気配探知 - 聖華世界 @ wiki

気配探知

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　師範級以上の、『気』の達人でなければ使う事ができない技術。
　闘気法と言うよりは、『気』を操る技術そのものの応用。

　これは『気』の達人が精神集中する事で、他者の練気した『気』の存在を探知する技術である。
　更に副次的に、それ以外の他者や他の生物の存在、そしてその存在感の大きさを感知することが可能だ。
　『気』は生物が無属性魔素より生み出すエーテルを特殊な呼吸法で変換した物だ。
　そのため、『気』を制御する技術を鍛錬する過程で身に着いた『気』を知覚する能力は、副次的にナマのエーテルその物を探知する事にも用いる事が可能である。
　基本的に生物は、すべからく無属性魔素よりエーテルを生成している。
　それ故にこの技術を用いて、生物の存在を探知する事が可能であるのだ。

　ここで問題になるのは魔族である。
　魔族は、例外的に魔力を持たない種族である。
　つまりエーテルを生成しない種族であるため、本来であれば気配探知によって察知されない様に思うかもしれない。
　しかし魔族はエーテルを生成しないが故にそれを気配探知で探った場合は、周囲に満ち満ちている微弱なエーテルの反応の中に、ぽっかりとエーテルの存在しない領域がある様に感じられるのだ。
　それにより逆に目立ってしまい、気配探知を用いて魔族の存在を察知する事は実は容易なのである。

　なお練気された『気』は使い手の意志が反映されるため、気配探知では相手が練気していた場合、相手が使い手に対して害意や敵意を持つかなどの、おおまかな感情も判断できる。
　相手がまったく練気していなかった場合は、相手の感情を知覚することはまず不可能と考えて良い。

　この能力を行使すれば、いわゆる師範級に達したばかりの者であれば、10秒ほどの精神集中で半径30km前後の状況を知覚する事が可能だ。
　ここでその知覚範囲内に、強大な『気』を練気した存在がいた場合は、『目がくらんだ』状態に陥ってしまう事がままある。
　こう言った場合は、強力な『気』を練気している存在や、起動状態にある機兵など、それこそ強烈な気配を持ったものしか判別する事はできない。
　闘気法で天を裂き、地を割るほどの真の達人であれば、一瞬で半径100kmにも及ぶ範囲の生き物をあらいざらい知覚する事ができ、なおかつ練気状態の相手がいた場合はそれが敵意を持つかどうかまで、確実に判るだろうが。

　ちなみに『気』の使い手は、その力量にもよるが、この気配探知による探知から身を隠す事が可能だ。
　自身が『気』をまったく練気していない状態であるときに限り、気配を断つ事によって、相手の探知にひっかからずに行動できるのである。
　この隠れる効果は、隠れる側の『気』の力量が高いほど成功率も高い。

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［参考］

• 気
• 仙気法
• 闘気法
• 仙気術

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