ウルトラマンオーブ

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ウルトラマンオーブ」を以下のとおり復元します。
&font(25,b,i){光の力、おかりします!!}

#image(オーブVSマガバッサー.jpg,width=450,title=世界中が君を待っている 闇夜を照らせ光の戦士よ)

&font(25,b,i,#9932cc){「俺の名はオーブ。闇を照らして、悪を討つ!」}
#clear

2016年に放送された円谷プロの特撮作品『ウルトラマンオーブ』の主役ヒーロー。
ギンガから始まった「ニュージェネレーションヒーローズ」の一人で、
『ウルトラ』シリーズ50周年という節目の年にその姿を見せたウルトラ戦士である。
記念作品という事もあってか、関連作品も多く、[[ジード>ウルトラマンジード]]放送後には単独の総集編『オーブ THE CHRONICLE』も放送され、
劇場版では[[エックス>ウルトラマンエックス]]、ギンガ、ビクトリー、[[セブン>ウルトラセブン]](セブン50周年も兼ねている)、ゼロ。
後日談『ウルトラファイトオーブ』ではゼロ、セブンに加えて、ゾフィー、[[新マン>ウルトラマンジャック]]。
前日譚『THE ORIGIN SAGA』では[[ダイナ>ウルトラマンダイナ]]、[[コスモス>ウルトラマンコスモス]]、[[ガイア>ウルトラマンガイア]]、[[アグル>ウルトラマンアグル]]が準レギュラー。
しかも全員オリキャスが担当(ゼロ、ゾフィー、ギンガ、ビクトリー、新マンは声のみ)と客演も豪華になっている。

変身者はクレナイ ガイ。モチーフは[[ウルトラセブン]]ことモロボシ・ダンで、「風来坊を続けているダン」がコンセプト。
演じるは&s(){[[8年くらい前にライダー>仮面ライダー電王]]で似た名前の悪役をやっていた}石黒英雄氏。
ウルトラマンといえば、[[地球人が>ウルトラマン]][[ウルトラ戦士と>ウルトラマンガイア]][[同化する>ウルトラマンエックス]]か、もしくは[[ウルトラ戦士が>ウルトラセブン]][[地球人に>ウルトラマンレオ]][[擬態するケース>ウルトラマンメビウス]]が多いが、
ガイは&b(){ヒューマノイドタイプの宇宙人自身が後天的にウルトラマン化した}特異な事例である。
オーブ本編は力を得てからかなりの時間が経過し、その間に映像化されていないエピソードがかなりあるため、
1話の時点でウルトラマンとして相当なキャリアを積んでいる。
生身でも人間より遥かに強く、数時間冷凍車にただ乗りしたり、
手から光弾を放ったりと生身での肉弾戦をする場面も多い。
なお[[働いている描写が全く無いが>仮面ライダーウィザード]]、割と金持ちらしく金払いはいい。
ヒロインの夢野ナオミが、SSPの運営資金のためにバイトを掛け持ちしているのとは対照的なためよく目立つ。

特徴としては後述の口上を見てもらえばわかる通り、先輩ウルトラマンに対してかなり敬意を払っており非常に腰が低い。
ちなみに先輩ウルトラマンだが、変身者である大地は年下という[[エックス>ウルトラマンエックス]]と共演した際には、
エックスには[[さん付け>ブロントさん]]で敬語、大地には呼び捨てでタメ口だった。
なおギンガ、ビクトリーの変身者もガイより年下のため、『ウルトラギャラクシーファイト』でのビクトリーとの会話では、
「&b(){あんたは……}ビクトリーさん!」とさん付けしながらタメ口で話していた。

#region(オーブの力のルーツの詳細)
ガイはM78ワールドとは別の宇宙の出身の宇宙人である。
彼の故郷の宇宙には「惑星O-50」という秘境があり、
「戦士の頂」と呼ばれる山の頂上には、資質ある者に超人的能力を授ける「オーブの光(声:櫻井孝宏)」が存在し、
ガイはその光からオーブの力を授けられ、同時に宇宙の秩序を保つために「オーブの光」が与えるミッションを実行する義務を背負っている。
O-50系列のウルトラマンは以降の作品でも複数登場する事になるのだが、
(先代から力を継承した湊兄弟を除けば)いずれも変身者が超常的な存在と同化するのではなく、
&b(){変身者自身がウルトラマンと同等の超常的存在と化す}という特徴がある。
授けた力の用途は資格者に一任しており、光の与えるミッション以外で使用しても咎められる事は無い。
また、「戦士の頂」に辿り着けたからといって必ずウルトラマンの力を授けられる訳ではなく、
(善のためその力を使う事を求められてはいるが)怪獣化の力を与えられた者も存在している。
オーブの光の選定基準は不明だがウルトラマンの力を欲しがっていない人物どころか、
オーブ、グリージョ、フーマの件を統合すると&b(){逆に力を求めた人物にはウルトラマンの力を与えない}傾向があり、
ガイも当初は自分がオーブの光に選ばれるとは思っておらず、いざ力を授けられた際は驚いていた他、
後年の『[[ウルトラマンR/B>ウルトラマンロッソ&ウルトラマンブル]]』の先代変身者ロッソ&ブル兄弟はガイ以降長らく資格者がいなかったらしい事もあってか、
オーブの光の伝説をおとぎ話と考えて全く信じておらず、自分達を追う宇宙マフィアの目を掻い潜るために山越えを決行する過程で、
オーブの光に接触し、ウルトラマン化するという経緯を経ている。
またフーマの回想によると、時代によって治安の変遷もあったのであろうが&link_anchor(*1){*1}、
O-50は頂を目指す者同士が「英雄は自分1人で十分」とお互いの足を引っ張り合う無法地帯と化しているようで、
二人ともジャグラーが選ばれると思っていたとはいえ、協力して登頂したガイとジャグラーはかなり珍しいパターンの模様。

なお、上述の通り「惑星O-50」関連のウルトラマンはオーブ以外にも複数確認されているが、
新世代組の力を授けたアイテムを使用しているフーマを除き、共通してM78ワールドのウルトラマンの力を借りるアイテムを使用しており、
惑星O-50とM78ワールドのウルトラマンは何らかの関係にある事が示唆されている。

また惑星O-50やオーブの光に直接縁が無くとも、先代の変身者が死去し力だけを継承したり融合変身するなどの方法で、
O-50由来のウルトラマンに変身する事になる機会は有り得る。
…というより今の所そちらのパターンの方が多い。

ちなみに、&b(){「惑星O-50の宇宙」の次元と「オーブ本編の舞台」の次元は別}なのであしからず&link_anchor(*2){*2}。
#endregion

歴代ウルトラ戦士のパワーを宿したカード「ウルトラフュージョンカード」2枚を「オーブリング」でリードする事で、
各ウルトラ戦士の力を借りたウルトラマン形態に「フュージョンアップ」即ち、変身できる。
この際変身バンクでは、全身黒タイツのガイの左右でフュージョンアップに用いられるウルトラマン2人が、
ガイと一緒のポーズを取るという中々カオスなものとなっている。
これとは別にガイ自身の本来のウルトラマン形態もあるが、ある事件をきっかけに、
TV版1話時点でガイはその姿で戦う事ができなくなっており、&b(){本来の形態になれず亜種形態のみで戦う}これまた特異なウルトラマンと化していた。
『ティガ』以降の平成『ウルトラ』シリーズから恒例となったタイプチェンジの流れを汲んではいるものの、
それまでは変身直後が所謂「基本形態」に固定されていたのに対し、
フュージョンアップは&b(){「最初から任意の形態に直接変身できる」}という点で大きく異なっている。
使われる2枚のカードのウルトラ戦士については何らかの接点を持つ組合せとなっている…が、中にはハリケーンスラッシュのようにやや分かり辛いケースも。
なお関連作に恵まれている事もあり、映像化されている形態だけでも&b(){9つ}と並の平成ライダー以上の数を持ち、
そのうち8つに自由に変身可能と現状全ウルトラマンで随一の形態数を誇っている。(次点はティガの7つ)
この「ウルトラ戦士の力を宿した2つのアイテムで変身する」という要素は、次作『[[ウルトラマンジード]]』にも引き継がれた。
#region(オーブの主要形態について)

-&b(){スペシウムゼペリオン}
&font(15,b,i,#9932cc){「ウルトラマンさん!ティガさん!光の力、お借りします!!」}

#ref(スペシウムゼペリオン.jpeg,,width=300,left,float,title=流星のメッセージ燃え尽きる一瞬に 願いを込めて一歩前へ踏み出せ)


 身長:50m 
 体重:5万t 
 飛行速度:マッハ6.5 
 走行速度:マッハ2.5 
 ジャンプ力:1000メートル 
 水中潜行速度:マッハ2 
 地中潜行速度:マッハ2 
 腕力:8万5千t 
 握力:6万5千t
#clear

序盤の基本形態で、[[ウルトラマン]]と[[ウルトラマンティガ]]のフュージョンカードで変身。
昭和と平成初のTV作品出身者である他、従来の映像作品中でも何度か実際に共闘している者同士である。
名前の由来はそれぞれの必殺光線である「スペシウム光線」と「ゼペリオン光線」。
体の赤い部分か紫の部分を光らせる事で、瞬間的にパワータイプ、スカイタイプの力を引き出す事ができる。
「スペリオン光線」を筆頭に防御技の「スペリオンシールド」などのバリエーション豊富な光線技を持ち、あらゆる敵に対応できるバランスの取れた形態。
…なのだが初期形態の宿命か、中盤からはスペリオン光線が通用しない敵も登場するなど若干かませ気味の扱いとなっていく。
さらに後の『ウルトラマンR/B』においても、オーブに助けられたという過去から憧れを抱くとある人物が行ったごっこ遊びでも
&b(){「スペリオン光線!……駄目だ、効かない!」}と、通用しなかった場面をネタにされていた。
それ以外にも「スペリオン光輪」という八つ裂き光輪系統の技もあり、小型化させ手裏剣のように扱ったり、
巨大化させたりとバリエーションこそ豊かなのだが、避けられる、止められる、しまいにゃ&b(){食べられる(しかも2回)}…
最終話に至っては最終話専用の変身バンクから、マガタノオロチの攻撃をスペリオンシールドではじきながらかっこよく着地、
(初戦で戦ったサンダーブレスターは防ぐ手段がなく撃墜された)
名乗り口上とともにかっこよく投げたのに食べられる、と最早芸術的なレベルのかませ扱いとなっている。
結局通用したのは、&b(){一度回避されたのをスカイタイプのスピードでキャッチして再び投げた1度だけ}というスペリオン光線以上の不遇さである。
技名には「スペリオン」と付くものが多い。

-&b(){バーンマイト}
&font(15,b,i,#ff0000){「タロウさん!メビウスさん!熱いやつ、頼みます!!」}

#ref(バーンマイト.jpg,,width=300,left,float,title=何度倒れても 立ち上がればいいのさ)


 身長:50m 
 体重:5万t 
 飛行速度:マッハ11 
 走行速度:マッハ2.7 
 ジャンプ力:900メートル 
 水中潜行速度:マッハ2.4 
 地中潜行速度:マッハ3 
 腕力:10万t 
 握力:7万t
#clear

&font(20,b,i,#ff0000){「紅に、燃えるぜ!」}

[[ウルトラマンタロウ]]と[[ウルトラマンメビウス]]のフュージョンカードで変身する、パワー重視形態。
『メビウス』本編で師弟関係にあった2人である。
名前の由来はメビウスの形態である「バーニングブレイブ」と「ウルトラ(メビューム)ダイナマイト」。
炎を纏ったパンチやキックを繰り出す他、「ストビュームバースト」「ストビュームダイナマイト」などの[[必殺技]]を持つ。
技名には「ストビューム(ストリウム+メビューム)」と付くものが多い。

-&b(){ハリケーンスラッシュ}
&font(15,b,i,#4169e1){「ジャックさん!ゼロさん!キレの良いやつ、頼みます!!」}

#ref(ハリケーンスラッシュ.jpg,,width=300,left,float,title=変わらぬ強い意志が 明日への絆になる)


 身長:50m 
 体重:3万5000t 
 飛行速度:マッハ13 
 走行速度:マッハ4 
 ジャンプ力:1200m 
 水中潜行速度:マッハ3 
 地中潜行速度:マッハ2 
 腕力:8万3千t 
 握力:6万3千t
#clear

&font(20,b,i,#4169e1){「光を超えて、闇を斬る!」}

[[ウルトラマンジャック]]と[[ウルトラマンゼロ]]のフュージョンカードで変身。スピードに優れた形態。
一見、光の国出身である事以外接点が分かりにくいものの
「(武器に変化させられる)ブレスレットのアイテムを装備」「ウルトラハリケーンを使える」といった共通点が一応存在している。
名前の由来は先述の「ウルトラハリケーン」と「エメリウムスラッシュ」。
二つの「オーブスラッガー(分離はせず[[マックス>ウルトラマンマックス]]のようなエネルギータイプ)」と、それを変化させた「オーブスラッガーランス」という武器を所持し、
ランスを用いた「トライデントスラッシュ」などの必殺技を使う。
ギンガ以降は変身者が玩具的なアイテムを持つのは当たり前になったものの、
オーブが使用するランス自体に必殺技用のレバーが用意されているという珍しい武器となっている。
他の形態と異なり技名には特に共通点がない。

余談だが、オーブスラッガーランスは、後年『ウルトラマンZ』でリデコされ「ゼットランスアロー」として流用された。


-&b(){サンダーブレスター}
&font(15,b,i,#990000){「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力、お借りします!!」}

#ref(サンダーブレスター.jpg,,width=300,left,float,title=満点の星空へ 思いを馳せる)


 身長:55m 
 体重:5万5千t 
 飛行速度:マッハ7 
 走行速度:マッハ3.5 
 ジャンプ力:1100m 
 水中潜行速度:マッハ2.9 
 地中潜行速度:マッハ2.5  
 腕力:15万t 
 握力:9万t 
#clear

&font(20,b,i,#990000){「闇を抱いて、光となる!」}

[[ゾフィー]]と[[ウルトラマンベリアル]]のフュージョンカードを用いて変身。
名前の由来はゾフィーの肩にある勲章「ウルトラブレスター」とベリアルの技「ベリアルジェノサンダー」と思われる。
他の形態に比べ明らかに接点が薄いが、本作においてはゾフィーが「マガオロチを封印した勇者」として扱われており、
逆にベリアル(のカード)がその封印を破る事になったと属性同様に対極の立場となっている。

本作の中間形態であり、他の3形態を凌駕するパワーを持つが、ガイがとある事情で闇を拒絶していた事、
初変身のきっかけがマガオロチに対する「殺意」であった事もあり、
変身当初はベリアルの強大な闇の力を制御できず、周囲を危険に晒すような戦い方が目立った。
特に初戦のマガオロチ戦では、掴んでビルに叩き付ける(余程印象深かったのかOPで毎回写される事に)、
マガオロチの尻尾を掴んで振り回してビルにぶつける、半壊したビルを引きちぎって投げ付けると、主役とは思えない戦いを繰り広げていた。
&del(){[[「バカヤロー!! なんてヘタクソな戦い方だ! 周りを見てみやがれ! それでもウルトラマンかよ!」>ウルトラマンメビウス]]}
ベリアルと同じ形状の目に隆起した筋肉といった外見、荒々しい戦闘スタイルだけでなく、
戦闘時のテーマ曲も禍々しい雰囲気のものだったりと様々な点でヒロイックさとは大きくかけ離れた形態である。
暴走時はエフェクトがかかった異様に低く野太い声だったが、制御できるようになってからは野太いだけの地声となっている。
とはいえ強力な形態のため、制御に成功してからは切り札として主に強敵相手に変身するようになる。
主な必殺技は「ゼットシウム光線」と「ゼットシウム光輪」(由来はZ光線とデスシウム光線)。
特に後者は光輪技のくせに投げない代わりに、他形態の刃物を遥かに上回る切れ味に加え、
両手に持ってメリケンサック替わりにしたり、目の前に展開してバリアにしたりと汎用性が高い。

そして本編中盤、ガイは他の形態で完敗した謎の敵ロボット・[[ギャラクトロン]]に対して闇に支配される恐れを抱きながらも変身するが……。
#region(闇と光の力お借りします!(本編のネタバレあり))
だが、ガイは初変身時より遥かに暴走してしまい、ギャラクトロンに攻撃を仕掛けていた&b(){ゼットビートルを邪魔だからと撃墜}。
更には中に囚われていたナオミを顧みるどころか彼女の悲鳴が響く中、ギャラクトロンを一方的に叩きのめす。
そして&b(){彼女を救出する事なく、ゼットシウム光線で爆散させてしまった}。
幸いナオミもゼットビートルのパイロットも一命は取り留めていたのだが、
見ての通り&b(){ウルトラシリーズ史上最大とも言える暴挙}に出てしまい、再び心に大きな傷を負ってしまう事に…。

ちなみにこの際何故かベリアルのカードからリードし、口上も逆になっているが、
ジャグラー役の青柳尊哉氏は「ゾフィーにベリアルの闇を抑え込んでもらいたかったから」という私見を述べている。
#endregion

『ジード』劇場版における客演時に、同じベリアルの系譜であるジードとの共闘でこの形態になった際
ジードは「似ている!?」と半ば途惑っていたがガイは「気にすんな!」の一言で流している。
ちなみに宿敵のゼロ、片割れのゾフィーともガイは共演しているが、この形態は見せた事がないため、二人がどう思っているかは不明。
なお細身のゾフィーとフュージョンアップしたサンダーブレスターが筋肉質なのに対して、
エックスあたりからやたらムキムキになった初代ウルトラマンとフュージョンライズしたプリミティブがスリムなため、
逆じゃないのかとたまに突っ込まれる事がある。

#region(「これが本当の俺だ!」(本編の重大なネタバレあり))

&font(15,b,i,#00bfff){「覚醒せよ!オーブオリジン」}
&font(15,b,i,#c0c0c0){「俺の名はオーブ…ウルトラマンオーブ!!」}

#image(オーブオリジン.jpg,,left,float,title=諦めるな その勇気で限界を超えろ)


 身長:50m
 体重:5万トン
 飛行速度:マッハ8.5
 走行速度:マッハ3
 ジャンプ力:800m
 水中潜行速度:マッハ2.5
 地中潜行速度:マッハ2.5
 腕力:8万7千トン
 握力:6万7千トン
#clear

&font(30,b,i,#c0c0c0){「銀河の光が、我を呼ぶ!!」}
-&b(){オーブオリジン}
他のウルトラ戦士からの借り物ではない、ガイ自身のウルトラマン形態。サンダーブレスター同様光と闇の属性を持つ。
そのため、OP歌詞の「二つのパワーで」の一文にそぐわなくなっているわけではない。
ちなみに「ウルトラマンオーブオリジン」ではなく、「ウルトラマンオーブ オーブオリジン」である。
本格的な登場は第17話「復活の聖剣」からだが、それ以前にも過去の回想でシルエットで登場している。
また、この形態のみ聖剣&b(){「オーブカリバー」}を使用でき、剣に宿る火・水・土・風の4つのエレメントを用いた強力な技の他、
最強必殺光線「オーブスプリームカリバー」を放てる。

&b(){(テレビにおける)[[最終形態でありながら本来の基本形態>仮面ライダーキバ]]}という事もあってか、
スペック自体はスペシウムゼペリオンに毛が生えた程度(むしろ向こうは瞬間的なバフ持ち)であり、
どちらかと言えばオリジンのみ使用できるオーブカリバーの攻撃力が、オーブの手札の中で最も強い事から最強形態扱いされている印象が強い。
実際、オーブもフュージョンアップ形態で戦った後で、オーブカリバーの必殺技を放つためだけにオリジンになったり、
武器を手元から弾き飛ばされた際にあからさまに狼狽した描写があるのも、その印象に拍車を掛けている。
とはいえ、単にガイがカリバーの必殺技発射砲台のようにこの形態を使う場合が多い事に加え、
第23話における、ライバルであるジャグラスジャグラーとの一騎打ちの際には素手で圧倒して見せる場面もあるなど、オリジンがカリバー無しでは弱いというわけではない。
カリバーを用いないオリジン固有の必殺技としては「オリジウム光線」や光輪系の「オリジウムソーサー」などがあるが、
両方ともたった1度しか使われず、後者は躱され、前者は所謂スペシウム光線等の枠でありながら&b(){&br()単独で使ったわけではないため、映像をよく見ないと使っているのが分からない}というかなりの異端児である。
その後『[[ウルトラマンタイガ]]』の1話アバンで久しぶりに使われたが、避けられてしまった。
本編ではオーブリングを介して変身しているものの、本来はガイ自身が所持するオーブカリバーのみで変身が可能で、
『オーブクロニクル』の新撮部分などでこの方法で変身している。
『ジード』劇場版ではオーブオリジンのフュージョンカードでカリバーを召喚し、
「オーーーブ!!」と掲げて変身という折衷の描写となっている。

#region(ガイがこの形態になれなかった訳)
本編から108年前、ガイは人間の姿でナターシャという少女と交流を結んでいたが、
ある時魔王獣マガ[[ゼットン]]と戦っていた際にオーブスプリームカリバーの制御を誤り大爆発を起こしてしまう。
そしてこの時ガイがウルトラマンである事を知らずナターシャが追いかけてきており、彼女を爆発に巻き込んでしまったのだ。
これによりナターシャは行方不明になり、ガイは彼女を殺したかもしれないというトラウマからオリジンになれなくなってしまったのである。
テレビでは断片的にこの出来事が描写されているが、超全集によれば直前の[[超コッヴ>コッヴ]]との戦いで本調子でなかったのに加え、
マガゼットンがあからさまにナターシャを標的にしようとしたのを見て、怒り任せに必殺技を放ったのが制御失敗の原因のようである。

ところが、実はナターシャは生存しており、その子孫が本編のヒロインであるナオミであった事が発覚する
(超全集によれば、上記の大爆発が原因で内戦が勃発したため日本に亡命していたらしい)。
これを知ったガイは己を信じる心を取り戻し、恐れていたサンダ―ブレスターの制御に成功すると共に、オリジンの形態を取り戻したのである。

なお、ナターシャが爆発から生存していたのは、彼女が爆発に巻き込まれるのを見たジャグラスジャグラーが衝動的に救出していたためである。
#endregion
#endregion
#endregion

#region(主要敵「魔王獣」)
『オーブ』における物語を通して登場する敵勢力。
星を喰らう怪獣「マガオロチ」とその卵が地球のエレメントと結び付き誕生した眷属の怪獣で構成されている。
中には[[過去に登場した>ゼットン]][[怪獣と能力・姿が>パンドン]][[酷似した個体>ガタノゾーア]]も存在するが、共通して頭頂部に赤い結晶体のような部位「マガクリスタル」が存在する他、
&b(){各自が単独で惑星を滅ぼせる能力を持つ。}
太古に舞台となる世界の地球に出現するが、事態を察知して結集したウルトラマン達との壮絶な戦いの末に、全ての魔王獣が倒される。
しかし、地球のエレメントと深く結び付いた彼らを消滅させると、まだ生態系の安定していない時代の地球環境を激変させる危険があったため、
ウルトラマン達は地球の自然が安定するまで、魔王獣を殺すのではなく封印するという手段を取った。
これを封印したウルトラマンが、ベリアルを除いたガイがフュージョンアップに用いる7人である。
そして、現代においてオーブを敵視する異星人&b(){ジャグラスジャグラー}&link_anchor(*3){*3}の手で彼らが復活した事が、
TV版におけるガイの行動に繋がる事になる。

怪獣との共存がテーマだった前作『ウルトラマンX』との差別化のために和解・相互理解不可能な災厄的存在として演出されており、
加えて前作のダークサンダーエナジーによる怪獣の強化演出でエクシード以外の形態がかませに見えた反省点から、
&b(){該当怪獣全員が世界を滅ぼせるボスレベル}という設定でオーブの苦戦描写に説得力を与えると同時に、
[[マガグランドキング>グランドキング]]やマガパンドンなど既存のスーツを流用した魔王獣も、単なる過去怪獣のコンパチではない独自の脅威として描写された。
後年のソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも、ターンごとに敵全体に火傷状態判定を与えるマガパンドンや、
光属性の必殺技を持つマガゼットン(怪獣では十指に満たない特性)、通常技に毒属性のあるマガジャッパ(力タイプではこいつのみ)など、
低ランク・高ランク問わず、実装済みの全員が代えが効き難い希少な能力を備えている。

ちなみに、事実上の新怪獣である風ノ魔王獣マガバッサー及び水の魔王獣マガジャッパについても、
ゼットン達のように魔王獣の元となった原種の存在もいると明かされており、後の『ウルトラマンR/B』『[[ウルトラマンタイガ]]』では、
それぞれ当該すると思われる(という体裁でスーツを改造した)グエバッサーとマジャッパが登場している。
#endregion

なお本作は監督による「エピソード10構想」と呼ばれる連作の扱いになっており、
TVシリーズはエピソード6「さすらいの太陽」にあたる。
そのため、劇場版では映像化されていないエピソードの敵が再登場という扱いで、
当然のようにガイと顔見知りの会話を繰り広げ、前日譚である『ORIGIN SAGA』の存在もあり、
「こんなキャラいたかな?」と勘違いして混乱した視聴者もいた。%%キャラが濃すぎて気にしてない人も多かったが%%
尤も、急に過去に因縁のあったという設定の敵が初登場するというのは創作物ではよくある事なので、勘違いした人の方が少数であった…はず。
映像化されたのは1『ORIGIN SAGA』、5の一部(本編回想)、6~7「劇場版」、9『ウルトラファイトオーブ』のみで、後は超全集で語られている。

アーケードゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト』では、本編に登場していないオリジナル形態が多数存在し、
ティガパワータイプとダイナストロングタイプでフュージョンアップしたベリアルもびっくりなごんぶと体型の「パワーストロング」など、
正統派からカオスなものまで取り揃えられている。
youtubeの紹介動画では、本編最終話でガイが叫んだ「諸先輩方、光の力お借りします!」がオリジナル形態共通の口上となっている。

また、次次作『ウルトラマンR/B』にも「ウルトラ戦士や怪獣の力を宿した変身アイテム」が存在するのだが、
オーブの力は&b(){「人にいい所を見せるために自分で連れてきた怪獣を倒す」}
という&s(){[[ギャグ漫画のダメ超人>キン肉マン]]みたいな}目的で暗躍する変な宇宙人の手に渡り、
「ウルトラマンオーブダーク%%ブラックノワールシュバルツ%%」という[[黒い巨人>ニセウルトラマン]]となっている。
その後紆余曲折あって主人公二人の手に渡り、中間形態替わりの必殺技ポジションになった。
後に、ロッソ・ブルは『ウルトラギャラクシーファイト』でようやく本物のオーブと面識を持った。
なおガイ側はオーブクロニクル最終話でロッソとブルの存在自体は教えてもらったものの、
二人がO-50系統のウルトラマンだという事は、『ギャラクシーファイト』で出会うまでの間に知った模様。

また、『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ』では、
同郷出身のフーマがタイガ達の仲間になった出来事にオーブも関わっていたことが明かされた。
出会った当初フーマは余所者のウルトラマンであるタイガ達に警戒心を隠さず、
惑星侵略連合の襲撃からタイガに助けられた際も自分一人で勝てたと称して、
タイガと本気の喧嘩を行う程に険悪な初対面であったが(ボイスドラマでも言及されている)、
それを上手く取りなしたのがオーブだった。

ジャグラーが主要人物として登場する『[[ウルトラマンZ>ウルトラマンゼット]]』では、
ジャグラーが裏の主人公として活動していた事や、初見視聴者が置いてけぼりになる事態に配慮したのか未登場で、
超全集に掲載された小説「ジャの道は蛇」でようやくその存在に言及されている……のだが、
ジャグラーの見た悪夢で&b(){数十人のガイがオーブニカでオーケストラを行う}という、
ジャグラー的には間違いなくトラウマを抉る深刻な光景であれど、読者にはコントのようにしか思えない一幕があった。

----
**MUGENにおけるウルトラマンオーブ
主にビリビリ動画で活動している海外製作者のgainer氏(ultra-project氏)によるオーブが公開中。
bakisimu氏製作の[[ウルトラマンジャック]]を改変したもので、
改変元同様にスピリッツシステム(正確にはmuu氏のジャックのシステムをbakisimu氏が調整したもの)が搭載されている。
デフォルトではスペシウムゼペリオンの形態だが、
コマンドでバーンマイト及びハリケーンスラッシュにフュージョンアップできる他、
各形態によって[[コマンド]]や性能の異なる技を発揮できる。

タイプチェンジにより実質3体分の性能を持つ他、各形態の変身バンクシーン(所謂「[[ぐんぐんカット>>https://dic.nicovideo.jp/a/ぐんぐんカット]]」)も搭載された原作愛に溢れる仕上がりだが、
その分容量も&b(){120MB}(解凍後)と非常に大きい点には注意。

また、MAX氏によりオリジン・ザ・ファースト仕様のオーブも公開されている。

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ウルトラマンオーブ],sort=hiduke,100)
#co(){
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[ウルトラマンオーブ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[ウルトラマンオーブ],sort=hiduke,100)
}
//***出演ストーリー


&font(20,b,i,#c0c0c0){「またどこかで会う事もあるだろう……あばよ!」}

----
&color(red){&aname(*1,option=nolink){*1}}
ロッソ、ブル、フーマの過去話から彼らが同時代にウルトラマン化していないのは確実であるため、これらの話を統合すると、
+ガイがオーブ化
+オーブが別の宇宙に出張
+長らく資格者が現れず「戦士の頂」の話が伝説扱いになる
+「戦士の頂」の話を信じていなかったロッソ・ブル兄弟がウルトラマン化
+ロッソ・ブル兄弟がルーゴサイト戦で別の宇宙へ
+兄弟が伝説を証明した+兄弟が不在になった事で挑戦者が増え、潰し合いも激化
+「戦士の頂」に至れなかった脱落者が続出した時期にフーマが生まれる(フーマが生まれた時代では「戦士の頂」の逸話が公然の事実として扱われているため)
という流れになるとファンからは推測されている。

&color(red){&aname(*2,option=nolink){*2}}
本編の回想や『ウルトラギャラクシーファイト』など惑星O-50自体が描かれた例を除けば、
明確に「惑星O-50の宇宙」が舞台として描かれた映像作品は『THE ORIGIN SAGA』の一部分のみ。
(同作の惑星カノンも地球も惑星O-50の宇宙とは別の宇宙が舞台)
他には『R/B』のファンブックや『タイガ』のボイスドラマで断片的に描かれている程度。
もっとも、それらの作品で&b(){惑星O-50の宇宙は弱肉強食の思想が蔓延した全体が[[世紀末]]のような治安状況}だと描写されているので、
舞台として使うとシリアス寄りになりすぎるのだが。

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このジャグラスジャグラーは紛れもなく『オーブ』における悪役なのだが、
その実「味方・善・光」と「敵・悪・闇」が明確に区分化されているのが基本である『ウルトラ』シリーズのキャラでは異端となる、
展開によって敵にも味方にも転がるねずみ男のようなトリックスターであり、
歴代の敵役とは全くベクトルの異なる魅力からオーブと同格かそれ以上の人気を誇り、
後年の『ウルトラマンZ』でもレギュラー出演している。

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