#image(635.png,,title=ゲェェェチス ゲェェェチス♪) #image(635.gif,,title=こいつがトラウマになったトレーナーは多い) 分類:きょうぼうポケモン タイプ:あく/ドラゴン 高さ:1.8m 重さ:160.0kg 特性:ふゆう(じめんタイプの攻撃技を受けない) 任天堂の育成RPG「ポケットモンスター」に登場するポケモン。 第5世代(ブラックホワイト 以下BW)からの登場。 モノズの最終進化系ポケモン。双頭竜だったジヘッドから頭部の数がさらに増えて[[3つ首の竜>キングギドラ]]となり、背中からは6枚の翼が生じた。 頭部形状はモノズ・ジヘッドと大きく異なりトカゲのような「ドラゴンらしい」形状となるとともに、目が発生して進化前は無かった視覚を得た。 前脚にあたる部分から左右の頭部が生えているが、これらに脳は存在しない。公式では「頭は1つだが両腕にも口がある」としている。 非常に凶暴な性質を持ち、視角に入った動くものに反応し、全て外敵か獲物と判断して襲撃し、3つの頭で食らい尽くしてしまう恐ろしいポケモン。 腹部に梯子模様のようなラインをもつが、これは「カイリューに相当するポケモンは戦車型にする」という初期案によるキャタピラの名残である。 デザインは日本神話に登場する8つ首の大蛇・[[ヤマタノオロチ>オロチ(戦国ランス)]]をイメージとしており、細長い6枚の翼も4本目以上の首に見えるようデザインされたものである。 (『ニンテンドードリーム』205号(2011年5月号)における誌上インタビューより。) 英語名は『Hydreigon』。これは、ギリシア神話に登場するヒュドラー(Hydra)が由来になっている。 &i(){(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)} *原作ゲームにおける性能・役割 種族値 HP 92 攻撃 105 防御 90 特攻 &bold(){125} 特防 90 素早さ 98 シリーズ恒例の600族に該当するポケモンであり、シリーズ初のあく・ドラゴンの複合タイプを持つ。 だが、進化レベルは&bold(){64}と過去最高な上に、進化前のモノズは野生では終盤にしか登場せず、さらにサザンドラになる前の特性が「はりきり」(攻撃力が高い代償に命中率が低い)なため、クリア前の育成は困難を極める。 他の600族と比べると、弱点の種類こそ多いが4倍の弱点が無いため、耐久性に優れている。 それに加えて、高い特攻と「かえんほうしゃ」「きあいだま」「だいちのちから」などの豊富なサブ技により攻撃面も優秀であり、攻守のバランスのとれたアタッカーとして使うことができる。 さらに、BW2では教え技により「はねやすめ」「おいかぜ」などの補助技にもある程度恵まれるようになった。 メインウェポンとしては特攻2段階ダウンというデメリットもあるが、タイプ一致で凄まじいダメージを叩き出せる「りゅうせいぐん」。 BW2で習得が出来るようになったタイプ一致の「あくのはどう」を軸として、[[鋼>レジスチル]]や[[氷>グレイシア]]への対策として前述のかえんほうしゃ・きあいだま・だいちのちからをサブとして付けるのがベター。 また、りゅうせいぐん程の威力は無いが、ノーリスクで安定している「りゅうのはどう」も良い。また、攻撃力もそこそこ高いので、「かみくだく」や「げきりん」と言った物理攻撃を覚えさせれば[[ハピナス>ラッキー]]でも止まらない。 また、悪タイプでありエスパータイプの特殊技カウンターである&b(){ミラーコートを無効化する}ため、格下のワンチャンを丸々1つ潰してしまえる。 だが、歴代のドラゴンと比べると素早さが低く先制技も持たないため、こだわりスカーフ(一つの技しか出せなくなるが素早さが1.5倍になる道具)での補強がないと先手で弱点を突かれ、意外とあっさり落とされる可能性も高い。 特に同じ第5世代で登場した炎虫タイプのウルガモス(高水準の特攻と特防、超高性能の積み技持ち、そして&bold(){サザンドラよりも素早い})は天敵といっても過言でなく、 ほぼピンポイントだがメタとして4倍弱点をつける岩タイプ技が候補にあがるくらいである。 また、バランス型の宿命か、能力の偏った相手には場合によってはトコトン不利になることもあるため、努力値の振り分けや技の構成をよく考ないと真価を発揮出来ない上級者向けのポケモンである。 ちなみにBW1が発売された当初の評判としてはかなりの辛口だった。 というのも同じ浮遊特殊ドラゴンのラティオスと比較されたせいである(ラティオスはサザンドラより特攻素早さともに高くそれぞれ130、110)。 しかし現在は上記の通りの攻撃性能と繰り出し性能、はがねタイプに対する役割遂行能力を武器に十分差別化されている。 ポケモンを良く知らない人はにははがねタイプの処理でそんな変わるのかと言われるかもしれないが、&bold(){ドラゴンわざを半減できるのははがねタイプだけである。} 現状の対戦環境でははがねタイプが1体も居ないほうがめずらしく、それほどまでにドラゴンが幅を利かせている証拠である。 ゲーム中ではラスボスであるプラズマ団七賢人の一人ゲーチスの切り札として登場し、プレイヤーに大きなインパクトを与えた。 能力値が高い上に、技も「りゅうのはどう」、「きあいだま」、「だいもんじ」、「なみのり」と隙が無く、多くのプレイヤーを恐れさせた。&link_anchor(*1){*1} ちなみにレベル54と要進化レベルより10も低い。何このワタル。 サザンドラ一匹に手持ちを壊滅させられたプレイヤーも多く、[[シオンタウン>ゆうれい]]とは別ベクトルでトラウマになった人もいるとか。 そのため、サザンドラといえばゲーチスという認識がプレイヤーの間では一般となっている。 あまりの強さにゲーチスのサザンドラは性格おくびょう個体値最大に加え&b(){特攻と素早さに努力値が252振られている}という憶測のデマが流れ、それがまともに信じられていた時期も。 この影響で特攻素早さに限界まで努力値を振る行為は「ゲーチス振り」で通じるように。 #region(ポケモンBW2ネタバレ) また、2ではチャンピオンでラスボスのアイリス([[レプリロイド>アイリス]]ではない)が&b(){初手}で繰り出してくる。 やたら派手なドレス(通称[[アルティメットアイリス>鹿目まどか]]、偶然にも担当声優が同じ)や、今までのポケモンシリーズには見られないBGM(通称&b(){初手サザンドラのテーマ})と、色々な衝撃をプレイヤーに与えた。 なお、ゲーチスの影に隠れがちだが、初回のサザンドラはLv57である。 ・・・ラスボスの使うドラゴンタイプは進化レベルを無視しても構わないという不文律でもあるのだろうか。もしHGSSがBWの後に出ていたらワタルもきっとLv63以下のサザンドラを使ってたに違いない。&link_anchor(*2){*2} クリア後の強化バージョンではLv77。更にチャレンジモード(俗に言うハードモードみたいなもの。ポケモンのLvが底上げされたり、一部の技やポケモンに変更がある) に至ってはLv81。更にものしりメガネで特攻ダメージが強化されるのでタイプ一致りゅうのはどうがとんでもない威力となる。 他の面子も十二分に強い奴らが揃っており、生半可なレベルじゃ間違いなく返り討ちだろう。 まぁチャレンジモードで四天王を踏破しないと逢えないのでそこまで行くのも大変だと思うが。 #endregion #region(使用トレーナーのゲーチスについて。本編ネタバレ注意) 使用トレーナーのゲーチスについて BWの敵組織であるプラズマ団の幹部、七賢人の一人とされているが、他の幹部からはプラズマ団の王であるNと同程度の地位として 扱われており、事実上のプラズマ団の支配者。 様々な町で演説をして言葉巧みに人心を掌握し、「ポケモンと人間を[[白黒はっきり分けること>四季映姫・ヤマザナドゥ]]によってトレーナー同士の競争も自然消滅し、結果的にポケモンの幸せに結びつく」という「ポケモン救済論」の思想を広めて、 トレーナーに所有するポケモンを開放するように促し、裏で部下にトレーナーのポケモンを強奪させるなどして、人がポケモンを持たない世界を作ろうとしていた。 そして、自身の義理の息子であるNに英才教育を施し、イッシュ地方の伝説のポケモンのゼクロム / レシラムに英雄として認めさせて、その力とNのカリスマを用いて全てのトレーナーからポケモンを解き放とうとしていた。 だが、「ポケモン救済論」は建前に過ぎず、本当の目的はを世界中のトレーナーにポケモンを自主解放させ、彼らを無力化した後で、自分だけがポケモンの力を使うことで世界を独裁支配することにあった。 邪悪な野心を持つ自分が伝説のポケモンに認められないと自覚していたため、ポケモンと話す孤児であったNを引き取り、歪んだ教育を受けさせて、 「ポケモンと人とは共存できない」と信じ込ませて、彼が自主的にゼクロム / レシラムと共にトレーナーからポケモンを開放させるという理想を実現するように誘導していた。 作中の人物にも指摘されたが、公衆面前での上っ面綺麗な言葉遣いに隠されたその本性は非常に黒く、 息子のNもその野望の「道具」としか見ていない。挙句の果てに「バケモノ」呼ばわりする始末である。 しかし、作中でBWの主人公に感化されたNは「もう一方の伝説ポケモンに認められ英雄となった主人公と戦い、勝利して自分の正しさを確かめたい」と主張し始め、徐々に計画にズレが生じ始める。 自身は立場上部下であったため思うように計画を修正できず、最終的にNは主人公に敗れたため本性を現し、計画の障害である主人公を殺害しようとするも敗れ、自身の野望を打ち砕かれる。 シリーズ初の悪の組織関係者のラスボスであり、これらの数々の所業からポケモン史上最大の悪人とも呼ばれている。 なお、右目部分にモノクルを付けており、戦闘開始前のカットインでは口の左半分のみ不自然に開いていること、OP以外では右腕を出していないことから、右半身不随なのではないかと言われている。 続編のBW2にも登場。今度は、露骨に世界征服を推し進め、上記の2体の伝説のポケモンの抜け殻であるキュレムを利用して世界を支配しようとするが、BW2の主人公によって計画を潰される。 その時に戦うことになるのだが、もちろんサザンドラは健在。技構成は「かみくだく・ドラゴンダイブ・やつあたり・いわなだれ」と一変して物理一辺倒になっており、炎や格闘の技がないため、鋼タイプがいればそこまで苦戦はしない。 ただし今度はいのちのたまというアイテムを所持している。このアイテムの効果は「HPが減る代わりに技のダメージが上昇する」という効果であり、急所に入れば鋼タイプでも結構削られる可能性がある。 ダイパチャンピオンのガブリアスよろしくドラゴンダイブの怯み効果連発で押し切られる事も。 最後は2度に渡り名も知らぬ子供に野望を打ち砕かれたことに憤慨。Nの言葉も耳に入らず、錯乱状態のままフェードアウトした。 のちに彼の部下が言うには「もうなにもできない」状態になってしまったようだ。 また、Nは実際の息子ではなく、森に住んでいた彼をゲーチスが引き取ったと作中で明らかになった。孤児を英雄に祭り上げて、それを支配への手駒にしていたのである。 このように、間違いなく外道な人物ではあるが、側近のダークトリニティからは「自分たちを救ってくれた」と、 忠誠を誓われていたり、利用されていたNですら彼を「父さん」と呼び、見切りをつけずに説得を試みるなど、 少なくとも彼を知る人物にとっては、それなりの人望があったのも事実である。 使用ポケモンはサザンドラの他に、「どくどく」→「まもる」のコンボをするデスカーンや、実質弱点が無いシビルドンなど ラスボス担当らしく強力な物ばかりで、手持ちのタイプのバランスが取れていないと非常に苦戦する。 だが、最も印象に残るのが彼の戦闘BGM。荘厳なメロディはまさにラスボスといえるのだが、 途中でいきなり&bold(){「ゲェェェチス ゲェェェチス♪ ゲエエエエエエチス ゲエエエエエエチス♪」} と[[男性コーラスが挿入され>セフィロス]]、プレイヤーを色んな意味で驚かせた。 2でもこのBGMは健在。しかも大幅なアレンジをされており、冒頭から&bold(){「ゲェェェチス ゲェェェチス♪ ゲエエエエエエチス ゲエエエエエエチス♪」} と不意打ちかのごとくボーカルが入り、プレイヤーを色んな意味で驚かせた。 また、前作と違い非常にリズムカルでハイテンポになっている。通称「ゲーチス音頭」 |&nicovideo(sm12668039)|&nicovideo(sm18370429)| ちなみに明大学園祭にて本作の設定資料が配布されておりそれによると&b(){ゲーチスの身長は2m}。でけえ。 #endregion #region(ポケモン+ノブナガの野望) コーエーテクモの戦略SLG「信長の野望」とのコラボ作品である「ポケモン+ノブナガの野望」でも登場。 伝説並の能力値、ドラゴン+悪による優秀な耐性、高性能技である「りゅうのはどう」、特性「ふゆう」による移動能力と作中トップクラスの使い勝手の良さを持つ。 同ランクの強さを持つガブリアスは出現が特殊で技の癖が強い、オノノクスは技使用時に反動で1ターン移動できない(ただし2回攻撃に加え特性かたやぶりを持つ)のでこの2体と比べて初心者向けと言える。 ベストリンクポケモンが弱くドラゴン系ポケモンと相性のいいオイチなどにつけることがオススメされている。 また、最初のエピソードにおけるラスボスであり、もう一人の主人公であるノブナガのベストリンクポケモンでありブショー進化条件のポケモンである。 とはいえノブナガはゼクロムや黒レックウザと二種類の伝説とリンクできるためブショー進化後はノブナガが使う機会は少なくなる。 ただし、ゼクロムは攻撃範囲が狭く攻撃属性は電気なので住み分けができていたりする。 #endregion ---- *MUGENにおけるサザンドラ 邪猫氏のものが公開されている。現在の完成度は50%。 操作性はシンプルなキャラで、ゲージ技は流星群のみ。AIも搭載済み。 &nicovideo(sm18373926) 背景に怪しいヤツが映っているが、気にしてはいけない。 ***出場大会 #list_by_tagsearch_cache([大会],[サザンドラ],sort=hiduke,100) #co(){ ''更新停止中'' #list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[サザンドラ],sort=hiduke,100) ''凍結'' #list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[サザンドラ],sort=hiduke,100) } //***出演ストーリー ---- &aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}} これまでのラスボス(チャンピオン)のエースは次ターン行動不能になる「はかいこうせん」か「ギガインパクト」所持がデフォだったと言うのもある。 こちらが生き残っていれば次ターンは回復アイテムで立て直すチャンス、ドラクエでいう「マダンテ→祈る」のパターンと同様である。 現在これらの系統は「交換やアイテム使用すらできない」「威力が10低いオーバーヒート系統なら技後に他の行動や交換が可能でローリスク」と欠陥が目立ち プレイヤーからはもっぱら「[[ロマン砲>ロマン技]]」と呼ばれるに至る。ガチ対人では戦力外に近く採用は極めて稀、時代の流れである。 そんな中での数少ない実用可能な技として使えるポケモンがケッキング。 こうげきの種族値が&b(){160}とレジギガスに匹敵する上に、特性「なまけ」(行動した次のターンは行動不能、ただし&b(){交換は可能})のおかげ(せい?)で 元々2ターンに一回しか動けないため反動を気にせずに戦うことが出来るが、 それでも交換ができない効果は残るので良くてダークホース、最悪[[選出時の心理戦役>ヌケニン]]としての活用になってしまうのが実情。 //「ロマン砲」って書くならってことでロマン技にした方がいいかなと思いました。 &aname(*1,option=nolink){&color(red){*2}} ちなみにジムリーダーのハヤトがLv.9ピジョンを繰り出してしまうポケモン金銀では、野生でLv.7のピジョンを入手可能。 もはや恒例の突っ込みどころではあるのだが一部のチート疑惑については「野生の個体が実在する」でフォロー可能となっていたりする。 もちろんBWにおけるLv.50台サザンドラの出所は不明である。 //タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。) //ポケモン,ドラゴン