モーゼス・ディラック少将
[解説]
機甲師団・第三師団『フラタニル』の、現司令官である提督。バフォメット事変の際、48歳。当時は『フラタニル』の弐番艦艦長で准将であり、階級や席次がジャイルズ・ギルモア中将の次席であったため、師団の次席指揮官でもあった。
バフォメット事変に於いてはギルモア中将がアンドレイ・スプーン准将の軽率な指揮により戦死した後、支離滅裂なスプーン准将の指示を守ると見せかけて巧妙なサボタージュを行い、自艦隊だけでなく第四師団クレッセン、第五師団タイタニアの残存兵力を取りまとめて集結させ、戦力の保全を図る。更にスプーン准将の座乗艦であった第六師団ミシディアンの旗艦が撃沈され、スプーン准将が戦死したのを確認するや、第六師団の残存兵力も自艦隊に吸収して整然と撤退を行った。残念ながらこの時点で、4個師団の残存兵力は1個師団にも満たなかったのであるが。
バフォメット事変に於いてはギルモア中将がアンドレイ・スプーン准将の軽率な指揮により戦死した後、支離滅裂なスプーン准将の指示を守ると見せかけて巧妙なサボタージュを行い、自艦隊だけでなく第四師団クレッセン、第五師団タイタニアの残存兵力を取りまとめて集結させ、戦力の保全を図る。更にスプーン准将の座乗艦であった第六師団ミシディアンの旗艦が撃沈され、スプーン准将が戦死したのを確認するや、第六師団の残存兵力も自艦隊に吸収して整然と撤退を行った。残念ながらこの時点で、4個師団の残存兵力は1個師団にも満たなかったのであるが。
その後のバフォメットとの最終決戦に於いて、彼はこの残存艦隊を指揮して参戦。決して華々しくは無いがしっかりと、バフォメットの魔獣軍団左翼側面の戦域を下支えする。これらの功績により、バフォメット事変後に彼は少将に昇進し、正式に第三師団フラタニルの提督に就任するのである。もっとも最初の仕事は、半壊した第三師団フラタニルの再建であったが。
性格は見た目『のほほん』としていて、ある意味取り付き易く見える。しかしながら裏では冷徹な計算を張り巡らせており、自身と部下の生存のためには何をすれば良いか、常に思考を止めない。ヤブ・クルーリヒト議長のことは『何を考えているかわからない』からでは無く、これまでの彼の行動や政策を分析した結果から、完全に見限っている。しかしその事を表に出す事は無く、見た目の『のほほん』ぶりを崩す事は無い。