「バルクウェイ公国」
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[ショートストーリー]
アルダン公王は、栄光の頂点にいた。そう彼は思った。しかしそうでは無かった。
彼が公王位に就いた祝いに、帝国は聖王国に莫大な額を贈り、聖王国の辺境伯である超人的な鍛冶師/機兵技術者であるジカルド卿に、公国の旗印となる機装兵を造ってもらえる様に依頼したのだ。
公王は有頂天になり、完成した機装兵を大事にするあまり、損耗が耐えられずに封印状態にしてしまったほどだった。
彼が公王位に就いた祝いに、帝国は聖王国に莫大な額を贈り、聖王国の辺境伯である超人的な鍛冶師/機兵技術者であるジカルド卿に、公国の旗印となる機装兵を造ってもらえる様に依頼したのだ。
公王は有頂天になり、完成した機装兵を大事にするあまり、損耗が耐えられずに封印状態にしてしまったほどだった。
そして、それが彼の栄光の、本当の頂点だった。
公国の主力産業は、国営の麻薬農場により供給される麻薬を、帝国以外の国へと卸す、麻薬産業だ。
その取引で得た莫大な金を、この国は南方への諜報に費やしていた。
その取引で得た莫大な金を、この国は南方への諜報に費やしていた。
公王からすれば、帝国は自分たちが流す正確な情報を元に、南方進出の計画を練っているものと信じていたのだ。
だがそれは違ったのである。
だがそれは違ったのである。
帝国は今現在は南方進出にあまり興味を持っておらず、どちらかと言えば北方へとその食指を伸ばしていた。
これに気付いた公王は怒った。
そして、今の様な属国の立場では無く、本当に独立してやろう、そう願う様になった。
これに気付いた公王は怒った。
そして、今の様な属国の立場では無く、本当に独立してやろう、そう願う様になった。
そして数年の時が流れた。
公王は、莫大な財を手に入れていた。
南方への諜報は、今もまだ続けており、内容を帝国に報告してもいる。
もっとも、諜報にかかる費用は削って、余剰を別の使い道に注ぎ込んでいるが。
公王は、莫大な財を手に入れていた。
南方への諜報は、今もまだ続けており、内容を帝国に報告してもいる。
もっとも、諜報にかかる費用は削って、余剰を別の使い道に注ぎ込んでいるが。
帝国にも流すようになった麻薬だが、おかげで彼の財は以前の数倍に膨らんでいた。
公王は思う。
いざ独立準備を、本気で始めても良い頃合いかもしれない。
だが事は慎重に運ぶべき……。
いざ独立準備を、本気で始めても良い頃合いかもしれない。
だが事は慎重に運ぶべき……。
[解説]
しかし後に、聖華暦318年、この公国は魔獣の集団による襲撃を受けて、滅亡。
聖華暦830年代の現在その跡地には、この国が主要産業として大量に栽培し貯蔵していた麻薬成分を強く含む毒草のため、凄まじい毒性を持つ独沼が点在している有様である。
聖華暦830年代の現在その跡地には、この国が主要産業として大量に栽培し貯蔵していた麻薬成分を強く含む毒草のため、凄まじい毒性を持つ独沼が点在している有様である。
だがそれでも、この国の遺した財宝目当てで盗掘に入る者は、後を絶たない……。
公国の装兵戦力
旗機:ゼータル・ケーニス(半封印中)×1機
機兵隊総長機:ルウム・ゾーダー×1機
主力機:ニ・ギャラケストゥ×40機
一般機:その他雑多な機装兵×120機
主力従機:オムニ・ガン×126台
一般従機:その他雑多な従機×374台
機兵隊総長機:ルウム・ゾーダー×1機
主力機:ニ・ギャラケストゥ×40機
一般機:その他雑多な機装兵×120機
主力従機:オムニ・ガン×126台
一般従機:その他雑多な従機×374台