エナジーボルト - 聖華世界 @ wiki

エナジーボルト

[解説]

中位雷魔法で攻撃魔法。相位をそろえた電磁波を収束して一条の光線とし、それを放射して対象を溶断、場合によっては貫通する。

この魔法は聖王国や帝国に軍事的アドバンテージの無い都市同盟軍にとって脅威となる光魔法と暗黒魔法の対抗措置の一つとして開発されたものだ。

生身の術者が使えば人一人を殺傷することが出来る。
魔装兵で扱えば、重機兵の装甲に風穴を開けて内部機構を焼き焦がす事も十分に可能な威力を持つ。
軽機兵ならば一撃で貫通してしまうだろう。

なお、出力をかなり調整すればレーザーメスのような使い方も出来、それは医療や工業にも転用が可能となる。
その為、そちらについても研究が行われている。

詠唱は「雷を束ね　一条の光となれ　我が敵を貫き通し　焼き焦がせ　エナジーボルト」

[開発に関する情報]

バフォメット事変で現れたルクス種の研究を行った都市同盟軍の研究所にて、レーザーの原理を魔法に置き換える事で、わずか2年で開発された。

という前置きであるが科学技術を一度捨てた新人類にとって、レーザーの原理を一から考えるなど、普通は無理というものである。
けれども都市同盟軍はやってのけた、それはなぜか？

実はかなり以前から科学技術の兵器であるレーザー砲を魔導工学に置き換える為に研究が続けられていたのである。
でなければ、いかに魔獣の標本があるといってもこうも容易く類似した魔法を作れるはずなど無い。

……話が逸れたが、ともかく極めて強力な魔法が同盟において誕生したわけである。

もっとも、この魔法はレーザーの原理を理解していなければ発動させる事は出来ない為、そういう意味で習得難度はとても高い。