ハーディア・ドラグニル - 聖華世界 @ wiki

黒竜神 ハーディア・ドラグニル

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［解説］

アルカディア帝国の国教である黒竜教の御神体となる神霊。
この世界で自然発生した精霊だが、その本質はどちらかというと聖華の三女神に近しい。
『始原』が生み出した存在である三女神とは異なり、この世界の地球が抱える内患が引き起こした現象によって誕生した。
女神と似て非なる存在と言った方がいいかもしれない。

初代黒竜神ゲイズ・ガロウドによる大陸全土を焦土と化す大いなる破滅計画によって生じた超高密度の反物質、その内部に内包されていたのがハーディアだ。
本来、ハーディアが誕生すると同時にその身を覆っていた反物質は弾け飛び、この大陸に存在するありとあらゆるものが破壊の奔流に飲まれて灰塵と帰すはずだった。
しかし、ゲイズ・ガロウドとの戦いの最中、聖華の三女神の加護を受け、聖戦士として覚醒したデイン・ストライフが放った一撃によって、ハーディアは女神の神聖力を吸収することに成功し、生命として受肉することが叶った。
受肉したハーディアは自身を覆っていた反物質を全て飲み込むことで大陸の滅亡を回避した。
これによりハーディアは女神の神聖力と超高密度反物質の二つを併せ持つ精霊となった。

その後はデインによって討たれたゲイズ・ガロウドの後釜に居座る形で黒竜教の主神となり、終戦に向けての戦後処理に携わった。
（反物質からハーディアが生まれる様は黒竜教の神官たちにも目撃されていた為、信者たちからは真なる竜神として崇められている）

人魔大戦における黒竜神

窮地に立たされた人類に味方をして魔族たちと戦った。
帝国に大規模な侵攻を仕掛けてきた竜皇オーステッド率いる魔竜兵団と交戦し、死闘の末にこれを撃退している。
この戦いでハーディアは左角を一本折られてしまい、今の角が一本欠けた姿になった。

竜皇オーステッドの実力を高く買っており、その人柄も含めて一角の人物と認めている。
竜皇が魔界を統べるのであれば魔族と共存してもよい、と言うくらいにはオーステッドの事を気に入っている。

現代における黒竜神

竜都ドラバニアの本堂を根城にしている。

人化すると幼女になってしまい威厳のない姿になってしまうので、皇帝からの要望で式典やメディアの前に出る際は竜の姿を取るようになった。
その結果、黒竜教の関係者以外にはハーディアは漆黒の竜の姿をした精霊だと思われており、幼女の姿の彼女を知っている一般人は殆どいない。
それを良いことにお忍びで帝国各地の街に度々出没している。
大抵は食べ歩きをしたり、子供たちと遊んだりしているが、たまに人助けもしたりしている。
本堂から失踪するたびに黒竜騎士たちは慌てて捜索をするハメになっている。

三女神との関係

聖華暦350年頃に聖華の三女神がハーディアのもとを訪ねたことがあった。
その時には黒竜教はアルカディア帝国で絶対的な宗教としての地位を確立しており、国教として帝国人から篤い信仰を受けていた。
いずれ三女神教すらも飲み込み、大陸を支配するのではと危惧した三女神たちは彼女に釘を刺しに行ったのだが…。

突如やってきて上から命令されたハーディアは酷く気分を害してしまう。
さらに三女神たちはハーディアに地上を離れ天界で暮らすように伝え、彼女を無理やり天界に連れて行こうとした。

ハーディアの怒りは頂点に達し、使者としてやってきた三女神たちの依代（アバター）を八つ裂きにしてしまう。
以来、ハーディアは三女神のことを毛嫌いするようになり、彼女たちを信仰する三女神教のことも邪教だと吹聴するようになった。
結果的に三女神教と黒竜教の関係は最悪となり、現代においてもその関係が改善される兆しはみえない。

三女神たちは彼女との関係を修復しようとして、様々な試みを行ったがいずれも上手くはいかなかった。
とはいえハーディアも高位の精霊であり、人類を守護する存在として文明の危機が訪れた際には三女神と協力することもある。
その証拠に人魔大戦では彼女は何度か神人と共闘している。

死竜の大鎌

ハーディアが戦闘をする際に用いる大鎌。
この鎌はハーディアが持つ反物質の一部を武器の形で現出させることで呼び出される。
これ自体が破壊の塊そのもので一振りするだけで漆黒のエネルギー波のようなものが放たれ触れたものを粉々に粉砕する。
大抵の敵はこれで倒せるが、精霊や上位魔族などを相手する際には少々力不足なので本来の竜の姿となって戦う。