黒竜騎士団 - 聖華世界 @ wiki

黒竜騎士団

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［解説］

黒竜騎士団とは黒竜教が持つ私兵騎士団であり、黒竜神ハーディア・ドラグニルに仕える武装勢力である。
結成は聖華暦345年。黒竜神が代替わりしてしばらく経った頃に組織された。

黒竜騎士団は基本的に黒竜神の意に沿って動く集団であり、帝国軍の命令や指揮権限の影響は受けない。
帝国軍の影響は受けないのだが、帝国軍側には黒竜騎士団の要望を極力受け入れないといけないという暗黙の了解が存在する。
黒竜教の影響力が帝国内で非常に大きいものとなっているため、黒竜騎士団に逆らうことは主神である黒竜神に意を唱えるに等しい行為と取られかねない。
故に帝国軍は彼らの機嫌を損ねるような行動は極力避けなければならない。

黒竜騎士団は侵略戦争には加担しないという組織方針を取っているため、仮に帝国が聖王国へと侵攻を開始したとしても力を貸すことはない。
ただし、防衛戦争には積極的に介入すると公言しており、他国が帝国に侵略してきた場合は迎撃行動を取る。
（実際に第三次聖帝戦争では黒竜騎士団が防衛戦に参加している）
なお、この介入の線引きは黒竜神の胸先三寸で決まるため、緩衝地帯で行われる小競り合いなどはほぼ完全に無視している。

黒竜騎士団は他国への影響力も大きく、聖王国や自由都市同盟は黒竜騎士団の使者を拒否することができない。
黒竜騎士の派遣要請を拒否した場合、黒竜神が機嫌を損ねて何をしでかすか分からないため、極力受け入れなければならない。
（とはいえ聖王国は宗教観の違いもあるため、渋々受け入れるという態度だが）

活動内容は多岐にわたり、基本的には黒竜神の要望を叶えるために行動している。
黒竜教の布教活動や、災害救助を初めとした人道支援、魔族テロへの対策や魔獣討伐など平和維持活動を中心としている。
とはいえ、黒竜神の我儘で動くこともあるため組織の行動に一貫性はない。

組織構成

黒竜騎士団は３つの階級によって構成され、六人の黒竜将が組織の運営に携わっている。
それぞれの役割については下記を参照

黒竜将

文字通り騎士たちを束ねる将軍の立場にある黒竜騎士。
黒竜騎士の中でも武力や知謀に秀でた者の中から六人が選出される。
基本的に誰を黒竜将にするかは黒竜神自らが決める。
黒竜将は非常に強い黒竜神の加護を授かっているため、常人離れした戦闘力を有し、その身は神の現身にも等しいと言われ、黒竜将は『柱』と数えられる。

寿命で死亡したり、戦死した際に代替わりが行われるが、後継ぎにふさわしい者がいない場合は空席となる場合もある。
第一柱のミネルヴァ・フィーニスなど非常に長い期間、黒竜将を務めている者もいるが、こういった人間は大概なんらかの理由で不老不死となっている。

基本的に黒竜将が黒竜神の要望を聞き、それを黒竜騎士や竜導騎士たちに伝えて実行に移す。
組織のブレインともいえる存在。

黒竜騎士

黒竜神から加護を授かり彼女に忠誠を誓った騎士を黒竜騎士と呼ぶ。
黒竜騎士は組織の実働メンバーであり、黒竜将の命令を実行する立場にある。

時代によって人数はマチマチだが、２０～３０人程度の黒竜騎士が存在する。
組織の使者として竜導騎士や帝国軍に対して活動支援や戦力の貸与を要求することができる。
黒竜騎士は帝国内であれば大概の行動が許されるため、活動の自由度が非常に高い。

国外で活動する事も多いが、他国の人間に対して身分をひけらかす事を良しとしないため、何か理由がない限りは黒竜騎士とは明かさない。

黒竜騎士の能力については別項を参照。

竜導騎士

竜導騎士とは黒竜教の戦闘員のことである。
武術の心得があるものや機兵の操縦に長けた者が竜導騎士となる。
黒竜騎士団の影響下にあり、黒竜将や黒竜騎士の命令には服従しなければならない。

影響下にあると書いたが、竜導騎士は正確には黒竜騎士団の正式団員ではない。
あくまで戦闘ができる黒竜教の教徒であり、ボランティア的な戦力でしかない。
そのため、帝国軍は竜導騎士を黒竜騎士団の正式な使者として認めることはない。

黒竜神の加護も授かっていないため、あくまで人間の常識的な範囲で収まる戦闘力しか持たない。
とはいえ黒竜教の教徒は非常に多いため、竜導騎士も必然的に数が多くなる。
正確な数は把握できないが、帝国内には数千人規模で竜導騎士が存在すると言われている。

普段はただの黒竜教の教徒として振る舞っているため、一見するだけでは竜導騎士とは分からない。
竜導騎士になった者は黒竜教から勲章を授かるので、これを身に付けている場合はパっと見でも判別できる。

なお、黒竜教に分派が発生したことで竜導騎士をまとめあげて軍事勢力として規模を拡大しようとする動きがあるが、黒竜神はこれには否定的だ。