精霊爆弾
[解説]
読んで字のごとし、精霊そのものを爆弾の炸薬として用いる悪魔の所業がごとき兵器。テロ組織メカニカが理論を構築し、開発した。
精霊を封じた聖遺物もしくは精霊そのものに、機械的に集積した上で変質させたエーテルを無理矢理に注いで、エネルギーの飽和状態にする。この段階で、精霊は非常な苦痛を強いられる事になる。
その状態で生贄になる生物の魂をくべてやると、精霊の存在が臨界状態を突破し、周囲に霊的なエネルギーを撒き散らして崩壊。このとき、精霊は断末魔の絶叫を上げる。この断末魔の絶叫を乗せられて、撒き散らされた霊的エネルギーの強圧的な波動は、周辺のありとあらゆる生物の魂を連鎖的に崩壊させるのである。
精霊を封じた聖遺物もしくは精霊そのものに、機械的に集積した上で変質させたエーテルを無理矢理に注いで、エネルギーの飽和状態にする。この段階で、精霊は非常な苦痛を強いられる事になる。
その状態で生贄になる生物の魂をくべてやると、精霊の存在が臨界状態を突破し、周囲に霊的なエネルギーを撒き散らして崩壊。このとき、精霊は断末魔の絶叫を上げる。この断末魔の絶叫を乗せられて、撒き散らされた霊的エネルギーの強圧的な波動は、周辺のありとあらゆる生物の魂を連鎖的に崩壊させるのである。
威力は散見される平均的な聖遺物の精霊を使った場合で、ヒロシマ型原爆の破壊エリアに匹敵する範囲の生物の魂を、完膚なきまでに崩壊させる。たちの悪い事に、建物や機材などにはまったくダメージを与えないため、生物のみが死滅する事になる。
現状、既存の科学的、魔法的な防御装置ではこれを防御できない。神もしくは神霊の加護あらば、あるいは……と言ったところか。
現状、既存の科学的、魔法的な防御装置ではこれを防御できない。神もしくは神霊の加護あらば、あるいは……と言ったところか。
機材のサイズは、中枢部になる精霊あるいは聖遺物の大きさに左右される。仮に占いの水晶球程度の大きさの聖遺物を用いたとすれば、学習机ひとつ分程度の大きさになる。これが人間の子供の姿を取っている精霊であるならば、二段ベッドほどの大きさ。
これはメカニカが、旧人類WARESのエーテルカートリッジ技術を保有しているからこそ、このサイズに収められたのであり、他の組織で再現を試みれば、下手をすると10階建てビルほどの大きさになってしまうだろう。
これはメカニカが、旧人類WARESのエーテルカートリッジ技術を保有しているからこそ、このサイズに収められたのであり、他の組織で再現を試みれば、下手をすると10階建てビルほどの大きさになってしまうだろう。
なお、ボツになった試作品を流用した兵器に、生け贄爆弾という物がある。精霊ではない小動物の魂に、変質したエーテルを注ぎ込んで崩壊させ、霊的ではなく物理的な破壊力の爆弾として使用するものだ。メカニカではこれを精霊爆弾研究施設の防衛部隊などに配備している。