アスピダ級防盾艦
[解説]
というのも、この艦の開発コンセプトは帝国貴族が座乗する陸上艦を敵の攻撃から身を挺して守る、というものなのだ。
要は艦体を文字通りの盾として座乗艦への攻撃を受け止めなくてはならないのだ。
要は艦体を文字通りの盾として座乗艦への攻撃を受け止めなくてはならないのだ。
その為、この艦の装甲は駆逐艦としては非常に厚く、15cm砲では無傷とはいかないが防ぎ、31cm砲でも貫通は難しい。
かつ高出力の方位限定型魔導障壁発生装置を搭載している。
かつ高出力の方位限定型魔導障壁発生装置を搭載している。
逆に武装といえば対人及び対魔獣用の小口径魔導砲がわずか四門だけという、完全に防御力に振り切った設計だ。
装甲が厚い割に武装が無い分で艦体重量を抑え、その結果として速力は通常の陸上巡洋艦に追従出来る程度には確保されている。
装甲が厚い割に武装が無い分で艦体重量を抑え、その結果として速力は通常の陸上巡洋艦に追従出来る程度には確保されている。
もっとも、純粋な軍人から見れば、この艦の存在は無駄の塊でしかない。
攻撃が出来ない上に貴族の船を守るだけ、その為に資材と人員を割いているのだから、どんなに勿体無いかは、普通の感覚を持つ者には言うまでもない事だ。
ともかく、資材と人員の無駄遣いを極めた陸上艦は誕生した。