神々の血

聖戦の系譜およびトラキア776に登場する、十二聖戦士の子孫に受け継がれる血統のこと。また十二聖戦士ではないが、ガレ(ロプトウス)の血統もこれに含まれる。

ユグドラル大陸に存在する国家の中にはこの十二聖戦士が起こした国があるため、神々の血が王族に現れることも多い。

作中では、大陸中央に位置する大国グランベルにはヘイムの子孫である王家及び、バルド、ネール、ウル、ファラ、トード、ブラギをそれぞれ祖先に持つ六つの公爵家が存在する。
その他、イザーク王国はオードの子孫、トラキア王国はダインの子孫、レンスター王国はノヴァの子孫、アグストリア王国はヘズルの子孫、シレジア王国はセティの子孫が王族として国を統治している。

神の血を受け継ぐ場合は、"直系"か"傍系"の何れかに分類される。
直系の場合は、体のどこか(ディアドラの場合は額、マリータの場合は背中など)に聖痕が現れ、その神に対応する神器が扱える。なお、聖痕が現れる時期には個人差があると考えられる。(過去に存在したアグストリア王女はノディオンに嫁いでから現れた。)
傍系の場合は、神の血による成長率補正(直系の半分ほど)こそあるものの神器は扱えない。

神の血を受け継ぐ場合、どちらかに直系の親を持つ子は直系もしくは傍系、傍系の親を持つ子は傍系となる。また基本的に直系の子は同じ親から1人しか生まれない。
例外は両親とも同じ神々の血が傍系か直系として現れている場合で、この場合は直系として現れる子供が複数存在する可能性がある。(明言はされていないが、生まれてくる子供は直系のみという可能性も)
例として、互いにオード傍系の血を持つホリンアイラの場合は、スカサハラクチェともにオードの直系となり、ブラギ直系のクロードとブラギ傍系のシルヴィアの場合だと、リーンコープルともにブラギ直系が現れる。

現在のユグドラル大陸の国家の成り立ち上、聖戦士の力を継いでいるかどうかという点は非常に重要であり、後継者はほぼ神器を扱える直系となっている。その様な中で、直系を持つ跡継ぎ候補が複数存在すると後継者争いの火種にもなりうるので、同じ血族内の婚姻という例はあまり見受けられない。
数少ない例として、オードの聖痕があるとされるガルザスは、両親とも剣聖オードを祖先とする家系(父がリボー一族、母がイザークの王族)である。ただこの二つの一族は、剣聖オードから分かれて久しいと考えられるため、同じ血族内の婚姻という意識は薄く、偶然両親ともオードの傍系として血が現れていた(もしくはまだ受け継がれていた?)ために、ガルザスは意図せず直系となった可能性が考えられる。

また神の血を受け継がない場合もあり、イシュトーイシュタルはトード直系のブルームとファラ傍系のヒルダを両親とするが、子供の二人にはそれぞれトードの傍系と直系しか現れていない。他にはヘズルの血を引く筈のシャガールや、セティの血を引いているであろうダッカ-とマイオスもそれらの血が現れていない。
このことから片親が傍系の場合だと、子供は必ずしも血を引き継がない可能性がある。(一方で片親が直系の場合は、後述の一部の特殊な例外を除いて親世代、子世代の人物を確認する限り、全員同じ神の血が現れている。)

他に神の血を受け継がない場合として、バルド直系のシグルドとナーガ直系・ロプトウス傍系を持つディアドラの子であるセリスが挙げられる。セリスにはバルド直系とナーガ傍系が現れており、ロプトウス傍系が受け継がれていない。

同じく神の血を受け継がない場合としてユリウスユリアが挙げられる。二人の両親であるアルヴィスディアドラはそれぞれファラ直系・ロプトウス傍系とナーガ直系・ロプトウス傍系の血を引いており、ユリウスにはロプトウス直系・ファラ傍系が、ユリアにはナーガ直系・ファラ傍系が現れている。
二人の子供にはファラ、ナーガ、ロプトウスの3つの血のうち、2つしか受け継いでいない。(両親がそれぞれファラとナーガの直系で、ともにロプトウス傍系であるにもかかわらず。)これ等セリスユリウスユリアの3つの例から神の血は同時に2つまでしか受け継げないことが示唆されている。また2つの血を受け継ぐ場合、直系は片方のみしか現れないということになる。(更に優先して受け継ぐのは親が持つ直系の血の方である可能性が高い。そしてユリウスの様な特殊な例を除けば、直系の親から生まれてくる子は直系・傍系問わずに100%同じ神の血を受け継ぐともいえる。)

補足だがアルヴィスの第一子はサイアス(母親はロートリッターのアイーダ)であり、ファラの聖痕が現れている。(ロプトウス傍系を受け継いだかは不明)故にユリウスユリアにはファラ直系が現れることはなく、引き継ぐ可能性がある神々の血はナーガ直系かロプトウス直系のみである。また五章の村では、子供は同じ性別の親からより多く受け継ぐという情報が得られるので、これが神の血に当てはまるとなると女性のユリアがいる以上、ユリウスがロプトウス直系・ファラ傍系となるのは確定していたのかもしれない...
そしてユリアが母親と同じロプトウス傍系を受け継いでいないのはナーガ直系となるにもかかわらず、ロプトウスの血を持つとなるとその血が濃くなってしまい、神々の血のダブルブッキングが発生してしまうからだと推察される。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年03月04日 10:26