クロウ - NIKKEぺでぃあ | ニケペディア

クロウ Crow

「だからお前には、
　　その崇高な正義と共に死んでもらう。」

【製造企業】ミシリス
【所属分隊】エキゾチック
【使用武器】SMG ジェノサイド
【二人称】お前
【CV】雨宮天
【BlaBla】D-day

エキゾチック分隊のリーダー、アウトロー出身であり噂ではあるがエンターヘブンの元リーダーでAFX爆破テロとの関わりがあるとされる。
アークの全てを破壊したいという過激思想の持ち主。主人公に対し理想を揺さぶるような皮肉めいた物言いなど明らかに他のニケとは一線を画す存在である。
支援部隊を偽りピルグリム捜索に向かうカウンターズと合流、道中で主人公の理念を皮肉を交え偽善と否定するなどカウンターズとは非常に険悪な雰囲気になる。
カウンターズがタイラント級との戦闘で疲弊した所を急襲、拘束した主人公に対し主人公がただの偽善者ではなく本物だということ、100年に1人いるかいないかくらいの素晴らしいリーダーであると認めた上で自身の計画のために殺さなければならないと言いニケには絶対不可能な人間の殺害を実行しようとする。NIMPHがあるからそんなことは不可能だと言うラピに「この世界に対する憎悪は洗脳よりも強い」と言い放ち跳弾を用いて主人公の腹部に風穴を開けてしまう。

これはNIMPHの抜け道を利用してはいるがNIMPHに個人差はあるとはいえ人類の保護や上官の命令遵守を脳に上書きしている中でこのような間接的射殺を実行できるのはイレギュラー中のイレギュラーであると思われる。
その後雪崩に巻き込まれ生死を確認できない主人公に対して「あいつは必ず生きている」と生存を切望するなど掴みどころのない言動を見せる。
さらに上記の行動と並行して架空の人物「JohnD」を装いNIMPHの無いメティスの危険を煽るなどアークに混乱をもたらそうとするなど行動やその目的に不可解な点を多く残した。

以下CHAPTER22，23，24の内容を含みます

E・Hやドバンに情報を流し操ることで地上付近で掘削用爆弾を爆発させアークの天井に穴を開けラプチャーを招き入れるという前代未聞のテロ事件を起こす。

クロウの真の目的は二つ、一つはアークに画面越しではなく本物のラプチャーの恐怖を味合わせ、それによってアークがどのような選択をするか見届ける事だった。
ニケが自分の存在をかけて戦う中で守られる側の人類はニケとラプチャーの戦いをTV画面の向こうのショーとしてしか見ていない。様々な事件が起こる度に人類はニケを勝利の女神と崇めたり、時には責任を押し付け迫害してきたがそれらはニケと人間の断絶によって生まれているTV越しのショーへの感想でしか無い。
アークにラプチャーを侵入させることでニケと人類が同じ恐怖を感じ画面越しではなく本当の意味でニケとラプチャーを理解した時にニケを勝利の女神として崇めるのか、それとも都合のいい兵器として消耗するのか、真の選択ができるだろうと考えた。
当初はメティスを利用しNIMPHというセーフティが無くなったニケに対し人類はどう選択するか見届けようとするが主人公とカウンターズによって人類は再び画面の向こう側のショーとしてメティスを崇めるというクロウにとって納得の行かない結果となった。しかし同時に上記の計画を思いつきユニやE・H、シュエンを巻込みアークを混沌の真っ只中へと突き落とすことになる。
アークにラプチャーを侵入させ人類に平等な恐怖を与えるという目論見はエニックの完璧な避難誘導で失敗しかけたに見えたが、ユニを操ることでニケと人類に大量の死者を出すことに成功する。

そして2つ目は主人公の破滅である。
主人公はどんなに困難で不可能でもヒーローのようにニケと人類を救ってしまう、それでは人類は本当の選択を出来ずニケとラプチャーはまた画面の向こうのショーに戻ってしまう。その為に主人公の腹に穴を開けたり信じてたニケに裏切られるように仕向けたが到底破滅するように思えなかった。
そしてクロウは自身の命を犠牲に主人公を破滅させられる可能性にたどり着く。
カウンターズを主人公の目の前で殺したように見せかけ憎悪に支配された主人公に自分を殺させる。今までニケの解放のために全てを捧げてきた主人公が憎しみからニケを殺せばきっと後戻りはできない。その後仲間の死が殺す動機と大義だったのに実は生きていたと知れば、殺す必要のなかったニケを殺したという事実に苦しみ今度こそ完全に破滅するだろうと。
2つ目の目的もクロウの思惑通り進み主人公は憎しみの表情でクロウを殺そうとする。クロウは「お前がそんな顔をする瞬間が人生で何度あるか？」「その顔を初めて見た唯一の存在になれる」と主人公に自分を殺すように挑発をするが間一髪で駆けつけたラピによってクロウは無力化、制圧される。

中央政府に逮捕されたクロウは事件の責任を負うことはもちろんだがNIMPHを自分の意志である程度コントロールが出来きるという特異性を調査するため実験体にされることとなる、しかしその顔に悲壮感や後悔の色はなかった。

エキゾチックのリーダーである彼女だが本質的には一匹狼であり仲間であるはずのジャッカル、バイパーにすら自身の目的や詳細を話してはいなかった。
ジャッカルはその愚直な忠誠心を利用しエクスターナーから逃げるために置き去りにされ、バイパーはカウンターズとユニを殺した(とバイパーは思っていた)事でクロウについていけなくなる。
自分以外の全て、仲間と思い慕って信用してくる者ですら利用する徹底した利己的主義者で利他的主義の主人公とは対極の存在である。一方でアークにおけるニケの扱いや歩んできた歴史に憎悪にも似た感情を持っている。アークにおけるニケの扱いに怒りを抱くという点では主人公と共通しており根源的部分は同じなのかもしれない。