次元大介


「大人の仕事に首突っ込むな。怪我するぜ?」

モンキー・パンチ氏原作の有名漫画及びアニメ『ルパン三世』の登場人物。
ご存知、ルパン三世の相棒である。
名前の由来は同氏が「次元」という言葉を好んでいた事から。

アニメ版における担当声優は 小林清志 氏。全レギュラーキャスト総替えになった『風魔一族の陰謀』でのみ 銀河万丈 氏が演じたのを除き、
パイロット版から2021年に至るまで、長期シリーズの宿命としてレギュラー陣が交代を余儀なくされる中でも小林氏が続投しており、
氏の半ばライフワークのような役となっていた。
キャラクターのモチーフとなったのは映画『荒野の七人』のジェームズ・コバーン。
当時の小林氏はコバーンの吹き替えを担当していたので正にイメージ通りであり、モンキー・パンチ氏も納得のキャスティングであったという。
しかし小林氏は2021年のシーズン6初回(第0話表記)を最後に次元役を勇退。後任はスネーク黒ひげ役で知られる 大塚明夫 氏となった。
格ゲーファンとしては『サムライスピリッツ』の柳生十兵衛から兇國日輪守我旺初代ではなく二代目*1)になったと言えば分かるだろうか。
デラーズ閣下の後をガトーが継いだとガノタ的説明をした方がよく分かる人も少なくないかもしれない。風魔一族での中の人はギレン閣下だし
実父の大塚周夫氏は石川五ェ門役で出演していた事もあり、親子二代でルパンに関わる形になった。
なお、小林氏はファンと大塚氏に感謝の言葉を述べている(項目最後の台詞もその言葉の一部分である)。
英語吹替は Richard Epcar 氏が担当(一度だけ『峰不二子という女』にて銭形幸一警部も担当した)。
ルパンの少年時代を描いたアニメ『LUPIN ZERO』では流石に中学生であるので大塚氏ではなく 武内駿輔 氏が担当しており、
こちらもデビュー当初高校生とは思えないと言われただけあって中学生らしからぬ渋さを発揮している。
比較動画(2:13~)

実写版では1974年の『念力珍作戦』では田中邦衛氏、2014年版では玉山鉄二氏が演じた。
玉山氏は後に配信ドラマ作品『次元大介』でも主演を務めている。

ルパン三世と組み、多くの仕事を共にしてきた凄腕のガンマン(早撃ち0.3秒のプロフェッショナル)。日本人。
愛銃は「S&W M19コンバットマグナム」。アニメ版ではホルスターは持たず、無造作に腰に挟んでいる。
話によっては帽子に放り込んでいる事もあるが、発砲直後でも平気で帽子に放り込む髪の毛と頭皮が大変な事になりそう
過去に傭兵や外人部隊として軍隊に属していたこともあり、銃だけでなく戦闘機やヘリなどの運転も得意。
拳銃ではなく対物ライフルや狙撃銃での長距離精密射撃も難なくこなすなど、銃器に関する知識は豊富で、
相手が放った銃弾を打ち抜いて軌道を逸らす事や、敵の策により愛銃を封じられた際には鉄パイプと銃弾を用いて即席の銃器としたり、
丸腰の状態で四方八方から銃撃された際には襲撃者の使用銃器や銃口の向きから弾道を計算、銃弾をすべて躱す事で同士討ちをさせるといった神業を見せた。
原作ではガンマン設定が定着する前は元ネタ同様の投げナイフやダーツも得意なほか、五ェ門に変装した際に見事な居合の能力まで披露している。
性格はクールかつハードボイルドだが、ルパンの相棒らしくノリは明るい。
そのため女性にもモテるが大抵曰く付きな女性なため、死に別れてしまうエピソードが多い。
ルパンと違い女の嘘や裏切りは嫌っており、特に不二子への不信感は強く、
ルパンが不二子絡みの仕事をやる気になった時は「俺は降りる」と言い出すのはお約束。
劇場アニメ『ルパン対複製人間』で米国CIAに拘束され、拷問をちらつかされた時の洒落た返しは印象的。
ちなみにその男の名は「ゴードン」。と言ってもゴッサムシティの刑事や『風雲』の暴力警官じゃないし機関車でもない。
ほら、「フリ〇ンとかいう野郎は、オメェか?」とか言われてた奴だよ

「拷問の手はいくらでもあるんだぞ!」
「それがお宅の民主主義って奴か?それなら俺にも考えがあるぞ!」

「長ぇ事モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日限りだ!」

(いずれもアメリカを象徴する往年のスター俳優。つまりこんなチャチな真似をする“自由の国”なんぞこっちから願い下げ宣言である)

基本的に痩せ型で猫背。顎髭を生やし、主に紺系のダークスーツとボルサリーノ製のソフト帽を常に着用している
(同じスーツを何着も持っている。本人曰く「ポリシー」)。
殆どの作品では一貫して帽子を深く被って目元を隠している。ルパンの付き合いで変装してる時もほぼ必ず帽子を隠し持っている程。
アニメでは「この帽子が照準の役割を果たしており、帽子が無いとまるで当たらなくなる」というエピソードもあったが、
斬鉄剣の設定に代表されるように過去は振り返らない作品なので、その他のエピソードでは特に問題無かったりする
(Part6に至っては脱いだ帽子を置いてその場にいると見せかけ敵の目を逸らす囮にしたことすらある)。
ちなみにこの帽子、原作者のモンキー・パンチ氏によると、
自分が書きやすいようにルパンの目を隠し帽子をかぶせて髭を生やす事で別人にするという、早い話が手抜きのためにデザインされたものらしい。*2
髪型についてはオールバックの時もあれば前髪で目元が隠れている時もあり、一定ではない。
『ルパン暗殺指令』では帽子の下から前髪がはみ出ているという珍しいデザインになっていた。
また、愛煙家でタバコを口に咥えているシーンが多い。愛飲している銘柄はマールボロ、若しくはペルメル(ポールモール)。

彼のテーマ曲「トルネイド」は、現代の西部劇ガンマンを地で行く彼を象徴する名曲であり、ジャズアレンジ等も数多くされている。

キャラ人気としては、ホロライブのVTuberである儒烏風亭らでんの推しのキャラでもあり、
彼女が愛煙家になったのは次元の影響が大きいとの事。


「お前がどれだけ軽い銃を使おうが知ったこっちゃないが、
 俺に言わせりゃロマンに欠けるな」

「安らぎの味だ」 (11:27~)


MUGENにおける次元大介

HroHro氏が製作したものが闇鍋ロダ4にて公開されている。
Kain The Supreme氏のルパン三世がストライカーとして呼び出す次元のドットを使用しており、強さは狂中位程度。
攻撃を受けると固有のやられモーションに移行し、すぐに復帰するという特殊な防御性能があり、攻撃力も高い。
なお、流用元の方はコンバットマグナムではなくオートマチックの拳銃を使用していたが、こちらでも残念ながらオートマのまま。


「ルパン、俺はそろそろずらかるぜ。あばよ」

出場大会



*1
『六番勝負』版では十兵衛のボイスを小林氏のものに変更できる一方で我旺のボイスは変更されないため、奇しくも新旧次元の対決が実現している。

*2
これを踏まえてか、Kain The Supreme氏のルパンと次元のドット絵も首から下は流用である。オートマなのもこのせいであろう。
ちなみに、『お宝返却大作戦!!』では不発や排莢不良(ジャム)等のリスク、(オートマは)品が無くて趣味じゃない等の理由からリボルバーを愛用しており、
敵のオートマチックに木片を詰まらせ、最大の欠点であるジャムを誘発させて勝利している。
オートマチックの欠点を知ってるか?

ある事情からルパンの敵に回らざるを得なかった状況では、その間オートマに持ち替えており、
「本意ではない」ことを示し、ルパンもその意を汲んで芝居に付き合っている。


最終更新:2025年01月12日 19:40