メダロット2(カブト・クワガタ)
メダロットの第二部。
メダロット3・4と続くことになる「
イッキ3部作」と呼ばれる伝説の始まりである。
先行連載された漫画版、発売直前に放送開始したアニメ版と共に、
メダロットブームを大いに盛り上げてくれた。セールスもシリーズ一。
新システム「
メダフォース」の導入、大量の新
メダロット・
パーツ行動が加わり、
前作で好評だった戦闘システム『
ロボトル』、
パーツや
メダルの収集・カスタマイズ要素は奥深くなっている!
シナリオボリュームも強化され、カラー対応ソフトで各種演出も賑やかになっている。
ゲーム概要
対応ハード |
ジャンル |
発売日 |
発売元 |
開発元 |
GBC対応 |
RPG |
1999年7月23日 |
イマジニア |
ナツメ |
ストーリー
システム概要
初代『メダロット』から正統進化!
- グラフィックもイベントもボリュームも全てスケールアップ!
『メダロット』の育成・カスタマイズ~メダルのパラメーター制度変更・攻撃特性増加~
- 前作と同じ男女二種類存在する骨組みティンペットに対応する
頭部・右腕・左腕・脚部パーツとメダルを装着するカスタマイズ。- ティンペットに関して
- 本作でもティンペットに一つ一つに名前を付け管理する。
最大9体まで保有可能。やっぱり名称変更不可。
- メダルに関して
- 属性体系は前作とほとんど同じ。ただし、一部属性が追加&削除・それに伴いメダルやパーツの属性は変更されている。
(例)(Y)ドラゴンメダル:変更(1の属性)⇒連携(2の属性)
- メダルの熟練度に準備値の概念が登場。ロボトルで対応した熟練度を持ったパーツ行動を8回行うと熟練度が1上がる。
- メダルの『性格』は攻撃対象を選ぶ基準となるものに。
「ねっけつ」「クール」「あまのじゃく」「いいかげん」「まねっこ」「ダンディ」の五種類。
- 前作はランクアップでメダルの絵柄がいつの間にか変わっていたが、
本作からロボトル後のレベルアップでメダルの絵柄が変化するときにデモが入るようになった。
また、前作のランク制は廃止されレベルの最大値は100になった。
- メダフォース登場!
- メダルのレベルが一定値に達すると習得できる必殺技。ロボトルでメダフォースゲージを溜め、発動!
これにより、両腕を破壊され、頭部の回数も尽き、何も出来ないという状況は段階的に改善された。
習得するメダフォースの内容はメダルの属性に対応したもの。
- パーツに関して
- 今回も属性のほとんどはパーツの攻撃特性に対応している。(例外も結構増えた)
一例をあげると、属性「射撃」⇒ライフル・ガトリング、属性「変動」⇒バグ・ウィルス
- メダロットのタイプを示すアイコンが脚部タイプと同じ7種類になった。
- 脚部タイプのステータスに隠蔽行動時の効力の大きさ「いんぺい」が追加された。
- 新たな攻撃特性が30種類が追加された。
メダロット同士の戦闘『ロボトル』~メダフォース・オート機能登場!~
- 『ロボトル』の基本は最大3対3のメダロットによるチーム戦。
- いわゆる前作とほとんど同じシャトルランロボトルである。
- もっさりアニメーションだった前作から全体的な処理は高速化。アニメ速度設定は消滅。
- 本作も相手が使用するメダロットのパーツ構成が、ある程度ランダムの構成になっている。
- 戦闘時間設定がなぜか5段階調節になった。今回もタイトルから設定できる。
- セレクトボタンでパーツ選択・メダフォース選択の切替ができる。
- 下キーは何もせずメダフォースゲージを20溜めることになる。
- なお降参はできなくなった。
- 戦闘回避アイテムロボロボメダルはエンカウント直後の相手メダロッター表示画面での選択肢内でのみ使用可能に変更された。
- オートロボトル機能が導入。
- メダロット確認画面の選択肢で切替、Bボタン押しっぱなしで解除。
- 3機すべてが自動で行動するようになる。個々にオートのオンオフや使用パーツのローテーションを決めることはできない。
通信でメダルやパーツを奪ったり交換したり~メダルのトレードが可能に~
- お馴染みの「通信ケーブルを使用してのトレーディング・対戦」
- 気軽に通信対戦あそびでロボトル、パーツ・メダルのやり取りは無し!
- しんけんロボトルでは互いのパーツ・メダルを賭けて戦える。ロボと~るで何が奪われるか…
- パーツトレードで互いのパーツを交換。
- メダルトレード初登場。メダルの交換ができるようになった。
- 前作に遭った特定パーツやメダルの交換による変化要素は削除。
そのほか
- 今回もヒロイン別エンディング分岐が存在。
- 相手は幼馴染のアリカかお嬢様のカリン。詳しくは恋愛要素の項目参照のこと。
- 前作は2人のヒロインに対しての同一の好感度であったが、本作にはヒロイン別「好感度」が導入された。イベント内の行動で上下する。
- メニュー項目はメダロッチになった。
- 移動用アイテムを使用するためには対応した特定の乗り物系メダロットを一式純正で組み上げる必要がある。
- 戦闘BGMが定番の「ロボトルファイト!」に加え、中ボス(対ロボロボ幹部など)戦、ラスボス・隠しボス戦の3曲に増加。
- ペイント屋さんが初登場。16パターンの中から1パターンを選びメダロットカラーリングを統一できる。
- 特定イベントの見せ場では一枚絵カットが挿入されるようになった。
- 会話でキャラクターのフェイスグラフィックが表示されるようになった。
- PEでは1~3パターンだった表情も、本作はバリエーションが増加。表情豊かに。
- エンカウント時、相手メダロッターが使用するメダロットの脚部タイプがわかるようになった。
- 変装アイテムが登場。多くは
女装イベント用だが、クリア後なら自由に着ることができる。
- ミニゲームが登場。
- メダロッ島のゲームセンターで遊べる「ロボロボール」。クリアするとパスポイントがもらえる。
- 一部イベントで対戦することになる「メダロードレース。とにかく連打連打。
- 「パスワード」機能の登場。
- コンビニ(売店)でパスワードを入力するとパスポイントを消費してパーツを入手することができる。
- ある決まったパスワードを入力すると強力な隠しメダロットが手に入る。パーツ1個入手につきパスポイントを1消費。
- ゲームボーイ2台とパスポイントがあれば、通信ケーブルが無くてもパーツのプレゼントができる。
- あげる側ともらう側で手続きを踏みつつ、パーツを選びパスワードを入力していけばOK。地味に便利機能。
- もらう側はパーツ1個につきパスポイントを1消費する。あげる側は何も失わない。
- ゲーム本編をクリアすると「てんそう」が解禁。
- 前作『メダロット・1パーコレ・1パーコレ2(以下メダロット1)』からパーツ・メダルのコピーが可能に!
- 「てんそう」を1回行う度にアイテム「てんそうチケット」を1枚消費する。
- 『メダロット1』で選択した三体(旧メダル3枚・旧パーツ計12個)をメダロット2にコピー、入手する。
- 旧メダルは2のメダルと別の個体として区別される。(例)カブトメダル(2)とかぶとメダル(1)
またパーツの場合は一部内容が変更されているものもあるので注意。(例)前作のまもる行動パーツがそのほか行動になっている、脚部に隠蔽の値追加等
- グラフィックは独自に描き直し! 1のあのメダロットもこのメダルも、2のメダロット・メダルと一緒に組み換え・ロボトルが可能。
- 「スマイル」登場。
- 女性型メダロットの地位向上。
問題点
- パーツ能力のインフレが始まる。
- 代表的なのは主人公機、ライバル機とラスボスのパーツ。
- これに伴う対戦バランスの悪さ。
- サクリファイス・デストロイを除いた強力パーツには反射・反撃・完全防御などが有効ではあるが。
- 逆に補助・妨害・回復系行動を対人戦で用いるのは難しい。
- 今回初登場した攻撃特性のうち、いくつかは効果・有用性が乏しい。
- パーツ・メダルコンプリートまでの敷居の増加。
- ボリュームが増えたので仕方ない一面。
- パスワード機体・2パーコレ限定「せいぎ・あく・ぼろるろ」メダル・1の旧機体・旧メダル。
- ちなみに2でパーツを集めておくと、Rでのパーツコンプリートも楽にはなる。
- 基本的なインターフェースは1の時と変わらない。やや不便。
- まだメニュー開け閉め・画面切り替え時に若干のロードが発生する。
- 今回もロボトル中のパーツ残り装甲値(HP)が攻撃ヒット時のみ各部位の装甲値を合計した1本のバーで表示される。
- やっぱり各部パーツ装甲と与えたダメージを覚えておくのが面倒。PEはどうした?
- 部位ごとに装甲値が表示がスタンダードになるのはメダロットRから。
- 組み換え画面におけるパーツやメダルの参照は一覧を経由するため、ひと手間かかる。
- パーツを使ったイベントが登場。
- ただし、『特定の岩などを破壊するために「~」のパーツが必要』というもの。
ゲーム内容面の特徴
明確なストーリーが設けられ、キャラクター同士のやり取りが増えた。
コミカルな時もあれば、熱いときだってある。
シナリオをクリアするだけならプレイスタイルにもよるが15時間程度。
登場
メダロットは91(隠し含め)+60(前作)体。
入手方法は二者択一・バージョン別・期間限定などに加え、
一周プレイで手に入る数に限度がある「てんそうチケット」(1との通信)が登場。
パーコレを使うのもありだが、パスワード機能も併用すると便利。
シリーズおなじみのキャラクターやネタ、BGMなどは本作から登場したものが多い。
以降のシリーズや外伝作品にもさまざまな影響を与えているため、
メダロットシリーズを遊ぶという方はぜひ一度本作をプレイしてほしい。
展開
メディアミックス
先に連載を開始した漫画版・同時期に放送開始したアニメ版とは別個のストーリーを歩む。
ただし、
快盗レトルトの立ち位置や浮遊要塞フユーンなど何かしら妙な繋がりはある。
また、キャラクターの性格がメディアごとにバラバラになっていったのも本作から。
ゲームの
イッキは芯は強いが控えめな性格で
コウジは早とちりだが義理堅い熱血漢。
リメイク作品
ゲームボーイアドバンス専用ソフト、「
メダロット弐CORE」が発売される。
また、クロスオーバー作品である
メダロットS内にて、カブトバージョン準拠の追体験ストーリー「
新装版メダロット2」が配信された。
いずれの作品でも、一部の
メダロットの過去作品や後年の作品の
メダロットへの差し替えが起こっている。
最終更新:2024年08月11日 10:42