メダロット(カブト・クワガタ)
初代『
メダロット』、
ゲーム版メダロットシリーズはここからはじまった。
近未来と言いつつ比較的身近な世界観、個性豊かな登場人物、
パーツ・
メダルの組み換えによるカスタマイズ、
行動順と位置を疑似的に同時に表現した
シャトルランロボトルなど、
以後のシリーズ作品の根底となる要素や『お約束』は本作で出来上がっている。
一方、第一作故にまだまだ荒削りな部分や問題点、本作独自の要素も存在する。
ゲーム概要
対応ハード |
ジャンル |
発売日 |
発売元 |
開発元 |
GB |
RPG |
1997年11月28日 |
イマジニア |
ナツメ |
ストーリー
今日は終業式、そして明日から待ちに待った夏休み!
そんな日に主人公
ヒカルはとあるきっかけで、『
メダル』を手に入れる。
ここ最近「
メダル」で動くペットロボット『
メダロット』をみんな持ち始め、
メダロット同士を戦わせる『
ロボトル』という競技が流行っているという。
システム概要
ゲーム版メダロットシリーズの基礎。
- 基本的世界観・システムなどは、この初代『メダロット』でほとんど完成している。
- 後述するメダロットの組み換えや戦闘システムは後の作品で洗練されていく。
『メダロット』の育成・カスタマイズ
- 男女二種類存在する骨組みティンペットに対応する
頭部・右腕・左腕・脚部パーツとメダルを装着するカスタマイズ。- ティンペットに関して
- 本作ではティンペットに一つ一つに名前を付け管理する。
最大9体まで保有可能。名称変更不可。
- メダルに関して
- メダル属性・パーツ属性は一部を除きそれぞれ対応しており、全28種類。同属性だと相性が一致しパワーアップする。
- メダルの熟練度はロボトルでのレベルアップ時にレベルアップまでの行動回数に応じて上昇する。準備値は表示されない(そもそも無い?)。
- メダルの『性格』は要素が「攻撃」「防御」「特殊」の三つの数値で決定される。
装備パーツの属性傾向によってこれらの数値が変動し、行動時の成功率や対象選択に影響する。
- レベルが6つ上がるとランクが1上がるという独特の成長表記。最強のランクA(エース)を目指せ!
ランクアップ時は通常のレベルアップに比べ熟練度の上昇値が大きい上、メダルの絵柄が変わっていることも。
- パーツに関して
- 属性のほとんどはパーツの攻撃特性に対応している。(もちろん例外もある)
一例をあげると、属性「格闘」⇒ハンマー・ソード、属性「火薬」⇒ミサイル・ナパーム
- メダロットのタイプを示すアイコンが「人型」「車型」「羽型」の3種類のみだが、脚部タイプはちゃんと7種類存在する。
- 『人型アイコン:二脚・多脚』、『車型アイコン:車両・戦車』、『羽型アイコン:飛行・潜水・浮遊』である。
メダロット同士の戦闘『ロボトル』
- 『ロボトル』と呼ばれる最大3対3のメダロットによるチーム戦。
- 装備しているパーツやメダルの能力などから準備時間・行動順を決めるセミリアルタイムバトル。
- 本作品から始まったロボトル型式は後の作品にも多く持ちられ、俗称シャトルランロボトルと呼ばれる。
- 本作では相手が使用するメダロットのパーツ構成が、ある程度ランダムの構成になっている。
- 戦闘アニメ速度が2種類存在する。
- タイトルから設定できる。ふつうとはやいの二種類。「はやい」推奨。
- ロボトル中のパーツ残り装甲値(HP)が攻撃ヒット時のみ各部位の装甲値を合計した1本のバーで表示される。
- 各部パーツ装甲と与えたダメージを覚えておくのがめんどくさい。
- リメイクであるPEは改善されたが、なぜかこの仕様は2も引き継ぐことに。
- セレクトボタンで『降参』できる。
- 戦闘回避アイテムロボロボメダルを「さぁ せんとうかいし!」になる前なら使用可能なのは本作のみ。
通信でメダルやパーツを奪ったり交換したり
- 以後のシリーズではお馴染みの「通信ケーブルを使用してのトレーディング・対戦」
- 気軽に通信対戦あそびでロボトル、パーツ・メダルのやり取りは無し!
- しんけんロボトルでは互いのパーツ・メダルを賭けて戦える。ロボと~るで何が奪われるか…
- パーツトレードで互いのパーツを交換。
- なお、本作にメダルあげ~るは存在しない。
そのためしんけんロボトルでのランダム取引じゃないとメダルの転送ができない。
- この作品に限り(厳密にいうと本作のリメイクのPE含め)、
通信ロボトルでの奪い合いで変化するメダルやパーツ交換で変化するパーツが存在する。- メダルを奪った時は、他のメダルに変化ことも。バージョンによって変化する種類が異なる。
『ナイト・マーメイド・ゴースト・ユニコーン』両バージョン共通で手に入るメダルが変化対象。
そのほか
- この作品からヒロイン・フラグによるエンディング分岐が存在。
- この作品とリメイクのPEのみメニュー画面の項目で「ケイタイ」が存在。
- ロボトル開始時の台詞は「さあ せんとうかいし!」だった。
- これはメダロット2まで続く。まだ「ロボトルファイト!」ではなかった。
- ティンペット自体に名称を付けている。
- 戦闘BGMが後に「ロボトルファイト!」と呼ばれる曲1種類のみ。
- シリーズおなじみとなるボス戦BGMなどはまだ用意されていない。
問題点
- 第一作であるがゆえ、まだ不親切・荒削りな面も存在する。
- パーツパラメーターのバランス・ダメージ計算がまだ全体的にアバウト。
- それもまた独特な味がする、。いかなるロボトルであっても油断はできない。
- フェイスグラフィックが存在しない。
- 会話中話し手がいまいちわかりにくく、盛り上がりに欠ける。
ただしコレは、同時期の某怪獣育成RPG作品でもそうであったことを鑑みるに、メダロットに限った話ではないとは思われる。
- ストーリー自体はあっさり、短め。
- コレは白玉氏がディレクター、シナリオ、システム製作を兼任していたことが原因であった。
クリア後のサブイベントは妙に充実してる気がする。
- 一部イベントの発生条件が分かりにくい。
- 特にナエエンディングのフラグ回収方法は語り草。
公式に本人も謝っていたほど。
- メニュー開け閉め・画面切り替え時に若干のロードが発生する。
- パーツ組み換え時のインターフェースがまだ不便等。
- 女性型メダロットの大半が実戦向きではない。
ゲーム内容面の特徴
単にシナリオをクリアするだけなら10時間もかからないこともある。
登場
メダロットは60体。
パラメーター配分はあまりよくない。
数こそ少ないものの、入手方法は二者択一・バージョンわけ・期間限定など
パーコレを使わずにそろえるのであれば結構大変。
以降の作品には見られない変わったイベント・フラグの要求が多いのも本作の特徴。
展開
先に連載を開始した漫画版とストーリーをある程度共有している作品。
以後、漫画版は漫画版で独自の展開を始めることになる。
なお、このソフトは、2000年3月1日よりGB版ニンテンドーパワーの書き換えソフトとしても登場した。
書き換え価格はどちらも1000円、使用Fブロック数は4、Bブロック数は4。
Fブロックを4使ってしまうため、1本のカートリッジに両Ver、あるいはパーコレを同時に書き込むことはできない。
(2本以上のソフトを書きこむと
メニュー画面でFブロックを1消費してしまうNPの仕様)
一時期書き換えランキングで2位にランクインする時代もあった。
現在ニンテンドーパワーのサービスは終了している。
最終更新:2024年08月11日 10:42