かむーら
はっ!!ミラ、お前の考えは甘い。
クルセイリース大聖王国軍部所属の外交官。
なかなか傲慢な人物であり、野心の高さも人並み以上に持っている。
拡大と支配を繰り返してきた経緯から、国の発展のためには軍拡しかないと思っている節がある。
当初は外交のために、未知の国である
シルカーク王国にやってきたのだが、政変により、軍王
ミネートからの新しい指令が届く。その指令に従い、一方的にシルカーク王国に従属(と言う名の奴隷国家化)を要求する。一応2か月の返答猶予を与え、この時は帰路に就く。
また、
日本国の存在を知るが、
チヌークを見て、自国とは200年の文明的開きがあると推測し、大したことがないと考えてしまう。
2か月後、シルカーク王国の返答を聞くために、そして拒絶されたときの侵略のために再び同国を訪れる。
会談の際に、既に
パーパルディア皇国と
日本国が参加していたが、彼自身は弱小国が群れているだけにしか見えず、傲慢な態度を取り続けていた。
シルカーク王国大使
カルクの拒絶の返答を受けてもそれは変わらず、あまりの態度にパーパルディア皇国からは侮蔑の言葉が飛び、
朝田からは
誠に遺憾の意であると言われてしまう始末だった。
日本国の実力を知る者達から見れば、朝田の言葉は「超大国からの死刑宣告」も同然であり、かつて惨敗したパーパルディアは震え上がるが、その意味が理解できなかった彼は、全くかまわずに宣戦布告。シルカーク王国半径500kmの空海域を立入禁止区域に一方的に指定し、邪魔立てする艦隊は誰であろうと消滅させると宣言する。
しかし、そうして始まった
ヒシー島沖海戦は、海上自衛隊第4護衛隊群の攻撃で飛空戦艦30数隻が撃墜される大失敗となってしまい、カムーラはこれを司令である
ターコルイズの失策と決め付け、日本国の軍事力の高さを頑なに認めず、彼が提案した日本との講話も「敗者の弁」だとして、まるで応じようとはしなかった。
ところが、その翌朝に総合基地セキトメイが
自衛隊のミサイル攻撃に晒される事態となり、日本側の攻撃によって基地の機能が一瞬で停止する光景を目の当たりにし、想像以上の死の恐怖を味わったカムーラはターコルイズが正しく、自分の日本に対する認識が間違っていた事を認めざるを得なくなる。
帰国後、軍前会議でその事実を訴えるのだが、本国の面々はそれが「大戦力による攻撃」と判断し、それらを殲滅する罠を仕掛けるべく、嘘の和平交渉で敵戦力を集めて
キル・ラヴァーナルをも投入した作戦を展開しようと考える。
今後の事を考えると、仮に成功しても明らかに国益を損なう行為にカムーラは疑念を抱くが、あろうことか軍王ミネートはそれらを「カムーラの独断」として行う様に彼に命令。何とか国益に繋げなければカムーラには身の破滅しか待っていなかった。
その後、芝居の様なものとは言え、前回散々罵倒した敵国の面々に頭を下げなければならない屈辱と、失敗した時の不安と恐怖に苦しみながら、彼は自分の役目をこなす事になる。
しかし、自分達の日本に対する分析と認識は未だに致命的に間違ったままである事をカムーラは気付いていなかった。
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〔最終更新日:2022年09月14日〕
最終更新:2022年09月14日 12:37