C-02 新しき深淵

▲スナフ王国軍が発見したC-02開口部
説明
C-02は自由都市同盟スナフ王国領の全域に広がっていると思われる巨大な地下空間です。
現在その内部構造については詳しい調査が進められており、旧大戦あるいはそれ以前から存在する遺跡と自然に発生した洞窟からなる階層構造をしていることが判明しています。
しかしC-02の深さは現在判明していません。
現在その内部構造については詳しい調査が進められており、旧大戦あるいはそれ以前から存在する遺跡と自然に発生した洞窟からなる階層構造をしていることが判明しています。
しかしC-02の深さは現在判明していません。
現在、冒険者のC-02内への立ち入りは事案03発生により、以降冒険者組合が定めた特定のライセンスを所持する者に限定されています。(事案記録C-02-03参照)
発見経緯
C-02は聖華暦803年10月02日にスナフ王国軍によって発見されました。
発見の前日には旧バルクウェイ公国を震源とする巨大地震が発生しており、スナフ王国北部の山岳において大規模な崖崩れが発生しています。
スナフ王国軍は崩落による被害の調査の為に部隊を派遣、周辺地域を探索し、山中に崩落によって発生したと思われる大穴を発見しました。
この際に内部の生息していたと思われる未確認魔獣との戦闘が発生しています。(事案記録C-02-01参照)
発見の前日には旧バルクウェイ公国を震源とする巨大地震が発生しており、スナフ王国北部の山岳において大規模な崖崩れが発生しています。
スナフ王国軍は崩落による被害の調査の為に部隊を派遣、周辺地域を探索し、山中に崩落によって発生したと思われる大穴を発見しました。
この際に内部の生息していたと思われる未確認魔獣との戦闘が発生しています。(事案記録C-02-01参照)
後日スナフ王国軍による内部調査が実施され、旧大戦時代に建設されたと思われる構造物の存在が判明しました。
しかしその規模から王国政府は自国内では管理しきれないと判断し、同盟政府に支援を要請しました。
この要請を受けて同盟政府は冒険者組合の調査隊の派遣を決定し、借地料と成果物に応じた送金による利益を条件にスナフ王国から土地を借用してC-02内部に前線基地を建設しました。
しかしその規模から王国政府は自国内では管理しきれないと判断し、同盟政府に支援を要請しました。
この要請を受けて同盟政府は冒険者組合の調査隊の派遣を決定し、借地料と成果物に応じた送金による利益を条件にスナフ王国から土地を借用してC-02内部に前線基地を建設しました。
以後調査が続いています。
卵巣調査報告書
卵巣(サイロ)とは、C-02内に存在する大規模な魔獣の巣を指します。
一般的な魔獣の巣とは異なり、卵巣からは多種多様な魔獣が生まれてくる事が確認されています。
中には『新種』と呼ばれる、未確認の魔獣が誕生する瞬間なども観測されております。
一般的な魔獣の巣とは異なり、卵巣からは多種多様な魔獣が生まれてくる事が確認されています。
中には『新種』と呼ばれる、未確認の魔獣が誕生する瞬間なども観測されております。
卵巣には、卵を産む、巣の女王となるサイロ・クイーンが必ず存在します。
サイロ・ワーカーと呼ばれる、働き蟻のように収穫を担当する配下が、階層内から餌を運んでくることで、クイーンは卵を産むための栄養を取ります。
生まれてくる魔獣がランダムになる理由は、ワーカーが運んでくる餌が毎回異なる事に起因すると推測されております。
サイロ・ワーカーと呼ばれる、働き蟻のように収穫を担当する配下が、階層内から餌を運んでくることで、クイーンは卵を産むための栄養を取ります。
生まれてくる魔獣がランダムになる理由は、ワーカーが運んでくる餌が毎回異なる事に起因すると推測されております。
卵巣にはクイーンを守るサイロ・ガーディアンという屈強な魔獣が必ず配置されています。
ガーディンの数は巣の規模によってまちまちです。
ガーディンの数は巣の規模によってまちまちです。
また、卵巣が一定のサイズに達すると、巣分けが行われる事も確認されております。
巣分けにはサイロ・キャリアーと言う、クイーンが生まれてくる卵を運ぶ役割を持つ個体が使われます。
更に、このキャリアーを守るための兵隊、すなわちサイロ・ソルジャーが護衛に付くため、巣分けは大規模な軍隊の移動ような様相を見せます。
巣分けにはサイロ・キャリアーと言う、クイーンが生まれてくる卵を運ぶ役割を持つ個体が使われます。
更に、このキャリアーを守るための兵隊、すなわちサイロ・ソルジャーが護衛に付くため、巣分けは大規模な軍隊の移動ような様相を見せます。
卵巣はC-02の第二層から、存在することが確認されております。
卵巣に存在するクイーンやガーディアン達は階層ごとに大きく見た目が異なり、その姿は階層の特徴に合わせて形態をとるものだと考えられます。
また、『戦艦区画』と呼ばれる第四~五層の内部には卵巣は存在しない事が判明しています。
これは恐らく、鋼魔獣や機械兵士たちによって排除が行われたと推測されています。
卵巣に存在するクイーンやガーディアン達は階層ごとに大きく見た目が異なり、その姿は階層の特徴に合わせて形態をとるものだと考えられます。
また、『戦艦区画』と呼ばれる第四~五層の内部には卵巣は存在しない事が判明しています。
これは恐らく、鋼魔獣や機械兵士たちによって排除が行われたと推測されています。
禱手と呼ばれる魔獣
禱手(ゼト)とは特定の階層内に存在する階層主の役割を負っている魔獣のことを指します。
禱手たちの生態については判明している事が少なく、階層主というのはあくまで、冒険者組合の生物研究者たちが立てた仮説にすぎません。
実際のところ、禱手たちが何者で、何を目的に活動しているのかは不明です。
禱手たちの生態については判明している事が少なく、階層主というのはあくまで、冒険者組合の生物研究者たちが立てた仮説にすぎません。
実際のところ、禱手たちが何者で、何を目的に活動しているのかは不明です。
確実に言えることは、この魔獣は高い戦闘力、もしくは不死性を持ち、人間に敵対的行動を取るという事だけです。
聖華暦830年、現在までに禱手の討伐に成功したのは一例のみで、アーミア・バレンスタインによる第六層禱手『ガルガンチュア』の撃破記録のみです。
聖華暦830年、現在までに禱手の討伐に成功したのは一例のみで、アーミア・バレンスタインによる第六層禱手『ガルガンチュア』の撃破記録のみです。
なお、禱手(ゼト)という名称はアーミア・バレンスタインが交戦した『ガルガンチュア』がそう名乗った事から、命名されました。
交戦時にいくつかの情報が判明し、第三層にも禱手がいることが分かりました。
彼らは自らの事を禱手(ゼト)と呼びますが、必ずしも全ての個体が人語を解するわけではないようです。
冒険者組合は便宜上、彼らを新種の魔獣と登録し、組合によって管理しやすいように名づけがされています。
交戦時にいくつかの情報が判明し、第三層にも禱手がいることが分かりました。
彼らは自らの事を禱手(ゼト)と呼びますが、必ずしも全ての個体が人語を解するわけではないようです。
冒険者組合は便宜上、彼らを新種の魔獣と登録し、組合によって管理しやすいように名づけがされています。
裏設定
禱手(ゼト)とはC-02最深部にて休眠中の虚空ゼフィールドから腑分けされた端末個体である。
これらはゼフィールドの地上再侵攻に備え、戦力を蓄える役割を授けられており、C-02内に存在する卵巣も元々は彼らによって設置されたものである。
禱手(ゼト)は全部で12体存在し、それぞれの見た目は大きく異なり、戦闘力にも開きが存在する。
これらはゼフィールドの地上再侵攻に備え、戦力を蓄える役割を授けられており、C-02内に存在する卵巣も元々は彼らによって設置されたものである。
禱手(ゼト)は全部で12体存在し、それぞれの見た目は大きく異なり、戦闘力にも開きが存在する。
C-02内部探査ログ
- 第一層
横に大きく広がった空洞。その広さはスナフ王国の地下全土に及ぶ。
一層と地上の開口部から南に3kmほど行った所にある西側壁面上にファースト・フロントという街が作られている。
基本的にC-02内部の探索に向かう際はファースト・フロントに存在する冒険者組合で手続きを済ませる必要がある。
手続き完了後、ファースト・フロント内に存在する前線基地に設置されている昇降機を使って床面に降下する事で正式な探索と見なされる。
一層と地上の開口部から南に3kmほど行った所にある西側壁面上にファースト・フロントという街が作られている。
基本的にC-02内部の探索に向かう際はファースト・フロントに存在する冒険者組合で手続きを済ませる必要がある。
手続き完了後、ファースト・フロント内に存在する前線基地に設置されている昇降機を使って床面に降下する事で正式な探索と見なされる。
一層はその広大過ぎるエリア故に未踏破区画が多数存在し、この階層の探索をメインとしている探索者も存在する。
C-02内では比較的安全な階層だが、それでも下の階層から危険な生物が上がってくることが有るため油断は禁物。
C-02内では比較的安全な階層だが、それでも下の階層から危険な生物が上がってくることが有るため油断は禁物。
この階層には科学技術で作られたと思しき施設跡が多数発見されており、旧大戦、もしくは建国期に一度何者かの調査があったものと推測される。
また壁面上には多数の横穴が存在し、一部は帝国領土やフェルティリジーロに繋がっている。
また壁面上には多数の横穴が存在し、一部は帝国領土やフェルティリジーロに繋がっている。
[一層内部に生息する魔獣]
- 第二層
第一層に多数存在する昇降口から降りる事で到達できる階層。(もしくは縦穴から落下する)
広さは一層の約半分程度で、鬱蒼とした森林に覆われている。
地下水脈と繋がっているためか水が豊富で、まるで南米大陸のアマゾンのような密林地帯が洞窟内に形成されている。
また、洞窟内に生える特殊な苔が光を発しており、この階層は常に昼間のように明るい。
広さは一層の約半分程度で、鬱蒼とした森林に覆われている。
地下水脈と繋がっているためか水が豊富で、まるで南米大陸のアマゾンのような密林地帯が洞窟内に形成されている。
また、洞窟内に生える特殊な苔が光を発しており、この階層は常に昼間のように明るい。
自然が豊かということもあり、この階層独自の生態系が形成されており、地上ではお目に掛かれないような珍しい魔獣なども生息している。
また、この階層に生える植物から採取できる木の実や果物は食用に適しており、三層の探索に向かう際にはこの階層で食糧調達を行うのが通例となっている。
また、この階層に生える植物から採取できる木の実や果物は食用に適しており、三層の探索に向かう際にはこの階層で食糧調達を行うのが通例となっている。
[二層内部に生息する魔獣]
[階層内エリア]
- 第三層
別名『音叉の洞穴』。
その名のとおり、壁面や天井に美しい水晶が生えている。
この水晶は『音叉水晶』といって、それぞれが微量のエーテルを発している。
つまり、魔法を掻き乱したり、反射したり、増幅したりする効果があり、第三層でやたらめったら魔法を打つのは危険とされている。
第二層の南西部と南東部に存在する巨大な遺跡から降りることが出来る。
この階層までが『上層』と呼ばれる。
その名のとおり、壁面や天井に美しい水晶が生えている。
この水晶は『音叉水晶』といって、それぞれが微量のエーテルを発している。
つまり、魔法を掻き乱したり、反射したり、増幅したりする効果があり、第三層でやたらめったら魔法を打つのは危険とされている。
第二層の南西部と南東部に存在する巨大な遺跡から降りることが出来る。
この階層までが『上層』と呼ばれる。
第二層とは打って変わり、岩盤を人工的にくり抜いて作られた無数の大部屋・小部屋があり、それらを繋ぐ通路が網の目状にはりめぐらされている。
第三層の形が平面で正四角形になるように規則的に配置された構造となっている。
光源は第二層同様に特殊な苔とその光を反射する水晶であるが、第二層と比べると光量は半分以下の量であり、全体的に薄暗い。
第三層の形が平面で正四角形になるように規則的に配置された構造となっている。
光源は第二層同様に特殊な苔とその光を反射する水晶であるが、第二層と比べると光量は半分以下の量であり、全体的に薄暗い。
全体的な広さは第二層のさらに半分ほどであるが、視界が狭く全体を見通せない為、体感的にどれくらいの広さか判別しづらい。
また、第四層から仕掛け床や罠を設置する鋼魔獣が上がって来ており、自動復帰する仕掛け床が至る所に配置されている。
大部屋の入口には荷重をかけると開く隔壁が配置されていたり、小部屋の中には吊り天井など。
通路にも落とし穴が仕掛けられており、目の前で魔獣が引っかかる光景を観る事も少なくない。
それ以外にも、罠を作る知能を有した魔獣が存在する為、油断は出来ない。
大部屋の入口には荷重をかけると開く隔壁が配置されていたり、小部屋の中には吊り天井など。
通路にも落とし穴が仕掛けられており、目の前で魔獣が引っかかる光景を観る事も少なくない。
それ以外にも、罠を作る知能を有した魔獣が存在する為、油断は出来ない。
第四層への入口は、最北端の通路の丁度真ん中に出来た崩落箇所に設けられた昇降機を使用する。
[三層内部に生息する魔獣]
- 第四層~第五層
第三層最北端に存在する、壁面の穴から侵入することができる。
通称、『戦艦区画』と呼ばれている階層。
通称、『戦艦区画』と呼ばれている階層。
長年の調査によって、この区画は超巨大な船の中だという事が判明している。
その正体は旧人類によって造られた長距離移民船弐番艦「アルゴー」である。
地球圏から脱出する予定だったこの船は何等かのトラブルに遭い、地球に墜落したものと思われる。
その際に地表深くに突き刺さり、大量の土砂を巻き上げながら埋まれてしまい、船体の後ろ半分だけが『新しき深淵』の中に残っている。
その正体は旧人類によって造られた長距離移民船弐番艦「アルゴー」である。
地球圏から脱出する予定だったこの船は何等かのトラブルに遭い、地球に墜落したものと思われる。
その際に地表深くに突き刺さり、大量の土砂を巻き上げながら埋まれてしまい、船体の後ろ半分だけが『新しき深淵』の中に残っている。
発見当初はこの区画は生息する魔獣も少なく、簡単に素通りできる区画だったが、数年が経つと武装した機械兵士や鋼魔獣が姿を現すようになった。
鋼魔獣たちは侵入者を阻むように執拗に探索者を狙い、今となっては上層とは比べものにならないくらい危険な区画となっている。
鋼魔獣たちは侵入者を阻むように執拗に探索者を狙い、今となっては上層とは比べものにならないくらい危険な区画となっている。
[戦艦区画内に存在する脅威]
- 第六層
[六層内部に生息する魔獣]
- 第七層
[七層内部に生息する魔獣]
- 第八層
[八層内部に生息する魔獣]
- 第九層
[九層内部に生息する魔獣]
- 第十層
聖華暦830年代現在における到達最深部。
[十層内部に生息する魔獣]
- 第?層
補遺
(1)スナフ王国軍による初期調査報告書の閲覧を希望する者は、現C-02資料管理官アダム・クラムまで直接申請を行ってください。
関連
添付ファイル