「機装兵 レギオン先行試作テスト機」

[解説]
聖華暦607年に初号機がロールアウトした、アルカディア帝国主力機装兵「レギオン」の先行試作型。聖華暦605年の末に、実戦テストにより制式量産型のためのデータを収集する目的で、わずか十数機だけ製作された。この様な目的で建造されたため、この機体はいずれも後の制式量産型とは微妙に異なる。また実戦において様々なテストやデータ取りを行うために、この機種は1機ごとに違った仕様になっており、同一の機体は存在しない。
写真の2機は、十数機のテスト機の中でも最も制式量産型レギオンに近い機体だ。機体本体の構造は、制式量産型とほとんど大差は無い。背部ランドセルに追加される形で高出力の機動ユニットが、そして両脚の脹脛にも高出力のバーニアが装備されている程度である。
写真の2機は、十数機のテスト機の中でも最も制式量産型レギオンに近い機体だ。機体本体の構造は、制式量産型とほとんど大差は無い。背部ランドセルに追加される形で高出力の機動ユニットが、そして両脚の脹脛にも高出力のバーニアが装備されている程度である。

[技の一号]
この機体は、専属搭乗者によって「技の一号」と呼称された。特徴としては両肩にシールドを装備して防御力を高め、オプションの武装を駆使することで呼び名の通りにテクニカルな戦いを行う。
実戦テストとして後述の「力の二号」と共に聖王国との小競り合いの場に持ち込まれた際には、敵中に飛び込む「力の二号」を魔導砲やグレネードなどのオプション武装を用いて的確に近接支援をしてみせた。
実戦テストとして後述の「力の二号」と共に聖王国との小競り合いの場に持ち込まれた際には、敵中に飛び込む「力の二号」を魔導砲やグレネードなどのオプション武装を用いて的確に近接支援をしてみせた。

[力の二号]
この機体は、専属搭乗者によって「力の二号」と呼称された。特徴としては両肩に格闘用スパイクを装備して格闘戦能力を高め、その高い機動力を駆使して敵中に飛び込み、乱戦を行う事を得意としている。
実戦テストとして前述の「技の一号」と共に聖王国との小競り合いの場に持ち込まれた際には、その高機動力で機動回避を行い、乱戦の中でも小破を超える損傷は負わなかった。ただし「技の一号」による正確な近接支援があっての事だと言う意見も根強かったらしい。
実戦テストとして前述の「技の一号」と共に聖王国との小競り合いの場に持ち込まれた際には、その高機動力で機動回避を行い、乱戦の中でも小破を超える損傷は負わなかった。ただし「技の一号」による正確な近接支援があっての事だと言う意見も根強かったらしい。
[装備・武装]
[頭飾]

機体頭部に装備されている頭飾は、通信機能強化のためのアンテナを兼ねている。後の制式量産型レギオンにおいては、そこまで強力な通信機能は指揮官の機体以外では必要ではないとされ、省略された。指揮官の機体においては、機装兵デクリオンで用いられた「ブレードアンテナ」を用いる事で、更なる能力の向上が図られている。
[機動ユニット]

高出力のバーニアを内蔵した、外付けの機動ユニット。これによってこれらの機体は圧倒的な機動力を得たがその反面、若干ではあるが連続稼働時間が減殺され、継戦能力が損なわれた。後の制式量産型レギオンにおいては、更に大型の高機動型背部ユニットとして、オプション化が図られている。
[脚部バーニア]

左右脚部の脹脛に装備された、高機動戦闘用のバーニア。これによってこれらの機体は圧倒的な機動力を得たがその反面、若干ではあるが連続稼働時間が減殺され、継戦能力が損なわれた。後の制式量産型レギオンにおいては、バーニアはランドセルなどコンパクトに纏められ、大型バーニアは不採用となった。
[M-60A魔導砲]

制式採用型のM-60A1魔導砲と、ほとんどまったくと言っていいほど変わりが無い、機装兵用の手持ち式魔導砲。制式型との違いは、わずかに照準器が旧式である事だけだ。つまりそれを交換すれば、制式型であるM-60A1魔導砲になってしまうのである。
[グレネード]

制式採用型のクラナーダと呼ばれる物よりも、若干大型の機装兵用手榴弾。威力はクラナーダよりも高いのだが、投擲時の命中精度や運搬の都合などから、クラナーダと差し替えになった。だが搭乗者である操手によっては、利便性よりも威力を重視する者もいたため、グレネードもある程度の数量、並行して生産された。
[フラム・ラビュリス]
