ヤツフサ - 聖華世界 @ wiki

精霊機 ヤツフサ

［解説］

かつて存在したカナド人部族「サトミ族」によって製造された精霊憑依型精霊機。
聖華暦300年代に製造されたと言われているが、サトミ族がどういう経緯で精霊機の製法を獲得したかは不明。

魔導炉には「サトミ族」が退治したと言われる大狼ヤツフサの魂を封じた聖遺物「依代刀」が組み込まれている。
首の毛皮はヤツフサの毛皮が使われている。
武装は打刀一本のみであり理由は「サトミ族」が刀の扱いに長けていた部族であったため剣術特化仕様に調整されている、ヤツフサの特性は森林地帯で発揮される「森の声」を聞き対象がどの場所にいるかまた森の変化を感じとり敵の増援をいち早く感知することができる。
しかし精霊機でありヤツフサが操手を嫌えば力を貸さず本来の性能は引き出されない、操手との相性とヤツフサの機嫌が良ければ性能抜群だろう。

武装

打刀・狼牙
「サトミ族」が機兵用に製作した刀。
柄と鞘はヤツフサの骨が使われており、刀身は玉鋼とミスライト鋼を混ぜ合わせた合金を使用している。

肩装甲をパージすることにより機動力が上がり、素早い斬撃を繰り出し居合い術が使用可能になり及び操手に負担がかかる。

バックストーリー

ヤツフサは深傷を負った当時。
一人の少女がヤツフサの傷を手当てした大狼を怖がらず哀れみを感じた毎日のように少女は森に訪れ手当てを続けた。
ヤツフサは少女の話し相手になり会話をした。

その翌日、サトミ族が森に立ち入りヤツフサを討ち取ろうと押し寄せてきた。
その中に少女の姿があった、ヤツフサは確信した「あの子はサトミ族で場所をバラし図ったな……」とヤツフサは彼らの動きを警戒し威嚇した、すると少女はヤツフサに攻撃しないでと彼らに説得した。
少女の言葉には耳を傾けなかった虚しく戦闘が始まった。

ヤツフサはある程度傷が治っていたが万全ではなく傷が痛み動きが鈍った所サトミ族の族長によって致命の一撃を当てられヤツフサは倒れた。
少女は瀕死のヤツフサに駆け寄りとどめを刺そうとした族長を止めようとヤツフサを守ろうとした。

「この子が図った訳じゃないか…。
サトミ族は憎いがこの子は彼らとは違うこんな大狼を必死に守るなんて……。
優しいにも程があるだろう…あぁ……人間誰しも悪ではないんだな……」

少女の願いは届かず族長はとどめを刺した、その時刺した小刀が激しく光りヤツフサは息絶えた。
少女は泣き崩れヤツフサの亡骸から離れようとしなかった。

数年かけて精霊憑依型の機兵が完成した。
当初は操手の適正が合わずヤツフサは拒否してきた。
その時一人の女性が操者になると立候補した、ヤツフサは目を疑った顔立ちが似ている……その女性はヤツフサを助けた少女だった。

「みんなを助けたいの……力を貸してくれますか？」

ヤツフサは彼女に大きな手を差し出した

「ぬしには借りがある、恩は返さなくて はな……力になろう我は今日からぬしの刀になろうぞ…名を申せ我が操手」

「私の名は伽凛」
「伽凛か…いい名だ」

ここから二人の伝説が始まったと言えるだろう……