- ボーナスアクションをいかに埋めるか
パラディンは普通に使っているとボーナスアクションが余る。普通にレベルを上げて行っても、ボーナスアクションを消費する特徴は一つも出てこないのだ。
勿論、ボーナスアクションを必ず使わなければいけないわけではないが、呪文や特技などでボーナスアクションを上手に使い、手数や威力を高めることが、パラディンが戦闘をうまく運ぶコツといえよう。
先にあげた精神集中呪文の価値が下がる一方で、ボーナスアクションを用いる呪文は採用価値が上がると見て良いだろう。
勿論、ボーナスアクションを必ず使わなければいけないわけではないが、呪文や特技などでボーナスアクションを上手に使い、手数や威力を高めることが、パラディンが戦闘をうまく運ぶコツといえよう。
先にあげた精神集中呪文の価値が下がる一方で、ボーナスアクションを用いる呪文は採用価値が上がると見て良いだろう。
- パラディンとしての立ち振る舞い
パラディンのロールプレイはその誓いによって縛られている。敵を許し、改心を促したりと言った、善や秩序の体現者としての立ち振る舞いは、時に窮屈に感じるかもしれない。
だが、大抵のことは物は言いようで解決できる。
敵を許さず苛烈に戦うのは、悪は徹底的に叩く必要があるため。
改心を許さず倒してしまうのは、より大きな悪に素早く対処するため。
方便を使い分け、口達者に誓いの制約を掻い潜ろう。
そのようにして制約を掻い潜った際は、「私のやったことはこれで正しかったのか?」と苦悩する演技を入れると、よりそれらしくなる。パラディンだって人の子であり、何が正義か、常に分かっているわけではない。
あえて誓いに反する行いをし、悩み苦しむのもロールプレイの楽しみの一つである。
だが、大抵のことは物は言いようで解決できる。
敵を許さず苛烈に戦うのは、悪は徹底的に叩く必要があるため。
改心を許さず倒してしまうのは、より大きな悪に素早く対処するため。
方便を使い分け、口達者に誓いの制約を掻い潜ろう。
そのようにして制約を掻い潜った際は、「私のやったことはこれで正しかったのか?」と苦悩する演技を入れると、よりそれらしくなる。パラディンだって人の子であり、何が正義か、常に分かっているわけではない。
あえて誓いに反する行いをし、悩み苦しむのもロールプレイの楽しみの一つである。
あるいは、PL同士で示し合わせて、「他の仲間が勝手に、パラディンの誓いに反する行為をしてしまった」ということにしてしまってもいいだろう。
たとえば、君は敵を生かしておくつもりだったのに、早まった仲間のファイターやローグが、敵を殺してしまった。君は仲間の胸ぐらをつかんで「なぜ殺した!改心の余地があったかもしれないのに!」と詰め寄る。仲間は冷酷な瞳で「改心の余地があったやつを、俺たちは今まで、何人殺してきたんだ?」と反論する。
目指すべき理想と残酷な現実の間で葛藤するキャラクターをやりたいならぴったりのクラスだ。
たとえば、君は敵を生かしておくつもりだったのに、早まった仲間のファイターやローグが、敵を殺してしまった。君は仲間の胸ぐらをつかんで「なぜ殺した!改心の余地があったかもしれないのに!」と詰め寄る。仲間は冷酷な瞳で「改心の余地があったやつを、俺たちは今まで、何人殺してきたんだ?」と反論する。
目指すべき理想と残酷な現実の間で葛藤するキャラクターをやりたいならぴったりのクラスだ。
パラディンの類型:聖なる誓い
献身の誓い
大義や正義のために戦い、人々や世界を守り多くの善を為そうとする献身の誓いを立てたパラディンは、最もパラディンらしいパラディンと言えるだろう。
得られる誓いの呪文はクレリックやウィザードの防御的な呪文が多く、より前衛としての役割を果たせるようになるだろう。
強力な特性として神聖伝導の武器聖別が有り、使うだけで君の【魅力】修正値分を攻撃ロールに足すことができる。+3修正を入れられればそれだけでヴェリーレアの魔法のアイテム相当くらいの価値があり、それを一分間貰えるのは破格の性能。しかも魔法の武器等のポーナスと競合しないので、高レベルになって魔法の武器を常に使える状況になっても腐ることがない。
安定したダメージと高い耐久性を活かした堅実な戦いは、まさしく聖騎士というにふさわしいだろう。
得られる誓いの呪文はクレリックやウィザードの防御的な呪文が多く、より前衛としての役割を果たせるようになるだろう。
強力な特性として神聖伝導の武器聖別が有り、使うだけで君の【魅力】修正値分を攻撃ロールに足すことができる。+3修正を入れられればそれだけでヴェリーレアの魔法のアイテム相当くらいの価値があり、それを一分間貰えるのは破格の性能。しかも魔法の武器等のポーナスと競合しないので、高レベルになって魔法の武器を常に使える状況になっても腐ることがない。
安定したダメージと高い耐久性を活かした堅実な戦いは、まさしく聖騎士というにふさわしいだろう。
古き者の誓い
美しい自然と生命を守り、愛する。そんな古き者の誓いを立てたパラディンは、ドルイドやレンジャーのように自然と対話し、その力を借りる術を会得していく。
得られる誓いの呪文はドルイド呪文の中から防御、妨害の呪文を得られる。少し攻撃的な呪文もあるので、攻撃の手数が増えるだろう。
7レベルの対呪文オーラが優秀なほか、文字通り絡め手を使える呪文と神聖伝導でトリッキーな戦い方も可能となる。
パーティに妨害系魔法使いがいない場合や、自然系の中を探索するシナリオなら是非選択してほしい。
得られる誓いの呪文はドルイド呪文の中から防御、妨害の呪文を得られる。少し攻撃的な呪文もあるので、攻撃の手数が増えるだろう。
7レベルの対呪文オーラが優秀なほか、文字通り絡め手を使える呪文と神聖伝導でトリッキーな戦い方も可能となる。
パーティに妨害系魔法使いがいない場合や、自然系の中を探索するシナリオなら是非選択してほしい。
復讐の誓い
大罪と大悪を打ち滅ぼさんが為、時に自らの大義や命すら投げ出し戦うの復讐の誓いを立てたパラディンは、高い機動力と攻撃力を得て敵を追い立てる。
得られる誓いの呪文はレンジャー、ウィザード系から攻撃補助と足止め、追撃の呪文を覚える。特に、強力なバフ呪文〈ヘイスト〉が自前で用意できるのはありがたい。
「神性伝導:滅殺の誓言」はボーナスアクションを使って手軽に有利を得られる大変便利な特徴である他、相手を追いかける様々な特徴を得られる。
敵を倒すためには手段を選ばない誓いなので、RP的な制約も小さい。ダークヒーロー的な立ち回りをしたいなら是非おすすめしたい誓いだ。
得られる誓いの呪文はレンジャー、ウィザード系から攻撃補助と足止め、追撃の呪文を覚える。特に、強力なバフ呪文〈ヘイスト〉が自前で用意できるのはありがたい。
「神性伝導:滅殺の誓言」はボーナスアクションを使って手軽に有利を得られる大変便利な特徴である他、相手を追いかける様々な特徴を得られる。
敵を倒すためには手段を選ばない誓いなので、RP的な制約も小さい。ダークヒーロー的な立ち回りをしたいなら是非おすすめしたい誓いだ。
誓い破りし者(DMG)
DMGに記載されている悪役用のクラスオプションだが、君のDMが認めればPCも選択することができる。
パラディンの誓いを破ったか、より強大な悪の存在に仕えるパラディンである誓い破りし者は、アンデットやフィーンドを従え、悪の軍勢を率いて戦う。
得られる誓いの呪文はウォーロック、ウィザード系の中でも特に死霊術と心術の、敵を操り弱体化させる呪文を得られる。
神聖伝導もその他の特徴も周りのアンデットやフィーンドを従え、それをより強くするものが多い。
悪のPCをプレイできるキャンペーンでは、DMにこの誓いを立てられるか聞いてみよう。
パラディンの誓いを破ったか、より強大な悪の存在に仕えるパラディンである誓い破りし者は、アンデットやフィーンドを従え、悪の軍勢を率いて戦う。
得られる誓いの呪文はウォーロック、ウィザード系の中でも特に死霊術と心術の、敵を操り弱体化させる呪文を得られる。
神聖伝導もその他の特徴も周りのアンデットやフィーンドを従え、それをより強くするものが多い。
悪のPCをプレイできるキャンペーンでは、DMにこの誓いを立てられるか聞いてみよう。
救済の誓い(XGtE)
他に取り得る手段がない限り暴力を振るわない、慈悲深きパラディン。
「神性伝導:平和の使者」は〈説得〉判定に+5のボーナスを得ることができ、「神性伝導:暴力叱責」は、敵が攻撃してきたとき、そのダメージをそのまま返すことができる。
誓いの呪文は〈スリープ〉、〈ホールド・パースン〉、〈ヒプノティック・パターン〉〈ホールド・モンスター〉など、相手の動きを止める強力なデバフを数々覚える。血も涙もないことを言うと敵が動けない間に味方にタコ殴りにしてもらうと強い。
とはいえ、このサブクラスを得たパラディンが、敵を無力化して一方的にボコボコにすることを良しとするとは思えない。無力化した後は降伏を迫るとよいだろう。
「神性伝導:平和の使者」は〈説得〉判定に+5のボーナスを得ることができ、「神性伝導:暴力叱責」は、敵が攻撃してきたとき、そのダメージをそのまま返すことができる。
誓いの呪文は〈スリープ〉、〈ホールド・パースン〉、〈ヒプノティック・パターン〉〈ホールド・モンスター〉など、相手の動きを止める強力なデバフを数々覚える。血も涙もないことを言うと敵が動けない間に味方にタコ殴りにしてもらうと強い。
とはいえ、このサブクラスを得たパラディンが、敵を無力化して一方的にボコボコにすることを良しとするとは思えない。無力化した後は降伏を迫るとよいだろう。
覇道の誓い(XGtE)
戦って栄光を勝ち取り、敵を屈服させんとするパラディン。
「神性伝導:必中打撃」が特に強力で、パラディンの攻撃性能を大幅に高めることができる。
誓いの呪文は、本来パラディンが覚えない呪文を数々覚える。バフ、デバフをバランス良く覚える傾向にあり、ほとんどすべてが戦闘で役立つ呪文である。3レベルで覚える〈アーマー・オヴ・アガテュス〉は防衛役としての能力を高める。5レベルで覚える〈スピリチュアル・ウェポン〉は単純に手数が増えるため攻撃力が上がる。9レベルで覚える〈フィアー〉は7レベル特徴の「覇道のオーラ」と相性が良い。13レベルで覚える〈ストーンスキン〉は物理攻撃に対する抵抗を得ることができる。
「神性伝導:必中打撃」が特に強力で、パラディンの攻撃性能を大幅に高めることができる。
誓いの呪文は、本来パラディンが覚えない呪文を数々覚える。バフ、デバフをバランス良く覚える傾向にあり、ほとんどすべてが戦闘で役立つ呪文である。3レベルで覚える〈アーマー・オヴ・アガテュス〉は防衛役としての能力を高める。5レベルで覚える〈スピリチュアル・ウェポン〉は単純に手数が増えるため攻撃力が上がる。9レベルで覚える〈フィアー〉は7レベル特徴の「覇道のオーラ」と相性が良い。13レベルで覚える〈ストーンスキン〉は物理攻撃に対する抵抗を得ることができる。
鎮護の誓い(SCAG)
文明の理想や、国家や民族の精神、主君への忠誠を誓う秩序のパラディン。
2レベル特徴「神性伝導:勇者の挑戦」や、7レベル特徴「神々しき忠義」は、敵を惹きつけ攻撃を引き受ける非常にパラディンらしい特徴である。
「神性伝導:勝機」は、30フィート以内の任意の数の味方のHPを回復できる。最大HPが半分以下のクリーチャーしか目標にできないという制約はあるものの、複数のクリーチャーのHPを同時に回復する呪文を持たないパラディンにとっては貴重な能力である。
誓いの呪文は、ほとんどが元々パラディン呪文であるものばかりだが、9レベルで覚える〈スピリット・ガーディアンズ〉はパラディンにとっては貴重な範囲火力である。
2レベル特徴「神性伝導:勇者の挑戦」や、7レベル特徴「神々しき忠義」は、敵を惹きつけ攻撃を引き受ける非常にパラディンらしい特徴である。
「神性伝導:勝機」は、30フィート以内の任意の数の味方のHPを回復できる。最大HPが半分以下のクリーチャーしか目標にできないという制約はあるものの、複数のクリーチャーのHPを同時に回復する呪文を持たないパラディンにとっては貴重な能力である。
誓いの呪文は、ほとんどが元々パラディン呪文であるものばかりだが、9レベルで覚える〈スピリット・ガーディアンズ〉はパラディンにとっては貴重な範囲火力である。
栄光の誓い(TCoE)
英雄的偉業によって栄光を勝ち取る運命にあると信じるパラディン。
「神性伝導:鼓舞の一撃」が特に強力で、「神聖なる一撃」の使用時に、30フィート以内の味方全員に一時的HPを与えることができる。
他の特徴も味方を支援するものが多く、まさに正義の手本となるべきパラディンに相応しいサブクラスである。
なお、前衛に立って武器を振るうのが主であるため、呪文を使うことは少ない。
「神性伝導:鼓舞の一撃」が特に強力で、「神聖なる一撃」の使用時に、30フィート以内の味方全員に一時的HPを与えることができる。
他の特徴も味方を支援するものが多く、まさに正義の手本となるべきパラディンに相応しいサブクラスである。
なお、前衛に立って武器を振るうのが主であるため、呪文を使うことは少ない。
監視者の誓い(TCoE)
他次元界のクリーチャーから定命の世界を守ることを責務とするパラディン。
異次元クリーチャーに対して強いため、フェイワイルドやシャドウフェル、元素界や九層地獄など、異次元を冒険するアドベンチャーでは活躍するだろう。
低レベルでは汎用的な特徴がないのが欠点。
高レベルまで成長すれば、イニシアティブを強化する特徴を覚えたり、〈カウンタースペル〉などの妨害呪文を覚えるので、敵の種類によらず活躍できる。
異次元クリーチャーに対して強いため、フェイワイルドやシャドウフェル、元素界や九層地獄など、異次元を冒険するアドベンチャーでは活躍するだろう。
低レベルでは汎用的な特徴がないのが欠点。
高レベルまで成長すれば、イニシアティブを強化する特徴を覚えたり、〈カウンタースペル〉などの妨害呪文を覚えるので、敵の種類によらず活躍できる。