「やっぱ、パーツはジャンク物ッスよ!」
SNKプレイモアの横型2Dアクションシューティングゲーム『メタルスラッグ4』に登場したキャラクター。冒頭の台詞は彼の口癖である。
3歳から英才教育の一環として両親からコンピューターを与えられる。
7歳にしてマシーン語を理解し、夏休みの課題では自作の対ウィルス用ワクチンプログラムを提出した過去を持つ。
あまりにも高性能だったため、その学校では現在でもそのプログラムを使ってウィルス対策をしている。
徴兵制により18歳で軍へ入隊。天才的なプログラミング技術を評価され、正規軍へスカウトされる。
マルコ・ロッシ少佐に憧れ、特殊工作部隊スパローズへ研修生として志願。
そんな天才プログラマーであるため、マルコが一生の秘密としている、
「彼が遊びで作ったコンピューターウイルスが軍の中枢コンピューターに侵入し、セキュリティを破って
核ミサイルを発射しかけた」
という事件の真実を唯一知っている人物。
また、『4』のコンピューターウィルス「ホワイト・ベイビー」の正体にも気付いている。
テコンドーの使い手であり、接近戦ではナイフを足に仕込んだ蹴り技を使う。
しかし脚を使うため、当然動きが止まってしまう。特に2H装備時は通常より発生が遅く硬直も大きい。このゲームでは文字通り致命的な弱点である。
シールド兵相手の場合、他のキャラなら駆け抜けながらすれ違いざまに直接切り殺せるが、トレバーだけはこれができず盾にしか当てられない。
この頃はまだキャラごとの性能の違いがあまり存在しないので、余計にその欠点が際立っている。
しゃがみ・ジャンプ時にはナイフを使い、ジャンプキャンセルはできるので、「ジャンプナイフ→蹴り→ジャンプナイフ」の3連続格闘攻撃が可能な唯一のキャラ。
格闘攻撃で敵を倒した時の得点が通常より高い500点になるが、そもそも稼ぎにくいためスコアアタックですら使いたがる人はいない。
本作のスポンサーは韓国企業のメガ・エンタープライズであり、レギュラーである日本人のエリとターマがプレイヤーキャラから外れ、
アメリカ系韓国人もしくは韓国系アメリカ人の
インテリイケメンテコンダーが加わったことにプレイヤーが作為を感じたのも人気が低かった要因と思われる。
しかも、いかにもストーリーのキーパーソンっぽい設定でありながらゲーム本編では全く生かされておらず、ぶっちゃけ存在意義がよく分からない。
挙句、この一作以降ナンバリングタイトルでは一切出番が無く、
とにかくキャラが多く必要だったろうアプリゲーム『メタルスラッグディフェンス』や『
メタルスラッグアタック』まで全く音沙汰が無かった。
ゲーム自体の評価も合わさり、旧来のメタスラファンのトレバーに対する感情は良いものではない。
一方トレバーと同じく『4』で新規参戦となったキャラに、モデルを副業にしているピンク髪ツインテールフランス軍人女性のナディア・カッセルがいるのだが、
こちらはこちらで軍への入隊理由が
「モデルをやっているけど大食いですぐ太ってしまいがちな自分だから軍隊でダイエットしたい」
などという中々ふざけたものだったりする。
ダイエットとは「食事療法」であって「痩せる」事そのものではないのだが…
しかしトレバーと違い接近戦でスコアが稼げない以外はキャラ性能が終わっているわけでもなく黙っていれば普通に美少女のナイスバディキャラであるし、
軍人の割に緊張感がないのは先輩キャラの
フィオも戦場でピクニックのごとく待機モーション中サンドイッチを食べたりしていたので、
彼女はトレバーほど嫌われてはいないようだ。
空気とも言うが
MUGENにおけるトレバー・スペイシー
Evil Orochi氏が製作したものが存在していた。
現在は公開先のフォーラムが消滅しており、残念ながら入手不可。
ラルフ・ジョーンズの改変で、『
KOFXI』のシステムをベースにしている。
メタスラの音声を使用している他、イントロではPF隊のエリ・カサモトが現れたり、
超必殺技では『メタルスラッグ』シリーズに登場する兵器を使ったりと、ファンならニヤリとするような細かい演出が利いている。
なお、
テコンドーらしき蹴り技は全く無い。
強いて言うならK投げぐらいか。
性能のいい技が揃っており、どの距離でも戦える。
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技解説 |
特殊技
ナイフで斬り上げる。6+Xに繋げられる。
軽く跳躍して両腕を振り下ろす。近すぎると空振りしてしまう。
見た目と違って 中段技ではないので下段ガード可能。Trevor Furyに繋げられる。
必殺技
手榴弾を投擲する。ヒットすると相手は受身可能の空中ダウン状態になる。
遠距離ではこれを使って相手を牽制。連続技の締めにも使える。
背の低い相手には当てづらい。
しゃがんで斜め上に拳銃を発砲する対空技。
大きさによっては立っている相手にもヒットする。
- Trevor Fury (4+Y→4+X→4+Y)
追加入力式の3段技。
1段目と2段目は裏拳、3段目は相手を大きく吹き飛ばす正拳突き。
2段目までをキャンセルしてMetal Hammerに繋ぐことも出来る。
中段技。跳躍の勢いと体重を乗せた肘打ち。ヒットすると相手はその場でダウン。
強で出すと飛距離が伸びる。
連続技の締めに使う他、出始めの無敵時間を活かし、
相手の牽制や飛び道具に合わせて出すと非常に効果的。
「対打撃」という名前のとおり、打撃に対する 当て身投げ。
ポーズを取って攻撃を受けると背負い投げの後、相手を踏み砕く。
相手によっては踏み付けがヒットしないことがある。
上段下段どちらも取ることができ、威力も高く性能がよい。
1ゲージ超必殺技
- Heavy Machine Gun (236236+X,Y)
ヘビーマシンガンを連射する。
弾速が速く、威力はそこそこ、ヒット数も多くて使いやすい。
二挺拳銃を撃ちながら駆け抜ける。威力は「Heavy Machine Gun」と大差ない。
4ヒット目までをドリキャンして「Two Machine Gun」に繋げられる。あまり意味はないが。
2ゲージ超必殺技
撃つまでに少しだけ間があるが、ガード不能。トレバーの技では最も威力がある。
- Two Machine Gun (2363214+X,Y)
相手を掴んで壁に叩き付け、両手のマシンガンで蜂の巣にする。
つまり運送技。威力は「Heavy Machine Gun」より少し高いぐらい。
3ゲージ超必殺技
SVX-12B スラグノイドに搭乗し、左右のバルカンで画面全体に放射線状の 弾幕を張る。
威力は低いが、技中は完全無敵。
3ゲージ超必殺技……のはずだが何故かゲージを全く消費しないので連発可能。
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おまけの人氏による
AIパッチも製作されている。
距離が離れれば手榴弾を連続で投げ付けられ、ガードを固めたままでいると容赦なく削り殺される。
また、手榴弾投げで溜まったゲージを、ヘビーマシンガンやショットガンに使用してくることも。
かといって近付こうとすると、当て身投げで待ち構えられている……という、非常に強力なAIである。
しかし、AIが当て身投げを使用すると、相手が空中で逆さ吊りになったまま硬直してしまうというバグが存在するので注意。
おすすめコンボ(Evil Orochi氏のオリジナル版)
コマンド
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備考
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6弱P→4強P→4弱P→Metal Hammer |
基本1 |
2弱K×n→2強K |
基本2 |
2弱P→ふっとばし攻撃→Metal Hammer (or Granada) |
唯一ふっとばし攻撃をコンボに組み込める連携。 |
J強P→近6強P→6弱P→4強P→4弱P→4強P→Granada |
特殊工作員トレバーの戦いでも使用しているコンボ。全部続けてヒットさせるのは難しいが、ノーゲージで6割以上のダメージを与えられる。 |
出場大会
出演ストーリー
最終更新:2023年06月03日 08:00