精霊機



【機体解説】
本機は複雑な開発(?)過程をたどって来た機体である。 元は開発工場の遺跡で発掘された双発複座型の第4.5世代LEVのコアに、ソキウスが系統化に成功したばかりの聖歌システムを組み込んだフレームをメカニカが奪取し、専用のディーヴァを作り上げた所で聖王国の従騎士がディーヴァごと帝国機に偽装していたフレームを鹵獲、聖王国にてソルダート系統の装甲を張り付けたものが本機となる。
機体は近接攻撃型のスタンダートなフレームが利用されているが、なにより特筆すべきは双発の炉と、それを制御するディーヴァの存在であろう。双発機体自体はそこそこに見かけるものではあるが、この機体はディーヴァによる聖歌システムによって2基の炉の同調を極めて高いレベルで保持することが可能になる。どんな精密に調整された炉にも表れる、微妙な出力の差やクセ、そういったものを抑え込み、相互に最良の状況での長時間稼働を可能としている。
エンチャント系魔法の莫大なエーテル出力により、左右の武器に異なる属性を付与する、という通常の機兵(及びその操手)では相当な訓練と習熟を必要とする事を、魔道炉の調整と並行して行って見せるほどだ。
当機のディーヴァ、トゥエニィはこの左右異属性の付与という「絵空事ではないが離れ業」を長時間行ってのける
エンチャント系魔法の莫大なエーテル出力により、左右の武器に異なる属性を付与する、という通常の機兵(及びその操手)では相当な訓練と習熟を必要とする事を、魔道炉の調整と並行して行って見せるほどだ。
当機のディーヴァ、トゥエニィはこの左右異属性の付与という「絵空事ではないが離れ業」を長時間行ってのける
これらの能力を扱う為(というよりも「聖歌システムが何をどこまでできるのか調べるため」)多種多様な追加武装、特殊兵装が存在するのも特徴であり、機体としては実験兵器、あるいは試験機という表現が最も近い。
また、操手とディーヴァの息の合い方にその能力が大きく左右される事が最大の特徴であり最大の欠点と言えるだろう。
例えば、二人の息が合い、夫婦や恋人、無二の友人の様に合わせられるなら、この機体は何処までも強くあれるだろう。
しかし、もしもその関係が崩れ、互いが不信を抱いているなら、性能は1割も発揮されないはずだ。
例えば、二人の息が合い、夫婦や恋人、無二の友人の様に合わせられるなら、この機体は何処までも強くあれるだろう。
しかし、もしもその関係が崩れ、互いが不信を抱いているなら、性能は1割も発揮されないはずだ。
また本機は自律型制御AIを搭載している(AIという概念自体が無いので精霊と理解されているため、分類が精霊機となる)このAIは女性に近い中性の思考をしており、ディーヴァと操手の仲立ちとして機能する可能性を秘めていると言えるだろう。