機装兵 クゥシャン・ヴォルン
[解説]
聖華暦317年にアルカディア帝国により滅亡し、クメール王国に落ちのびたゼスキア王国の残党軍(ゼスキア解放戦線)が、370年代に開発した機装兵。ヴォルン種機装兵の特色として、頭部に羽飾りを付けて、三日月型の盾を装備している。
この機装兵を開発するにあたり、ゼスキア解放戦線は亡命先のクメール王国を通じ、ナプトラ王国へと取引を持ち掛ける。ナプトラ王国では当時、獣装機全盛であったが一部では従機などの開発も行われており、機兵を製造する工業力を保有していたのだ。そしてそこへゼスキア解放戦線は、ゼスキア王国から共に逃れて来た鍛冶師や技師たちが持つ機装兵製作技術を供与する事で、独自機装兵開発の代価としたのである。
ちなみにこの時、ナプトラ王国と深い関わり合いがあった当時のロココ設計所(その源流とも言える組織)が、技術者や製造設備、土地などを提供している事が、後世に残された記録から明らかになっている。ロココ設計所は、これにより通常型の機装兵に関する製造技術を多数獲得したものと思われる。
ちなみにこの時、ナプトラ王国と深い関わり合いがあった当時のロココ設計所(その源流とも言える組織)が、技術者や製造設備、土地などを提供している事が、後世に残された記録から明らかになっている。ロココ設計所は、これにより通常型の機装兵に関する製造技術を多数獲得したものと思われる。
こうしてクゥシャン・ヴォルンは、この時代の帝国機兵にも、勝ってこそいないものの劣っているとまでは言えない優秀な能力を持った機兵として完成した。更に前線での運用が容易な様に、改修余地が大きく整備性も高いなど、数値に現れない部分で極めて優秀であった。
まさしく、ゼスキア解放戦線の執念を見せつけられる様な機兵である……。
まさしく、ゼスキア解放戦線の執念を見せつけられる様な機兵である……。