魔力切れ<マナぎれ>
[解説]
魔法の行使などで魔力臓器に蓄えられた無属性魔素を消費し過ぎると発生する症状。
全身から血の気が引き、立ちくらみのなど貧血に似た症状を引き起こす。
重篤化すると過呼吸や体の痙攣、心不全などを引き起こし、死に至ることもある。
全身から血の気が引き、立ちくらみのなど貧血に似た症状を引き起こす。
重篤化すると過呼吸や体の痙攣、心不全などを引き起こし、死に至ることもある。
対処方は無属性魔素を消費する行動を控え、休憩を取ることで、軽症の場合は、呼吸によって大気から十分な魔素を吸収すれば症状は段々治まっていく。
ただし、急性症状が見られる場合や重篤化を引き起こしている場合は生理液化魔素溶液を経口、あるいは点滴で摂取させる必要があることには注意しなければならない。
ただし、急性症状が見られる場合や重篤化を引き起こしている場合は生理液化魔素溶液を経口、あるいは点滴で摂取させる必要があることには注意しなければならない。
このような症状が起こる原因は、同盟の医療組織レッド・クロスなどにより目下研究中の分野ではあるが、少なくとも聖華暦830年現代に置いては、魔素の欠乏により、低酸素症に近いことが起こっているのではないかとの考えが主流となっている。
低酸素症、いわゆる貧血のような症状は、血液不足、あるいは酸素不足により、全身に運ばれる酸素量が減ることで筋肉の動作や脳の機能に必要な酸素が不足し、一時的な機能不全が生じることで起こるものだが、これと似たようなことが無属性魔素の不足でも起こっている、というのだ。
低酸素症、いわゆる貧血のような症状は、血液不足、あるいは酸素不足により、全身に運ばれる酸素量が減ることで筋肉の動作や脳の機能に必要な酸素が不足し、一時的な機能不全が生じることで起こるものだが、これと似たようなことが無属性魔素の不足でも起こっている、というのだ。
つまり、新人類や亜人種において、心筋などを含めた全身の筋肉や各種臓器が正常な機能を行うためには無属性魔素が重要な役割を果たしており、なんらかの理由で魔力臓器に蓄えられた無属性魔素を大量に消費してしまうと体の機能を維持するための無属性魔素が足りなくなるのではないか、ということである。
また、日常において、通常これが問題にならないのは大気中に含まれる魔素を呼吸によって取り込み、無属性魔素に変換するという機能が魔力臓器に備わっているためであり、逆に言えば、魔界や帝国などに見られる魔素減衰地帯など、魔素が存在しない、あるいは極端に薄い環境においては、生きているだけで体内の無属性魔素を消耗することになってしまう。