魔導培養液(アムニオス流体)
[解説]
胎生動物の子宮内を満たす羊水と胎盤の機能を魔術的に(そして科学的に)再現することを目指したもので、液内で培養されるホムンクルス等培養体の物理的保護、細菌、ウイルス類への感染保護、温度恒常性維持といった役割と培養体への栄養補給、代謝管理を担っている。
加えて、魔導培養液は極めて酸素含有率が高く、この液体で肺を満たした場合、そのまま呼吸することも可能であり(液体呼吸と呼ばれる)その点でも、生体を培養するのに適した性質を持っているといえる。
またこのほかにも化学反応を起こしにくく、温度変化にさらされても安定した性質を持っており、さまざまな点で旧人類が治療や新人類や亜人の培養にもちいていたパーフルオロカーボンと呼ばれる有機化合物と類似性が見られる。
由来
この魔導培養液は、旧大戦期から建国期にかけての錬金術全盛期に製法が編み出されたもので、旧人類が、用いていたパーフルオロカーボン系の生体培養液を魔導的に再現しようとしたものであり、機能的な類似性はこのことに由来している。