1966年公開の米英合作映画『恐竜100万年』に登場する巨大生物。
USAゴジラのニックネームではない。
『
ゴジラ(第一作)』の劇中において、
「200万年前のジュラ紀」という大分突っ込み所満載の説明(実際のジュラ紀は1億9500万年前から1億3500万年前)がなされた理由に、
本作(と
2万尋)のタイトルの影響を指摘する説もあるとか。
人がまだ言葉を持たない
原始時代に生息していた、
恐竜サイズのイグアナ。
部族から追放されて一人荒野を彷徨っていた青年トマックと出くわし、
エサと見なして襲い、
カメレオンのような長い舌で一度は捕らえかけるが、石で舌を殴打されて怯み、放してしまう。
なおも諦めずにトマックを追うが、巨大イグアナが入れない洞窟に逃げられてしまった。
その後は終盤に火山が大噴火を起こした際、同一個体と思われる巨大イグアナが、噴火の影響で起きた地割れに落ちる描写がある。
本作の特撮・特殊視覚効果を担当したのはストップモーションで知られる
レイ・
ハリーハウゼン氏で、
実際に他の巨大生物は殆ど
ストップモーションで撮影されているのだが、
この巨大イグアナはバート・I・ゴードン氏の『恐竜王(King Dinosaur)』などで知られる、
所謂「トカゲ特撮」と呼ばれる本物のイグアナを
巨大生物のように編集した手法で作られている。
実は本作品は後述する『紀元前百万年』という作品のリメイクであり、
そちらにも巨大イグアナが登場しているため、本作品にも同様の手法で登場した可能性がある。
余談だが、
現実のイグアナは草食か草食寄りの雑食ばかりであり、生物を襲う事はほぼ無い。
しかしながら日本ではペット用や食用として輸入した個体の流通量が多く、遺棄された場合に定着する可能性がある事から生態系被害防止外来種に指定。
実際に日本テレビのバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の外来種対策コーナー「グリル厄介」では、
出演者らが石垣島で野生化したグリーンイグアナを捕獲して料理するという企画が2度にわたり放送された。
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その他の巨大イグアナ |
後述する通り他の映画に登場する巨大イグアナ達もMUGEN入りしているため、それらについてもここで述べる。
『紀元前百万年』の巨大イグアナ
1940年に公開された『紀元前百万年』に登場する巨大イグアナ。
劇中では洞窟の主人公一行の前に出現し襲い掛かるが、最終的には生き埋めとなる。
前述の通り本作は後に『恐竜100万年』としてリメイクされた。
ちなみに同作にはイグアナ以外にも同じ手法で撮影された巨大オオトカゲや、背びれを付けてディメトロドン風にした巨大ワニなども登場しているのだが、
劇中ではこの二匹に実際に喧嘩をさせる事で巨大恐竜同士の死闘を描くというとんでもないシーンが存在し、
負けた方の巨大オオトカゲは仰向けになったまま首からドクドクと出血してピクリとも動かなくなるという、
どう見ても実際に死んでいるとしか思えない有様になっている。
動物愛護の観点から現代では撮影不可能と思われるが、当時は大らかな時代だった事が窺える。
『地底探検』の巨大イグアナ
1959年に公開された『地底探検』に登場する巨大イグアナ。
劇中では ディメトロドンとして扱われており、巨大な帆を背中に付けているのが特徴。
劇中では主人公一行の前に群れで出現し襲い掛かるが、反撃を受けそのうちの一体が死亡する。
その後は死んだ仲間に群がり共食いを行っていた。
こちらも出血したのちにピクリとも動かなくなっているため実際に死んでいると思われる。
原作はジュール・ヴェルヌ氏によるSF小説『地底旅行』で、後に ワーナーの手で『センター・オブ・ジ・アース』のタイトルで新作映画も作られた。
『失われた世界』の巨大イグアナ
1960年に公開された『失われた世界』に登場する巨大イグアナ。
劇中では恐竜扱いであり、海外では「Iguanostyracus」という名前でも呼ばれている模様。
劇中では探検隊の前に登場し、探検隊に威嚇をして驚かせていた。
こちらはサイイグアナの頭に角が付いた姿をしている。
原作は、かの名探偵シャーロック・ホームズの生みの親として知られるアーサー・コナン・ドイル氏による秘境冒険小説。
1925年に『ロスト・ワールド』のタイトルでストップモーションによる映画も製作されており、本作はそのリメイクである。
『ロスト・ワールド』の方は後の『 キング・コング』を製作するウィリス・オブライエン氏が特撮を手掛けている事から、
今日に続く特撮作品の源流とも言われている。
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MUGENにおける巨大イグアナ
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
氏の守備範囲が広すぎる
スプライトは画像生成AIで作成した物を元にしている。
近接戦が得意な性能で、「とびかかり」から追加入力で移行する「のしかかり」や、「舌攻撃」「引き寄せ」などの技が強力。
超必殺技はいずれも1
ゲージ消費で「必殺舌攻撃」「突撃」「必殺噛みつき」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
また、defファイルの登録により前述の『恐竜王』に登場した、
イグアナをトカゲ特撮で撮影したティラノサウルスとして使用する事も可能。
性能自体は変化しないが、しっかりと原作同様鼻先に角が追加されている。
見た目的に「あれをティラノサウルスと言い張るのは無理がありすぎるだろ」と氏にツッコまれてるけど
また、同じくカーベィ氏によって『失われた世界』版の巨大イグアナも公開されている。
やはり性能自体は同じだが、def登録で『紀元前百万年』と『地底探検』版の姿も使用する事が可能。
出場大会
最終更新:2024年05月07日 17:17