ファースト・フロント

[解説]
自由都市同盟スナフ王国領に存在する、巨大な地下空洞C-02(新しき深淵)の内部に存在する小規模都市。
「ファースト・フロント」と名付けられたこの都市は、C-02を発掘する冒険者たちによって、自然発生的に造られた。
人口は数千程度と見られているが、正確な調査は行われた事が無く、また冒険者たちの街であるが故に人員の流入、流出が激しく、厳密に住人数を計る事は困難である。
「ファースト・フロント」と名付けられたこの都市は、C-02を発掘する冒険者たちによって、自然発生的に造られた。
人口は数千程度と見られているが、正確な調査は行われた事が無く、また冒険者たちの街であるが故に人員の流入、流出が激しく、厳密に住人数を計る事は困難である。
この都市は、C-02の最も浅い領域である第一層の西側壁面に、へばり付く様にして形成されている。
聖華暦805年代当初、同盟当局によってC-02内部に建設された前線基地周辺に、内部調査に従事する冒険者たちによって幾つかの集落が造られたのが始まりであった。
しかしそのうちにこの集落の規模が無節操に拡大し、第一層西側壁面の一部を占拠する程に広がったのだ。
聖華暦805年代当初、同盟当局によってC-02内部に建設された前線基地周辺に、内部調査に従事する冒険者たちによって幾つかの集落が造られたのが始まりであった。
しかしそのうちにこの集落の規模が無節操に拡大し、第一層西側壁面の一部を占拠する程に広がったのだ。
何故第一層の床面に都市が広がらないかと言うと、床面には未だ多数の魔獣や鋼魔獣が徘徊しているためだ。
逆に言えば、壁面にへばり付く形で街が存在するため、それらの魔獣、鋼魔獣らの脅威が街に及んでいないのである。
この街に住まう冒険者たち……厳密には、冒険者組合発行のライセンスを持った冒険者たちが第一層の床面に下りる際には、この都市の中枢になっている同盟当局の前線基地に設置されている、昇降機によって降下する仕組みになっている。
逆に言えば、壁面にへばり付く形で街が存在するため、それらの魔獣、鋼魔獣らの脅威が街に及んでいないのである。
この街に住まう冒険者たち……厳密には、冒険者組合発行のライセンスを持った冒険者たちが第一層の床面に下りる際には、この都市の中枢になっている同盟当局の前線基地に設置されている、昇降機によって降下する仕組みになっている。
この前線基地はC-02第一層西側壁面の一部に存在する都市の、その南端部に存在する。
これは自由都市同盟当局によって管理されており、同時に街の役場や政庁としての働きも担っている。
この街の運営は自由都市同盟が表面上の全権を握っており、冒険者組合がところどころで権限を委譲されて色々と仕切っている形だ。
スナフ王国には土地の租借領と、そして発掘品の価格の数%が支払われている。
同盟からすると雀の涙の支払いであったが、スナフ王国側からすればこれでもかなりの収入であった模様。
これは自由都市同盟当局によって管理されており、同時に街の役場や政庁としての働きも担っている。
この街の運営は自由都市同盟が表面上の全権を握っており、冒険者組合がところどころで権限を委譲されて色々と仕切っている形だ。
スナフ王国には土地の租借領と、そして発掘品の価格の数%が支払われている。
同盟からすると雀の涙の支払いであったが、スナフ王国側からすればこれでもかなりの収入であった模様。
ところでこの前線基地に付随して、C-02からの発掘品による収益の一部で運営されている孤児院が存在している。
これはC-02の探査、発掘に赴いて戻る事が無かった冒険者たちの子供などを保護し、養育する目的で設立された物で、運営は冒険者組合が行っている。
この施設から巣立った子供が、次世代の冒険者としてC-02に挑む事も多い。
これはC-02の探査、発掘に赴いて戻る事が無かった冒険者たちの子供などを保護し、養育する目的で設立された物で、運営は冒険者組合が行っている。
この施設から巣立った子供が、次世代の冒険者としてC-02に挑む事も多い。
ちなみにこの都市の北端部には、治安が極めて悪くマフィア的な裏組織が仕切っている一角が存在する。
ここには隠し昇降機が存在し、高い金を取ってライセンスを持たないモグリ冒険者を第一層の床に降下させている、との噂もある。
これが事実であるかどうかは定かでは無い。
だがこれも噂だが、裏昇降機の使用料は発掘品による予想収益よりも高く、儲けるつもりなら普通にライセンス取得に挑戦した方がいいらしい。
さらにこれも噂なのだが、裏昇降機の降下場所は第一層でも最も危険度が高い場所であり、何にせよ割に合わないらしいと言う。
ここには隠し昇降機が存在し、高い金を取ってライセンスを持たないモグリ冒険者を第一層の床に降下させている、との噂もある。
これが事実であるかどうかは定かでは無い。
だがこれも噂だが、裏昇降機の使用料は発掘品による予想収益よりも高く、儲けるつもりなら普通にライセンス取得に挑戦した方がいいらしい。
さらにこれも噂なのだが、裏昇降機の降下場所は第一層でも最も危険度が高い場所であり、何にせよ割に合わないらしいと言う。
街の施設
前線基地『バルフリート』
都市南端部に存在する冒険者組合が運営する基地。
要塞化されており、この都市における冒険者組合の本部も兼ねる。
基地内部には大型の昇降機が設置されており、一度に約10機の機兵を降下させる事ができる。昇降機は全部で5つ存在する。
降下する際の安全を確保するため、要塞内部には多数の砲台が設置されており、これを用いて下層にいる魔獣の掃討を行ってから、昇降機の降下が実施される。
要塞化されており、この都市における冒険者組合の本部も兼ねる。
基地内部には大型の昇降機が設置されており、一度に約10機の機兵を降下させる事ができる。昇降機は全部で5つ存在する。
降下する際の安全を確保するため、要塞内部には多数の砲台が設置されており、これを用いて下層にいる魔獣の掃討を行ってから、昇降機の降下が実施される。
冒険者組合ファーストフロント支部
こちらは都市の中心部に存在する冒険者登録や依頼(クエスト)の発注などを統括する支部。
C-02階層別特別探査許可証の発行はこちらの支部でも行う事が出来る。
一般市民からの依頼も舞い込んでくるため、こちらの方が人の出入りが多い。
支部内には酒場『アルバトロス』も併設されており、探索業に赴いた探索者たちが、武勇伝に華を咲かせ朝まで飲み明かしている。
C-02階層別特別探査許可証の発行はこちらの支部でも行う事が出来る。
一般市民からの依頼も舞い込んでくるため、こちらの方が人の出入りが多い。
支部内には酒場『アルバトロス』も併設されており、探索業に赴いた探索者たちが、武勇伝に華を咲かせ朝まで飲み明かしている。
灯火の揺り籠
ファースト・フロント内に存在する孤児院の一つ。
冒険者組合からの資金提供で設立された。
発掘に赴いて戻る事が無かった探索者たちの子供などを保護し、養育することを目的としている。
施設はマザー・カミラを初めとする、聖導教会の神官たちや都市住人のボランティアによって運営されている。
マザーが聖職者であるため、子供たちには三女神教の教えが授けられている。
また、子供たちが探索者となる為のサポートも積極的に行っており、孤児院を出て探索者となる者も多い。
冒険者組合からの資金提供で設立された。
発掘に赴いて戻る事が無かった探索者たちの子供などを保護し、養育することを目的としている。
施設はマザー・カミラを初めとする、聖導教会の神官たちや都市住人のボランティアによって運営されている。
マザーが聖職者であるため、子供たちには三女神教の教えが授けられている。
また、子供たちが探索者となる為のサポートも積極的に行っており、孤児院を出て探索者となる者も多い。
コロッセオ『アキュート』
ファースト・フロント内に存在する機兵闘技場。
正確には都市の下層に位置する。
壁に出来たくぼみを利用して設置されており、壁に囲まれたコの字のような形をしている。
独自に設置された昇降機を用いることで、都市から機兵を降下させる事ができる。
正確には都市の下層に位置する。
壁に出来たくぼみを利用して設置されており、壁に囲まれたコの字のような形をしている。
独自に設置された昇降機を用いることで、都市から機兵を降下させる事ができる。
コロッセオはファースト・フロントを活動拠点とするギャング『アキュート・ファミリー』によって運営されている。
言ってしまえば、機兵を用いた賭博場であり、一試合ごとに大きな賭け金が動く。
参加料を払えば、誰でも選手として参加登録でき、勝利した方が相手の参加料と賭け金の一部を貰える仕組みになっている。
基本的に試合は一対一で行われるため、観客はどちらが勝つかを予想し、賭け札を買う。
オッズは参加選手の実績や機体性能を考慮して決められる。
言ってしまえば、機兵を用いた賭博場であり、一試合ごとに大きな賭け金が動く。
参加料を払えば、誰でも選手として参加登録でき、勝利した方が相手の参加料と賭け金の一部を貰える仕組みになっている。
基本的に試合は一対一で行われるため、観客はどちらが勝つかを予想し、賭け札を買う。
オッズは参加選手の実績や機体性能を考慮して決められる。
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