ウィンドスポット
[解説]
風属性の中位魔法。
その効果は術者の指定した発動地点を基点として上空20〜40m程度まで上昇気流を発動させるというもの。
その効果は術者の指定した発動地点を基点として上空20〜40m程度まで上昇気流を発動させるというもの。
一見するとウィンド・フローやレビテイトよりも強力に思えるこの魔法がなぜ中位魔法に留まっているのかというと、致命的な欠点として「耐荷重が非常に低い」のである。
たとえば、機兵規模でこの魔法を発動させたとしても一般的な機兵の重量では、よくて十数センチ浮かせられる程度で、まともに浮遊させることはできないのだ。
加えて、前述の通り、指定された発動地点を基点とするため、機兵の動きに追従せず、ホバー移動などにも使用できない。
たとえば、機兵規模でこの魔法を発動させたとしても一般的な機兵の重量では、よくて十数センチ浮かせられる程度で、まともに浮遊させることはできないのだ。
加えて、前述の通り、指定された発動地点を基点とするため、機兵の動きに追従せず、ホバー移動などにも使用できない。
鳥人族や獣翼機は、それぞれ新人類や一般的な機兵と比較して、その重量は軽く、また風を効率的にとらえるための翼を持つ。そのため、この魔法で生み出される上昇気流に上手く乗ることが出来さえすれば、上空まで舞い上がることができるのだ。
魔導スラスターやマナ・カート、魔導竜翼などといった技術が出現し始めると、自力での離陸機能を備えた獣翼機も登場するが、それでも機体の液体エーテルを温存する等の理由でこの魔法を使用するケースも多く、聖華暦800年代でも、巻物(スクロール)化されたものや垂直離陸型のカタパルトの一種として魔導器化されたものなどの形で、依然現役の魔法として使い続けられている。
[詠唱例]
[風よ、集いて重なり、翼を運ぶ渦となれ。ウィンドスポット]