龍虎会(ロンフーウイ)
[解説]
カーライル王朝・聖王国を中心に活動する犯罪結社。
聖華歴600年代から記録に現れる。
聖華歴600年代から記録に現れる。
組織的には意思決定を行う上層部と、実際に犯罪活動を行う実働部隊がほぼ切り離されている。
そのため、実働部隊(都市一つぐらいを縄張りにしている地回りヤクザ、という表現が一番ぴったりする)をいくらつぶしてもつぶしても、切りなく新しい実働部隊が沸いてくる。
逆に言うと、外部の人間が関わる(被害にあう場合が大半だが)可能性があるのは実行部隊の連中のみで、上層部は上納金などの徴収を行ったり活動方針を命令してくる以外では実働部隊と接触することはなく、しかも実働部隊でも幹部クラスのものに連絡員が接触するのみで、本部の所在地や上層部の人間本人は徹底的に姿を隠している。
この秘密主義のために、聖華歴800年代の現代に至るも未だ根絶やしにされていないのだ。
そのため、実働部隊(都市一つぐらいを縄張りにしている地回りヤクザ、という表現が一番ぴったりする)をいくらつぶしてもつぶしても、切りなく新しい実働部隊が沸いてくる。
逆に言うと、外部の人間が関わる(被害にあう場合が大半だが)可能性があるのは実行部隊の連中のみで、上層部は上納金などの徴収を行ったり活動方針を命令してくる以外では実働部隊と接触することはなく、しかも実働部隊でも幹部クラスのものに連絡員が接触するのみで、本部の所在地や上層部の人間本人は徹底的に姿を隠している。
この秘密主義のために、聖華歴800年代の現代に至るも未だ根絶やしにされていないのだ。
活動内容は、ゆすりたかり、闇金融、地上げ、違法な物品やサービス(薬物・賭博・人身売買など)と、およそ裏社会の人間が扱うようなことは何でもやっている。
特に、聖王国では原則として賭博が禁じられていることから、異常な高レートといかさままみれの闇カジノや、ルール無用・殺しも平然と行われる闇の賭け試合を行う地下闘技場を建設し、荒稼ぎをしていることが多い。
また、近年では、枢機卿派が権力を握るために裏社会と癒着したことを利用し、非合法な聖痕移植ビジネスに手を染めている。
最初は死体からはぎ取った聖痕を違法に移植していたが、次第に人身売買ビジネスと組み合わさり、帝国で生まれた聖痕持ちと聖王国で生まれた魔眼持ちの人身取引(当然生きた人間を送るとは限らない。移植するために聖痕や魔眼を抉り出すぐらいのことは平然と行われている)にまで発展、組織の強力な収入源かつ帝国への浸透の手口となっている。
特に、聖王国では原則として賭博が禁じられていることから、異常な高レートといかさままみれの闇カジノや、ルール無用・殺しも平然と行われる闇の賭け試合を行う地下闘技場を建設し、荒稼ぎをしていることが多い。
また、近年では、枢機卿派が権力を握るために裏社会と癒着したことを利用し、非合法な聖痕移植ビジネスに手を染めている。
最初は死体からはぎ取った聖痕を違法に移植していたが、次第に人身売買ビジネスと組み合わさり、帝国で生まれた聖痕持ちと聖王国で生まれた魔眼持ちの人身取引(当然生きた人間を送るとは限らない。移植するために聖痕や魔眼を抉り出すぐらいのことは平然と行われている)にまで発展、組織の強力な収入源かつ帝国への浸透の手口となっている。
[組織系統]
旧人類時代のチャイナマフィアを模したような役職名を採用している。
- 龍頭(ロンタァウ)・虎頭(フータァウ)
龍虎会のトップに立つ存在。
龍頭・虎頭の2名の人間が存在するとも、二重人格の一人の人間だとも、あるいはこの名称自体がまやかしで龍頭も虎頭も実在しないとも言われている。
要は不確かなうわさのみが飛び交っており、外部からはおろか、組織の中にいる人間ですら、その正確な実態を知らないのだ。
龍頭・虎頭の2名の人間が存在するとも、二重人格の一人の人間だとも、あるいはこの名称自体がまやかしで龍頭も虎頭も実在しないとも言われている。
要は不確かなうわさのみが飛び交っており、外部からはおろか、組織の中にいる人間ですら、その正確な実態を知らないのだ。
- 二路元帥(イーロウユンシー)
いわゆる大幹部。8人いるといわれているが、名前や顔は秘されている。
個々の幹部を識別して呼ぶ必要がある場合は、「元帥〇号(〇は1~8までの数字)」と呼ぶのみ。
龍頭・虎頭に直接お目見えすることができるのは、彼らと連絡員である草鞋(後述)のみである。
二路元帥の合議によって龍虎会の活動方針が決められ、草鞋を通じて各地の実働部隊へ伝えられる。
また、実働部隊があげた利益は、二路元帥へと大半が上納されるタテマエである。
個々の幹部を識別して呼ぶ必要がある場合は、「元帥〇号(〇は1~8までの数字)」と呼ぶのみ。
龍頭・虎頭に直接お目見えすることができるのは、彼らと連絡員である草鞋(後述)のみである。
二路元帥の合議によって龍虎会の活動方針が決められ、草鞋を通じて各地の実働部隊へ伝えられる。
また、実働部隊があげた利益は、二路元帥へと大半が上納されるタテマエである。
- 白紙扇(パクツーシン)
実働部隊を取りまとめるリーダー。実働部隊は原則として1つの町に1つ置かれ、部隊のトップに白紙扇が配される。
やくざの組長をイメージすれば大体間違いない。
二路元帥から草鞋を通じて直接命令を下され、その命令を部下に実行させる立場である。
要は龍虎会という結社の中の中間管理職。
やくざの組長をイメージすれば大体間違いない。
二路元帥から草鞋を通じて直接命令を下され、その命令を部下に実行させる立場である。
要は龍虎会という結社の中の中間管理職。
なお、白紙扇になると、中国風の名乗りをすることが許される。
白紙扇は自らの名乗りを考え、配下の紅棍(後述)たちに自分の名乗りに因んだ名乗りを与えるのだ。
もっともまともな教養のあるものは少ないため、適当に中国風のネーミング……麻雀の役や、中華料理の名前を付けるものが大半である。
白紙扇は自らの名乗りを考え、配下の紅棍(後述)たちに自分の名乗りに因んだ名乗りを与えるのだ。
もっともまともな教養のあるものは少ないため、適当に中国風のネーミング……麻雀の役や、中華料理の名前を付けるものが大半である。
- 紅棍(ホンコン)
白紙扇からの命令を受け、実際に一般の構成員や町のチンピラなどを率いて現場で悪事を働いたり、部隊の会計や物資調達、構成員への報酬管理を行う、実働部隊の現場指揮官クラス。
実働部隊1つに3~10人ぐらいいる(人数は実働部隊の規模で変わる)。
紅棍になると、仕える白紙扇の名乗りに因んだ中国風の名前を(勝手に)与えられる。
与えられた名乗りではない本名を使うことは組織の禁忌とされる。
実働部隊1つに3~10人ぐらいいる(人数は実働部隊の規模で変わる)。
紅棍になると、仕える白紙扇の名乗りに因んだ中国風の名前を(勝手に)与えられる。
与えられた名乗りではない本名を使うことは組織の禁忌とされる。
- 四九仔(スイヂョウツー)
正式に龍虎会に所属する構成員のことをこう言う。
町のチンピラではない、犯罪組織の一員であることを示す呼び名である。
組織に貢献すると紅棍、さらには白紙扇に取り立ててもらえる……と吹き込まれ、大体は上に使い捨てられて無残な最期を迎えるのが通り相場だが、たまに本当に成り上がってしまうものもいる。
噓か誠か、二路元帥の一人は、四九仔からの成り上がりだと言われている。
町のチンピラではない、犯罪組織の一員であることを示す呼び名である。
組織に貢献すると紅棍、さらには白紙扇に取り立ててもらえる……と吹き込まれ、大体は上に使い捨てられて無残な最期を迎えるのが通り相場だが、たまに本当に成り上がってしまうものもいる。
噓か誠か、二路元帥の一人は、四九仔からの成り上がりだと言われている。
- 草鞋(カオシエ)
特殊な立場。草鞋を務める人間そのものに龍虎会内部での命令権はないのだが、龍頭・虎頭や二路元帥といった、構成員でさえ直接お目見えできない人物の意思を実行部隊に伝える人間。
いわゆる隠密・草の者のごとく、一般市民に成りすまして表社会で生活しており、いざ事があれば自分の住む町を牛耳る実働部隊の白紙扇を訪れてメッセージを伝える……というパターンが多い。
いわゆる隠密・草の者のごとく、一般市民に成りすまして表社会で生活しており、いざ事があれば自分の住む町を牛耳る実働部隊の白紙扇を訪れてメッセージを伝える……というパターンが多い。
[社会との関係]
まごうかたなき犯罪組織なので、各国政府からは取り締まりの対象。
四九仔であるとわかった時点で逮捕は免れない。そして組織と縁が切れたと判断されるまで(たいていは死ぬまで)懲役に送られるのが相場である。
ただし、犯罪組織の常として、公権力の腐敗に寄生しており、各国の裏社会では程度の差はあれ触手を伸ばしている。
帝国はラマ・デラ・レアルタが裏社会に目を光らせているため浸食率は低い。それでも、門閥貴族の寄り子たちに取り入っていたこともあって、しつこく存在している。
聖王国は龍虎会のホームグラウンドであり、とくに近年は暴力と権力で国を牛耳る枢機卿派の教会勢力と結託し、勢力は伸びる一方である。
同盟は無数の犯罪組織が裏社会でひしめき合っており、時に手を組み時に対立しながら、じわじわと根を下ろしている。
四九仔であるとわかった時点で逮捕は免れない。そして組織と縁が切れたと判断されるまで(たいていは死ぬまで)懲役に送られるのが相場である。
ただし、犯罪組織の常として、公権力の腐敗に寄生しており、各国の裏社会では程度の差はあれ触手を伸ばしている。
帝国はラマ・デラ・レアルタが裏社会に目を光らせているため浸食率は低い。それでも、門閥貴族の寄り子たちに取り入っていたこともあって、しつこく存在している。
聖王国は龍虎会のホームグラウンドであり、とくに近年は暴力と権力で国を牛耳る枢機卿派の教会勢力と結託し、勢力は伸びる一方である。
同盟は無数の犯罪組織が裏社会でひしめき合っており、時に手を組み時に対立しながら、じわじわと根を下ろしている。