分類:ゆめうつつポケモン
タイプ:ノーマル
高さ:0.4m
重さ:19.9kg
特性:ぜったいねむり (常に「ゆめうつつ」状態で他の状態異常にならないし、特性も変更されない。技は普通に使える)
ネッコアラの よだれを 薄めると 強力な 麻酔薬になる。
昔の 手術に 使われた。
任天堂のRPG『
ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第7世代(『サン・ムーン』)。
生まれた時から既に眠っており、そのまま眠り続けながら一生を終える。そのため、全ての行動が寝相である。
ただし、寝たまま周囲の状況は判別できているらしく、
トレーナーの指示通りに動いたり食事をしたりできる他、
良く懐いたネッコアラはトレーナーの腕にもしがみつくようになる。
肌身放さずしがみ付いている木は「まくら木」と呼ばれ、誕生した時に親から貰う。
それが無いと安心して眠る事ができずに暴れ回る。
戦闘ではこのまくら木を振り回したりする。
常時寝ているため、ネッコアラが生息するアローラやパルデアでは、
夢を食べる習性があり他地方では人を襲うこともあるスリープやスリーパーに狙われるらしい。
アニメではナリヤ校長のポケモンとして登場。担当声優は菊地瞳女史。
ポケモンスクールの鐘を枕木で突いてチャイムを鳴らす役目を担っている。
余談だが、元ネタであるコアラも1日の平均睡眠時間が20時間前後だったりする。
有毒なユーカリの葉を常食するが故の生態だが、安全な樹上暮らしとバーターと思えば痛し痒しであろう。
ユーカリは有毒な上に、生存圏確保のため定期的に自然発火するというとんでもない生態をしてるので苦労してそうである
原作中の性能
HP:65
攻撃:115
防御:65
特攻:75
特防:95
素早さ:65
攻撃と特防が高く、アタッカー向けの種族値を持つ。
何と言っても特徴的なのが固有特性の「ぜったいねむり」。
これによりネッコアラは技が発動できる「疑似ねむり」とも言える状態になっており、
発動にねむり状態となる必要がある「ねごと」などの技をデフォルトで発動できる他、
状態異常にかかる事は無い(混乱などの状態変化は通じる)。
代わりに多くのポケモンが覚える「ねむる」は使用できず、デフォルトで「ゆめくい」等を受けてしまう。
また、乱入バトルでも仲間を呼び出す事は無い。
メインウェポンは「おんがえし」「あばれる」がよく採用される。
なお「からげんき」は、ねむり状態では威力倍加しないため注意。
サブウェポンは鈍足を補う「ふいうち」が使いやすい。
他にも、登場した第7世代時点から「ウッドハンマー」「じしん」「アクロバット」「はたきおとす」
「シャドークロー」「とんぼがえり」「いわなだれ」「じゃれつく」と非常に豊富であったのだが、
世代を増すごとに「タネばくだん」「けたぐり」「くさわけ」「ダストシュート」「アイススピナー」とさらに多彩になっている。
また、「つるぎのまい」「ビルドアップ」などの積み技で火力を伸ばす事もできる。
しかし、実はネッコアラを象徴する戦術と言えるのは「初手とっておき」である。
本来「とっておき」は威力140(タイプ一致210)という高威力を誇りながら、自身の習得している残りの技を全て1回使用しないと失敗するという制約があり、
たとえ「とっておき」だけ覚えていても「他の技を使ってない」という理由で開幕発動は失敗する。
発動できるのが最低でも2ターン目以降(技が2つなら1ターン目にもう1つを最初に使えば解禁)になる上に手の内を披露する必要がある厄介な技であった。
しかし、ネッコアラは特性「ぜったいねむり」のおかげで、技を「とっておき」「ねごと」の2つのみにする事で、
初手で「ねごと」を使い(これでとっておき解禁)、そこでねごと以外の技が選ばれ(「他の技」が1つしかないので「とっておき」確定)、
1ターン目から「とっておき」を発動するという戦略を、全ポケモンの中で唯一実現できる。
タイプもノーマル同士で一致なのでこれにこだわり系のアイテム(どの道これしか技がないのでデメリットはない)を持たせれば、
マイナー系のポケモンにあるまじき強烈な破壊力を生む。
無論一芸特化なため、絡手使いには普通に危険だし、「手の内を披露する」のは結局同じ。
半減の鋼・岩はごり押しできる場合もあるが、無効のゴーストタイプ相手では確実に止まってしまうので、編成には気を付けよう。
弱点としては、防御が低く鈍足なため先制技や高速アタッカーに畳みかけられるのを苦手としている点である。
カードゲームでも「ぜったいねむり」は再現されており、
自分をねむり状態にする+ねむり状態の時のみ発動できる技・特性を持つ。
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余談 |
このネッコアラ、何故か色違いは本体では無くとまり木の色が違う仕様になっている。
このため、ファンの間では 「コアラの体の方はある種の端末で、とまり木が本体」という考察があったりする。
確かに模様をよく見ると ヘイホーの顔っぽく見えなくもないが…。
また、特性のぜったいねむりは絶対に無効化されないという特殊な性質を持つ。
具体的には、
- 「いえき」などによって発生する「特性なし状態」にならない、バトンタッチで引き継ごうとすると「特性なし状態」が消滅する
- 「スキルスワップ」や「シンプルビーム」などで特性を書き換えられない
- 相手の特性を無視して技を出せる「かたやぶり」やその効果を持つ技を受けても特性を無効化されず、状態異常にならない
- 場に存在する全ての特性を無効化する「かがくへんかガス」でも無効化されない
…といった感じで、名前が示す通り、絶対にネッコアラの眠りを妨げることはできない。
無効化されない特性はそこそこ多く登場しているが、ぜったいねむり以外は全てフォルムチェンジと密接に関わる特性である。
これらは「姿が変わること」自体がコンセプトであり、それを邪魔してはならないという配慮なのだろう。
…そんな中、それらと並んで「自身が常に眠っている」だけの特性がここまでの保護を受けているというのはなかなかにシュールである。
ちなみにキャライメージ配慮では?という人のために言っておくと、コアラとイメージ的に近いナマケモノモチーフで名前も「ナマケロ」というポケモンは、
特性「なまけ(1ターン置きに行動)」を持つが、これは普通に「いえき」で無効化され、外見に似合わずにきびきび毎ターン行動するように変化する。
いかにネッコアラが特別扱いかがよくわかるだろう。
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MUGENにおけるネッコアラ
中華圏の製作者であるvo-jk氏による
MUGEN1.0以降専用キャラが公開中。
氏の他のキャラと同じく、本編作品などで使われている3Dモデルで
スプライトが構成されている。
起きているように見えるが、
なに、気にすることはない。
以前のバージョンはデータはファイルに一部漢字が使用されており、環境によっては不具合が出たが、
現在はYochiIsC00lest333(Николай Бессонов)氏の協力を得て、
各ファイルをアルファベットで最適化したデータに更新されたバージョンで統一された。
リーチは短いが
喰らい判定が小さめであり、無敵持ちの前転のおかげで近付きやすく、
懐に飛び込んでかち上げ攻撃から
コンボを繋げる戦術を得意としている。
必殺技では原種ガラガラを呼び出したりする。
AIもデフォルトで塔載されている。
出場大会
最終更新:2025年04月16日 01:38