ダイターン3


「ダイターン! カムヒアァァァ!」

  • 全高:120m
  • 重量:800t
  • 出力:5000万馬力
  • エンジン:パルス・イオン・エンジン
  • 装甲材質:超合金Dα

日本サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)のアニメ『無敵鋼人ダイターン3』の主人公機。
3を略して「ダイターン」と呼ばれる事も多い(この作品のOPの合いの手とは無関係)。
ロボット形態の他、爆撃機型の「ダイファイター」と戦車型の「ダイタンク」の3段変形が可能。
人間的な唇が特徴的で、動作に合わせて表情が変わる。
また、全高120mという非常に大型の機体ながら、かなり軽妙なアクションをこなす
(万丈の操縦技術あっての事だろうが、その巨大な指で僅か2m弱のコマンダーを押し潰すのを頭すれすれで寸止めして思い留まる場面有)。
パイロットである破嵐万丈(声: 鈴置洋孝 )がペンダント型発信機を掲げ、上記のセリフを叫ぶ事でどこへでも飛んで来る
万丈が乗るパトカー型の水陸両用車「マッハ・パトロール」が小型戦闘機「マッハ・アタッカー」に変形し、
ダイファイターの尻の穴に収納され、コックピットのみ分離して頭部に移動して操作する。
基本的に破嵐万丈一人で操縦できるが、補助操縦席が存在し、右腕、左腕、下半身を分担して操縦する「超変形」が可能。
メカ羽アリの大群に内部機構を食い荒らされてコックピットから動かせなくなった際に使用した。
…が、息を合わせるのは難しいらしく珍妙なポーズでの戦いを余儀なくされた
スポンサーであった株式会社クローバーが発売したフィギュア「DXチェンジ ダイターン3」は、
各形態に完全変形できる傑作玩具として知られている。

+ 武装・技
  • サン・レーザー
額の日輪型から発射するレーザー。

  • ダイターン・ジャベリン
脚部に収納されている槍。「ダイターンジャベリン、伸びろー!」の掛け声で膝から飛び出すと同時に伸びる。
ジャベリン(投げ槍)と言う名の割に大双戟十文字槍)みたいなデザインだが、文字通り投げて使う事も。
実体兵器だがビームジャベリンの御先祖様と言えるだろう。

  • ダイターン・ハンマー
踝から取り出す鎖付きの棘付き鉄球。巨大なビルも一撃で粉砕する威力を持つ。
スパロボでは命中補正が低い代わりに、射程やクリティカル率が高く設定される場合が多い。

  • ダイターン・ファン
OPで敵の攻撃を受け止めていた所謂鉄扇畳んだ状態で殴る他、2つ合わせて円形のブーメランとしても使える。
また扇らしく敵の火炎攻撃を仰いで防いだ事も。

  • ダイターン・キャノン
両足底の大砲。「ダイターン・レッグ・キャノン」とも呼ばれる。
本来はダイタンク変形時に砲身がせり出すのだが、ダイターン時でも足の裏を向けて強引にぶっ放す事も可能。

  • ダイターン・スナッパー
毎回のタイトルコールや次回予告で振り回していた最長1500mにも及ぶ鞭。
先端を展開する事で投げ縄としても使える…と言うか名前からして投げ縄の方がメイン。

  • ダイターン・ザンバー
脚部に収納されている剣。脚についている刃とは別。
実体剣のような見た目だが、柄の部分から放たれた3本のレーザーを刀身として形成しているため、
原理的にはビームサーベルの先輩と言えよう。
スパロボでも度々再現されているOPの夕日をバックに映っているシーンで持っている武器がこれ。二刀流として使う事も多い。
同監督による後の宇宙海賊にも同様のネーミングの武器があるが、いずれも由来は斬馬刀だろう。

  • ダイターン・ミサイル
股間の銀色(灰色)部分から発射されるミサイル。
実際に使ったらTV局の偉い人に怒られたらしい。*1

  • サン・アタック
「日輪の力を借りて!今!必殺の!サン!アタァァァーック!」

ダイターン3最大の技。決めポーズを取ってから額の日輪型に太陽光エネルギーを集中し、発射する光弾。
相手に命中させた後、劣化した機体を蹴り貫く「ダイターン・クラッシュ」で止めを刺す。
これを使うには上記の口上が必須という、技を叫ぶのに説得力のある設定となっている
結果的に「叫びながらの攻撃」が出来ない『第4次スパロボ』において原作再現になった
大技だけあってそう簡単にホイホイ使えないかと思いきや、普通に連射可能だったりする。

「サンアタック乱れ打ちぃ!!」

発射時のSEは後にドラゴンガンダムのドラゴンクローやシェンロンガンダムのドラゴンハングに流用されている。

+ 原作の解説
本作は『機動戦士ガンダム』で有名な富野由悠季監督が手掛けている。
キャラクターデザインは後に『装甲騎兵ボトムズ』等も担当した塩山紀生氏
(ただし敵キャラは後に『伝説巨神イデオン』等を手掛ける湖川友謙氏が分担している)、
メカニックデザインは『ガンダム』を筆頭に数多くのロボットアニメに携わった大河原邦男氏である。
前作『無敵超人ザンボット3』は玩具は売れたものの、そのハードな展開から視聴率は低かったため、一転明るい作風となっている。
富野監督曰く「本筋を外してでも、おちゃらけたりギャグに打ち込んだ」との事。
また、自身が手掛けた作品には厳しい評価を下す事が多い富野監督にしては珍しく良作だとしている。
本作のメイン脚本家である荒木芳久氏はありがちな勧善懲悪を避けるために、和製『007』を目指してたと語っている
(また、万丈の執事であるギャリソン時田は、『バットマン』のアルフレッド・ペニーワースがモデルだと噂されており、
 日本の創作作品で「執事=万能キャラ」となったのはこの二人の所為。名前だけは『アルプスの少女ハイジ』の方が有名だが)。
一方で普段は飄々とした快男児である主人公・破嵐万丈が、仲間を人質に取られてもメガノイド打倒の為ならば非情に徹する一面を見せる事もあり、
特に最終回はかなりシリアス寄りで、万丈の意味深なセリフや結末は現在も語り草となっている。

有能な美女二人を侍らせた伊達男という万丈のキャラクターが受けたのか、『鋼鉄ジーグ』大好きで知られるイタリアで、
『ダイターン3』も高い人気があり、富野由悠季監督がイベントで訪伊した際には万丈のコスプレで迎えた場面もあったとか。

+ 破嵐万丈という男

「冗談でもそんな事は言うな!
 メガノイドはロボット以下!人間にとっては悪魔だ!!」

全てにおいて天才的な能力を持ち、サイボーグであるメガノイドと生身でやり合える程の超人ぶりを見せながらも、
彼について分かっている事は余りに少ない。
人間離れしているような描写も多く、例を挙げると、
  • 常人では破壊不能の筈の鉄格子を素手でこじ開ける。これは毎回のOPでも披露された。
  • 椅子に括り付けられたまま地下に落とされても串刺しになる寸前に脱出。扉の奥で待ち構えていたソルジャーも一網打尽にする。
  • 北極でパンツ一丁にされても戦い抜く。威勢のいい台詞を言いつつも唇は紫になっていたが、普通その程度では済まない。
  • コマンダーの1人がダイターンにかけた洗脳(人間の力では絶対に解けないという計算に基づくもの)を怒りで解く。
等など…

敵が万丈のトラウマを攻撃するために掘り出した過去の断片からすると、
母と兄は父・破嵐創造によってメガノイド開発の実験台にされてしまった事で失っている
(しかも見た目はコマンダー(人間時の姿を残した今週の怪人)ではなくソルジャー(画一的な見た目の戦闘員))。
そもそも家族全員で和気藹々と食卓を囲んでいる時点で「こんな事はあり得ない!」と万丈が苦しむような家庭環境だったようである。
富野作品で主人公の家庭が崩壊してないのは超レアケースとされる
愛機のダイターン3もメガノイドが変身するメガボーグの試作機であるとされるなど、
物語の核心であるメガノイドにとても近しい立ち位置にあり、さらに最終回で生身でドン・ザウサーと組み合って拮抗しながら
「お前もメガノイドか」の問いにはっきり答えず、戦い終わって下記にある台詞を残す事から、
「万丈自身、最初期に改造されて『成功した』メガノイドだったのではないか」
と推測出来る要素があちこちに仄めかされているが、劇中ではっきりと明言される事は最後まで無かった。
それと同じくらい、自らを超人と嘯くメガノイドを執念で鍛え抜いただけの人間が打ち破っていた可能性もまた存在するのだが、
それは彼の戦いを最初から最後まで見届けた人の判断するべき事であろう。

万丈自身からは少し余談となるが、これほどの因縁がありながら事態の元凶たる破嵐創造の現状は全く語られておらず、
回想の母と兄の改造された姿の類似から「ドン・ザウサーこそ破嵐創造の成れの果てではないか」という説も
(「そうぞう」を旧仮名遣いで書くと「さうざう」となり、これを捩ってサウザー「ザウサー」ではないかと言われている)。
また、昏睡中のドン・ザウサーの代理人、代弁者としてメガノイドを統率するコロスだが、
「本当にドン・ザウサーの意思はコロスに伝えられているのか? 全てはコロスの独断なのではないか?」という疑惑もあり、
「ドン・ザウサーの優秀な助手であったコロスが、想いを寄せる恩師を独占したいがために無理やり彼をメガノイドにしたのでは?」
「メンヘラ女に生殺与奪を握られ最愛の人と洗脳されて傀儡の挙句、最期は息子に介錯されるラスボスとか可哀想すぎん?」
など、いくらでも恐ろしい想像が出来てしまうあたり、メガノイド関連の舞台裏の闇は本当に深い。
なお、富野監督お気に入りの本作の中でもコロスは特に氏の思い入れのある人物らしい。

実際の所、メガノイドという存在を俯瞰して考察してみるに、「人間を超えるスーパー人間」という自負の割に、
個体数を増やすには人間を改造しなくてはならず、改造してしまえば最早それ以上成長する事はない。
また無駄に高性能になったばかりに欲望の抑制がきかず、そのエゴのままに大掛かりかつバカバカしい悪事を計画し、
やはり無駄に能力があるばかりにそれを実現出来てしまう
(一例として、土地不足解消のために地球を輪切りにしようと考えたあるコマンダーが、
 本当に地球を輪切りに出来てしまう超巨大チェーンソー戦艦「ブッターギルン」を建造してしまう話が存在する。
 劇中では建造はしたものの燃料不足で月面に放棄されていたが、建造自体は成功してる時点で大問題なのは言うまでもない)。
恐らく、メガノイドというネーミング自体にも誇大妄想(メガロマニア)の意味が含まれているのだろう。
もう一つの自分と言えるメガボーグが全高120mなどという荒唐無稽なサイズをしているのも、肥大化したエゴの発露と言えよう。
その姿はロボットとしては余りに歪で不完全であり、何処までもヒトの醜悪なカリカチュアであると共に、
人間性自体は完全に失われた成れの果て。──それは正しく、悪魔と呼ぶべきであろう。
故に、万丈はメガノイドを、父の愚行を否定するのだ。

「僕は…(いや)だ…!!」

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズではスーパーファミコン時代の『第3次』から参戦している古株で、
参戦回数は多いが、その割に原作再現される事は少なめ。
これはシリーズ初期の頃は資料が少なかったためで、「破嵐財閥」等のオリジナル設定が描かれているのもそのためと思われる
(原作では本編より前に火星(メガノイドの本拠地)脱出の際に金塊を強奪したため大金持ちではあるが、財閥どころか会社さえ経営していない。
 なお原作再現が重視された『Z』ではこれを逆手に取り、「ザ・ストーム」の異名で噂される謎の大富豪という設定が押し出された。
 ザ・ストーム…一体何者なんだ…)。
しかし、ダイターン並びに万丈の存在感は強く、自軍の中でも年長者的ポジションにいるためか、
特に旧シリーズでは自軍を分ける際、中の人繋がりで*2ブライト艦長に別動隊の指揮を任される事があったりその際にブライトのモノマネもしてみたり
え、甲児や竜馬とかと大して歳が変わらない?そんな事言ったらブライト艦長ですら1st当時は19歳ですぞ
トドメ演出(サンアタックでトドメを刺した時のみダイターンクラッシュが発動する)が導入された最初期の機体だったり、
『α外伝』及び『第2次α』では剣鉄也と共に事実上の主人公として活躍している他、
『Z』では前作『ザンボット3』の主人公・神勝平を導き、ザンボット3との合体技も披露する等厚遇されている。
さらに同監督による後番組『ガンダム』を飛ばして佐々木勝利監督によるその後番組『無敵ロボ トライダーG7』*3も加え、
「無敵シリーズ」の通称が生まれた。え、『絶対無敵ライジンオー』?あーそれはエルドランシリーズだからノーカンだよ
下記にある名乗り口上を改変した「世のため人のため、の野望を打ち砕くダイターン3!」は原作の敵であるメガノイド以外にも使える台詞であり、
ダイターンがいるだけ参戦にとどまっている場合や、担当声優の鈴置氏が逝去した後の作品においても、
氏のボイス付き(いわゆるライブラリ出演)で参戦する事が多い*4。もちろん他作品の敵組織を名指しする事もある。

ちなみに、原作でよく描写された万丈のコミカルな一面はほとんど描写されていない。
作品によっては「君は破嵐博士の計画通りの性能を発揮しているようだ」と指摘される場面があるなど、直接明言されてはいないものの、
「万丈もまたメガノイドである(もしくは生身の人間ではない)」と匂わせる描写が原作よりも強調されている。万丈、お前人間じゃないってよ
また、獅子王凱司馬宙と言ったサイボーグ達を内心では警戒してしまうも、
人の身体を失っても人であり続けようとする彼らを「メガノイドのようにはならない」と思い直す一幕もある。
元々原作でも万丈は人の心を取り戻したメガノイドには配慮しており、
『スパロボ』においても幾つかのエピソードが再現されているため、この対応は原作通りと言える。
ザフトのコーディネーター達については「宇宙進出のために生み出された改造人間が人類を見下して敵対行動を取る」という、
万丈的に地雷ど真ん中な行動をしているため、白眼視しがちである。
メガノイドに近いのはコーディネーターよりもエクステンデッドの方だけど…
勿論、だからといってブルーコスモス一派に与する訳でもなく、大体は中立派の資産家として逆に連中と睨み合う関係になっている。
「中立とはどちらの敵にもならないのではなく、味方しない事で両方を敵に回す事」とはよく言ったものである。

ついでに、『第2次α』のあるルートでは前述の「地球ぶった切り作戦」のブッターギルンが実際に稼働して、
本当に地球を輪切りにしそうになるのを阻止するという、生みの親のコマンダー・バンチャーが歓喜しそうなイベントが作られた。

性能面も優秀で、120メートルという高さの設定からサイズはLL(2L)で大抵の敵より大きい
(MSやマジンガー等の20m前後クラスがM、ゲッターなど大半のスーパーロボットがLで、LLだと戦艦と同クラスの扱い)ので、
サイズ差補正により高いダメージを叩き出す事ができる。
パイロットの万丈がダメージアップ用の精神コマンド「熱血」の上位である「」を覚える場合も少なくなく、
基本パワーアップイベント等がない分、通常の改造と万丈のレベル稼ぎ以外が必要ない完成されたダメージディーラーとして活躍可能。
巨体故の高いHPに加えて剣(ザンバー)・盾(ファン)持ちのため切り払いやシールド防御が可能な場合もあるため打たれ強さもあるが、
スーパー系の弱点である運動性の低さ及びサイズ大による補正からくる回避率の低さがある…と思われがちだが、
実際のところ万丈もダイターンも回避能力(運動性)はそれなりにあり、
最近の作品で実装されているカスタムボーナスの内容も運動性の向上(しかも+50とかいう冗談のような数値)だったりで、
原作さながらの軽快な動きを再現していたりする。
ダイファイターへの変形で移動力を補えるのも嬉しいところ。ダイタンクは忘れていい。まあ最近はダイファイターもオミットされているが…
武装の1つサン・アタックも敵に当てると相手の装甲値をダウンさせるデバフ効果が付く事が多いので、
まずはダイターン3で牽制という戦い方をする人も多いだろう。
サンアタックは乱れ打ちと単発が存在する場合もあるが、最大火力となるのは単発のサンアタック。
乱れ打ちは威力は劣るが射程とEN効率で使い勝手の良い技という形で区別される事が多い。

また原作での大金持ち設定や旧作シリーズでの破嵐財閥の設定からか、
撃墜数を一定数稼ぐとえられるエースボーナスが「出撃しているとクリア時に資金獲得」となる場合もあり、
自身が参戦していない『T』では、旋風寺コンツェルン総帥である『勇者特急マイトガイン』の主人公・旋風寺舞人にこのボーナスを譲っている。
なお、この能力の元祖は『新』に登場した竹尾ゼネラルカンパニー社長である『トライダーG7』の主人公・竹尾ワッ太の「社長」スキルだったりするが、
こちらは「金持ちだから」と言うよりは「貧乏社長があれこれ手を尽くしている」と言った理由だったりする(故に当時の万丈には付かなかった)。
舞人も万丈と同じ金持ちではあるが…(ただし「表向きは舞人が世界一の金持ち(なお公式設定)だが、財力は万丈に及ばない」という微妙な立ち位置)
まあ社長スキルも現行では「パイロット育成用のポイントにボーナス」(社員に給料を出すイメージらしい)となっているため、
零細企業にしろトップ企業にしろ社長は社長という扱いであるようだ(万丈は前述の通り「社長ではない」ので未所持)。

+ 戦闘デモまとめ
『IMPACT』版
『第2次α』版
『AP』版
『Z』版
『第2次Z破界篇』版
『第2次Z再世篇』版
『V』版
『X』版

SFCで発売された『バトルロボット烈伝』ではザンボット3と共に隠しキャラとして登場。
最強技である「サン・アタック」は1ステージ中1回きりだが、威力は最強クラス。
それ以外の武装も攻撃力が高く、雑魚狩りに最適。
ただし初期ロット版では、加入時に攻略の必要がある艦を攻撃したチームのリーダー機の改造度だけが反映されるバグがあり、
すなわち能力は据え置きのまま改造度だけが上がってしまい、強化の仕様がなくなってしまう…
という余りにも致命的な事態に陥りかねない(なお、Ζガンダム及びガンダム以外の三作の後期主人公機にも該当するバグ)。
都合よく後期ロット版が手に入れられないのであれば、対処法は無改造の機体をリーダー機にするほかない。
大体は無改造でも何とか運用できるダンバインがそうなるものと思われる

ニンテンドー64で発売されたプロデューサーが『スパロボ』と同じ寺田氏の格闘ゲーム『スーパーロボットスピリッツ』にも参戦している。
10m未満のダンバインがダイターンとまともに殴り合える大きさになっているが、そういう補正と思ってほしい

また、現在バンプレストオリジナルロボットの一角として人気を博している「グルンガスト」は、
人型とジェットとタンクにグルンと回ってガスッと変形する他、
OGでは万丈を思わせる飄々とした性格のイルムが正パイロットに選ばれている(初登場の『第四次』では8人の中からプレイヤーが選ぶ)等、
ダイターンのオマージュを多分に感じさせる。
……最強技は「計都羅睺剣・暗剣殺」という剣技な上、
変形した姿もダイファイターとダイタンクと言うよりは『超時空世紀オーガス』のナイキック・フライトフォームとオーガス・タンクだけど
(尤もそれもそのはずでメカデザイナーは同じ宮武一貴氏である)

アニメ第1話


「世のため人のため、メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!

 この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこい!!」


MUGENにおけるダイターン3

Spinicci Giacomo氏のキャラが公開されている。ボイスは外国語。
スプライトは『スーパーロボットスピリッツ』からキャプチャした一枚絵で構成されており、
手描きでダイターン・ジャベリンやダイターン・ファンも実装されている。
AIは搭載されていない。


「フッ…名文句は永遠に不滅よ!」

出場大会

  • 「[大会] [ダイターン3]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
ちなみにこの後も『聖戦士ダンバイン』では股間にキャノン砲等を設置した機体を出したり、
また富野監督ではないが『機甲戦記ドラグナー』でも似たような位置からミサイルを発射する機体が出て来たりと、
あんまり懲りてない模様。流石某もっこりのアニメ化を引き受けている会社だけある
こいつのページでも述べている通り、デザイン的に使いやすいのだろう。

*2
そもそも、鈴置洋孝氏が『ガンダム』でブライト役に抜擢されたのも、この『ダイターン3』の万丈を演じてからの指名との事であり、
ただ単に中の人が一緒という単純な繋がりでもなかったりするのである。

*3
『ガンダム』終了後の後番組であるため、同じ放送枠繋がりである事に違いはない。
「ガンダムの次はトライダー!常識だよね!」(byアムロの中の人の嫁『トライダーG7』の主人公)
また、劇中人物が見ているテレビ番組という形でしれっと万丈がカメオ出演していたりもする。

佐々木監督はさらに翌作の(ロボットアニメ版水戸黄門こと)『最強ロボ ダイオージャ』まで担当していたが、
こちらはスパロボ参戦が現状ダイターン未参戦の『GC』(とリメイクの『XO』)だけである上、
主なクロス相手も時代劇が元ネタ繋がりの『銀河烈風バクシンガー』や、監督及びキャラデザ繋がりの『未来ロボ ダルタニアス』で、
『トライダー』とは絡みは特に無い(信頼補正グループは一緒なのだが。ちなみに『絶対無敵ライジンオー』も同じグループ)。
なお、『ダイオージャ』の翌年には富野監督がこの枠に出戻りし、『戦闘メカザブングル』から始まる連作を手掛けていく事になる。

+ 余談・この放送枠の行方
引き続きこの放送枠で富野監督は『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』と個性的な作品を制作していくが、
その後は上から「ええいそんなのはいい、ガンダムの続編を作れ」と言われ機動戦士Ζガンダム』及び『ガンダムΖΖ』を手掛けた後、
劇場作品の『逆襲のシャア』の制作に入ったため、この枠での富野監督作品の放送は打ち止めとなった。

『ΖΖ』の後は神田武幸監督によるファーストガンダムオマージュ作品『機甲戦記ドラグナー』が放送されるも、
当時はリアルロボットブームにも陰りが見えており、テコ入れも行われたが評価は芳しくなく終わってしまう
結果、次回作はロボット物を諦めて鎧モノの『鎧伝サムライトルーパー』を制作するに至るのだが、
これも当初のターゲットである子供へのウケが悪く(代わりにお姉様方からの人気は高かった為、後にOVA等が制作された)、
やはりこの枠ではロボット物をやるべきという結論に至ったのか、ダイナミックプロとのコラボ作品『獣神ライガー』
(かのプロレスラー・獣神サンダーライガーのタイアップ元。というか最終フォームが今の名前)を経て、
子供向けロボットアニメを志向した『勇者エクスカイザー』から始まる勇者シリーズが放送されていく事となったのである。

*4
鈴置氏は万丈役のオーディションを受けた際に「これは俺の役だ。誰にも渡せないと思った」と後に語っており、
万丈を己が分身のように評していたなど、自身の出世役以上の愛着を万丈に注いでいた。
鈴置氏の没後20年近く経ち、上記のブライトをはじめ同氏の持ち役が軒並み成田剣氏に引き継がれた現在でも、
ライブラリ出演を継続しているのは、万丈を愛して止まなかった鈴置氏の遺志を尊重しての事と思われる。


最終更新:2024年05月05日 00:37