ジーザス - 聖華世界 @ wiki

ジーザス

［解説］

　同盟ディール工房製第６世代機兵。聖華暦812年販売開始。

　ジークリンデを駆り世界各地を巡ったロイ・ディールは最後には同盟に落ち着いた。彼の放浪には一つの目的があったからである。
　それは「ジークフレームを最も生かせる場所はどこか？」というリサーチである。そして彼が出した結論は「冒険者」であった。
　冒険では戦闘だけでなく様々な状況に対応する必要がある。それこそが可動範囲の広いジークフレームがもっとも適した環境である、と判断したのだ。

　同盟で冒険者向けの工房を開いた彼は、上級冒険者向けにジークシリーズの輸入販売する傍ら、ジークフレームを持ち味を落とさないまま構造を簡略化してコストを下げる開発に取り組んだ。

　結果完成したのが冒険者向け機兵ジーザスであった。フレームはミスライトコーティングもなく、強度も下がったため全身をアーマーで防護しているが、結果防御力はあまり下がってはいない。
　何よりロイの多様なジークフレーム運用データによりコード・スフィアが改良され、操手によってはかなり精密な作業も可能になっている。
　フレームが一部露出しているジークシリーズからするとだいぶ異なった印象のある機体だが、これは聖王国にある古巣のヴェルゲンレーテ社に配慮したのではないかと思われる。
　そもそも冒険では思わぬダメージで機能が低下する危険があり、多少の機動性と引き換えに防御を重視するのも道理である。また腕を上げた冒険者の中には装甲を減らして機動力を上げる者もいて、多様なカスタマイズが可能であった。
　冒険者向けの機兵の中では、スパルタクスやクリクススよりも値段が高く、熟練者向けだが愛用者は多い。
　名前の由来は冒険者が使う悪態の一種（畜生やシットなど）だが元々の意味は不明である。

　後に裏取引でヴェルゲンレーテ社に設計が渡り、外見を変えて機装兵ジークとして聖王国で量産されることになる。