リューディア・フォーレンハイト - 聖華世界 @ wiki

リューディア・フォーレンハイト

[解説]

ふわりとしたセミロングの金髪、青眼、色白の女性(18歳、聖華暦833年)。
フォーレンハイト侯爵家の分家の令嬢。性格は激情家でやや捻くれた面を持つ。思い込みが激しく、こうと決めたら一直線。家柄が家柄なだけに知性と教養は十分にある。下々には誇りと慈愛を持って接するといういい意味でお貴族様気質。

15歳の時に魔眼病を発症し、『雷撃の魔眼』が発現する。経緯は後述するが、半ば押し掛けるように暗黒騎士ヒムロ・ケイの弟子となる。

正直言って、暗黒騎士としての才能には恵まれていない。それでも落伍する事はプライドが許さない為、人一倍努力して食い下がっている状態(そんな所は決して人に見せたりはしない)。

彼女の家柄と容姿によって、彼女の周りにはフォーレンハイト派閥の貴族子弟などの弟子達が自然と集まり、そこそこの規模のグループを形成、彼らを瞬く間に掌握した。

そんな彼女であったが、同じ女であるリコス・ユミアの恐ろしい成長スピードに嫉妬を抱き、フォーレンハイトの名前を後ろ盾としたコネを使って裏工作を実施、結果的にリコスの暗黒騎士就任の時期を1年遅らせる事に成功するのだった。

弟子入りの経緯

14歳になったばかりの頃、とある社交会において彼女は運命的な出会いを果たす。
その日、暗黒騎士に就任したばかりのヒムロ・ケイ(当時20歳)がその師匠とともに参加していた。
おりしも2人ともその日が社交会デビューであり、出会った瞬間、その事を運命だと思い込んでしまったのだ。そう惚れた。一目惚れである。

彼女の行動はとても素早く、3日のうちにヒムロの素性を調べ、その次の日には彼と婚約する為に両親を説得した(昔から言い出した事を撤回した試しが無い為、両親とも早々に諦めた)。

これでめでたし、とは行かないのは貴族社会の常である。
ヒムロの素性が平民で祖父がカナド人だった事をフォーレンハイト本家が嫌い、本家からの横槍によってこの話は立ち消える。
これによって半年もの間、悲観に暮れた彼女は『結婚が駄目ならせめて弟子として傍にいたい』と思い立つ。

やはり彼女の行動は早く、あろう事か、秘密裏に入手したダークライトの粉末を服用し、無理やり魔眼病を発症させたのだ。
この大一番の賭けに彼女は勝利し、暗黒騎士の第一条件である魔眼を手にしたのだ。

魔眼を手に入れたからには遠慮は無用、両親を説き伏せ(早々に諦めた)、彼女は押し掛けるようにヒムロの弟子となったのだった。

さらにその後

彼女は最終的には暗黒騎士の落伍者となった。
なぜなら彼女は暗黒騎士となるよりも素晴らしいものを手にしたのだから。

彼女はヒムロ・ケイと結ばれ、結婚したのだ。
ヒムロに自身の想いの丈を8時間にわたって熱く語り尽くした結果、ヒムロはついに折れ、彼女と一緒になる事を決める。
もちろんフォーレンハイト本家は大反対であったが、彼女は家名も何もかも捨て去り、彼の元へと走ったのだった。

めでたしめでたし。