夏凉草/青岸花
[解説]
自由都市同盟及びアルカディア帝国の沿岸部に多く自生する多年生植物。
気温の低下により開花し、冷え込み始める秋から冬に掛けてその花を咲かせる。
内部に魔素を合成した液体を溜め込み、開花前後でその性質が異なる。
開花前、主に夏凉草と呼ばれる時期に採れる液体は外気に触れると周辺の温度を吸収し、結果的に気温を急速に低下させる。
この特性を活かして一般には高熱時の解熱剤として用いられる他、緊急時に外部から吹き掛ける機兵用冷却材の素材にもなっている。
また、同盟領内の沿岸部の街ではこの液体と水、果汁を混ぜたものがポピュラーな飲料として普及しており、専門店等も存在する。
気温の低下により開花し、冷え込み始める秋から冬に掛けてその花を咲かせる。
内部に魔素を合成した液体を溜め込み、開花前後でその性質が異なる。
開花前、主に夏凉草と呼ばれる時期に採れる液体は外気に触れると周辺の温度を吸収し、結果的に気温を急速に低下させる。
この特性を活かして一般には高熱時の解熱剤として用いられる他、緊急時に外部から吹き掛ける機兵用冷却材の素材にもなっている。
また、同盟領内の沿岸部の街ではこの液体と水、果汁を混ぜたものがポピュラーな飲料として普及しており、専門店等も存在する。
打って変わり開花時、青岸花と呼ばれる青い花を咲かせた際に蓄えられている液体は猛毒に転化する。この毒液は大量の魔素を含んで青く発光しており、中型魔獣程度ならば死に至らしめる。
この毒液に生物が触れた時、それは直ちに皮膚に吸収され、斑点が広がり、そこから壊死が始まる。この時点での治療法は主に患部の可及的速やかな切除のみであり、万が一傷口から毒液を吸収してしまった場合、血流を通じて全身に直ぐに毒が回り死亡する。
この毒液は花が傷付けられる事で広範囲に撒き散らさせる。これは夏凉草が傷付いた事で撒かれた液体による気温の低下でも周囲で一斉に開花する性質と合わせて、この花の防衛反応であると考えられている。ただ、開花後も花自体を傷付けなければ毒液が撒かれることはないので、あくまで開花は威嚇行動であるとも考えられている。
青岸花の名前の由来は海沿いに咲いた花が岸辺を埋め尽くした様がまるで海の延長のようであったことから来ている。
また猛毒の性質とその色から、黄泉に繋がる岸辺であると言われ死の象徴としても扱われる事がある。
毒液の採取には細心の注意が必要だが、大量の魔素を含んでいる事から大型魔獣用の毒薬を錬金する際の素材として重宝されている。
この毒薬は同盟軍の対魔獣用兵器として重宝されており、機兵に装備される魔導砲の砲弾内部に毒薬を充填して体内に撃ち込む事で迅速な討伐に活用されている。
この毒液に生物が触れた時、それは直ちに皮膚に吸収され、斑点が広がり、そこから壊死が始まる。この時点での治療法は主に患部の可及的速やかな切除のみであり、万が一傷口から毒液を吸収してしまった場合、血流を通じて全身に直ぐに毒が回り死亡する。
この毒液は花が傷付けられる事で広範囲に撒き散らさせる。これは夏凉草が傷付いた事で撒かれた液体による気温の低下でも周囲で一斉に開花する性質と合わせて、この花の防衛反応であると考えられている。ただ、開花後も花自体を傷付けなければ毒液が撒かれることはないので、あくまで開花は威嚇行動であるとも考えられている。
青岸花の名前の由来は海沿いに咲いた花が岸辺を埋め尽くした様がまるで海の延長のようであったことから来ている。
また猛毒の性質とその色から、黄泉に繋がる岸辺であると言われ死の象徴としても扱われる事がある。
毒液の採取には細心の注意が必要だが、大量の魔素を含んでいる事から大型魔獣用の毒薬を錬金する際の素材として重宝されている。
この毒薬は同盟軍の対魔獣用兵器として重宝されており、機兵に装備される魔導砲の砲弾内部に毒薬を充填して体内に撃ち込む事で迅速な討伐に活用されている。