重機動人型戦闘機 ゲイズ・ガロウド(睨む巨人)
[解説]
聖華世界の外に存在する並行異世界からやって来た、機兵に似た人型戦闘兵器。
ただしそのスペックは、通常の機兵はおろか幻装兵すらも周回遅れにして置き去りにするほどの超性能である。
元の世界では、地を埋め尽くすほどに極めて数多く大量生産された兵器であり、同時にその世界を破滅させかけた兵器の1体であった。
ただしそのスペックは、通常の機兵はおろか幻装兵すらも周回遅れにして置き去りにするほどの超性能である。
元の世界では、地を埋め尽くすほどに極めて数多く大量生産された兵器であり、同時にその世界を破滅させかけた兵器の1体であった。
虚空戦争での『虚空(ヴォイド)』との戦いで地球周辺の時空が歪んだ事により、聖華世界の産物が幾つも並行異世界へ流出し、それと同時に並行異世界からも幾多の品々が流入して来るという事件が起きた。
この時聖華世界へ流入し漂着した並行異世界の戦闘兵器が、ゲイズ・ガロウド(睨む巨人)であり、その宿敵たるゼートゥルー・ブロウド(真なる剣神)である。
この時聖華世界へ流入し漂着した並行異世界の戦闘兵器が、ゲイズ・ガロウド(睨む巨人)であり、その宿敵たるゼートゥルー・ブロウド(真なる剣神)である。
このゲイズ・ガロウドはその量子頭脳に、敵対陣営が生産した人型戦闘兵器ゼートゥルー・ブロウドを打ち滅ぼす事を使命として刻み込まれている。
そしてそのゼートゥルー・ブロウドもまた、この聖華世界に1体が漂着している事を、ゲイズ・ガロウドは認識していた。
この聖華世界は、『彼ら』が元々存在していた世界とは縁も所縁も無い。
それ故に彼らの行動には、基本的に制約はかからない。
このままでは彼らは、この世界を荒廃させる事になろうとも互いのどちらかが討ち滅ぼされるまで、戦いを繰り広げただろう。
そしてそのゼートゥルー・ブロウドもまた、この聖華世界に1体が漂着している事を、ゲイズ・ガロウドは認識していた。
この聖華世界は、『彼ら』が元々存在していた世界とは縁も所縁も無い。
それ故に彼らの行動には、基本的に制約はかからない。
このままでは彼らは、この世界を荒廃させる事になろうとも互いのどちらかが討ち滅ぼされるまで、戦いを繰り広げただろう。
悪い事に、『彼ら』にはこの聖華世界に致命傷を与えるに足るだけの『能力(ちから)』が秘められていた。
しかし不幸中の幸いか、ゲイズ・ガロウドとゼートゥルー・ブロウドは、操縦士(パイロット)たる人造の超人『機操士(マシーナ)』を時空転移の際に喪っており、この世界で稼働する事は避けられたのだ。
しかし不幸中の幸いか、ゲイズ・ガロウドとゼートゥルー・ブロウドは、操縦士(パイロット)たる人造の超人『機操士(マシーナ)』を時空転移の際に喪っており、この世界で稼働する事は避けられたのだ。
しかしゲイズ・ガロウドの量子頭脳は、彼と共にこの世界に落とされたゼートゥルー・ブロウドを討ち滅ぼすべく、策謀を巡らせる。
彼は、擱座したゲイズ・ガロウドをこの世界の幻装兵だと勘違いして確保した人間の精神に、この世界の物とは異質な魔力を放って暗示をかける。
アルカディア帝国の重鎮、『黄金』の色を許された貴族、ジャンダード家の当時の当主であったその人物は、ゲイズ・ガロウドを神霊と認識し、その祭祀を司る高神官となったのだ。
彼は、擱座したゲイズ・ガロウドをこの世界の幻装兵だと勘違いして確保した人間の精神に、この世界の物とは異質な魔力を放って暗示をかける。
アルカディア帝国の重鎮、『黄金』の色を許された貴族、ジャンダード家の当時の当主であったその人物は、ゲイズ・ガロウドを神霊と認識し、その祭祀を司る高神官となったのだ。
ゲイズ・ガロウドはジャンダード家当主の脳裏に、かつての世界における自陣営のエンブレムであった『黒竜』の姿を投影し、その姿を借りて命令する。
曰く、『神敵である幻装兵(!!)ゼートゥルー・ブロウドを、手段を問わず討ち果たすべし』と。
ジャンダード家当主は、自身の影響力の及ぶ限りゲイズ・ガロウドの信徒を増やし、いつしかそれはアルカディア帝国に深く根を張る事になったのである。
これが後のアルカディア帝国の国教、『黒竜教』の発祥である。
曰く、『神敵である幻装兵(!!)ゼートゥルー・ブロウドを、手段を問わず討ち果たすべし』と。
ジャンダード家当主は、自身の影響力の及ぶ限りゲイズ・ガロウドの信徒を増やし、いつしかそれはアルカディア帝国に深く根を張る事になったのである。
これが後のアルカディア帝国の国教、『黒竜教』の発祥である。
ゲイズ・ガロウドは更にジャンダード家当主に命じ、2つの研究を行わせる。
そのうちの1つが、自身の機体の複製であった。
先にも述べた通り、ゲイズ・ガロウドは操縦士たる人造の超人『機操士(マシーナ)』を失っている。
そのため、自分の代理としてこの世界で活動する、この世界の技術で建造された機兵を必要としたのだ。
そのうちの1つが、自身の機体の複製であった。
先にも述べた通り、ゲイズ・ガロウドは操縦士たる人造の超人『機操士(マシーナ)』を失っている。
そのため、自分の代理としてこの世界で活動する、この世界の技術で建造された機兵を必要としたのだ。
そしてゲイズ・ガロウドはジャンダード家当主に命じ、精霊の宿った聖遺物を用意させる。
その聖遺物に宿った精霊を、ゲイズ・ガロウドは強大な魔力を放って洗脳し、自身の分身に仕立て上げた。
それを魔導炉の核に用いて、自身の機体に用いられている技術を提供して建造させたのが、精霊機ゲインズ・ガロウド・クーロである。
その聖遺物に宿った精霊を、ゲイズ・ガロウドは強大な魔力を放って洗脳し、自身の分身に仕立て上げた。
それを魔導炉の核に用いて、自身の機体に用いられている技術を提供して建造させたのが、精霊機ゲインズ・ガロウド・クーロである。
もう1つの研究であるが、これはゲイズ・ガロウド自身が活動できる様になるための、必須の研究であった。
それは操縦士たる人造の超人『機操士(マシーナ)』の、代用品となる改造人間の研究である。
それは操縦士たる人造の超人『機操士(マシーナ)』の、代用品となる改造人間の研究である。
そしてジャンダード家一門に隠れて行わせた、幾多の凄惨な人体実験の結果、胎児の段階から魔法的手段で手を加えた、数名の被験者が完成する。
これらはゲイズ・ガロウド100%の能力は出せず、なおかつゲイズ・ガロウドを稼働させると数十秒~数十分で肉体が崩壊して消滅すると言う欠点を持ってはいたものの、かろうじてではあるがゲイズ・ガロウドを稼働させられたのだ。
このまま研究を続けて行けば性能も向上し、ある程度満足の行く『代用機操士(マシーナ)』が出来上がるであろう、と思われたのだが……。
これらはゲイズ・ガロウド100%の能力は出せず、なおかつゲイズ・ガロウドを稼働させると数十秒~数十分で肉体が崩壊して消滅すると言う欠点を持ってはいたものの、かろうじてではあるがゲイズ・ガロウドを稼働させられたのだ。
このまま研究を続けて行けば性能も向上し、ある程度満足の行く『代用機操士(マシーナ)』が出来上がるであろう、と思われたのだが……。
ちなみにここまでの話だと、ゲイズ・ガロウドが随分酷い奴に思えるかもしれないが、それを言うならゼートゥルー・ブロウドとて同じ事である。
『彼ら』は基本、互いを滅するためなら手段を選ばない。
しかしその使命が絡まない所では、『彼ら』は紳士的であり、親切である。
『彼ら』は基本、互いを滅するためなら手段を選ばない。
しかしその使命が絡まない所では、『彼ら』は紳士的であり、親切である。
[武装]
本来は射撃戦兵装など、多数の外部兵装を持っていたが、時空転移の際に全て喪失している。
残された本来の武装は、機兵用両手剣『ザラウム・ザアヌ』のみ。
その他幾つかの兵装を、この世界の技術で開発して装備しているが、明らかにそれらの兵装は弱体である。
それよりはゲイズ・ガロウドが素手で殴った方がマシであったりする。
残された本来の武装は、機兵用両手剣『ザラウム・ザアヌ』のみ。
その他幾つかの兵装を、この世界の技術で開発して装備しているが、明らかにそれらの兵装は弱体である。
それよりはゲイズ・ガロウドが素手で殴った方がマシであったりする。
[機兵用両手剣『ザラウム・ザアヌ』]
破壊的な力を持つ暗紫色をした、異世界の魔剣。
機兵用とあるが、厳密にはゲイズ・ガロウドは機兵ではない事に注意。
敵の精神を攻撃して、それに致命打を与える。
真の力は不明。
現状精霊機ゲインズ・ガロウド・クーロに貸与されており、手元には無い。
破壊的な力を持つ暗紫色をした、異世界の魔剣。
機兵用とあるが、厳密にはゲイズ・ガロウドは機兵ではない事に注意。
敵の精神を攻撃して、それに致命打を与える。
真の力は不明。
現状精霊機ゲインズ・ガロウド・クーロに貸与されており、手元には無い。