「機装兵 ソルダート・バンディエラ」



[解説]
――まず器(機兵)を用意し、そこに""適当な誰か""をあてがう――
支持層の拡大と戦意高揚を目的とした聖導教会のプロパガンダの為、後に""選定""される「神託の戦姫」に似つかわしい「女神の使徒」をイメージした外観で制作された。「バンディエラ(旗手)」と名付けられたのもその為である。
特徴的な背部の翼状パーツは単なる飾りではなく姿勢制御用可動肢である。この時代においては、技術的に機装兵の飛行機能は実現されていない。と言うか、飛行機械そのものが開発されていなかったのである。まれに旧人類が開発した飛行機械(LEVと言う言葉は一般的には知られてすらいない)が発見される事はあるが、それは例外中の例外である。
当然ながらこの機装兵は、飛行機能は有していない。しかしこの翼状パーツを使っての、高所からの短距離滑空は可能となっている。もしかしたら、この機能が将来的に新人類に、再び(かつて幻装兵全盛の時代には、空を飛ぶ幻装兵も存在したらしい)空を手に入れさせる一助となるやも知れない。閑話休題。
この機装兵ソルダート・バンディエラは実戦を考慮したうえで仕様が決定され、出力の向上も図られている為、操手次第では充分な戦果も期待できる。仰々しい見せかけだけにとどまらない、優秀な機体であると言えよう。これが戦場に舞い降りる様は、まさしく女神の使徒と呼ばれるに相応しい姿だ。
……だが現状では、そうした本来の性能が発揮されずにいる。誰のため、何のための旗手となるのだろうか。
[武装]
[専用槍 ジュディツォ]
美しく装飾された槍。実戦にも充分耐え得るだけの強度、切れ味を備えてはいる。だが基本、どちらかというと象徴的な意味合いの方が大きい。
美しく装飾された槍。実戦にも充分耐え得るだけの強度、切れ味を備えてはいる。だが基本、どちらかというと象徴的な意味合いの方が大きい。