機装兵 コホルス
[解説]
聖華暦599年にアルカディア帝国で出現した、4.5世代機兵と呼ばれる試作実験機。噴射式推進装置(バーニア)の実験用プラットホームとしての試作機体である。先行機種である機装兵『オルレオン』の、ぎりぎりではあったがかろうじて成功と言える結果を受け、実戦用機体の開発計画が進められていたのだが、その初期に製作されたのがこの機体だ。
この『コホルス』は、『オルレオン』が骨格をいったんボロボロになるまで軽量化したあげくに再度強化し直すと言った迷走によって、総合的な性能で劣化した部分をあらためて最初から再設計し、造り上げられた物だ。構造的には第四世代機兵のままであるため、やはり軽量化のためにかなりの無理を機体に強いている。
結果的に装甲厚はやはり紙同然であり、頼りない事この上ない。しかしながら骨格の強度は最低限度保たれており、『オルレオン』を扱えるほど技量の高い操手を必要とはしないレベルにまで操縦性は復活した。ただしバーニア出力は、まだ重すぎる本体重量を噴射跳躍させるために強圧的なまでのレベルであり、それ故にこれの制御は難しいままであった。
結果的に装甲厚はやはり紙同然であり、頼りない事この上ない。しかしながら骨格の強度は最低限度保たれており、『オルレオン』を扱えるほど技量の高い操手を必要とはしないレベルにまで操縦性は復活した。ただしバーニア出力は、まだ重すぎる本体重量を噴射跳躍させるために強圧的なまでのレベルであり、それ故にこれの制御は難しいままであった。
この機体は初期ロット12機のみ製作され、うち6機が第三次聖帝戦争序盤にデータ取りのために投入された。そして充分な実戦データを残して後送され、3機を保管機体としてモスボール保管された以外は資材として解体されたのである。