13 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/06(木) 22:42:37 ID:VX06TF3Y
森羅天頂武闘大会
煉瓦「あの~師父…武道大会に重火器なんてありなんですか?」
カエルラ「有りだ」
煉瓦「電磁バリアに超音速攻撃も…」
カエルラ「有りだ」
煉瓦「催眠術にナノマシンに核融合パワーボムも…」
カエルラ「有りだ」
煉瓦「縮退炉でゲッタービームも…」
カエルラ「当然有りだ」
煉瓦「師父は拳法だけなんですか…」
カエルラ「ああ、だからどうした?」
煉瓦「なら結果は見えているじゃないですか…」
カエルラ「当然、中国武術の圧勝だな」
煉瓦「…」
24 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/07(金) 20:52:49 ID:0QpfDg6V
深夜テレビ
アルク「ふわぁ…ねむ」
セラス「先輩また夜更かしデスカ?」
アルク「うん、深夜に宇宙ムバティがやってたからさ~見てたの」
セラス「先輩アレ見たんですか…」
アルク「え、面白いじゃんアレ」
セラス「ピンチになるといつもヨガやって宇宙の意志と交感して
超能力ピカ~ンじゃないですか、いつもホームパーティーオチだし」
アルク「甘いわねセラス、ピンチの度合いによってヨガのポーズは変化するのよ」
セラス「知りませんよ、そんなマニアネタ!」
アルク「昨日はね、カラーリパヤット秘奥義アストラル魂の緒切りで倒したはずの
火星タコ娘が一族を引き連れてリベンジに来たのよ。
しかもあの火星タコヤキ拳に更なる磨きがかかっていて、ムバティの
左手が…!来週どうなるかな~?」
セラス「は、はぁ…」
アルク「あとさ、ムバティの相棒の宇宙中国忍者ってカエルラに似てない?」
セラス「…また崩拳かまされますよ?」
カエルラ 「…」
29 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/08(土) 17:44:30 ID:3tdRFnCm
柱peopleの日常!
モデル編
私の名はカーズ。赤石を手に入れ一度は究極生物になったが、アーカードとかいう吸血鬼と融合、
その後スピードワゴン財団や世界一とやらのナチスの技術、その他諸々により分離を果たした男だ。
そして、エシディシが何かの気まぐれか、人間に混じって暮らす、と言い出してな、
その余興に付き合ってやることにしたのだ。今は生活費を得るために(そもそも何故金という概念が
通用しているのかわからんが)モデルをしている。昼は駅前で銅像のアルバイトをしている。
装飾物に目がくらんだコソ泥や公共物を破壊しようとする…DQNといったか?のような社会不適合者は
喰らってもいいと許可された(下等生物からもらう必要もないが)。報酬は金と、食糧(捕獲された吸血鬼や
吸血鬼化された薄汚れた死刑囚)だ。
そういえば、古代ローマの人間どもは我々のことを「まるで彫刻だ」「完全な肉体だ」と持てはやしたが、
肉体の形をなぜそれほど見る必要があるのだ?姿形など本質にはまるで意味のないことだと思うのだが。
おまけに、その者がどのような服をどのような組み合わせで着るかも見るのだ。その辺のボロ雑巾で
急所を隠せばすむことではないのか。姿形に意味を見出すからこそ、モデルの需要があるのだろうがな。
ウォルター「とか言いながらノリノリでポーズ取ってるじゃねえか」
ロリ旦那「いや、あやつらにとってはあれが基本形なのだろう」
ルーク「アーたんと合体した、まで読んだー」
ヤン「テンメー!カーズぶっ殺してやんよー!」
30 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/08(土) 18:03:50 ID:l+w/B8UJ
大臓 「何故だ…何故もてないんだ俺は…」
ヒロ 「いや…そのさ、あまりにも露骨過ぎるんじゃないのかな…態度が」
大臓 「何だと!俺のどこが露骨なんだ!!照れて俺に告白できないシャイな
女の子のためにユーモアたっぷりでフランクな感じで接してるんだぞ!!」
ヒロ 「いや…だからね」(本当に魔…間界の王子なのこのヒト?)
ドライマン「王子…渇く…血」
令裡 「あらヒロ、お友達とご一緒?」
ヒロ 「あっ、令裡さ…嘉村先輩」
令裡 「もう、またファスナーが開いていてよ…」キュッ
ヒロ 「…あ、あわわ」
大臓 「何ィーーー!ヒロぉぉぉッ!!年上の彼女かぁ!?私のほうが先におばさんに
なっちゃうってかぁぁ!!!この野郎ぉぉぉぉ~~~~~!!!」
ヒロ 「ち、違うよ!嘉村先輩とは…その、ただの知り合いだよ」
令裡 「あら冷たいわねヒロ。おねえさんとはナイショの夜遊びした仲じゃない?ふふ」
ヒロ 「え、ええええええ~~~~!?違う、違うよ!!」
大臓 「うがああああああ~~~~!ヒロ~~~!!即時二股を欲求する~~~~!!」
ヒロ 「って…だ、大臓くん!?」
令裡 「…ヒロ、姫様じゃないけど友達は選んだほうがいいわ」
ドライマン「そのトマトジュース、クレ…」
40 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/09(日) 23:47:34 ID:tlb5i34i
ドライマン 「ぶるうあああああああッ!」
アンデルセン 「エイメエェェェェェェェンッ!」
ドライマン 「ぶるうああああああああああああああッ!」
アンデルセン 「エイメエェェェェェェェェェェェェェンッ!」
さっちん「こ、怖いよ…助けて遠野くん」
シオン 「さつき、さぁ目を閉じて眠りましょう、次の朝には全て片がついている筈です」
シエル 「仕事変えたいですね、ぶっちゃけ…」
ドライマン 「ももしりボックス~~~~!!」
志貴 「ぎにゃああああああ~~~~」
46 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/10(月) 23:39:13 ID:jBxfT4RQ
承太郎「やれやれ…俺は今日停学明けたばかりなんだぜ。あと御堂にも言っとけ、
文句あんならテメーが直接来いってな」
小宮 「12匹のはぐれ妖が全滅…?3分を待たずに…?お…恐ろしい…奴はやはり悪魔…」
ヒロ 「あ、あわわ…」
大臓 「お!」
承太郎「二次限目はアルクェイドだったな、フケるとするか…ん、日和見と確か…」
大臓 「よう、お前こっちでは有名みたいだな」
承太郎「…」
ヒロ 「だ、大臓くん!あ、あはは、あの…ちょっとおかしいんだよ彼…」
大臓 「噂じゃ、腹が減れば子供を絞って血を飲むんだってな」
ヒロ 「え゙!それ本当!?」
承太郎「んなことするか!あと日和見、お前も信じるな」
承太郎「…で、こいつが間界とやらの王子さま。」
大臓 「どーも星の王子、大臓です」
ヒロ 「みたい…たぶん」
承太郎「たぶん…な」
大臓 「で、俺は人間界で国民みんな俺の嫁、ハーレムランド建造のために
こっちに来たわけさ。前の町ではいろいろあってな…心機一転、今度こそ!
という訳で協力してくれ」
承太郎「待て、何で俺が見ず知らずのテメーの為にそんなくだらねーことしなきゃなんねーんだ」
大臓 「だってお前、あれだろ悪魔なんだろ?あのはぐれ妖どもが言ってたぞ。同郷のよしみで、な?」
ヒロ 「ものの例えだよ…それ」
承太郎「…やれやれ」
承太郎「…やれやれ、お前の雇い主の姫様のほうがまだそれっぽいな」
ヒロ 「う…うん」
大臓 「え!お姫さま!?お前水臭いなヒロ、美人なら紹介してくれ!!」
ヒロ 「いや、その無理!」
姫 「なにか怖気がしたな…また風邪でも引いたか?」
50 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/11(火) 00:42:35 ID:5/4DsZRY
アーカードさん家!「ヒゲ旦那の憂鬱」
ある日のヘルシング邸…
ヒゲ旦那「む?我が子よ、何をしている」
青年旦那「…父上か、なに、単なるテストの採点です」
ヒゲ旦那「この時期にか?」
青年旦那「この時期だからこそ、です。この時期にテストをやり、自分の苦手
な所を早めに把握し、来月の期末に備える…その為のテストです」
ヒゲ旦那「…なるほどな、どれ、見せてみろ(採点済みテストの一枚を手に持つ)
なになに『日和見』珍しい苗字だ………っておい、我が子よ」
青年旦那「なにか?父上」
ヒゲ旦那「どう考えても『当時世界最強のトルコ軍を破ったワラキアの“大英雄”
ヴラド・ツェペシュが串刺しで殺した者の人数は?』なんぞ、世界史の
教科書に載っていない以前に、歴史的裏づけがないだろう…まぁ自分の
ことだから解かると言えばわかるが…第一、自分のことをテストに載せるな」
青年旦那「よいではないですか。それに、その内容は授業の中で私が教えました。
私の授業をきちんと聞いていれば解かる問題です」
ヒゲ旦那「…我が子よ、お前そんな授業しているのか?」
ロリ旦那「ただいま戻りました…父上、兄上」
ヒゲ旦那「おかえり、我が娘…ところで、我が娘、我が子のことなのだが…」
ロリ旦那「?兄上がなにか?…(青年旦那の採点中テスト答案を見て)あぁ、
兄上の授業のことですか」
ヒゲ旦那「うむ、我が子はこの通りだがお前はこういう授業はしていないだろう……」
青年旦那「そういえば、我が妹。ずいぶんと家庭科室が賑やかだった様だが」
ロリ旦那「ああ、実は今日の実習はミートパイだったのです。もちろん、材料は
獲りたてホヤホヤのグール!しかも今日は特別にグールを獲るところ
から実習を行ったのですよwちなみに最多撃墜は停学明けの承太郎でした」
青年旦那「ハ、ハハハ、さすが我が妹。しかし、それは面白そうだったな。私も
誘ってくれればよかったのに」
ロリ旦那「ハッハッハ、兄上が来たら生徒の実習の意味がありませんよwみ~んな
兄上が食べちゃうじゃないですか。第一、その時間はテストの監督中
だったではないですか」
青年旦那「そうだった、そうだったな。しかし、今度やるときは誘ってくれ」
ロリ旦那「わかりましたw」
ヒゲ旦那「…………………な」
53 : ① </b>◆wiZPnOjBoo <b> 2007/12/11(火) 08:29:12 ID:ByO8ouh6
俺は遠野志貴。学校はいい。普段の血生臭い日常を忘れさせてくれる。
学校ならいつだって穏やかな時間が流れている。
朝、俺はいつものように廊下を抜けて教室へ向かう。クラスのに戸をかけた。
これを開けばいつもと同じ日常が待っているだろ……ぅ!!
「アルクェイド!?」 「あ、志貴。おはよう♪」にぱーっと屈託のない笑顔で
挨拶をしてきた女。紛れもなくアルクェイドだ。昨日まで空いていたスペ ース
にアルクェイドの机が置かれ、私服を着てちょこんと座っている。
「ふーん志貴ってこの時間帯に登校してくるのね。もう少し早いと思ってたけど。」
「待て待て待て。なんでお前が学校に来てるんだよ!」
「この間言ったでしょ?もしこの教室で志貴と同じ時間を過ごせたら楽しいのかなーって。
でも、そんなの'if’に留めておく必要ないのよね。別に私が学校に来ても支障ないんだもの。」
目眩がする。「見た目が完全に大人の外国人が私服着て授業受けるなんてどう考
えてもおかしいだろ?まさか…」ニコッと笑ってアルクェイドが言った。「もち
ろんクラスのみんなには魅了をかけといたから大丈夫よ。別にいいじゃない。
今日だけにするから、それなら問題ないでしょ?」
今日だけ…か。それならとりあえず俺の気疲れが今学期中ずっと続くことはないわけだな。
54 : ② </b>◆wiZPnOjBoo <b> 2007/12/11(火) 08:34:08 ID:ByO8ouh6
「色々問題はある気がするが……まぁいいか。でも本当に今日だけだぞ。」
「うん、わかってるわ。ありがと志貴。ねぇ、それじゃあ学校を案内してよ。
まだ授業始まるまで30分くらいあるでしょ?」
「ああ…。」俺はアルクェイドを連れて廊下へ出た。廊下ですれ違うやつを、
かたっぱしから魅了するアルクェイド。少し気がとがめるが、後日俺らの関係を
問いただされるよりはマシか…。
「で、ここが保健室だ…。って俺が説明しなくても知識として、どこに何があるのか
知ってるんじゃないのか?」
「うん、この前も来たし大体はね。でも志貴に直接教えてもらったほうがいいな‐。」
「そうか…。」
「やぁシッキーじゃないか!おはようっ!あれ?その綺麗な外国人の女の子は誰にょろ?」
腰にまで達するほどの緑色の髪の毛。鶴屋先輩だ…。
正直この人を相手に納得のいく説明をする自信がない。
下手なこと言ったら明日には全校生徒に知れ渡るだろう。
彼女の快闊さの賜物なのか、人脈が半端じゃないからな。
俺はアルクェイドをひじで小突いた。鶴屋先輩には申し訳ないがさっさと魅了されてほしい。
「ん?アルクェイド…?」アルクェイドの横顔が妙にこわばっていて、目は真っ直ぐに鶴屋先輩を見据えている。
次の瞬間、アルクェイドが俺の腕をつかんで走り出した。「うわっ!」と俺が声を出す間もなくみるみる
うちに鶴屋先輩から遠ざかっていく。「どうしたんだよアルクェイド!」
鶴屋先輩が見えなくなってから俺はアルクェイドの腕をふりほどいて言った。
「彼女には魅了が効かないの…。志貴、何でかわかる?」
「俺が知るか。」俺は憮然と答えた。
「たぶんなんだけど…ううん…魅了が効かない以上、絶対って言ってもいいかもしれない。
彼女、人間じゃないんだわ…。」
58 : ③ </b>◆wiZPnOjBoo <b> 2007/12/11(火) 18:47:17 ID:ByO8ouh6
志貴「そんなこと言うやつはオシオキだ!」
志貴はいきりたった肉棒をアルクェイドのマンコにねじこんだ。締まりのいいアルクェイドの中、たまらず発射!
後日、子供ができましたとさ。チャンチャン♪
73 : WIZでござる① 2007/12/12(水) 22:15:31 ID:R5BjK7er
ダンジョン…それは地下牢を意味し、城などの地下に造られた監獄や地下室を指す。
延々と続く紋切り型の石畳と煉瓦模様の壁からなるいくつも枝分かれした複雑怪奇な回廊…
変化もなければ目印もない。ずっと同じ幅で、同じ天井の高さ。
壁も床も材質も変化があるわけでもなければ、臭いも温度も変化がない。
あるのは時おりの分かれ道と、たまに現われるドアぐらいだ。
「ねえ、ここ前通らなかったシオン…?」
「さつきの推測どおりです、そして今回のケースは統計学的にいって99.89%と考えられます…」
「つまりどういうこと?」
「迷いました」
二人はここ一晩歩き通しだ。ダンジョンは広くてグニャグニャしてるだけではない、魔物までいる。
型月でいう幻想種という奴だ。シオンがいろいろ説明してくれたが、必死だったので覚えていない。
さっき開けた宝箱には水薬が入っていた。カロリーメイトのほうが嬉しかったな、わたし…
最後の食事は、一時間前オークの棲家からくすねた正体不明の焼き肉だ、ちょっと豚肉のような味
だった。隣では眼の据わったシオンがフル回転で演算処理している。たまにブツブツ呟くのが怖い。
でもここならお日様も寒風も入ってこないし暮らしやすいかも、そうだ猫さんや遠野君も呼んで四人で
暮らしたら楽しいだろうなぁ…ダンボール持ってくれば良かったなぁ…
さつきはもうすでに現実逃避している。
「どうしてこんなことになったんだっけ…」
あの時、二人はこの寒空の中まとまった軍資金を必要としていた。ぶっちゃけこのままでは冬を越せな
いのだ。吸血鬼が凍死なんて笑えない。二人は様々な求人に応募し、蹴られ続けて最後に行き着いた
お仕事がこれなのだ。
土蔵の本の整理・分類作業にアルバイト募集中
日給2万5千円、交通費別途支給、日払い可
眩桃館店主 麻倉 美津里
そう簡単なバイトのはずだった。何十冊かの本を指定の書棚に戻すだけの簡単な…
でも土蔵がダンジョンになってるなんて聞いちゃいね~~~~~!!!!
そう叫ぶ元気すら残っていない
74 : WIZでござる② 2007/12/12(水) 22:16:31 ID:R5BjK7er
ズ ン…
腹のそこに響く地鳴りがさつきを現実に引き戻す。やばいなんか凄いの来た…
シオンもやや遅れて正気に戻る。
回廊の向こうに見える素敵な御足、あれはゴ○ラかしら…
ズ ンッ!!
鱗に覆われた爬虫類を思わせる巨体、迷宮の大天井を覆うかのような巨大な翼、
獲物を睨めつける残忍な瞳…そうファンタジーで最も有名な怪物…ドラゴンだ。
シオンの言によると幻想種の頂点に立つらしい、いやそんなことはどうでもいい…
ォ オ オ オ オ オ オ
なんか吠えていらっしゃる…ああいうデカイ怪物って、登場するたびに何でいちいち吠えるんだろ
シオンの顔が一瞬で青ざめ脂汗ダラダラ垂らし始めた、うかつに知識があるとつらいね。
解説聞かなくてもヤバいぐらい私にも分かるから、もうお願い何も言わないで…
グク…
ドラゴンさん息を吸い込んだと思うと仰け反って…口の辺りからなにやら煙のような蒸気のような…
あ、分かった火吐くんだね!…吸血鬼って火に強かったっけ?
ゴ ウ ッ
あたり一面火の海に変わった
さつきとシオンは必死で走っていた。立ち止まれば間違いなく死ぬ。
後ろにはドラゴンがのっしのっしと付かず離れずでついて来ている、そしてたまに思い出したよう
に火を吐く。さっきから何度も狭い通路に逃げ込んだが、何故か必ず先回りされている。
どうもあのドラゴン、テレポートしてるらしい。まるで何かのバツゲームの様だ。
そしてついにドーム状の大広間に追い込まれてしまった、後ろの元来た道はここに出た途端
鋼鉄のシャッターが下りた。
誰だこんな仕掛け考えたのは!毒づくいてもドラゴンはやってくる、なんとなく足取りも軽やかだ。
またもや大きく仰け反り息を吸い込んでいる、こんな密閉された空間で火を吹かれれば…結果は比を
見るより明らかだ。ジ・エンド、もうおしまいだ、こんなことならさっさと遠野君に告白すればよか
った。隠しといたへそくりの千円札でチャーシューメン食べとけばよかった、
そろそろ走馬灯が見える――――その時だった。
「来たれ雷精、風の精。雷を纏いて吹けよ南洋の嵐雷の暴風…
雷の暴風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス) !!!」
くぐもった何らかの呪文の言葉と共に、凄まじく巨大な雷が渦を巻いてあたり一面を蹂躙していく、
不意をつかれたドラゴンはなす術もなく光の奔流に飲み込まれ消えた。
「こ、この大魔法は…まさか」
「ネ、ネギ先生…!?」
「おや、こんなところで遭うとは奇遇ですね」
そう、そこに立っていたのは三日前に行方不明になったネギ先生その人だった。
75 : WIZでござる③ 2007/12/12(水) 22:18:02 ID:R5BjK7er
「ネギ先生…ですよね?」
「はい、えっと…」
「高等部の弓塚さつきです、こっちはシオン」
「ネギ、お初にお目にかかります、私はシオン・エルトナム・アトラシア、生業はその…」
「ええ、弓塚さんにアトラスの錬金術師の方ですね、存じてますよ」
シオンは心なしかホッとしたようすだった、今はホームレスしてま~すなんて言えるわけない。
「ところでネギ先生なんでこんなところに?」
「故郷のみんなの呪いを解くヒントが眩桃館にあるかもしれないと聞いたので、…でも何故か
ここの図書館ダンジョンなんですよね」
「あはは…」
「君たちはどうしてここへ?」
「ば、バイトで本の整理を…」
「またまた冗談を」
「いえ、ホントなんです」
「もっとマシな嘘ついたらどうです?」
「え?」
唖然とするさつきたちをよそに、焦点が定まっていない瞳で二人を一瞥すると喋りだす
思えば最初から様子がおかしかった、ネギの顔には涎と涙らしき跡が顔に残っており、
唇はしゃべるたびに引き攣り、社交的な彼にしては妙に舌滑が悪くこの瞬間まで一度も
二人とは眼を合わせなかった。
「それにしても上手く化けましたね…ふふ」
ネギはニコニコと微笑みながら言葉を継ぐ
「先日はアスナさんに化けたグレーターデーモンと師匠に化けたヴァンパイアが出ましたよ
一番きわどかったのはカモに化けたボーパルバニーかなぁ、もう少しで首を落とされる
ところでしたよ、ほら、ハハハハ…」
首に巻かれた包帯からは今も血が滲み出しており、生々しい。よく見るとネギの眼はどこか
の変態ホムンクルスのように一遍の曇りなく濁りきっていた。
「よく考えてごらんなさい、こんなところで学校の先生が生徒に遭うのと思いますか
で、いい加減正体を現したらいかがです…お二人さん」
「あの~…ちょっと待ってネギ先生」
「うふふ…また僕を騙すつもりなんでしょ?その手には乗りませんよ」
「ま、待って下さいネギ!ドッペルゲンガーがパーティに紛れ込むのはバーズテイルです、
ウィズでは…」
「光の精霊 199柱 集い来たりて敵を射て…
魔法の射手・連弾・光の199矢の3乗(サギタ・マギカ セリエス・ルーキス)!!」
無尽蔵の光弾による濃密な弾幕が大広間を覆い尽くす。
76 : WIZでござる④ 2007/12/12(水) 22:19:01 ID:R5BjK7er
「お~い、二人ともどこにぶっ飛んで言っちゃったんですか~?先生寂しいですよ~」
ネギの放った魔法の射手によって大広間はほぼ半壊した、ドラゴンの炎にも耐えうる石畳は
粉々に粉砕され鋼鉄製のぶ厚いシャッターはボロ切れのように引きちぎられている、どっか
の弾幕ごっこが如き凶悪さだ。シオンが命を振り絞って行った宇宙世紀の電波人間並みの予
測回避が無ければふたりはミンチより酷いことになっていただろう。シオンはそのツケで知
恵熱起こして倒れている、今度やられたら避ける術はない。
たった三日間であの温厚なネギ先生が、何をどうすればここまで歪みきるのか…彼の身に何
があったのか想像したくはない…
「かくれんぼですか?3数えて出てこないなら…この区画もろとも消し飛ばしますよ~~1…」
「…2!3!!」
「早!」
さつきのツッコミをよそに、ネギは印を組むと信じられない速度で呪文を唱え始めた。
「ほとばしれよ ソドムを焼きし火と硫黄 罪ありし者を死の塵に…
燃える天空(ウーラニア・フロゴシース)!!!」
「契約に従い、我に従え、氷の女王。来れ、とこしえのやみ、えいえんのひょうが…
こおるせかい(クリユスタリザテイオー・テルストリス)!!!」
「あ、圧縮詠唱!…ち、違うこれは…に、二重詠唱!?」
「こ、これは…ま、ましゃか…」
さつきは青ざめた。これ昔見た漫画に出てた、確か超高温と超低温の魔法を同時に出して
スパークさせて作り出すという伝説の極大魔法、そう…
そしてネギは両手に発生した二つの大魔法を重ね合わせ…そう、そして
77 : WIZでござる⑤ 2007/12/12(水) 22:19:42 ID:R5BjK7er
大広間は跡形もなくなっていたネギが立っていたところを中心にすり鉢状にキレイに抉れて
いる。中心の穴は下層に到達したらしく、黒々とした闇を覗かせている。
先ほどシオンは鹿爪らしく説明してくれた。ぶっちゃけるとネギは自らの大魔法の反動によ
って消し飛んだらしい。凄まじい光の柱が起立し、大広間の床の大半と天井の一部を道連れ
に消し飛んでしまった、生きているのが不思議なぐらいだ。
神に感謝したいぐらいだ、イヤそんな事すればあの神父に殺されかねないが…
「全く、相反する大魔法を重ね合わせるなど…自殺行為もいいところです」
「ち、違うよネギ先生がやろうとしてた事は…もっと禍々しいことだよ、たぶんね…」
「え?…そ、そんなこと理論上不可能です!!」
「ちなみにネギ先生、まだ生きてるかな?」
「さぁ…ネギが第2のワードナにならない事を祈るだけです」
今の彼なら自分のクラスの生徒に「今から君達には殺し合いをしてもらいます」とか言い出し
かねない。彼の師匠が見たらきっと泣くだろう、相方のほうは喜びそうだが…
その後二人は、途中罠や魔物の群れに何度も泣かされわしたが、何とか目的地に辿り着いた。
図書館の最下層の奥の部屋、そこは“玄室”と古式のルーン文字で刻まれていた額が飾ってあった。
生唾を飲み込み扉を蹴破るふたり。その奥に佇むやつれた影…
薄明かりがその姿を照らし出す、貴族のような衣装に身を包んだ金髪のやけに顔色の悪い青年…
そして配下のバンパイア共とは似ても似つかない端正な容姿…そう彼こそがこの迷宮の吸血鬼の長、
アンデッドの王ヴァンパイアロードである。
「本の返却にきた方ですね、ご苦労様です。では、そことそこの棚に戻してください」
彼はにこやかに微笑むとふたりを迎え入れた。ヴァンパイアロード、彼こそがこの美津里図書館の
司書長である。
「はは…終わりましたね、さつき」
「うん、やったねシオン…」
「あ、この本はさらに下層の保存庫の本ですね、そこのシュートから降りれますので。お願いします」
「「…」」
続かない
86 : 名無しかわいいよ名無し 2007/12/13(木) 00:19:00 ID:CHROko3e
ネギ「逃げる奴は首切りウサギだ!!
逃げない奴はよく訓練された首切りウサギだ!!
ホント ウサギ小屋は地獄だぜ! フゥハハハーハァー」
エヴァ「ぼ、坊や…!?」
最終更新:2008年05月07日 16:24