『スーパーロボット大戦』シリーズではスーパーファミコン時代の『第3次』から参戦している古株で、
参戦回数は多いが、その割に原作再現される事は少なめ。
これはシリーズ初期の頃は資料が少なかったためで、「破嵐財閥」等のオリジナル設定が描かれているのもそのためと思われる
(原作では本編より前に 火星(メガノイドの本拠地)脱出の際に金塊を強奪したため大金持ちではあるが、財閥どころか会社さえ経営していない。
なお 原作再現が重視された『Z』ではこれを逆手に取り、 「ザ・ストーム」の異名で噂される謎の大富豪という設定が押し出された。
ザ・ストーム…一体何者なんだ…)。
しかし、ダイターン並びに万丈の存在感は強く、自軍の中でも年長者的ポジションにいるためか、
特に旧シリーズでは自軍を分ける際、 中の人繋がりで*2ブライト艦長に別動隊の指揮を任される事があったり その際にブライトのモノマネもしてみたり、
え、甲児や竜馬とかと大して歳が変わらない?そんな事言ったらブライト艦長ですら1st当時は19歳ですぞ
トドメ演出(サンアタックでトドメを刺した時のみダイターンクラッシュが発動する)が導入された最初期の機体だったり、
『α外伝』及び『第2次α』では 剣鉄也と共に事実上の主人公として活躍している他、
『Z』では前作『ザンボット3』の主人公・神勝平を導き、ザンボット3との合体技も披露する等厚遇されている。
さらに 同監督による後番組『ガンダム』を飛ばして佐々木勝利監督によるその後番組『無敵ロボ トライダーG7』 *3も加え、
「無敵シリーズ」の通称が生まれた。 え、『絶対無敵ライジンオー』?あーそれはエルドランシリーズだからノーカンだよ
下記にある名乗り口上を改変した「世のため人のため、 悪の野望を打ち砕くダイターン3!」は原作の敵であるメガノイド以外にも使える台詞であり、
ダイターンがいるだけ参戦にとどまっている場合や、担当声優の鈴置氏が逝去した後の作品においても、
氏のボイス付き(いわゆる ライブラリ出演)で参戦する事が多い *4。もちろん他作品の敵組織を名指しする事もある。
ちなみに、原作でよく描写された万丈のコミカルな一面はほとんど描写されていない。
といっても皆無というわけでもなく『α外伝』ではダイターン4人乗りが描写され、『DD』においてやっとコミカルな表情も描写された。
作品によっては「君は破嵐博士の計画通りの性能を発揮しているようだ」と指摘される場面があるなど、直接明言されてはいないものの、
「万丈もまたメガノイドである(もしくは生身の人間ではない)」と匂わせる描写が原作よりも強調されている。 万丈、お前人間じゃないってよ
また、 獅子王凱や 司馬宙と言ったサイボーグ達を内心では警戒してしまうも、
人の身体を失っても人であり続けようとする彼らを「メガノイドのようにはならない」と思い直す一幕もある。
元々原作でも万丈は人の心を取り戻したメガノイドには配慮しており、
『スパロボ』においても幾つかのエピソードが再現されているため、この対応は原作通りと言える。
ザフトのコーディネーター達については「宇宙進出のために生み出された改造人間が人類を見下して敵対行動を取る」という、
万丈的に地雷ど真ん中な行動をしているため、白眼視しがちである。
メガノイドに近いのはコーディネーターよりもエクステンデッドの方だけど…
勿論、だからといってブルーコスモス一派に与する訳でもなく、大体は中立派の資産家として逆に連中と睨み合う関係になっている。
「中立とはどちらの敵にもならないのではなく、味方しない事で両方を敵に回す事」とはよく言ったものである。
ついでに、『第2次α』のあるルートでは前述の「地球ぶった切り作戦」のブッターギルンが実際に稼働して、
本当に地球を輪切りにしそうになるのを阻止するという、生みの親のコマンダー・バンチャーが歓喜しそうなイベントが作られた。
性能面も優秀で、120メートルという高さの設定からサイズはLL(2L)で大抵の敵より大きい
(MSやマジンガー等の20m前後クラスがM、ゲッターなど大半のスーパーロボットがLで、LLだと戦艦と同クラスの扱い)ので、
サイズ差補正により高いダメージを叩き出す事ができる。
パイロットの万丈がダメージアップ用の精神コマンド「熱血」の上位である「 魂」を覚える場合も少なくなく、
基本パワーアップイベント等が無い分、通常の改造と万丈のレベル稼ぎ以外が必要ない完成されたダメージディーラーとして活躍可能。
巨体故の高いHPやサイズ差補正によるダメージ減退に加えて、
剣(ザンバー)・盾(ファン)持ちのため切り払いやシールド防御が可能な場合もあるため打たれ強さもあるが、
スーパー系の宿命である運動性の低さ及びサイズ大による補正からくる回避率の低さという弱点を持つ。
……と思われがちだが、実際のところ万丈もダイターンも回避能力(運動性)はそれなりにあり、
最近の作品で実装されているカスタムボーナスの内容も運動性の向上(しかも +50とかいう 冗談のような数値)だったりで、
原作さながらの軽快な動きを再現していたりする。
ダイファイターへの変形で移動力を補えるのも嬉しいところ。 ダイタンクは忘れていい。まあ最近はダイファイターもオミットされているが…
武装の1つサン・アタックも敵に当てると相手の装甲値をダウンさせるデバフ効果が付く事が多いので、
まずはダイターン3で牽制という戦い方をする人も多いだろう。
サンアタックは乱れ打ちと単発が存在する場合もあるが、最大火力となるのは単発のサンアタック。
乱れ打ちは威力は劣るが射程とEN効率で使い勝手の良い技という形で区別される事が多い。
シナリオの展開によっては前述の通りスポット参戦でギャリソン・トッポ・レイカがサブパイロットとして乗り込んできたり、
各人が量産型と銘打ってデチューンされたダイターン3に乗って来る事もある。
もちろん彼らにも台詞が用意されており、特にギャリソンは 万丈が緊急事態で来られない場合の代打としてダイターン3に乗る事もあって、
他のメンバーより台詞が豊富。
また、原作での大金持ち設定や旧作シリーズでの破嵐財閥の設定からか、
撃墜数を一定数稼ぐとえられるエースボーナスが「出撃しているとクリア時に資金獲得」となる場合もあり、
自身が参戦していない『T』では、旋風寺コンツェルン総帥である『勇者特急マイトガイン』の主人公・旋風寺舞人にこのボーナスを譲っている。
なお、この能力の元祖は『新』に登場した竹尾ゼネラルカンパニー社長である『トライダーG7』の主人公・竹尾ワッ太の「社長」スキルだったりするが、
こちらは「金持ちだから」と言うよりは「貧乏社長が あれこれ手を尽くしている」と言った理由だったりする(故に当時の万丈には付かなかった)。
それ以外だと『α』の主人公達が誕生日で獲得する技能の一つ(撃墜で獲得した資金が1.2倍)。
舞人も万丈と同じ金持ちではあるが…(ただし「表向きは舞人が世界一の金持ち(なお公式設定)だが、財力は万丈に及ばない」という微妙な立ち位置)
まあ社長スキルも現行では「パイロット育成用のポイントにボーナス」(社員に給料を出すイメージらしい)となっているため、
零細企業にしろトップ企業にしろ社長は社長という扱いであるようだ(万丈は前述の通り「社長ではない」ので未所持)。
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戦闘デモまとめ |
『IMPACT』版
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『第2次α』版
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『AP』版
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『Z』版
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『第2次Z破界篇』版
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『第2次Z再世篇』版
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『V』版
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『X』版
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SFCで発売された『バトルロボット烈伝』ではザンボット3と共に隠しキャラとして登場。
最強技である「サン・アタック」は1ステージ中1回きりだが、威力は最強クラス。
それ以外の武装も攻撃力が高く、雑魚狩りに最適。
ただし初期ロット版では、加入時に攻略の必要がある艦を攻撃したチームのリーダー機の改造度 だけが反映されるバグがあり、
すなわち 能力は据え置きのまま改造度だけが上がってしまい、強化の仕様がなくなってしまう…
という余りにも致命的な事態に陥りかねない(なお、Ζガンダム及びガンダム以外の三作の後期主人公機にも該当するバグ)。
都合よく後期ロット版が手に入れられないのであれば、対処法は無改造の機体をリーダー機にするほかない。
大体は無改造でも何とか運用できるダンバインがそうなるものと思われる
ニンテンドー64で発売されたプロデューサーが『スパロボ』と同じ寺田氏の格闘ゲーム『スーパーロボットスピリッツ』にも参戦している。
10m未満のダンバインがダイターンとまともに殴り合える大きさになっているが、そういう補正と思ってほしい
また、現在バンプレストオリジナルロボットの一角として人気を博している「 グルンガスト」は、
人型とジェットとタンクに グルンと回ってガスッと変形する他、
OGでは万丈を思わせる飄々とした性格のイルムが正パイロットに選ばれている(初登場の『第四次』では8人の中からプレイヤーが選ぶ)等、
ダイターンのオマージュを多分に感じさせる。
……最強技は「計都羅睺剣・暗剣殺」という剣技な上、
変形した姿もダイファイターとダイタンクと言うよりは『超時空世紀オーガス』のナイキック・フライトフォームとオーガス・タンクだけど (尤もそれもそのはずでメカデザイナーは同じ宮武一貴氏である)
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