集うは御子の旗の下 プレイログ:インターミッション4 その4

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第4話:4-B(第1戦 第2戦 第3戦前半 第3戦中盤 第3戦後半) 4-C(1回戦 2回戦 3回戦前半 3回戦後半)<<前  インターミッション4(その1 その2 その3 その4 その5)  次>>第5話番外 第1組 第2組
プレイヤーキャラクター一覧


その1


その2


その3


その4


その5





  文字色説明

  GM  PC発言、描写など PL発言・雑談など
  ノルン  PC発言 PL発言・雑談など
  クーロン  PC発言 PL発言・雑談など 配下:メイラン
  沙華  PC発言 PL発言・雑談など 配下:零姫
  キャメラ  PC発言 PL発言・雑談など 配下:カムパネルラ
  ロバート  PC発言 PL発言・雑談など
  カナタ  PC発言 PL発言・雑談など 配下:メテオライト

  見学者






配下紹介:カムパネルラ編2

  キャメラ・カムパネルラ


キャメラ:「ええっと……貴方がカムパネルラ・マンチニールさん、なのですね?」
カムパネルラ:「ああ。君が僕の上司になる、キャメラさん、かい?」

鋼色の見事な長髪を持つ、現実離れした長身痩躯の青年。
彼こそが今日からキャメラの部下となる“大型新人”、カムパネルラだった。

頭二つ分ほど上にある赤い隻眼を見上げ、居心地の悪さに身をすくませる。
自分より背の高い人に囲まれるのには慣れているが、ここまで長身の人は他に見たことがない。
それでいて、“彼”はレーヴァテイルだというのだから。


キャメラ:「その通りです。一応魔法兵ということになっていますが、普段は医務のお手伝いもさせていただいていますわ。
  というか……近頃はそっちが本業みたいになっていますね。少し前まで入院してましたから」

カムパネルラ:「……それは大丈夫なのかい? 病気なのに兵士なんて」
キャメラ:「病気というか、魔法の使い過ぎと普段の不摂生がたたって倒れた、というものですから。
  それを言ったら、カムパネルラさんも大分……」 
義足とか左目の惨状を見て
カムパネルラ:「はは、みんなよく心配してくれるね。でも大丈夫だよ、この通り色々と欠けたパーツが多いが……
  それでも詩魔法は使える、レーヴァテイルの端くれだからね。
  軽い攻撃魔法と、後は限定的な物体複製の詩だな、今使えるのは。昔はブイブイ言わせたんだがね」

キャメラ:「昔って、あっちの連中が言う『レーヴァテイル戦争』のことですか?」
カムパネルラ:「それも、だな。最初は僕は、モンスターどもにやられた被害者を助ける、救助隊の一員だったんだ。
  もう100年以上前の話になる」

キャメラ:「ひゃ、ひゃくねん」
カムパネルラ:「うん? ……ああ、こっちじゃβは珍しいんだったな。今の僕はそろそろ142歳だったかな」
キャメラ:「150年くらい生きられるんでしたっけ、βのレーヴァテイルは……」
カムパネルラ:「よく知っているね。その通り」

カムパネルラは軽く歯を見せて笑う。そうすると彼の美形が際立つが、胡散臭さも増した。

キャメラ:「貴方は……人を助ける仕事、だったんですよね。向こうの人たちを」
カムパネルラ:「ん? ああ……まぁ、ね。でも、昔の話さ」 表情から笑みが消え
  「僕にとっては、純粋な人間たちも、同胞であるレーヴァテイルたちも、混ぜモノである第三世代も、
  皆等しく守るべき“人類”だった。だが、向こうのニンゲンたちにとっては、そうではなくなってしまった。
  ……それだけのことさ」

キャメラ:「……昔は、今とは違ったんですか? 向こうも」
カムパネルラ:「ああ。いや、本質は何も変わっていなかったのかもしれないがね。
  しかし昔なら、少なくとも記号のような名前を付けられるレーヴァテイルは居なかった。
  昔は良かったんだよ、本当に。ここまでボタンを掛け違えてしまっては、もう生半可なやり方では戻せないが」


懐かしむような表情もどこか上っ面めいていて、彼の言葉がどこまで本心なのかは読み取れない。
だが垣間見えた憎しみ──愛憎入り交じる心の炎。それだけは、演技で作り出せる輝きではなかった。


キャメラ:「詳しい話をもっと聞きたい気もしますけど……いえ、疑っているわけじゃなく、単なる好奇心で。
  それより今は、私の補佐の仕事をお教えしないといけませんね。教えることがあるかわかりませんが」

カムパネルラ:「はは、僕は確かに長生きしているが、医療行為というものは応急処置以上のことはやったことがない。
  容赦無く教えて欲しいな、キャメラさん」

キャメラ:「……その、大変不躾だと思うのですが、その呼び方はやめて欲しいです。
  3桁も年上の人に『さん』付けで呼ばれると、流石に居心地が悪いですわ」

カムパネルラ:「む……そうか。なら『キャメラちゃん』……うーん、親しみがこもり過ぎか。
  呼び捨ても敬意に欠ける……」 うんうんと首をひねり 「……キャメラ先輩? これならどうかな」

キャメラ:「まだちょっとむず痒いですけど、それなら大丈夫そうです」
カムパネルラ:「なら当分は先輩と呼ばせてもらおう。これからよろしくお願いするよ、キャメラ先輩」
キャメラ:「ええ。こちらこそ、若輩者ですが精一杯指導させていただきますわ、カムパネルラさん」



  [雑談] カムパネルラがキャメラを先輩と呼ぶに至った経緯でした
  [雑談] 先輩
  [雑談] 大型新人に先輩と呼ばれる人
  [雑談] うわさの大型新人 その先輩
  [雑談] コンビでもやたら目立ちそう 凸凹だし
  [雑談] 凸凹(物理)
  [雑談] こないだの絵で頭の上半分しか出てなかったのは笑った
  [雑談] そりゃもうね 並べるとね





「papana, papana.」

  キャメラ


【papana, papana.】


草木も眠る丑三つ時。大鐘堂の兵舎の屋上に、密かに佇む人影があった。
寝間着の上にコートを羽織り、それでも飽き足らず毛布まで被ったキャメラ。
先ほど自販機で買った熱々のココアを手に、彼女は月を見上げる。
月は暗く、星が煌めく。揃って欠けゆく双子の月の姿は、己の母が息を引き取った夜によく似ていた。

星明かりは、パスタリアの輪郭だけをぼんやりと浮かび上がらせている。
キャメラは屋上の隅っこに落ち着き、その姿を眺めた。
……母の死を悼むのなんて、何年振りだろう。長らく、そんな発想も思い浮かばなかった。

母──カーラ・トリートマンは、元はリムの出身だったという。
どういうわけでかパスタリアに渡り、衛生兵として大鐘堂に入り、そこで父と出会ったのだとか。
いつか、若かりし日の母も、こうしてパスタリアを見上げる夜があったのだろうか。
取り留めのないことばかりを考える。

キャメラがまだ獣のような幼子であった頃に、母はメタファリカに向かった。
父も、キャメラがようやく人間の心を形成出来た矢先に、騎士として殉職した。
明確に思い出せる親子としての思い出は、あまりにも少ない。
一番明瞭に刻みついているのが、顔に布を掛けられた姿なくらいだ。

飲酒は、主治医にきつく止められている。代わりに、買ってきたココアを開けた。
アルコールのように悲しみも痛みも和らげてはくれないけれど、身体は温まった。
しばらく、冷たい風が頬を撫でる音を聞く。星々だけがキャメラの伴だった。
エナの街はすっかり陰影に沈んで、裏町の方の明かりもどこか密やかになっている。
世界にひとりきりになったような気がして、物思いはいつの間にか声を伴っていた。



キャメラ:「……お母さんは、お酒は飲む人だった? わからないけど……
  お母さんと一緒に、飲んだりしてみたかったな。ううん、飲み物が何だって……」


答える声は無い。それでも、言葉は続いた。話したいことが、山のようにあった。

キャメラ:「私ね、頑張ったんだ。撤退戦で、みんな死んじゃうかもって時に、私はちゃんと謳えた。
  信じられないような詩で、みんなが逃げる為の橋を作って……みんな、助けられた……
  将軍を、アレクセイさんのことを助けられたんだ。それが嬉しいの。
  ……イリューシャさまに、あんな悲しい思いをさせずに済んだもの」


御子の微笑みを思い出す。将軍の無事な姿を思い返す。あれはきっと、彼女の詩が勝ち取ったもの。
死ぬような想いをしたけれども、報いはあったと思える。キャメラは口角を上げた。


キャメラ:「……いつか私はI.P.D.になって、そうなったら死ななきゃいけないって思ってた。
  私は怪物だった。暴走しちゃったら、みんなに迷惑がかかるもの。
  だから、そうなる前に、私にしか出来ないことが出来て、良かった。
  今まで生きてきて、……あの時死ななくて、本当に良かった……」


インフェル・ピラについて、全てがわかっているわけでもない。
だが、自分が今たまたま人間に擬態出来ているだけの化け物であることは、よくよく自覚していた。
それでも、怪物だからこそ謳えた詩がある。これまで生き延びたことを、やっと誇れる気がした。


キャメラ:「将軍にもお礼を言ってもらえたんだよ。……まさか、ケーキまでもらえるなんて思ってなかった。
  料理、もっと練習しないと……お母さんに教えてもらえたら良かったのにな。
  今はね、カムパネルラさんって人に教えてもらっているんだ。すっごい料理上手なんだよ……」


例の後輩のことを思い浮かべる。ネオ・エレミア出身の、おそらくは大鐘堂内最高齢のメンバー。
料理のこともそうだが、日常の業務においても彼はとことん有能である。自分の配下に収まるには勿体無いくらいに。


キャメラ:「本当に……お母さんたちに、話を聞いて欲しかった。
  ねえ、お母さんはどうしてお父さんと結婚したの? お母さんも悩んだりしたのかな……
  ……この気持ちを持っているのも怖い。こんなものを、お母さんたちも抱えていたの?」


ふっと熱くなる頬を誤魔化すように首を振れば、夜風がすぐに冷ました。そして俯く。
戦場では数多の相反する想いを自在に乗りこなすことが出来るのに、
今自分の心を席巻する巨大な感情は、上手く制御できなかった。


キャメラ:「戦争はね、まだまだ続きそうなんだ。また、私も人を殺すかもしれない。
  知り合いが死ぬかもしれないし、もしかしたら……私もやられちゃうかも。
  だから、やられないために、また頑張って修行しないと。結構休んで、鈍っちゃっただろうし。
  ……私は人殺しに向いてると思うから」


冷たい声がした。それが自分の呟き声だと気付くのに、数秒掛かった。



いつの間にか、ココアの缶は空になっていた。
口の中に残るしつこいくらいの甘味。その味が感じ取れることに安堵する。
それでも、語る言葉に応え得る者の居ない寂寥は耐え難くて、キャメラは顔を伏せた。
しかし瞼を閉じることはしなかった。したくなかった。瞼の裏の暗闇には、絶望と憎しみの紋様が浮かぶ。

同胞を死なせたくないという願い。兄の命に縋っていた幼い詩。それらは間違いではなかったのだろう。
兄の言葉を思い出そうとすることが苦痛でなくなる程度には、この未完了は治癒しようとしている。
だからこそ寂しさと──その根元である憎しみはより匂い立つ。
エレミア人と、それに与する者全てに、より惨めな絶望を味わわせなくてはならない──衝動に駆られる。

皮膚が粟立つ。自分でも嫌になるくらい残酷な己が、ひび割れた詩を奏でようとするのがわかる。
自分から自分が離れる浮遊感を、唇を噛む痛みが制した。血の味がする。
今は出てくるな、ここは戦場ではないのだから──ワインボトルを探そうとして、項垂れかぶりを振った。
孤独と静寂は耐え難く、酩酊のもたらす心の麻痺が、今は恋しい。



 * * *



《黒い森の話》

生まれた時から、その娘は古めかしい黒い森の門を守る役目を背負っておりました。
怪物たちの住まう黒い森と、それ以外の世界を隔てる柵は、高く鋭く、ふたつの世界が交わることを拒んでいたのです。
幾重にもかけられた錠前の鍵を、娘は保管し守っておりました。それが、娘の役割でございました。

ですが門番の娘は知っておりました。黒い森の門は、既に壊れかけていることを。
いくら鍵を大事に仕舞っていても、門が壊れてしまえば意味はございません。
ですから、娘は細腕で慣れない剣を取り、いつか門が壊れてしまった時に、
怪物たちを封じ込められるよう、己を鍛えていたのです。
黒い森に住まう怪物の数は数百、数千と言われております。娘の努力は無意味でしたが、
けれども彼女は座して待つことはいたしませんでした。

そしてとうとう、門が壊れて斃れる夜が訪れました。酷く暗い、新月の夜のことでございました。
門を踏み倒して溢れ出す怪物たちの前に、ただ独り門番の娘は立ち塞がります。
そんな娘を、怪物たちは哀れんだのか──恐ろしいケダモノたちは娘をただ囲み、そして語りかけました。
 『哀れな娘、我らが娘。黒い森から生まれ出て、それ自身を封じる為に奉じられた娘よ。
  水鏡を見よ、おまえは我らと同じ顔をしている。同じ瞳を持っている。狂気を宿した月の眼を』
怪物の真円の眼に、娘は己の顔を見ました。
果たして、娘は気付きました。自分は怪物と同じであるのだと。

なればこそ、と娘は怪物たちを睨み返しました。
 『私が怪物であろうと、何から生まれたものであろうと、私の使命は変わらない。
  即ち、世界の平和を守ること。それこそ我が信念、我が正義、我が決意である』
門番の娘は、目の前のケダモノに剣の切っ先を向けました。
 『黒い森から抜け出して、果たしてお前は何をする?
  ただ全てを壊すのか、恐怖を振りまくのみなのか。それはあまりに無意味ではないか。
  黒い森から生まれた者、その全てがケダモノなのではない。
  己を己が御す者が番人なのであり、己を失った者が怪物なのである。
  だからこそ私は番人となった。お前は何になる?』

はっきりと言い切った娘の言葉に、怪物たちはどよめいておりました。
やがて、娘の正面で対峙していた者が声を上げます。
 『我らに信念などなかった。狂気を凌ぐ心なぞ持ち得ていなかった。
  だからこそ我らは森の中に封じられた、そして今漸く解き放たれたのだ!』
それは慟哭でございました。共鳴するように、他の怪物たちも叫びます。
しかし娘の声は、怪物たちの絶叫すらしんと静まり返らせるような、力強さを宿しておりました。
 『ならば私に従え。私に導かれよ。決して無意味にはならぬ』
娘の月の眼には、果たして狂気などではなく、崇高な誓いが灯っていたのです。

黒い森の怪物たちを引き連れて、娘は荒野を彷徨い、空を越え、機械の街を睥睨します。
同じ瞳を持つ獣たちは、しかして単なる狂気ではなく、己が信念を杖に佇んでおりました。
その大いなる力を、ただ己の意思によって制御する為に。

  METHOD_HYMME_LA=LUNA/. 詩の想いより




  [雑談] 詩の想いで締めるいつものパターンすき
  [雑談] やったぜ。
  [雑談] せっかく想いを死ぬほど錬成してるわけですからね
  [雑談] 錬成w
  [雑談] ラ・ルナは脳内ビジュアルも想いも未公開の歌詞も全部お気に入り たぶん本来ならlv8~9相当の強く深い想い
  [雑談] おぉ~
  [雑談] ほうほうほう
  [雑談] マニピの衝撃で出来たものですので
  [雑談] 「黒い森から生まれた者、その全てがケダモノなのではない」この結論に至るのにマニピが必要だったんですね





配下紹介:メテオライト編2

  カナタ・メテオライト・カムパネルラ・クロシドライト


奏多は苦悩した。彼の突然現れた少女を紹介せねばならぬ。
カナタは政治がわからぬ。特に外部から参戦するレーヴァテイルの扱いなどよくわからなかった。
しかし、空気の読めなさに関しては人一倍であった――


  [雑談] くさ
  [雑談] 突然のメロスで草
  [雑談] ノリと雑


カナタ:というわけで、クロシドライトさんをカフェに呼び出します。“面接お願いしたい!”という名目。

カナタ:「のんびり待つにはいい日和だー」

  [雑談] じゃあ気になったカムパネルラもクロシドライトさんについてきた感じになるかな?
  [雑談] それでお願いしたいところ クロさんが呼んでもいいと思うし
  [雑談] 謎のトンファーマンとして噂だけは聞いてそうだし
  [雑談] >謎のトンファーマン<
  [雑談] 謎のトンファーマン
  [雑談] 「謎のトンファーマン」「将軍の命の恩人らしい」「よくキャメラ先輩のとこに怪我してくる」
  [雑談] 面接をここでするわけじゃなくて、その前の話ですね?
  [雑談] あ、どっちでもいいと思ってました その前の話もしたい
  [雑談] 一足飛びに面接はできないかなと思ったので 了解です
  [雑談] そっちの事情は何も知らないという体でいきます 待ってるのはどこです?
  [雑談] 街のカフェです。スイパラみたいなところがあれば
  [雑談] スイパラあったとしたらクロシドライトさん間違いなく出禁だよね
  [雑談] 出禁にならない程度にしているかもしれない

クロシドライト:時刻通りに待ち合わせの店に入って、まずは相手の姿を探し
  「あ、いた。わざわざ呼び出すなんていい身分になったものね」 なぜかいきなり不機嫌
  隣にクロシドライトよりさらに身長の高い人を連れています

カムパネルラ:はい 隣にいます 店の扉をかがんでくぐってきました
カナタ:「ええ……いや、御免って……相談できるのクロさんが一番いいかって思ってさ……」
カムパネルラ:「……彼がうわさのトンファー流の使い手とやら、か」 クロシドライトの視線の先を追い
クロシドライト:「そういうこと。例のトンファーの付属品」 めちゃ不機嫌
カナタ:(トンファー流……?)
クロシドライト:「あ、こっちはオマケだから気にしないで」 カムパネルラを指して
カナタ:「そっちの人は……アッハイ。奏多です、よろしく」
カムパネルラ:「カムパネルラだ。今後ともよろしく」

クロシドライト:「で、用件は?」 まだ椅子に座らずに聞く
カナタ:「あっと、オレの知り合いのレーヴァテイルの面接をお願いしたいんだけど……その分のお願いというか、
  とりあえずご飯をおごらせていただくこともかねてお呼びした次第でございます……」

クロシドライト:「……」 『ご飯を~』と聞いてカムパネルラのほうを見て確認
カムパネルラ:「僕はものが食べられないけど……その分はお茶で構わない。心配ありがとう、クロシドライト」
クロシドライト:「……ふぅ」 では席に着きます
カナタ:「あっ……そいつは申し訳ないことを」 (二人に椅子を引いて誘導)
カムパネルラ:「気にしないでくれ、そういう提案をされること自体、今の僕にとっては嬉しいことだ」
  こちらも席に着きました 少々ぎこちない所作




クロシドライト:とりあえずは軽く適当に三人分くらい注文してから 「えーと、話が全く見えなかったんだけど。面接?」
カムパネルラ:ロイヤルミルクティーのアイスを注文
カナタ:「面接。オレの知り合いが大鍾堂軍に参戦したいってこともあってさ……」 軽く頭をかいてから
  「というか、事前に参加したいってことを言っておかないと戦場で一人義勇軍状態になっちまうから、その相談」
クロシドライト:「だから、なんでアンタが面接官を指定するの!?
  受験者が面接官を指名するなんで聞いたことないでしょ、どこぞの夜の店と勘違いしてるんじゃないの!?」
  明らかに怒っているというか苛ついている

カナタ:「……夜の店?」
カムパネルラ:「……」 カナタに対する『なんやこいつ』って感じの顔
クロシドライト:「……ったく! これだから人間の男はどいつもこいつも……」

  [雑談] おっしゃる通りという気持ちにしかならない
  [雑談] いちおうこっちのイライラしている理由についてもあることはあるので あとで気が向いたら愚痴を聞いてあげてね
  [雑談] クロシドライトさん、業が深そう
  [雑談] カナタ君夜の店わからない問題
  [雑談] 純朴
  [雑談] 夜のお店ってバーテンでしょ
  [雑談] 沙華はその辺無駄に詳しそう
  [雑談] キャバクラとか得意そう(好きだとは言ってない)
  [雑談] 容姿とかを自由に設定できるということは、「そういう店」での引き合いも多いはず……
  [雑談] という第二紀ソル・シエールの闇
  [雑談] うん……

カナタ:「ええと、その……過去エレミアで実験受けてた娘だから、クロシドライトさんとかのほうがいいのかなって……」
  声がどんどん小さくなる
クロシドライト:「……実験? エレミアで?」
カムパネルラ:「……エレミアで、実験?」 少し頭が痛そうな顔になる
カナタ:「スペアボディの実験をされてて……その、オレもよくわかんねえけどさ……」
クロシドライト:「ちょっと待った。まず、なんでアンタにそんな知り合いがいるの?」
カムパネルラ:「……彼はあちらのニンゲン、のようには見えないしな」
カナタ:「ええと……その、すごく難しい話になるんだけど、オレ達の話、聞いてくれるか?」 不安げーな顔
クロシドライト:「話していいという了解は得ているのね? 本人の」 こういうところは厳しい
カナタ:「そこは……」 一瞬腰の本に目をやる 「大丈夫。ちゃんと聞いてる、許可も貰ってる」
カムパネルラ:「それなら良いがね」
クロシドライト:「……」 いちおうカムパネルラの意向を確認
カムパネルラ:「ん」 異議はない、って感じの頷き
クロシドライト:「それなら話して。私はこれを食べてるから」 大盛りパスタに手を付ける
カナタ:「じゃあ――」 とメテオライトと自分、lofyeeelのことに関して話し始めます



カナタ:「――ってわけなんだ」 話し終わりました
クロシドライト:「えーと、異世界? 何言ってるの?」 初めて聞いたので当然この反応
カムパネルラ:「クロシドライト……ええっと、彼は……何か気の毒な病でも?」 まぁ普通はこういう反応
クロシドライト:「トンファー病だけじゃなかったとはね」
カナタ:「だよなあ……オレもそう言われると思ってたけど、アレクセイ将軍とかには認めてもらってんだけど……」
クロシドライト:「大丈夫? そのとき何かを憐れむような眼で見られてなかった?」
カナタ:「至極真面目に受け取ってもらえたぞ……」 ちょっと煤ける
カムパネルラ:(なんだかなぁ)ミルクティーを飲み始める すごいちびちびと

カナタ:「「まあオレの頭がいかれてるとかその辺はどうだっていい、それでそのメテオライトのことなんだけど」
クロシドライト:「はいはい」 生返事
カナタ:「手加減はしなくていいから、とりあえず話を聞いてほしいんだ。お願いします」 頭を深々下げる
クロシドライト:「……はぁ」 大げさにため息
カムパネルラ:「……まぁ、僕としては、聞くだけならいくらでも、だ」
クロシドライト:「じゃあ聞くから話しなさい」 最初の中間デザートを注文

  [雑談] 中間デザートという概念
  [雑談] 食後じゃないデザート
  [雑談] 卵焼きとかかな

カナタ:「それじゃ、本人を呼ぶか」
クロシドライト:「本の人だから本人ね。はいはいおもしろーい」 棒読み

  [雑談] クロさんのこういうとこ好きだわあ

カナタ:「よーし、ちょっと待ってろ……」 目を瞑って瞑想する

腰の本が光を放って空に浮かびます。光が収まると、そこには少女が一人佇んでいました。

メテオライト:「……」 頭に?が浮かんでいます。
カムパネルラ:「……は?」 背景にアルトネリコが広がっている
クロシドライト:「……」 少しの間絶句してから
  「驚いた。トンファーの付属品から女の子の付属品にクラスチェンジしてる」

カナタ:「トンファーがメインと思われてたのかオレ。もっとひどいものになった気がするぞオレ」
メテオライト:「大体あってない?」
カナタ:「ひでえ」

クロシドライト:「あなたがメテオライトということね?」 まず確認
メテオライト:「はい。ええと……クロシドライト様、ですね。初めまして。メテオライトと申します」 ぺこり
クロシドライト:「ご丁寧にどうも。クロシドライトよ」 こっちも自己紹介
メテオライト:「そしてお久しぶり」
クロシドライト:「ん?」
カムパネルラ:「うん?」

  [雑談] カムパさん、怪我っていつしたんでしたっけ
  [雑談] レーヴァテイル戦争末期、なのでメテオライトと会う時にはもうこんな感じだったと思います
  [雑談] ですね メテオライトが生まれた時にはレーヴァテイル戦争は終わっている
  [雑談] ありがとうございます

メテオライト:「相変わらずの立ち姿ね、カムパネルラ。生きててよかったと心から思う」
カムパネルラ:「……どういうことだ? ……僕のことを知っているのか?」
メテオライト:「え……?」
クロシドライト:「知り合いなの?」
カムパネルラ:「いや、僕の記憶には……」 頭を振り、左目の欠損部を掌で覆い
  「……君の顔を見ていると、頭が痛くなる……君は、どこで僕を見たんだい?」

メテオライト:「以前、会ったことがあって……エレミアの、研究所で……」
カムパネルラ:「ああ……そういうことか。それなら納得だ。
  ……研究所に禁固されてた間のことは、ほとんど覚えていないんだ。思い出そうとも思えないからね。
  すまない、メテオライト」 悲しそうに肩を落としました

メテオライト:「いいんだ、全然。嫌な記憶は忘れたほうがいい。
  アタシはそれを知ってるし、アンタが生きててくれただけで充分だ。じゃあ、初めまして、カムパネルラ。よろしく」

カムパネルラ:「……ああ。初めまして、メテオライト。今後ともよろしく」 こちらも笑顔で返します



メテオライト:「自己紹介も終えたし、アタシは大鍾堂に所属したい理由を話せばいいの?」
  わくわくした目で二人を見やります

カムパネルラ:「そうなるかな」 自分以上に経歴の説明が大変そうだなって思ってる
カナタ:「とりあえずそれでいいと思う。やりたいことを言うといいんじゃないか?」
メテオライト:「戦争を終わらせて皆に幸せな明日を、笑顔を取り戻したい!」
カムパネルラ:「ほう」 真顔で言い切ってきたなーって思ってる

  [雑談] すっごい反応困ってる どうしようかな……
  [雑談] あ、カムパネルラさんが受けてくれた 助かった
  [雑談] 一応カムパネルラの戦う動機と掠ってはいるのでこんな感じ
  [雑談] 彼の目的、世界平和だからね

クロシドライト:(なにこのゴミ)とか思ったけど口には出さない

  [雑談] ゴミwwww
  [雑談] ごみぃ
  [雑談]
  [雑談] (今見返してわりかしPLの頭がやばいのでは?の気持ちが焦る)
  [雑談] クロシドライトが辛辣なのは平常運転ですw
  [雑談] クロシドライトさんと相性がよくなさそうなのに割って入れるカナタくん逆にすごいのでは?
  [雑談] いや、相性は実はいちばん良いタイプだと思ってる われなべにとじぶた的な
  [雑談] デコボココンビ
  [雑談] くさ
  [雑談] わかる

カムパネルラ:「……話を聞いた限り、君も相当過酷な半生を歩んできたのだろう。それでも君は皆の平穏を願うのかい」
メテオライト:「どうせ路傍の石ころだったアタシなので。それに……
  “価値がない”と思ったものに反逆されて苦しんでるの、スカッとしない?」

カナタ:「路傍の石ころがオレを連れてくるってのはなあ……」
カムパネルラ:「気持ちはわからないでもないがね、メテオライト。
  自らを無価値と断ずるが故に戦うというのなら、僕は止めろと言わざるを得ない。
  戦うならば君の我欲のためであれ。単なる献身のための献身などではなく、な」


  [雑談] とまぁ カムパネルラは“人類”の守護者なのでこう言う
  [雑談] この返答、もし研究所時代だったとしても同じこと言います?
  [雑談] んーーーーーーーー
  [雑談] 研究所時代は自我が完全に閉鎖されてたので、言うとしたら「あ……あ……?」 とかなんですけど
  [雑談] おおう……
  [雑談] クラウドをおもいだした
  [雑談] まぁ 言うんじゃないですかねえ 会話能力が損なわれていなかったら

メテオライト:「……」 ふふふ、と顔だけで笑う

  [雑談] その返答であればこの笑みは、雄弁になった、うれしいという感情の笑顔になります

メテオライト:「じゃあ、自分の望む幸せのために戦う。アタシの好きなもののために」
カムパネルラ:「うん、それなら良い。君の人生は君だけのためのものなのだからね」
メテオライト:「うん。アタシの大切な物を守るための力はちゃんと、ここにあるしな」 ばしーんとカナタの背中をたたく
カナタ:「いってえ!? え!? 今叩く必要なかっただろ!?」
メテオライト:「うっせ」 とカナタに一言だけ言ってから二人に向き直って
メテオライト:「コイツ、バカでアホでデリカシーもないし地雷踏みまくりますが。
  でもさっき言ってた話だけは本当です。さっきのコイツが言ってた頭がおかしくなりそうな話は100%真実です。
  まあ、なので……あまりかわいそうな目で見ないであげてください」 ぺこり

カムパネルラ:「そうは言われてもな……まぁ、努力はしよう……」
メテオライト:「というわけで、大鍾堂に所属したいのは、戦争の早期終結を望むため、です」

  [雑談] どうしようかな カナタさんをシメていい?
  [雑談]
  [雑談] しめる
  [雑談] どうぞ
  [雑談] OK
  [雑談] シメられる(いつもの)
  [雑談] いつもの
  [雑談] ちょっと覚悟を試させてもらいます
  [雑談] 覚悟

クロシドライト:「……ちょっとこっち来なさい、カナタ、いいから」 立ち上がって店の隅のほうに
カムパネルラ:(あー……)見送りました
カナタ:「はい……」 すごすごとついていきます



クロシドライト:「カナタ、覚えてる? 去年のベーフェフ対空陣地のときのこと。
  あんたは倒した敵を助けようとした。私は捨て置けと言った。そのときは結局クーロンが回復させちゃったけど……」

カナタ:「覚えてる」
クロシドライト:カナタを壁沿いに追い詰めた上で、右手で壁を叩く

  [雑談] 壁ドンだ……
  [雑談] かべどん!!!!!!!!!!!!!!

クロシドライト:「カナタはお人よしが過ぎる。それは別にいい。
  だけど、戦場ではその『お人よし』が味方を殺すことになりかねない。
  分かってるの! あんたが勝手に死ぬぶんには構わない。でも、あんたのお人よしが、彼女を殺しかねないのよ!」

カナタ:「……」 じっと瞳を見据えて、息をひゅうっと吸い込みます。

  [雑談] ああ、重いぜ……たまらんなあ……
  [雑談] すごく迷う すごく迷う! カナタの思考トレースがうまくいかない
  [雑談] 迷ってるならこっちがもっと攻めますよ
  [雑談] ずっとクロシドライトさんのターン!
  [雑談] 攻めてもらおうかな……
  [雑談] ガン攻めクロシドライト

クロシドライト:「さっきあの子はなんて言った? 戦争っていうのは、相手を殺すのよ?
  あの子の『幸せな明日』を与えたい『皆』には、相手は入っているの?
  あんたは一度現実を見たでしょ!? あの子に同じ思いをさせるの!?」


  [雑談] もっと攻める?
  [雑談] いや、いったんここで待ってもらってもよいです?

クロシドライト:「軽々しく大鐘堂に入るなんていってるけど、あんな調子じゃうまくいかなくなるのは目に見えてる。
  あんたもあんたで軽々しく『面接を頼む』なんて言ってたけど、違うでしょ!
  本当に必要なのは、あの子の面倒を最後まで見るという、あんたの覚悟でしょうが!」


  [雑談] どうぞ 待てなかった
  [雑談] あっ先に言われてしまった >覚悟
  [雑談] あるならしっかり言い返してください へなへなな調子じゃクロシドライトは納得してくれませんよ
  [雑談] がんばれー
  [雑談] カナタまじ頑張れー

カナタ:「んなもん最初っから持ってきてるに決まってんだろうが!!」
クロシドライト:「だったらあの子にすらナメられてるのはどういう了見よ!
  あの子が危険なことをしそうになったとき、そんな状態で、力づくでも止められるというの!」


  [雑談] 殴り合いだ
  [雑談] 頭がおかしくなりそうだ
  [雑談] で、こういうことができるという点で、カナタさんとは相性いいと思ってる
  [雑談] クロシドライトは愛想いいですからね どうでもいい人に対しては

カナタ:「あの日から決めてんだよ、オレは死んでも止めるって! アイツはな、オレなんだよ!
  力がなくて! 苦しくて! 手を伸ばして! でも強くなれなくて!
  だからアイツはオレを呼んで! 情けなかったオレを頼ってくれて!
  だったらオレはやってやりてえんだよ!! オレは、アイツが間違いそうになった時、諦めそうになった時!
  身体だけじゃない、『心』を守るって決めてるんだよ! どんなことになってでも!
  オレは、アイツに何度だって手を伸ばすんだ……!」

クロシドライト:「……私がそれを素直に信じると思ってる?
  その対空陣地のとき、私をほったらかしにした前科持ちの言葉を」

カナタ:「あの日があったからオレは自分に誓ったんだ。大切な仲間を絶対に守る。どんなことになってでも。
  もし、信じられないなら、それでいい。オレは覚悟を見せていくしかない。
  だから、あと一度だけでいいから、見ていて欲しい。愛想をつかしているなら、オレが悪い。
  信じてくれるまで、ひたすら覚悟を走り続けるからさ」


  [雑談] * カナタは むねに けついを いだいた……
  [雑談] こんな感じで
  [雑談] お 最初のメロスに繋がった >走り続ける
  [雑談] はい。走り続けるしかない
  [雑談] 信じてもらえないなら、信じてもらえるまでやるしかない 一度失った信頼は信頼でしか取り戻せない

クロシドライト:「あと一度ね。確かに聞いた。
  もしそれでだめなら、この戦争でエレミア人がいなくなった後は、カナタの番にする。
  そのつもりでしっかりやりなさい」 壁についていた手を降ろしてテーブルのほうに向き直る

カナタ:「ありがとう、クロシドライトさん。ぜひそうしてくれ、そうはならないけどな」
クロシドライト:「ったく、人間の男はどいつもこいつも……」
  さっきと同じセリフを呟きながらテーブルに戻る ただし表情はさっきと違う


  [雑談] 心肺停止しそうだった
  [雑談] おつかれさまです
  [雑談] あ^~ クロシドライトさん
  [雑談] ああー
  [雑談] 良き……
  [雑談] お前を殺す発言きた! 生存フラグだ!
  [雑談]
  [雑談]



クロシドライト:「お待たせ」
カムパネルラ:「おかえり」
メテオライト:「? 何かいいことでもあったのですか?」
クロシドライト:「いや、別に。あんたにとってはいいことかもしれないけど」
メテオライト:「?」
カナタ:「ふぃー、戻った。待たせてごめんな」
メテオライト:「おかえり」

クロシドライト:「さて、怒ったらお腹減ったし、ちゃんと食事にするか」 大盛りパスタ追加
カナタ:「知ってた。まあそのためにお金も持ってきてるからじゃんじゃん注文してくれな」
メテオライト:「……じゃあアタシもパスタ」
カムパネルラ:「相変わらず、見てて気持ちよくなるくらいの健啖っぷりだね」 懐かしむような表情
  ニコニコ笑いながら、まだ最初のミルクティーを飲み終えていない

カナタ:「はいよ。カムパネルラさん、飲み物のお代わりは……っと、まだあるか」
カムパネルラ:「気遣い、ありがとう」
カナタ:「いいってことさ。とりあえず面接の結果だけ伝えてもらってもいいか?」
クロシドライト:「ふざけんな」 笑顔で
カナタ:「デスヨネー」
カムパネルラ:「それに関しては正式に書類を提出して、そのあとお上が決めることだ。
  まぁ、僕がすんなり入れたくらいだし、大丈夫だろうとは思うがね」

カナタ:「ありがとうございます」

カナタ:「あ、そういえばクロさん、最初入ってきたときなんであんなに苛々してたんだ?」
クロシドライト:「あんたみたいなアホがいるのよ、もう一人。私の配下で。
  こんな口先ばっかりの甘ちゃんだらけで嫌になるわ」


  [雑談] ガストンくんそういうキャラなんだ

カムパネルラ:「……なんというかクロシドライトの苦労の程が少しわかった気がする……」
カナタ:「お! 気になるな、今度紹介してくれよ!」
クロシドライト:「あんたに会わせたらなれ合いそうで嫌だ。だいたい、こないだも――」
  カムパネルラがいるせいか珍しく愚痴モード

カムパネルラ:「そうか、そうか……」 うんうんと聞き役モード ちょっと嬉しそう
カナタ:「ほうほう、それで――」 ついでに愚痴聞くモード
クロシドライト:「うるさい。聞くなら黙って聞け」
カナタ:「はい……」
メテオライト:「……ふふ、仲いいね」 小さくこぼす



  [雑談] じゃあこれでおしまい ありがとうございました!
  [雑談] クロさんと話すのすげえ楽しい
  [雑談] こっちも楽しかった
  [雑談] カムパネルラ 「友達とだべる」のも楽しいだろうな……と思った
  [雑談] クロシドライトさんはいいひと 優しくて好き
  [雑談] 覚悟の話、前にクロさんに一度怒られたときかなり意識しているところでした
  [雑談] あのとき守れなかったから今度こそちゃんと守れるようになりたいね……







(2019/04/27 discord上 ※2019/05/10追記)



――面接後 カナタ自室にて――

カナタ:「それで? さっきの、なんだったんだよ」

自室に戻ったオレは、腰の本を触りながら言葉を投げた。
見たところ他の誰もいない空間でも、あいつには言葉が伝わっている。


メテオライト:『さっきのって?』
カナタ:「『戦争を終わらせて、皆に幸せな明日を、笑顔を取り戻したい!』ってやつ」
メテオライト:『あれ。嘘は言ってない』
カナタ:「……」
メテオライト:『ちゃーんと、「自分自身の幸せの為に戦う」とも言ったしな』
カナタ:「……」
メテオライト:『なんだよ、その目』
カナタ:「別に?」

自分でも訝しげな目をしてるとわかりつつも、机に優しく本を置く。
ぞんざいな扱いはできないよな。


メテオライト:『丁寧にどうも。叩きつけられた時は痛かった』
カナタ:「そりゃ……悪かった」
メテオライト:『痛覚ないけど』
カナタ:「痛くなかったんかいッ!」

ぺし、と本の表紙を叩けば、ころころと鈴を転がすように透き通るソプラノでメテオライトは笑う。
夢の中で何度か聞いて、そしてこの世界で初めて聞いた声。
研究所のことはあまり覚えていなくても、それだけははっきり覚えていた。
というか。


カナタ:「……話を逸らすなっての」
メテオライト:『ごめん、つい』
カナタ:「つい、じゃないんだよな……」
メテオライト:『大層な願いを言ったからさ』
カナタ:「そりゃなあ。それで?」
メテオライト:『夢見がちGirlって思われるじゃん』
カナタ:「…………お前、割とそうじゃね?」
メテオライト:『そうだとしても、初対面だと奏多みたいに納得されないからね』
カナタ:「そりゃ……歴史の積み重ねだろ」

そう言いながらいつも使っているボロボロの靴を見やった。
何度も何度も修繕して、それでも使い続けてきた靴を。


カナタ:「……何年も、戦ってきたからな」

そのまま頭を左右に振って、ベッドに寝っ転がって瞳を閉じる。



メテオライト:『ねぇ、奏多』

数分続いた静寂はメテオライトの声で砕かれる。

メテオライト:『お願い、アタシの最期の希望(ヒーロー)、アタシの望みを叶えてください』

その言葉に身体が少し強張った。

メテオライト:『戦争を終わらせて、皆に幸せな明日を、笑顔を取り戻してください』

切望するような声を聞いて。
絶望した心の願いを聞いて。
希望に縋った想いを聞いて。
それでも。


カナタ:「……やってやろうじゃねーか」

そう言ったオレはうまく笑えていたのだろうか。完全に成し遂げてやる、みたいに断言できなかった、
そんな自分の弱さに少しだけ背筋が震えて、目が開かないように強く瞑った。








そうして彼が寝静まってから、アタシは歓喜の声を上げる。

『そう』
『奏多ならそういうと思った』
『それでいいよ』
『全部を救えないかもしれない恐怖』
『手が届かないかもしれない絶望』
『過去の記憶から、それを振り払えない』
『だから、悩んで、苦しんで、強くなる』
『そして』
『小さな隕石(アタシ)では救えない人を救う……!』


ああ、アタシは心の底から笑っている。
想い描いていたアタシの憧れた英雄が、アタシの願いを救ってくれると笑っている。
手が出せない情けない自分を助けて、見える世界を変えてくれると信じている!

キミが強くなるためなら、アタシはキミを悩ませよう。
悲劇のヒロインでもなんでもいいからキミの前に、立ち続けよう。
アタシの絶望して終わってしまった心に、炎を灯したキミに、アタシの想いを捧げよう。


メテオライト:『だから』

笑いがこみ上げる。

メテオライト:『キミの望んだ人だけが笑ってる世界が欲しい。
  キミの望んだ人だけが幸せに生きてる明日が欲しい。その未来を作ってよ』


だって……!

メテオライト:『キミはアタシの英雄(ヒーロー)なんだから!』

そうして飛び出した水晶が割れたような笑い声は、本の中だけで反響していった。





ロバートの贈り物?

  ロバート・クーロン


  [雑談] 場所は何処にしよう? 相談を受けるとしたら何処が都合が良い?
  [雑談] 意外とどこでも行けると思います
  [雑談] 自室にいるので良い?
  [雑談] OK 呼べば出ます



ロバート:「……こっちから相談を持ち掛けたんだ。
  未だに踏ん切りがついてないが、これ以上待たせるのも良くない、か……
  工作室か自室か……まぁ自室を先に訪ねるのが良いよな」
  
ロバートさんは少し悩んだ素振りを見せてからクーロンさんの自室へ歩みを進めるよ

ロバート:「クーロン いるか?」 クーロンの自室をとりあえずノックして呼びかけます
クーロン:「お、兄貴か? ちょっと待ってくれ……」 ドタバタ音が聞こえます
  「……よぉ、兄貴。どうしたんだ?」
ロバート:「あー……いつぞやの相談の件だ、至急って訳じゃないから用事があるなら出直すが……今、大丈夫か?」
クーロン:「あぁ、そのことか。今のはいつでもできる作業だから後回しにするよ。……上がって、どうぞ」
ロバート:「助かる……」 上がります
クーロン:「ちょっとちらかってるけどごめんな。さーてお湯お湯……」

クーロン:「どうぞ。熱いから気をつけてな」 お茶を出します
ロバート:「ありがとう、さて……いきなり本題に入っていいか?」
クーロン:「どうぞ。あの兄貴の相談事だからな、何でも聞くぜ」
ロバート:「わかった。クーロン、重要な点だから確認しておくが、お前が沙華と同郷だという話は事実だよな?
  ……いや、何、何処の出身かを聞こうって訳じゃねぇ、排他的な地域っていうのはどうしてもあるからな」

クーロン:「ん、そうだな。沙華姉ちゃんの顔を見かけたってわけじゃないけど、同郷なのは間違いないぜ」
ロバート:「直接面識が無くたって構わねぇよ、それで相談事についてなんだが……
  文化、風習におけるタブーについて教えてくれないか?
  例として挙げるなら、こういう物を贈るのは失礼にあたるとか、微妙に違うが具体的に言うと……そうだな、
  特定の物品を贈ることや行動は求婚の意味を指すので避けるべきである、とかそういう話だな」


  [雑談] インタミ一日目の事をめっちゃ気にしてる人
  [雑談] 追及してくれてもいいぞ 躱す用意はできている()
  [雑談] ちなみに星藍の家ではそこまで特殊なものはないと思います。
  [雑談] 一族の中に時間感覚のぶっ壊れた人が多いっていう特徴があるくらい?

クーロン:「タブー……? まぁ、あるにはあるな。俺のところとかは自然素材の加工品はあんまり喜ばれないな。
  沙華姉ちゃんのところはなんだったかな……」 
唸っている
  「とりあえず一つだけ言えるのは、『終わり』さえ連想させなきゃ大丈夫……だと思う」
ロバート:「『終わり』? またなんとも抽象的というかなモノが出てきたな……
  俺が思いつくとしたら死骸……標本あたりぐらいしかないが、もし迷惑じゃなければ具体例を教えてくれるか?」

クーロン:「そうだなぁ……例えば、結び切りとか……よくあるけど、『死』を連想させるやつとか……」
ロバート:「死を連想させるものってのは大抵の場所で贈り物として嫌われるしそこまで特殊でも無いが……
  態々挙げるってのは特殊な事情でもあるのか?
  自然物の加工品は自然と共に生きる地域に多いタブーだしそこまで厄介って訳でもないから問題は無さそうだな」

クーロン:「あー、俺のところはな……そういうのうるさい人がいるから。
  沙華姉ちゃんのところ、特殊なんだよなぁ。なんつーかこう、その……」 
しどろもどろになっている
ロバート:「あー、家庭というか家系の事情的なやつか、それなら同郷といえど迂闊に言えないわな……
  重要なのはタブーな案件であってタブーの由来だから言わなくていいぞ」

クーロン:「申し訳ない、事情が事情で……そうだなぁ……俺なら時計とか送るかな。年表記まで見える奴」
ロバート:「時の流れを重んじる、か。教えてくれて助かる」

ロバート:「……さっきので実質的に答えは出ているような物だが一応もう一つ。
  贈り物をするとしたらどんな物が喜ばれる? 勿論風習的な話でだ」

クーロン:「それそれ、それにも関わるんだ。どうもあっちの方は時間感覚が疎いから、
  カレンダーとか時計とかいいんじゃないかなって思って」

ロバート:「成程な……ありがとう、知りたい事はだいたい知れた。
  ……クーロン、お前は絡繰りが得意だったか? もしかしたらいつか一つお願いをするかもな……っと」




ロバート:「さて、俺から質問ばっかりしてたしな、そっちは何か気になる事とかあるか?」
クーロン:「頼まれごとなら出来る限りするけど……またどうして沙華姉ちゃんのことなんか聞いてきたのかなっては思った」
ロバート:「なに、戦争が終わった後も何処か見て回る用事が健在だった時に、護衛として続投できるように
  機嫌を取っておくに越したことは無いってだけだ。一人で気ままに動くのは自由だが金の問題があってな」
  
感知が高いクーロンさんなら気付くだろうけど何か誤魔化したなって感じがする発言
クーロン:「……なんだ、春か、兄貴にもとうとう春到来か!?」

  [雑談] ほけきょ?
  [雑談] くぃばれーふりーっぷらわーるちーす
  [雑談] 零姫:「お嬢様をもらってくだせーですわ!!」
  [雑談] 草!!!
  [雑談] 普段は考えもしないし他人のそういう話には軽く首を突っ込むくせに自分の事となると
  [雑談] 「俺は根無し草だしそういうのは無縁」という意識があるので
  [雑談] 自身が当事者であると自覚させる事件(今回はインタミ一日目の話)でもない限り
  [雑談] 誰が相手であってもそういう方向で意識をするという事が無いロバートさんでした

ロバート:「上手く隠したつもりなんだけどな、ここで足掻くのはみっともないし趣味じゃねぇ……言いふらすなよ?」
  
両手を挙げて降参のポーズをとりつつ苦虫をかみつぶしたみたいな表情してます
クーロン:「はーん、なるほどなるほど……大丈夫だよ、俺、機械しかいじらねぇから。口もそこまで軽くないしな」
ロバート:「助かる、こんな話に付き合わせて悪かったな。
  俺の用は済んだし俺からは特にこれ以上話も思いつかないから、そっちの方で何か用件が無ければ帰らせてもらうが
  ……後回しにできるとはいえ作業をしてたんだろう?」

クーロン:「いやいや、面白い話が聞けたし……何より、そういうことなら応援するんで! 頑張れ兄貴!」
ロバート:「ほんとに内密に頼むぞ? まぁ、また何かあったら相談なりしに来るわ」
  
苦笑いしながらクーロンの部屋を後にしますね
クーロン:「おう、いつでもきてくれ。相談ならいつでも乗るぜ?」 にっこり

  [雑談] 中の人もにやにや楽しみました
  [雑談] www
  [雑談] いまー春が来てーロバートさんがきれいになった
  [雑談]
  [雑談] きれいになった
  [雑談] 根無し草だって意識があるから自分がそういう当事者にはなり得ないって思考で動いてるのに
  [雑談] あんなん刺されたら向き合うしかないのよね
  [雑談] ああ、「婿にでも来てくれなきゃ教えない」発言ですか
  [雑談] 情報が欲しいという目的の行動ではないのです たとえ情報を開示する条件としての話とはいえ
  [雑談] 何の好意も無い相手に「婿にでも」なんて台詞は出るわけがないという思考があるので
  [雑談] 戦争による一時的な気の迷いだとしてもロバさん的には意識せざるをえない
  [雑談] 多分彼女としてはそこまで意識されてたと思わなくて、しばらく固まった後に真っ赤になるパターンかと思われる
  [雑談] 良いわね^~





『神との契約』

  クーロン・メイラン・沙華・イリューシャ・アレクセイ


  [雑談] 契約の話する?
  [雑談] します?
  [雑談] んじゃ沙華さんやりますか
  [雑談] はーい
  [雑談] 契約の話はこっちで描写入れた方がいいのか そういえば
  [雑談] 御子様いるしそっちの方が助かります
  [雑談] メイランさんも来るんだっけ?
  [雑談] いきます! 詳細はどちらかというとメイランに任せる予定です



報告からしばらく経った日、沙華とクーロンはもう一度宮殿を訪れることになった。
今度は二人だけではなく、もう一人が加わっている。

再び会議室に通された三人。前の時と同じく、イリューシャとアレクセイが部屋の奥で待っている。



沙華:「沙華・ロー・星藍、入ります」 ちゃんとフルネームを名乗って、会議室に一礼して入ります
アレクセイ:「来たな。座ってくれ」
イリューシャ:「あれ? 人が増えているのね。その方は?」
クーロン:「失礼します。えーと、こいつは……」
メイラン:「クーロンの親戚のメイランです。契約の話をするということで、突堤からはせ参じました。
  ……お久しぶりです、アレクセイ様」


  [雑談] 第一話でアレクセイさんとメイランは面会してますね 伏線回収たのちい

アレクセイ:「? …… ああ、もしかして、クーロンと初めて会ったときに一緒にいた女の子か?」 とクーロンに確認
クーロン:「そうです。俺じゃ話にならないからって、人をよこしてくれたんですけど……」
アレクセイ:「……」 クーロンより年下? とちょっと思うけどそれ以上は追求しない
イリューシャ:「分かりました。今日はよろしくお願いします」
メイラン:「こちらこそ、よろしくお願いします」
沙華:「よろしくお願いします、イリューシャ様」
クーロン:「……よろしくお願いします」

イリューシャ:「さて、確か、キャメラに謳わせてはいけない理由、
  それからパージャの話のことだったと思うけど。どちらから?」 三人を見回す


  [雑談] 契約の単語は出てたけど、後日話をしたいといってたのはこの件だった
  [雑談] 沙華さんの方から先にどうぞ
  [雑談] 契約の件については流れを見てうまく差し込んでね
  [雑談] はい

沙華:「どちらも同じくらい大切なことですから、わたくしでは決められませぬ。
  イリューシャ様がお聞きになりたいほうからで、お話しましょう」

イリューシャ:「ではパージャの件から聞きましょう」 沙華を見て言う
沙華:「わかりました」



沙華:「……わたくしがお願いしたいのは、パージャ単体のお話ではありません。
  単刀直入に申し上げます。イリューシャ様が、“それ”をどのように認識しているかはわかりませぬが……
  お謳いになられる際に、神の御力を不用意に借りないでほしいのです」

  色々と考えた。伝わる言葉を考え、草稿だって書いた。結局、シンプルに飾らなさすぎる言葉となってしまったけれど。
イリューシャ:「どうして? ……神の力?」
沙華:「えぇ。先代の南朝様からお受け継ぎになり、“降天祭”にて謳われる神降ろしの詩。
  ……あぁ、言葉が悪うございました。もう少し言い方を変えるのであれば、
  “戦場で神降ろしをなさらないでいただきたい”のです。この世界のために」

イリューシャ:「『この世界のために』? あの時はパージャを謳うのが私たちのためと思ったのだけど、
  それでは駄目だということ?」

沙華:「いえ、パージャを謳われることは構いません。助けられましたし。
  ……神降ろしをすることなく、以前助けてくださったように謳っていただきたいのです」


  [雑談] SOL=FAGEは継承されてますよね、クローシェ様じゃないし。
  [雑談] そうですね
  [雑談] 神下ろしはもうやってるような気がしないでもない ちょっと確認中
  [雑談] コネクトっぽい文章なかったししてなかったと思ってましたあの時。
  [雑談] βERなので、イリューシャのヒュムネコードはフレリアと酷似した状態。
  [雑談] フレリアのヒュムネコードによって、イリューシャにはエクストラクトのダウンロードが可能。
  [雑談] enter FRERIAしてなきゃへーきへーき理論……?
  [雑談] それのイメージ
  [雑談] 用意はぎゅんぎゅんにされてるけどまだ戦場でえんたーふれりあヒュムノスは謳ってない、と思ってた
  [雑談] Dセロでフレリアと誤認させてるんじゃなかったっけ
  [雑談] パージャはそんなにリソース消費しないヒュムノスなんですよね 確か
  [雑談] 導力量の問題なので、パージャはコネクトの必要ないはず(そもそも第三世代のオリカも謳える)

イリューシャ:「えーと、結局、謳っていいの? 良くないの?」 そこの違いがまだ微妙に分かってない
クーロン:「……そのヒュムノスがどのぐらい負荷かけるかはわからないけど、キャメラ姉ちゃんのアレに比べたら
  遥かにましなんじゃないか? 詩魔法で構成されたものを消すぐらいなら、そんなに流量もいらないはずだし」

メイラン:「……御子様、そのヒュムノスなら問題はないとクーロンは申しています」
沙華:「……まぁ、確かに。パージャの必要流量はわからないけれど、「作る」より「消す」方が消費は軽そう……?
  浅慮を申し上げました、お忘れください」 
と頭を下げます
イリューシャ:「? はい」



イリューシャ:「では、もう一つの話だけど……どちらに聞けばいいかしら」 クーロンとメイランを見て
メイラン:「私が申し上げます」
イリューシャ:「それなら、お願い」
メイラン:「クーロンから話はある程度聞きました。それを聞いた我等の見解を述べさせていただきます。
  キャメラ・トリートマン……次代の星を騙る輩ですね。
  単刀直入に言いますと、件の彼女の詩は『契約』に抵触する可能性があります。
  ですから、彼女にその詩を謳わせてはなりません、絶対に、です」


  [雑談] 次代の星を騙る輩 印象最悪なの最高~~~~
  [雑談] メイランから見るとこんな評価です
  [雑談] 「人間は忘れることに関しては一流」とかハイエルフ系ロールをぶちこむ用意はできた
  [雑談] ハイエルフ系ロールの準備はこっちもちゃんとしてきてる
  [雑談] いえい

イリューシャ:「『契約』? そういえば前にも聞いたけど、ここにも契約が出てくるのね。
  あの後アリョーシャにも聞いたけど、やっぱり分からなかった」

メイラン:「……そうでしたか。それでは、説明させていただきます。
  契約とは、去る3319年、我等常命の者達が、この世界の神と交わした契約です。
  一つ、メタファリカを謳ってはならない。
  一つ、ハイバネーションを推進する。
  一つ、インフェル・ピラの停止、及び回復の禁止。
  これらが守られるうちは、神は人を攻撃せず、この世界の維持に努める。
  以上が、契約の全文です。今回の件は、この契約の隠れたところに抵触するかもしれないと、我等は懸念しています」


イリューシャ:「ねえ、ひとつ基本的なところから聞いてもいい?」
メイラン:「なんなりと」
イリューシャ:「そもそも、神って誰のことなの? ラプランカのお話とかに出てくるような、伝説上の存在ではないの?」

  [雑談] あーなるほど
  [雑談] そっからかー!
  [雑談] 用意します 少々お待ちを
  [雑談] らじゃ、ハイエルフ相槌だけうってる
  [雑談] ハイエルフ相槌w

沙華:「……人間は、忘れることに関しては本当に一流だわ。たかだか100年間も知識を伝えておけないだなんて……」
  
と、小声で毒づいてます

  [雑談] ラプランカ伝承の神はユークリッダで、神降ろしの神はフレリアで、
  [雑談] そこも混ざってる件についてはさすがに言わないでおいたとのこと。
  [雑談] そもそも澪の民がカナカナに隠れ暮らしてるのも、契約のため=大鐘堂のせいなのではと思ってる人

メイラン:「我等が神と呼びし方は、フレリア神ただ一柱に他なりません。神は過去、この世界の創造に関わってきました。
  現在はその御姿を隠し、休養を重ねながら世界の維持に務めています。
  神が詩を謳うことで、この天高くにこのような大陸が存在できるのです。……そのようなこともお忘れで?」

イリューシャ:「お忘れでという以前に、私は何も聞いていないのよ。戦争がなければ違ったのかもしれないけど」
メイラン:「……何も、聞いていない? どういうことですか?」
イリューシャ:「私が御子を継いだ時点で、大鐘堂は半ば崩壊していた。だから、引き継ぎができていないの。
  もしかしたら、あなたのような方を招いてちゃんと引き継ぐのが本来だったのかもしれない」

沙華:「……我らを閉じ込めておきながら、何も知りませんでしたと?」
イリューシャ:「ちょっと待って。あなた……」 むっとした表情で
  「確か前のとき、自分は人間ではない、みたいなことを言ってたでしょ。あなたは誰なの?」


  [雑談] これ沙華とメイランさん、アレクセイさんに無礼討ちされてもおかしくないレベルで不遜なのでは? 今更だけど
  [雑談] まぁそういう面はある
  [雑談] せつめいはいりまーす
  [雑談] はーい。あ、その前にフード取らせて

メイラン:「……そこからですか。本当に、全て逸失してしまったのですね」 悲しい顔をして
沙華:「本当に、呆れた。これでは私が見ていた夢も、諦めた方がよさそうですね……」
  
と言いながら、フードを取って角をさらします
クーロン:「お、取っちまっていいのか?」
沙華:「取らないとわからないでしょう」
クーロン:「んじゃ俺も……」 飾りを外します
イリューシャ:「!」
アレクセイ:「……」
イリューシャ:「角……」
メイラン:「……これでお判りでしょうか。我等は人ではありません。『テル族』です」 飾りを取って
クーロン:「……メイラン、いつの間にそんな角でかくなったんだよ」
メイラン:「黙って。御子様の前よ?」
沙華:「かつての“あなたたち”は我らテル族を『澪の民』と名付けました。
  それと女性の角に言及するとか御父上から何を習ってたんですか?」 
ぎろり
クーロン:「ぐっ……いや、久しぶりで……」

イリューシャ:「……なるほど、わかりました。あなたがたの言うことにも一理あります。情けない話ですが。
  なので、こちらも腹を据えて、ちゃんと聞く必要がありそうですね……
  申し訳ないのですが、いまひとつ、最初からお話をしていただけないでしょうか」 と口調丁寧に申しでる

メイラン:「こうなれば、一から話を伝える必要がありそうですね……わかりました、説明しましょう」

  [雑談] どこから説明がいるのか、初めからってどこからなのか、と沙華が頭を抱える事案だ
  [雑談] そこはすっとばしていいですよw
  [雑談] 歴史語ってもいいですか 作れるだけ作ってきたんで
  [雑談] 契約の話が出た時点で必要なものは全部まとめてきた
  [雑談] つよい。お任せします

沙華:「最初から……最初からとなりますと、どこから申し上げましょうか。ですが、我らは語りましょう。
  私は歴史と記録の守り人、沙華・ロー・星藍。我が知識でよければ、何なりとお答えしましょう。大鐘堂の方々」 

イリューシャ:「お願いします」
メイラン:「では……沙華様、その役目、私がもらい受けてもいいでしょうか。ちょうどまとめてきてあるので」
沙華:「ええ、お願いするわ。私だと、一部は経験だから。いらない情報も多いでしょうし」 
メイラン:「分かりました。それでは少し長くなりますが……失礼します」

  [雑談] 本来はこっちがまとめる仕事だったんだろうけど、なまじ実体験も混ざってるから
  [雑談] 説明しようとするとすげーめんどくなるこいつ



メイラン:「まずは、我等『澪の民』の云々から参りましょう。
  澪の民は、その昔、インフェル・ピラを製造し、メタファリカ・プロジェクトを推進した組織です。
  初代代表者は……我等が星にして澪の御子、インフェル。稀代の天才であるI.P.D.です。
  澪の民は、その技術力で以てメタファリカを実証し、計画を実行。しかし、結果として失敗してしまいました。
  その後、インフェルは澪の民や義勇兵を集め、神に戦争を仕掛けます。戦争には勝利したのですが……
  そこで、神と契約を交わすことになります。……理由は解りませんが、インフェルはその提案を飲んだ。
  それが、先ほどお話しした契約の全てです」

イリューシャ:「インフェル…… いえ、続けて」
メイラン:「では、失敬して……
  我等が争った神は世界を維持するため、その力のほぼすべてを注いでいる状況です。
  『メタファリカ』は、神の御力のほぼ全てを借り受けることで発動します。そのため、実際にこれが謳われた時には、
  不幸な事故が起こっています。よって、契約に『メタファリカを謳ってはならない』と記されているのです。
  そして、御子様が謳われた『パージャ』も、神の御力を借り受けるのですが……
  あの輩が謳った『ヴィジョンダンス』はその比になりません。つまり、神の御力を多分に借りることになる。
  神の御力を多分に借り受けるということは、『メタファリカ』を謳うことも含まれています。
  そこで我等はこう考えるのです。『もしメタファリカに匹敵するほどの神の御力が使われたらどうなるのか』」


メイラン:一度言葉を切って 「……そうなれば、神はまた我等を殺しにやってきます。我等はそれを食い止めたい。
  そのためには、あの輩には何もしないでいただきたい……本音を言えば、命を絶っておきたいのです」


  [雑談] 命を絶っておきたい 最高~~
  [雑談] 澪の民の恨み節も用意してますがとりあえずここまで
  [雑談] なぜキャメラさんが謳ってはならないか までたどり着きました
  [雑談] マニピのヴィジョンダンスはフレリアのリソースじゃないので、まぁその辺はご安心
  [雑談] わかんないじゃん!!! EXECだよ!!!!
  [雑談] うん 代わりにキャメラの命削ってる

イリューシャ:「ええと、つまり、あのヴィジョンダンスはメタファリカと同じようなたいへんな詩で、
  それを使うと共和国どころか“神”フレリアとの戦争の再来になりかねない。そういうこと?」

沙華:「そういうことです」
クーロン:「……いや、俺はキャメラ姉ちゃんを殺したくない。だから……対話で何とかするしたい」
メイラン:「クーロンがそういうならそれでもいいかもしれないけど……。
  我等の任は果たさなければならない。分かってるでしょ?」

クーロン:気まずそうな顔をしている

メイラン:「さて……キャメラ・トリートマンに謳わせてはならない理由、お判りになられたでしょうか?
  他にもあなた方に伝えなくてはならないこともありますが……要件としてはこれで以上になります」

イリューシャ:「分かりました。……彼女自身がもう謳えないと言っていたから、そこは安心していい。
  そうね、他に聞きたいことは――」




  [雑談] それじゃ終わりましょう おつかれさまでした!
  [雑談] 貼りたかったもの
  [雑談] 「その契約の後、ハイバネーション計画の情報が市井に漏出。
  [雑談] それでも大鐘堂はそこから求心力を取り戻しました。そこまではよかったのですが……
  [雑談] ハイバネーション計画は、澪の民が主となって策定した計画です。
  [雑談] その情報が漏れたのですから、澪の民を処分する必要がありました。
  [雑談] しかし、澪の民を殺すことはできない。そうすれば、ハイバネーションが進むことはなくなります。
  [雑談] 結果として、我々澪の民は、ベーノイエリア……現在のカナカナ突堤に秘匿され、その存在を隠し、抹消しました。
  [雑談] ただ……そのことは伝わっていなかったようですね。
  [雑談] 我々が今も契約の履行を遵守しようとしていることも知らずに」 (byメイラン)
  [雑談] ちょっと時間かかり過ぎちゃいましたね すみません
  [雑談] こっちも余裕あればもっと反応とか入れていきたかった
  [雑談] 仕方ない、重いから 最後駆け足だったし
  [雑談] というかメイランちゃんがキャメラに殺意を向けてくれるの嬉しいよな
  [雑談] ただキャメラもただで死ぬわけには行かないから抵抗する、と思う
  [雑談] 「不和の芽を潰す」為に殺されるのは不本意なので
  [雑談] 準備を周到にして99%あんさつが成功する状況でさつがいすると
  [雑談] 「じーずりゃーっとりゃーどぅんまーにぴゅれいたーあーどぅ」しちゃうので、気をつけよう!





配下紹介:メイラン編2

  クーロン・メイラン


メイランがエナを訪ねてから日が経ち、御子様への奏上も終えた後。
クーロンは自らの家にメイランを招いていた。
彼女がクーロンの家を訪れたのは夜分遅くのことだった……



クーロン:「……よう、よくきたな。上がってけよ」
メイラン:「よく来たなじゃないでしょ。何のすり合わせもなしにあんな場所で話させるなんて」
クーロン:「悪いな、まさかメイランが来ると思ってなかったし」
メイラン:「クーロンに話ができるわけないでしょ。だからわざわざ家に置いてった教書を取り寄せたんでしょ?」
クーロン:「いや、その通りなんだけど……まぁ、ほら。そこそこいいやつ買ってきたんだ、飲んでくれ」
メイラン:「……いただきます」

差し出された熱い茶を一口含み、ほうと落ち着くメイラン。

メイラン:「で、クーロンが話してキャメラって人、誰?」
クーロン:「あぁ、キャメラ姉ちゃんか。んー、金髪で紅い服着てて、優しそうだけどちょっと怖くて……」
メイラン:「奇妙な頭飾りつけてる?」
クーロン:「奇妙っていうな、あれうちの技術の結晶なんだぞ」
メイラン:「そ。ってことは私の面接に来てた人ね」
クーロン:「なんだ、顔見知りか」
メイラン:「ただ顔を合わせただけだけど……何、あの人に情を移すようなことでもあった?」
クーロン:「情って……何だよその言い方。別にそういうんじゃねぇ。少しばかり共感できるところがあって……
  まぁ、姉ちゃんとももう四年ぐらいの付き合いになるのか、長いな」

メイラン:「ふーん」

流し目でクーロンを見つめるメイラン。クーロンの顔が歪んだ。

クーロン:「……それがどうしたんだよ」
メイラン:「その人の件だけど、私は御子様にちゃんと言ったからね。
  『何もしてほしくないし、できるなら息の根を止めておきたい』って」

クーロン:「あぁ、それそれ。話はそこだ。何であんなこと言ったんだよ?」
メイラン:「理由はあの場所で全部語ったじゃない。何かおかしいところでもあった?」
クーロン:「や、合ってるさ。でも、そんな簡単に物騒なこと口にするもんじゃねぇだろ。
  俺は……あの時ラクシャクで戦ったみんなは、キャメラ姉ちゃんのおかげで助かってんだ。
  しかも、つい最近まで……あの一件までは、姉ちゃんは何も知らなかった。そのことは俺がよく知ってる。
  関わりたくて関わったわけじゃねぇんだ。だから、そんな風に言わなくても分かってくれるって」

メイラン:「本当にそうかな? 話を聞く限りだと、誰かを助けるために大それたことを思いついて
  実行しちゃう人なんだよ、その人。私なら到底思いつかないようなこと、それを平然とやってのける意志と実行力がある。
  もう一度できるなら、あの人はまた同じことをする。かけてもいいよ」

クーロン:「俺は御子様に『謳わせないでくれ』って」
メイラン:「どうして本人に言わないの?」
クーロン:「っ……」
メイラン:「言える場面はいくらでもあったのにそうしなかった。どうして?」

しばしの間が開いてから、クーロンは口を開いた。

クーロン:「……俺は、信じてるんだ。御子様に言った時も、『仮に謳えたとしても』って前置きをした。
  キャメラ姉ちゃんはあの場で言ったんだ。『次はない』って。本人がそう言ったってことを、俺は信じてる」

メイラン:「……はぁ、どうしてそう人のことすぐ信じちゃうかなぁ。
  いいとこだと思うけど、それで取り返しのつかないことが起こっても知らないよ?」


  [雑談] クーロンくん 嘘ついててごめんね(PLはすごい笑顔です)
  [雑談] ええんやで
  [雑談] 次は(自分の命が)ない

クーロン:「大丈夫だ、今んとこそうはなってない。兄貴に会った時もなんだかんだ言ってヤバイ橋渡ってたからな。
  そん時はお前からのプレゼントで乗り切ったよ。ありがとな」

メイラン:「それ今言う事?」
クーロン:「言ってなかったの、思い出しただけだよ。まぁ、とにかく……
  俺は、何年も同じ飯を食ってきて、他人のことを救うためにできることをするような奴を
  手にかけるなんてできねぇよ。……わかってるだろ?」

メイラン:「わかってるよ? わかってるからあの場できっぱりと言ったの。
  幸いクーロン以外の同郷もいたわけだから、ちゃんとあの場で言っておかないと、
  クーロンが変な事するかもわからないじゃない」

クーロン:「……そんなことねぇよ。つーか、どうしてこう変に曲がった言い方をするんだよ?」
メイラン:「……私の考えてる事、分かんないか」
クーロン:「わかんねぇよ、そうやってはぐらかして。そもそもそういうのあんま得意じゃねぇし。
  ちゃんと言えよ? 御子様には自分の考えてることさらっと言えて、俺には言えないのか?」


しばしの間、静寂が部屋を襲った。
本音を求めているクーロンに対して、目を細めてカップに口をつけるメイラン。
静かな空間に、食器同士が当たって、音が響いた。


メイラン:「……ねぇ、クーロンはさっき、『手にかけるなんて出来ない』って言ったけど。<
  出来ないじゃ済まない事態が来る可能性はゼロじゃない。明日のことなんて、誰にもわからないんだから」

クーロン:「わかってるよ」
メイラン:「私はクーロンのそういうとこ、好きだよ。だから、どうしようもなくなるまでは好きにしてよ。
  そのためにわざわざ外に出れるよう志願してきたんだし、どうしようもなくなったら私が……」

クーロン:「……は? 志願ってどういうことだよ」
メイラン:「あれ、ウツロから聞いてない?」
クーロン:「聞いてねぇよ。家で何があったんだよ?」

クーロンの言葉に、メイランは少しの間考え込む。

メイラン:「……あぁ、ごめん。そういえば、ウツロが帰った後の話だったね。
  ざっくりいうと、家の中でも諍いが起きてるの。まぁ、こんな大事が起きちゃえばそれも仕方ないけど。
  その中で、私の氏族は過激派に立ってる。要因を積極的に排除する……
  今回の場合は当人を消すことで解決しようとしてる。
  この件に関しての会合が行われる前に、とりあえず大鐘堂に独自に遣いを送るって話が出たんだけどね。
  ……チャンスじゃない? 久しく顔を見せてなかった友達に会えるんだもん」

クーロン:「それに志願したのか」
メイラン:「そう。で、それをクーロンのお父さん……長にも言った。そしたら『都合がいいから行ってこい』って。
  そういうわけだから……私はなるべくクーロンの味方になる。クーロンがあの人を信じろっていうならそうする。
  どうにもならなくなったら、私に任せちゃえばいいよ。そうしろって言われてきたわけなんだから。
  ってこと。わかった?」

クーロン:「……なるほど、そういうことかよ」

一度言葉を切って、クーロンは言った。

クーロン:「まぁ、何があっても俺はキャメラ姉ちゃんを信じるってスタンスは変えない。
  兄貴の件にしてもそうだ。絶対何とかできるって信じてる。
  ……信じるだけで何かができるってわけじゃねぇけど、それでも信じたい」

メイラン:「……ほんと、そういうとこ変わってないね」
クーロン:「簡単に変わるわけねぇだろ?」
メイラン:「そっか、そうだよね」
クーロン:「……なーんだ、そういうことなら早く言ってくれよ!
  御子様の前ですごい顔して淡々とあんなこというんだ、びびって仕方なかったって」

メイラン:「誰にも物怖じしないクーロンの方が怖いよ?」
クーロン:「そうか? まぁ、そう言う事なら別にいいや」

そう言うと、クーロンはメイランの目の前で紙を取りだし、線を引き始めた。

メイラン:「何してるの?」
クーロン:「ん? いや、設計図だよ。そこら辺歩いてる時にびびっと来てさ、書きかけだったやつがあってさ」
メイラン:「ふーん……見てもいい?」
クーロン:「いいぜ。ほら」

そこには、メイランも見覚えがあるモノが描かれていた。いつだかクーロンに渡したプレゼント――鉄扇だ。

メイラン:「……渡したプレゼントを改造するってあり?」
クーロン:「いやー、よくよく考えてみたらさ、扇の面の部分に回路詰め込めるだろ?
  んで、閉じた時用と開いた時用で別々のことが起きるように回路組んでさ、導力通してやれば
  結構使えそうだなって思って」

メイラン:「へー、そんなことできるんだ」
クーロン:「まぁ、これも主任やノーラさんの下でやってきたおかげだな。
  こっちにいると新しい知見ばっかで、最初は目が回るぐらいだったぜ」

メイラン:「……ねぇ、クーロン。それ手伝ってもいい?」
クーロン:「ん、お前も興味あるのか?」
メイラン:「そうじゃない。そうやって勝手にいじられるの、ちょっとやだし」
クーロン:「あっ、あー……先に言っておけばよかったか?」
メイラン:「ううん。いつものことでしょ? それじゃ、清書が書きあがったら呼んでね」
クーロン:「あぁ、ちょっと待ってくれな……まだ下書きだから……」

後はひたすらに作業を続けるクーロンを、メイランはただ見ているだけだった。



……それから一月と少し。
クーロン一人では多くの時間を使うことになっただろう、鉄扇の改造。
それは、メイランの手が加わることによって、予定よりも大分早く終了した。
その扇の親骨には、『鈴蘭』の銘が刻まれている。






澪の民の憂鬱

  零姫・メイラン


  [雑談] あ、クーさん後でメイランさんとレーキでエンカウントできたらと思います
  [雑談] おー 沙華さん了解です
  [雑談] メイランだけでいいですか?
  [雑談] あ、今のところメイランさんだけですかねぇ。従者同士(+澪には立ってほしくない同士)で話がしたいというか
  [雑談] なるほどー んじゃどういう展開にしようかな
  [雑談] 同期なんで話すこと自体はありそうだから、ちょっと体育館裏に()的なテンションでいいかな
  [雑談] あいあいさーです
  [雑談] 何を振られるかがわからないので呼び出しはそっちからしてくれた方が助かります
  [雑談] はーい



レーキがこちらでの日常となってきた、訓練を終えたある日……メイランさんに手紙を書きました。
“近々、二人でお食事でもできましたらと思っております。いつ頃がご都合よろしいですか? 場所はわたくしの部屋です”
そんな手紙をこう、すれちがったときにこっそりメイランさんのポケットに仕込みました。

手紙の下の方には、こう書き添えてありました。
“というか、ご都合の良い夜に来てくださればおもてなしします。
人目のないところで、軽くお話したいことがありますので”


  [雑談] こっそり手紙を入れるスキルを持ってるのか……
  [雑談] メイド術だ
  [雑談] れーきさんMEIDO説
  [雑談] メイドさんはなんでもできる Ruinaにもそう書いてある
  [雑談] Ruinaのメイドは料理だけできないでしょ!


知らずに手紙を受け取ったメイランはびっくりして、その事情を聴くためにもすぐに引き返して零姫の家に向かった。

メイラン:「レーキさん、いますか? あの手紙、どういうことです?」 ドンドン
零姫:「まぁまぁ、ようこそお越しくださいました」 とにこにこ招き入れます
メイラン:「ようこそじゃなくて。いつの間にあんな手紙突っ込んだんですか? それに話って……」 上がりながら
零姫:「そこはメイドの守秘義務です☆……冗談に決まってやがりますわ」

零姫:「わたくしはレーキ……零姫・ロス・星朱。沙華お嬢様の分家にあたりますわ」
  そう自己紹介しながら、魔法で手元にティーポットを出してきます

メイラン:「なるほど。私はメイラン・レー・カムイノミ。クーロンのところの分家よ」 お茶を受け取ります
零姫:「お嬢様が先日はお世話になったみてーですの。あの人めんどくさくて申し訳ねーので、
  お詫びと情報共有も兼ねて呼んだ次第ですわ」

メイラン:「あぁ、確かクーロンがそんなこと言ってたっけ。対処したのはクーロンだから、礼なら直接言えばいいのに……」
零姫:「いきなり本家の若様はハードルたけーですのよ」
メイラン:「大丈夫よ、あいつ、御子様でもそこら辺の人でも応対一緒だから」

メイラン:「で、情報のほうは?」
零姫:「星藍の長老のジィ様がマジギレてやがりますが、ぶっちゃけわたくしたちのところには
  決定的にあるものが欠けてやがりますのよ」

メイラン:「欠けてるもの……何かしら」
零姫:「……技術者が、いねーんです。機械を見て詳しくわかるやつが、いねーので……
  ジィ様が切れ切れの情報から“あれはメタファリカに違いない!”とか言ってるのを
  止める手段がねーんですのよ。さっさとくたばりやがれ。
  こっちから歴史の情報は色々と流せるんで、共有というか、機械でできるかとかそういうのを……
  教えてもらえねーですかしら、という……」 後半はしりすぼみです

メイラン:「それで、技術者で話が出来る私に白羽の矢が立ったのね。なるほど、大体わかりました」
零姫:「そういうことでやがります。お嬢様にも一回帰れとか処すとか言われまして。えぇ。
  あっと、ジィ様がお嬢様にそう言ってやがったということですわ?」

メイラン:「キレッキレですね……ということは、沙華さんからは御子様との会合の話は聞いてないんですね?」
零姫:「やったから、って事後報告しか聞いてねーですし、何があったかも話しませんのよ。
  あれはヘコんでやがります。大方、お嬢様の夢破れたってところでしょーね」

メイラン:「はぁ……。私もその場にいたんで、説明しますね」 かくかくしかじか

零姫:「あっそりゃお嬢様もへこむわけで」 と、イリューシャ様が何も知らないのを聞いて納得した顔をしています
メイラン:「私もびっくりしたけど……事実は事実。これからどうするかとか、こちらの家でも話が分かれてるところなのです」
零姫:「お嬢様、契約に乗り気じゃねーみてーですからねぇ……おっと」
メイラン:「……まぁ、メタファリカを謳うなとか、メタファルスの民全員を敵に回す契約ですからね。わかります」
零姫:「んー……お嬢様、プラルラですからね。“一度自分が見た夢”の真反対はすぐに賛同できねーって」
メイラン:「どこもそんなものなのかもしれないですね。あの調子だと、クーロンもどうだか……」
零姫:「……お互い、主で苦労してるみてーですかね……?」

  [雑談] ハイバネってすぐ完成する予定だったけど3700年代まで完成してなかったんですよね
  [雑談] ハイバネのクリスタルは存在するorしない しないなら理由づけしちゃいたい GMの見解を求めます
  [雑談] どうだったっけ ルカの時まではいばねは設計中で、ダウンロードには……
  [雑談] 特殊な手段使ったって描写なかったし、クリスタルだったんじゃないですかね……
  [雑談] なので、今あるのは未完成品です あるとしても
  [雑談] 存在はしない 完成は3748年
  [雑談] でも開発中のがある、インフェル作の詩の想いもある という感じ
  [雑談] なんやとぉ!? 現物あるんかい……どうすっかな
  [雑談] 開発にめためた時間がかかった
  [雑談] インフェルは設計はしてる でも技術的な難点があって実装ができていない って感じかなあ
  [雑談] アルファ版とかベータ版は持ってても最新の開発状況を反映したものはないですこちら
  [雑談] 開発するだけなら400年も必要ないのでは って思って
  [雑談] 400年必要だったんだよこの世界では
  [雑談] まあ実際には止まってたりはすると思う
  [雑談] ハイバネ計画がばれていったん凍結とかにはなってるかも この時期だと
  [雑談] インフェル没後はインフェル・ピラもブラックボックス化しちゃってただろうし
  [雑談] 止まってた理由にハイバネ計画への賛否でいざこざがあるってのをぶっこみたい
  [雑談] だから凍結してる、っていう話をしたいなって思って聞きました!
  [雑談] 大丈夫かな
  [雑談] 私はOKです

メイラン:「それもそうだけど、こっちは家レベルで契約の履行を本当にするのかどうかって議論があるくらいですから」
零姫:「うちは契約推進派ですがぁ、肝心の当代であるお嬢様だけが……」 どよーん
メイラン:「……私は消極的賛同ですね」
零姫:「戦争に巻き込まれて、家から死人が出ているらしーので、全体的に“そう”なんでやがります」
メイラン:「お気持ち察します」
零姫:「さすがに生まれてねーので、伝聞ですがね」
メイラン:「難しい話ですね。こちらはハイバネーションを作る当事者ですから、
  そのせいで血で血を洗ったって話を聞いたことがあります」


  [雑談] さりげなく一族の闇を出していく
  [雑談] やみぃ
  [雑談] 闇が好きなの!!
  [雑談] 一族 一族 愚かな一族
  [雑談] うちはラップならぬカムイノミラップ
  [雑談] 全滅しないために全滅させる契約ですからねハイバネは 個人のエゴでここまで世界が歪むのか
  [雑談] 愛は現実を歪めるからね

零姫:「うちの家からは、森を作ったI.P.D.が出てるんですの。そのまま戦争で死んでますが……
  というか、うん、一言、貴女には関係ないことを愚痴まじりに叫んでいーですかしら?」

メイラン:「お好きにどうぞ?」
零姫:「うちは“先代のお嬢様”がそうやって殺されたから!
  契約派なのに! なんで当の“本人”が! 契約嫌がってやがりますのよぉおおおおおおおお!」

メイラン:「……流石はプラルラね」 失笑
零姫:「先代のお嬢様はまともに遺体が帰ってこなかったレベルだったらしーですのよ。
  うん、だから契約に賛同してくれると思ってたんですけどぉ……」

メイラン:「沙華さんは沙華さんということでしょう。よくわかりませんが、きっとそうなんだと思います」
零姫:「もうそう思うしかねーですわ……話を聞く限り、多分、もう契約派に転がってくれるよーな気がしやがりますし」
メイラン:「当事者があれではね……私も多少は怒りを覚えましたよ」
零姫:「多分、本気でメタファリカするって言いだされても、もうあっちの御子が覚えてねーなら
  “できない”可能性はたけーのです。お嬢様が今ヘコんでるのも、多分それがわかったからですわね」

メイラン:「それで冷静さを欠いていたんですね……」
零姫:「自分で説明しなかったのもそのせいですね」
メイラン:「ハイバネーションは受け入れられない、でもメタファリカも実現の目途は立ってない……
  世界は残酷ですね。戦乱もいつ終わるのかしれないし」

零姫:「そうですね……」

零姫:「はぁ、お嬢様にはお世継ぎがいないから、早く婿殿をもらってきて欲しいのに、そんな様子もねーですし」
メイラン:「……お婿さんね。いつか私も」 アンニュイ
零姫:「お嬢様見た目より年上だから……なるべく早く……いっそここで誰かを……」 ぶつぶつ
メイラン:「お互い大変ですね……はぁ」
零姫:「ねー……」



  [雑談] 意外と話が盛り上がった
  [雑談] 盛り上がりましたね
  [雑談] ですねえ
  [雑談] 盛り上がるのはいいことだ





配下紹介:メイラン編3

  キャメラ・メイラン


  [雑談] キャメラとメイランさんの絡みはどうしようかな どういう出だしにします?
  [雑談] 個人的に呼び出したりなんだりとかしてもいいかもしれませんね メイランから行くことはないと思います
  [雑談] キャメラ的にはなんか怪我して医務室(万能)とか、新米後衛RTへの指導とかそういう絡みはありそう
  [雑談] RTの指導はいいですねー
  [雑談] (指導はなんとなく他の新米も一緒に訓練みたいな感じで)
  [雑談] こっちもI.P.D.なんで理解も効くかも
  [雑談] んじゃ終わってから個人呼び出しな感じ?
  [雑談] じゃあ軽く訓練の描写入れて、そのあと面接で話したことから
  [雑談] 「うまくやれてますか?」ってちょっと話を聞く感じとかどうでしょう
  [雑談] 了解でーす



前衛の兵士の訓練とレーヴァテイルのそれは、やることが全く別のようでいて基本的には同じだ。
剣技の代わりに赤魔法を、防御の代わりに青魔法を練習するだけである。


キャメラ:「新入りの皆さん、今日の訓練を始めたいと思います。
  良いですか? 戦場のレーヴァテイルにとって重要なのは、何が起きても詠唱を中断しない集中力です。
  まず、これから私が手本を見せますね──」




人の痛みがあまり分からない教官による訓練は、新入りたちをバテバテにさせるのに十分な壮絶さだった。
キャメラ自身も少し疲れた様子だが、すぐにそれを笑顔の下に隠す。
そして彼女は、金髪ともまた違う色味の、淡い髪の新入りレーヴァテイルに視線を向けた。

その新入りには面接にも参加した手前、ちょっとした責任感みたいなものも覚えている。にこやかな声を作る。


  [雑談] 人の痛みが分からない いい
  [雑談] 多分前衛の新米の攻撃の的になりながら青魔うたいつづける実践とかだったんじゃないですかね
  [雑談] ひでぇ

キャメラ:「メイランさん、今日も訓練、お疲れ様でした。こちらでの生活には慣れましたか?」
メイラン:「お疲れ様です。えぇ、おかげさまで何とか……」
キャメラ:「それはよかった。何か困ったことがありましたら、いつでも頼ってくださいね。私は先輩になりますから」 微笑む
メイラン:「困ったことですか。まぁ、些事はよくありますけど……主に友人の件で」
キャメラ:「友人……あ、もしかして、クーロンくんのことでしょうか」
メイラン:「えぇ、先日も少し言い合いになったりして。彼、馬鹿正直にまっすぐですから」
キャメラ:「あらまぁ。……随分と楽しそうに彼のことを語るのですね、ふふふ」 にこにこ
メイラン:「腐れ縁みたいなものですよ。それなら、クーロンはキャメラさんのことをすごく心配してましたよ?」
キャメラ:「ええ、先の戦いでは、随分と無茶をしてしまいましたし、入院までしちゃってましたし……面目も無いばかりです」
メイラン:「らしいですね」 微笑みながら

  [雑談] おかしいな ギスらないゾ
  [雑談] w
  [雑談] ギスギスは楽しいからね!(胃が荒れるけど
  [雑談] 刀は魅せるものではないのだ……

メイラン:「クーロンはあなたのことを『信頼』しているようですから、その期待を裏切らないでくださいね?」
キャメラ:「……信頼、ですか」 表情は変わらないまま、言外の意味の片鱗を感じ取る
  
「……ええ。何も悪いことなど起きませんよ」
メイラン:「それならいいんですけど。面倒事は私もごめんですから」
キャメラ:「ええ、ですから、どうかご心配なさらずに。
  呼び止めて申し訳ありませんでした、どうかゆっくり身体を休めてくださいね」

メイラン:「いえ、こちらこそ。……どうかご自愛くださいね?」 にっこり



  [雑談] 自分から明かしにはいかないのでこのぐらいが限度ですかねぇ
  [雑談] これ以上は表情を崩さないで立ち去る位しかできない
  [雑談] ギスギスのギの字くらいで終わる
  [雑談] 面だって「お前を殺す」とか言う子ではないので
  [雑談] G1Eの時も結局ギスギスさせようとしてしなかった記憶
  [雑談] かっこがきつけるととてもギスギスする
  [雑談] キャメラさんのこと(あの詩は二度と謳わないといったこと)を信頼している とか
  [雑談] ご自愛(命が惜しかったら何もしないで)とか
  [雑談] 命惜しく無いんだよな~~~~~~
  [雑談] バンザイの対処は面倒 史実にもそう書かれている
  [雑談] 何も(貴方がたが考えてるような)悪いことは起き(起こし)ませんよ
  [雑談] 面倒事(謳われた時の対処)

  [雑談] メイランさんのことをキャメラで絆して地獄テイストを深めたい~~~~~
  [雑談] 「いつでもころせる」という決意がちょっと鈍りかねない感じにさ
  [雑談] 以上です。ご静聴ありがとうございました。
  [雑談] 以上じゃないや 絆した上で攻撃力ダイスが耐久抜くとか そういう地獄だとよりコクが深い
  [雑談] 地獄のコク
  [雑談] じっくりコトコト煮込んだ地獄
  [雑談] 試練をお与えになるのですか よいぞ
  [雑談] やったぜ。ちょいちょい絡んで絆していこうね~~~~
  [雑談] 一緒に地獄をつちかおうぜ
  [雑談] 葛藤で壊れないよう絡まないようにしているメイランに襲い掛かるキャメラさん
  [雑談] 襲いかかる #とは
  [雑談] 感情の浸透襲撃
  [雑談] いいぞ~~~ 葛藤で磨り減った感情をふりかけにしてご飯を食べるとうまい







第4話:4-B(第1戦 第2戦 第3戦前半 第3戦中盤 第3戦後半) 4-C(1回戦 2回戦 3回戦前半 3回戦後半)<<前  インターミッション4(その1 その2 その3 その4 その5)  次>>第5話番外 第1組 第2組
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