「私が消えても・・・「悪」は決して消えることはない」
【名前】 |
Dr.リーガル |
【読み方】 |
どくたーりーがる |
【分類】 |
登場人物 |
【所属】 |
Z国→ネビュラ |
【所有ナビ】 |
レーザーマン |
【登場作品】 |
『4』『5』『5DS』 |
【アニメ版CV】 |
中多和宏 |
【詳細】
軍事大国
Z国で働く優秀な技術者。
ただし、これは表向きの姿。
その正体はダークチップシンジケート・「
ネビュラ」の首領。
『3』で表舞台から姿を消した
WWWの首領
Dr.ワイリーに代わる新たなボスキャラである。
世界本来の姿は「悪」であるとし、世界中を悪で包み込む「ワールド・オブ・ダーク」計画を目論む。
『4』で初登場した時は、地球に接近した
小惑星に対処するために世界各国から集められた技術者の一人として
ANSAに協力する。優れた技術力で
しょうわくせいの電脳に
ネットナビを送信できる装置を開発する。
しかしその裏では、ネットナビの精鋭として呼ばれた
ロックマンを始末することでその任務を自分が引き継ぎ、小惑星を我が物にすべく画策していたのであった。
地球もろとも自分を含めた全人類が滅びるリスクを負ってまでこのような計画を実行しようとはおそるべき男である。
しかしその目論みを
光祐一朗によって見抜かれたことで、強引に自分のネットナビ・
レーザーマンを小惑星に送り込んで軌道を操作し、向かう先を地球に設定。
ところが、発電機から小惑星に
プラグインしてきたロックマンによってレーザーマンは
デリートされ、エリアの最奥に潜んでいた
デューオもロックマンに敗北。彼の目論見は完全に潰えることとなった。
途中、装置の電線が高圧電流に耐え切れず破損し、ロックマンの
サポートが途切れるアクシデントが発生する。
その際、何を思ったのか
切れた電線を自分の身体を介して強引につなぐという方法でサポート。
「小惑星を自分がコントロールすることで悪の世界を創る」と豪語していたこともあり、デューオの意思で地球が滅んでは困るという事だろうか。
小惑星の軌道が逸れたのを見届けると、
オフィシャルに自首して罪を償うことを拒否し、
ANSAの屋上から身投げしてそのまま行方不明となる。
その後、『5』で本格的にネビュラを復活させ、侵略活動を再開。
ダークロイド達にインターネットエリアの占拠を進めさせる一方、自身は光祐一朗を拉致して
光レポートを手に入れ、かつて研究途中で放棄されていた
ココロネットワークの完成を狙っていた。
物語終盤、光レポートが形を変えた犬型データ「
ガウ」を奪取することに成功し、ココロネットワークを完成させ発動。世界中に混乱を引き起こす。
『5』では彼の持ちナビであるレーザーマンは一切登場しないが、配下として新たな
ダークロイド達を数体従えている。
冒頭で述べた通り、リーガルは『3』で姿を消したワイリーと入れ替わる形で、『4』『5』(『5DS』)にて物語の黒幕を務めるが、正体はワイリーの実の息子である。母親に関しては情報が一切無いため不明。
世界中を悪で染め上げようとしたのも、かつて優秀な科学者だった父親を追放した、今のネットワーク社会に対する復讐が目的だったと思われる。
息子が道を誤ったことを父親であるワイリーは酷く気にしていたらしく、脱獄してまで息子の更生を促そうとしていたほどである。
『5』におけるバレル(と
カーネル)の行動も、リーガルを止めようとしたワイリーの指示によるものである。
悪に対して独自の考えを持ち、自分がこれまで行ってきたことに対しては全く罪悪感を感じていないらしい。
『6』では光一家が
才葉シティに引っ越してしまったため、記憶を失ったその後は語られていないが、今も科学省で働いているのだろうか。
さらに、上部画像でも分かるように、『4』で登場した時と『5』で再登場した時とでは服装だけでなく容姿もかなり違う。
『4』の時点ではまだ若い姿をしていたのだが、『5』では逃亡期間に人相を変えるために生やしたのか濃いひげが蓄えられており、まるで別人の様にかなり老けて見える。
漫画(鷹岬)版
改心せず悪役に徹し、ダークロイドを殲滅すべく動いたアメロッパ軍第7艦隊をネビュラグレイの投入で壊滅させる等邪智暴虐の限りを尽くす。
ところが、逃走中に
フォルテに拠点の潜水艦を破壊されて海の藻屑となり、以後は登場しない。直接的に「死亡した」という描写こそないものの、深海に生身で放り出されては恐らく生存は絶望的であろう…。
ゲーム版では時代に選ばれなかった父を持った結果、悪に身を堕とした哀しき悪役であることが最初から示唆されており、最終的に(悪に身を堕とした記憶を消された、という強引かつ強硬な形ではあるが)改心したにもかかわらず、こちらではストーリーの根本的な違いから絶対悪として因果応報な末路を遂げた…。
この作品ではワイリーが『1』モチーフのエピソードの終局と共に生死不明のまま登場せず、事実上死亡したも同然の扱いであった為、「ワイリーと親子」であるという設定も語られる事はなかった。
アニメ版
『ロックマンエグゼAXESS』から登場したメインキャラクター。
持ちナビは原作と同じく
レーザーマン。決戦の際には
クロスフュージョンも披露した。
『AXESS』の物語序盤からアジトにて指揮を執る姿が描かれていたものの、正体が判明したのは中盤のことであり、それまでEDクレジットでは「謎の男」と表記されていた。
「ネビュラ」という組織のボスで、ダークチップを製造した張本人。目的は「
地球を戦慄と恐怖で包み込む」こと。
ネットナビなどの電脳生命体に対し「
人間に劣る愚かな存在で、人間に支配されるべき」という考え方を持っており、シェードマンどころかデューオにも同様の考え方を示している。
表向きは様々な産業をまたにかけるキングランド出身の優秀な実業家であると共に、「超エネルギー工学」の権威者で、光祐一朗とは古くからの付き合いだったために彼の
ディメンショナルエリア理論にはエネルギー担当として関わっていた。
漫画版と同様改心すること無く悪役に徹している上、どこかコミカルで憎めない要素を持つ人物が多いアニメシリーズの悪役の中では屈指のシリアスなキャラクターだが、
「Regal Barger(リーガルバーガー)」というハンバーガー屋を経営しているなど意外な一面もあったりする…。
・AXESS
本編から15年前に飛行機事故で一度命を落とす。
その際、地球に接近したデューオにより、同じく死亡した
大園ゆりこと共に、地球を抹殺するか否かを判断するための
監視用プローブに改造されて命が再生した。
再生後は
Dr.ワイリーに拾われ、デューオのテクノロジー解析のための実験の日々が続く。
当時からリーガルは世界を戦慄と恐怖で陥れる野心を既に持っており、拾われてから4年後=本編から11年前、
大園ゆりこに自由を与える代わりに自らの配下となるよう条件を付けて共に脱走する。
この際、ワイリーが所持していたデューオの紋章データ(
バレルに宿った物)を盗んでいく。
脱走後は「ネビュラ」を結成する。
電脳世界の奥深くで自然発生したダークロイドのリーダーであるシェードマンと契約し、「人類に戦慄と恐怖を与えた報酬」としてダークロイド達に
ダークチップを与えていた。
しかし、シェードマンにではなく、ダークロイド各々に秘密裏にダークチップを与えている場合もあった。
その狙いはダークチップにより汚染されたことで、ダークチップに飢えるダークロイド達を自分の支配下に置くためであった。
ダークロイド達を実体化させて人類に戦慄と恐怖を与えるため、ダークロイドを実体化させる「ディメンショナルエリア」と、その発生装置である「ディメンショナルコンバーター」を開発する。
そして第23話「戦慄の超エネルギー」にて、彼が作り上げたコンバーターのエネルギー源はなんと「ネットナビのHP」=ネットナビの生命エネルギーであり、「ネットナビのHPをエネルギー化する」といういわばネットナビを生け贄に捧げる危険な方法で稼働させていたことが判明。光祐一朗はこの原理を「こいつは、ネットナビを喰らって(捕食して)動いていたんだ」と表現した。
その燃料=生け贄となる莫大な数のネットナビ達は、第2話や第50話で世界各国のサイバーワールドへ誘拐用の円盤を放って捕獲している。
前述の「ネットナビは人間の支配下にあるべき劣った存在」という、リーガル自身の思想が色濃く出ている要素といえる。
つまり、ダークロイド達の実体化は大勢のネットナビ達を人柱にすることで行われており、ネビュラがひた隠しにしようとしていた秘密の正体でもあった。
第23話では、自身を味方と思い込んでいるネット警察や祐一朗達の前に姿を現し、第18話で
ライカと
サーチマンに破壊されたコンバーターがネット警察の手に渡ることを阻止すべく破壊するために活動。
敢えて自らコンバーターを復旧させ、前述の稼働原理を利用してロックマンとブルースを衰弱させることに成功。さらに彼らが弱体化した隙を突いた大園ゆりこの手引きにより、ディメンショナルコンバーターを
スパークマンに完全に破壊させることに成功した。
ダークチップに汚染されていく自分の配下を見たシェードマンが契約を破棄すると、第27話「決戦!ネビュラ基地」でレーザーマンを用いて彼を排除し、バブルマン以外のダークロイドのほぼ全てを掌握する。
デューオが地球を抹殺しようとしていることも既に勘付いており、
終盤で「
ディメンショナルエリアで地球全体を覆ってデューオから守る代わりに、自身(CFレーザーマン)が地球を戦慄と恐怖で支配する」という最終作戦に出る。
しかし、支配に反発した熱斗たちは敢然と立ち向かう。彼の素質を見込んだリーガルは「私と手を組まないか?」と誘いをかけるが、熱斗は絶体絶命の状況でもこれを断固拒否。
そして自身がディメンショナルコンバーターの糧としてきた数多のナビ達、更には熱斗とロックマンの仲間達が、二人に力を注ぎ込んだことによりフルシンクロ状態となったCFロックマンに圧倒されてしまい、完全に形勢は逆転。
目的地だった科学省を前にしてレーザーマン共々倒され、ディメンショナルエリアも
サーチマンによって解除されてしまうなど、過ぎた野心によって身を滅ぼすこととなった。
・Stream
レーザーマンはデリートされてしまったものの、リーガル本人は生き延びていた。
デューオの接近を防げなかったため、今度は「デューオの彗星」を直接制御して地球抹殺を阻止すると同時に、彗星に秘められた超テクノロジーを掌握することで地球を戦慄と恐怖で覆い尽くそうと企む。
かつて自身がデューオによって地球監査用プローブに改造されたことを根に持っており、また「神を気取るデューオも所詮は電脳生命体でしかなく人間に支配されるべき」と豪語し、今度は自分自身がデューオを利用しようとしていた。
本編に先駆け、劇場版『光と闇の遺産』で再登場する。
熱斗たちに倒された後、その余波で人間でありながら電脳生命体となってしまい裏電脳世界へ突き飛ばされたとのこと。
しかし、そこで放棄されていたワイリープログラムを発見しネビュラグレイを誕生させ、さらにスペクトルを用いることで世界中で非物質化現象を発生させていた。
自身が完全なネビュラグレイとなり地球を電子データに変換することを望んでいたが、デューオの地球抹殺の審判が下された今このときになぜ電子データに変換する必要があるのかという具体的な理由は明らかにされていなかった。
後述の『Stream』後半の展開を見ると、「全人類を電子データ化することで、デューオの紋章をまとめて回収する」ことだったのではないかと思われる。
そして劇中でネビュラグレイが撃破されても電脳生命体としてしぶとく生き残っていた。
パストトンネル内に紛れ込み、シェードマンがロックマンに注入していたダークロイド因子を取り出し、自分の新たな配下である「
ダークロックマン」と、その配下のダークロイド4体を開発した。
彼らに「デューオの紋章」を12個集めるよう指示し、これらを入手。
最終回で熱斗たちが全ての紋章を揃えて時空タワーへ集結したタイミングで、リーガルは全ての紋章を使ってデューオの彗星のコントロール権を得る。
地球抹殺を停止し、デューオのテクノロジーで巨大な怪物の姿へと変貌。クロスフュージョンメンバーの前に立ちはだかり、時空間さえも操れる世界の王と豪語する。
しかし、過信と軽率が仇になったのか、デューオの力量や反撃を甘く見ていたらしく、一時はデューオの彗星のネットワークを制し大蛇のような気色悪い怪物と化して世界の王のように振る舞ったりするなどやりたい放題だったものの、言うまでもなくデューオの逆鱗に触れ「誤ったネットワークの進化は修正しなくてはならない」というデューオの一言で、一切酌量なく彼の念動力で瞬く間に抹殺される。
また、このシーンは非常に凝った作りとなっており、リーガルが支配したデューオの力が、数多くある内の一フォルダに過ぎないことが表現されている。
そして熱斗たちが30年前のデューオの彗星に到着した時には、無残にミイラと化した姿で発見された。
※朝の放送枠アニメとしては不適切な腐敗死体が映って出てくるため、ホラー系が苦手な人はその画像を検索しないでください。また、その人たちを考慮し、絶対リーガルのその画像も貼らないでください。当然、検索の際に興味がある場合も自己責任とします。
・BEAST
並行世界「
ビヨンダード」でも、リーガルと思われる人物が出演している。EDクレジットのキャラ名も「リーガル」なので、間違いなくパラレルワールドの彼だろう。
こちらはビヨンダードの光正の研究を継いで、人間とネットナビの新たな関係を実現しようとしている善人である。ビヨンダードでディメンショナルエリアの実験をしていたが、この世界のDr.ワイリーの陰謀に巻き込まれて行方不明になってしまった。
その後の消息は不明なままである。熱斗の世界のリーガルと違って、善良な科学者であったにもかかわらず救いが無いのは、あまりにも不憫と言えよう。
モチーフは、原作『5』エピローグで記憶を消され善人になったリーガルと思われる。
最終更新:2025年08月02日 03:53