ホーンドドッグ - 聖華世界 @ wiki

ホーンドドッグ

[解説]

犬がもとになった魔獣。
体長は１～１．５ｍほど。
長い体毛に覆われており、見た目通り寒さに強く暑さに弱い。
そのため寒冷な地方に分布していることが多いが、洞窟や遺跡など、直射日光が当たらず気温が低いところにも住み着く。
成獣は基本的に単独行動だが、繁殖期のみ雄雌と子供の小さな群れで行動する。
子供は一度に２～３匹生まれ、生まれたときは２０センチほど、生後１年で６０センチ余りの大きさになったころに巣立ちする。

名前の由来ともなった額の角は、雄雌を問わず生えており、狩猟や自衛の武器として使われるだけでなく魔素の流れを感知する重要な器官でもある。
犬由来の鋭い嗅覚と聴覚に加え、この角のおかげで暗闇でもまるで見えているかのように行動できる一方で、角が折れた場合はもちろんのこと角の中に通っている血管や魔力臓器を傷つけるような損傷を負った場合速やかに死んでしまう致命的な弱点でもある。

小型魔獣にしては知能が高く、暗闇でも行動可能な点と合わせて、飼いならせば強力な番犬になる。
しかしながらただでさえ警戒心が強く感覚が鋭いうえに、人になつかせることができるのは生後１年半以内の若い個体に限られ、特に巣立ち前の幼獣は親が身辺から離さず近づくものには死に物狂いで抵抗するため捕獲は極めて難しい。
また、生きてとらえることができなくとも、その毛皮は最高品質のコートやマフラーになり、角はさまざまな薬品や魔術触媒になる利用価値の高い生物である。
残念ながら肉は筋張っていて獣臭く、毒こそないが人間が食べるにはおよそ向いていないが。