魔の十日間
基本的設定
事件の概要
漫画版における事件の概要
漫画版メダロット内で起きた最大の事件。
発生時期は「
西暦2010年6月」とされており、3ヶ月もの間メダロットの暴走とロボロボ団のセレクト隊本部ビルへの籠城が続いていた。
メダロッターりんたろう!シリーズで語られる事件の断片
メダロッターりんたろう!メダロットRにおいてジックは、魔の十日間事件を「ファーストコンタクト」とも語っていた。
また、
ヒカルは「
彼らと出会ったあの日から、僕の心の中で彼らの言葉にならない叫びが聞こえる」と
海馬に告げていた。
ヒカルが
X計画を発案したのは「
月に眠るメダルを救い出すためのもの」だとも語られている。
真相は不明だが、
メダロッターりんたろう!シリーズでの魔の十日間事件は単なる
メダロットの暴走ではなく、
地球外のメダロットーー少なくとも月のメダロットとの“接触”があった可能性がある。
ゲーム版における事件の概要
ヒカルは単身でセレクトビルに侵入し、バリアシステムや暴走システムを解除。
そして
タイヨーと
ビーストマスターを打ち破ることとなる。
一方で、
キララや
悪ガキ三人組に
ユウキとパディヒカルは別行動で進入。
幹部達の前に対峙こそするものの、ゲームシステム上の都合含めて一緒に戦うことは出来ない。
なお、本作以降のゲーム作品では実は「魔の十日間」という呼称は
使われていない。
『
メダロット2』において、
イッキは「ぼうそうじけんがあったって!」としか言及していない。
アニメ版における事件の概要
8年前の魔の十日間事件
8年前に
偶発的に起きた、
レアメダル同士の激突とコピーメダルの共鳴により、
全世界規模でメダロットが暴走した事件。
厳密にいうならば、
事故と言った方が近い。
この事件で
ヴィクトルは家族を失ってしまう。
メダルの共鳴は、
レアメダルを1枚破壊さえすれば確実に防げるため、
ヒカルは自分の愛機「メタビー」の
メダルを破壊せざるを得なかった。
ヒカルはその決断をするのに
十日間かかった(本作ではそのため、魔の“
十日間”なのである)。
またこの事件の影響で、当時の世界大会の記録はほとんど残されておらず
「幻の世界大会」と呼ばれている。
8年後の世界大会での魔の十日間の再現
ドクター・ヘベレケは、魔の十日間事件での
メダルの共鳴のデータを解析。
そして
レアメダルを母体とすることで、メダルの共鳴を擬似的に発生させる装置を開発。
レアメダルから発せられるパルスを抽出・増幅させることで擬似的な共鳴を起こしている。
この時ドクター・ヘベレケは、世界中のメダロットを共鳴させるには、
ロボトルによって極限まで高められたレアメダル同士の力こそが必要であると知る。
そこで
イッキ達が参加した世界大会で、ドクター・ヘベレケは世界メダロット協会とロボトル世界大会組織委員会を牛耳り、「
勝者が敗者のメダルを奪える様にする」というルールを策定。
世界大会のスタジアムの地下に
レアメダルの共鳴を発生させる装置を設置し、それ自体も空中に浮かぶ要塞として建造。
結果、彼の思惑通りに
イッキのメタビーと、ヴィクトルのウォーバニットの力は極限まで高められてしまった。
さらにドクター・ヘベレケの計画の阻止のために動いていたレアメダルを持つ
ロクショウさえも巻き込んで、ついに魔の十日間事件が再現されようとした……
かに見えた。
メタビーの精神世界の中でイッキは、「フェルム」だった頃の記憶を追体験したことで絶望し、元の世界に戻りたくないと拒絶するメタビーと本気で殴り合いの大喧嘩に及ぶ。
そして、人間とメダロットは主従関係ではなく友達だという思いを確かめあう。
直後に
突如として精神世界に現れた老人の導きによって、イッキと
メタビーの意識は現実に戻り、
メダルの共鳴は停止。
さらにかつてのーー超古代文明を築き上げた先住人類
メダロ人の記憶を取り戻したかにみえたクローンメダルで動くメダロット達も、
ドクター・ヘベレケが主張するメダロ人による世界の再支配を拒絶。
結果、魔の十日間事件の再来は8年前の様に友をその手に掛けるという形ではなく、友との本気のぶつかりあいの末に生まれた友情によって防がれたのだった。
最終更新:2025年05月26日 23:14