機甲師団第三師団フラタニル
[解説]
自由都市同盟を護る主力艦隊である機甲師団の1つ。
元々は自由都市同盟には珍しく、陸上戦艦、重陸上巡航艦を主軸とした打撃部隊であった。ただし機兵戦力を保有していないわけではなく、充分な数の機兵母艦も随伴していた。しかしながらこの師団は、魔王級魔獣バフォメットの第二次侵攻に際し、アンドレイ・スプーン准将の軽率な指揮により、第四師団クレッセン、第五師団タイタニア、第六師団ミシディアンと共に壊滅の憂き目に遭う。
当時の司令官は故ジャイルズ・ギルモア中将。彼はヤブ・クルーリヒト議長に近しい派閥の人間であり、自身より階級の低いスプーン准将の指揮に従う事に内心忸怩たる想いは抱えていたものの、素直にスプーン准将の作戦指揮に従った。結果、彼は乗艦を撃破され、戦死するのであるが。
元々は自由都市同盟には珍しく、陸上戦艦、重陸上巡航艦を主軸とした打撃部隊であった。ただし機兵戦力を保有していないわけではなく、充分な数の機兵母艦も随伴していた。しかしながらこの師団は、魔王級魔獣バフォメットの第二次侵攻に際し、アンドレイ・スプーン准将の軽率な指揮により、第四師団クレッセン、第五師団タイタニア、第六師団ミシディアンと共に壊滅の憂き目に遭う。
当時の司令官は故ジャイルズ・ギルモア中将。彼はヤブ・クルーリヒト議長に近しい派閥の人間であり、自身より階級の低いスプーン准将の指揮に従う事に内心忸怩たる想いは抱えていたものの、素直にスプーン准将の作戦指揮に従った。結果、彼は乗艦を撃破され、戦死するのであるが。
以下がバフォメット事変以前の、第三師団フラタニルの編制である。
- 大型陸上戦艦×1(旗艦):機兵19機搭載
- 陸上戦艦×2:1隻あたり機兵15機搭載
- 小型陸上戦艦(巡航戦艦)×2:1隻あたり機兵8機搭載
- 正規機兵母艦×1:機兵42機搭載
- 軽機兵母艦×1:機兵30機搭載
- 重陸上巡航艦×6:1隻あたり機兵6機搭載
- 軽陸上巡航艦×12:1隻あたり機兵3機搭載
- 陸上駆逐艦×24:1隻あたり機兵0~2機搭載。
- 陸上輸送艦×6:1隻あたり運用機兵2機搭載(貨物として予備機を1隻あたり20機積載)
- 総運用機装兵数:305機
この師団は通常時、提督がヤブ議長に近しい派閥であった事もあり、中央都市アマルーナ周辺の警戒任務に就いていた。この師団の戦法は、味方機兵で敵の機兵を抑え込んでいる間に、同盟艦の特色である精密な艦砲射撃で敵艦隊を撃滅すると言う物である。仮想敵は、アルカディア帝国の帝国主力艦隊ヘイムダルであった。だが母艦を持たない魔獣の軍団に対しては、スプーン准将の不適切な指示により何処を狙って艦砲射撃すればいいのか曖昧なまま戦闘に突入し、効果的な射撃を送り込めないまま敗退している。
そして旗艦を撃沈された後、残存兵力の指揮を執ったのが、現在の第三師団フラタニル提督モーゼス・ディラック少将である。当時第三師団フラタニルの次席指揮官であり准将であった彼は、支離滅裂なスプーン准将の指示を守ると見せかけて巧妙なサボタージュを行い、自艦隊だけでなく第四師団クレッセン、第五師団タイタニアの残存兵力を取りまとめて集結させ、戦力の保全を図る。
そしてスプーン准将の座乗艦であった第六師団ミシディアンの旗艦が撃沈され、スプーン准将が戦死したのを確認するや、第六師団の残存兵力も自艦隊に吸収して整然と撤退を行う。残念ながらこの時点で、4個師団の残存兵力は1個師団にも満たなかったのであるが。
そしてスプーン准将の座乗艦であった第六師団ミシディアンの旗艦が撃沈され、スプーン准将が戦死したのを確認するや、第六師団の残存兵力も自艦隊に吸収して整然と撤退を行う。残念ながらこの時点で、4個師団の残存兵力は1個師団にも満たなかったのであるが。
その後バフォメットの第三次侵攻時にも、ディラック少将はこの残存艦隊を指揮して参戦。決して華々しくは無いがしっかりと、バフォメットの魔獣軍団左翼側面の戦域を下支えする。これらの功績により、バフォメット事変後に彼は少将に昇進し、正式に第三師団フラタニルの提督に就任するのである。もっとも最初の仕事は、半壊した第三師団フラタニルの再建であったが。
以下が、現状再建中の、第三師団フラタニルの編制である。
- 陸上戦艦×1(旗艦):機兵15機搭載
- 小型陸上戦艦(巡航戦艦)×1:機兵8機搭載
- 正規機兵母艦×1:機兵42機搭載
- 軽機兵母艦×1:機兵30機搭載
- 重陸上巡航艦×2:1隻あたり機兵6機搭載
- 軽陸上巡航艦×3:1隻あたり機兵3機搭載
- 強襲揚陸艦×2:1隻あたり機兵26機搭載
- 陸上駆逐艦×7:1隻あたり機兵0~2機搭載。
- 陸上輸送艦×3:1隻あたり運用機兵2機搭載(貨物として予備機を1隻あたり20機積載)
- 大型機動揚陸艇×1:機兵15機搭載
- 小型機動揚陸艇×4(陸上輸送艦にマウント):1隻あたり機兵3機搭載
- 総運用機装兵数:208機
現在この師団は中央都市アマルーナ近隣の基地に駐屯しつつ、新造艦の配備と人員の補充を待っている。同時に繰り返し演習を行い、わずかでも練度を上げる事に必死になっている。