魔導ゴ-グル
[解説]
正確な名称は『エーテル反応視覚表示機構内蔵ゴーグル』となるが、ふつうは通称の『魔導ゴーグル』で呼ばれている。
魔力反応を赤外線表示のように通常視覚に重ねて表示する。
これにより機兵の待ち伏せや魔法トラップに対処することができるが、反面魔法の霧や閃光魔法によって視覚が封じられることもあり、切り替えの隙を付かれる可能性により、主に後衛機や指揮官機、狙撃機に装備されることが多い。
オプション装備として600年代後半に開発された。内蔵することもできるが、コストや扱いやすさの点から外付けするのが一般的である。
また異なる使用法として闇視の機能が使えるものもある。これはエーテル・ロケーターに限定されるが、探知の魔法波が地形に反応するのを利用して、周囲を三次元の立体データとして表示することも可能となるのだ。(ただし、演算能力が必要となるため、コード・スフィア以上の能力が望ましい)
これにより、まったく光のない地下などでも活動を可能にできる。
話が前後するが、夜間など暗いがわずかな光がある環境では、暗視装置が適している。これは魔晶球で映像を電気信号で出力する際、雷魔法で増幅し比較的明るい映像を表示するものである。
エーテル索敵機とは由来を異にする技術だが一般的であり、これだけ独自に暗視ゴーグルという装備としても存在している。技術的な負担は少ないので、この機能も搭載しているのが普通である。
余談ではあるが、人間サイズの暗視ゴーグルも開発され、普及している。
この通り多機能な機材だが、それ故に普通の兵士がその能力を適切に扱うのは難しく、訓練を受けた専門官が必要とされる。