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概要

暁美ヶ原の戦いとは、ガーマス7973年9月、シャルティア王国と朱焔国軍の間に起きた、遺産戦争の中の一つの戦いである。


戦闘に至るまでの背景


▲7973年1月における勢力図

シャルティア王国は、発掘したゴルドラドの遺産を兵器として使うことで、周辺国に対して侵略を続けていた。
しかし、レミリアル国への侵攻軍を預かっていた王族のマルティンは、自身の失策により敗北を喫する。
部下であるガレリアの裏工作により敗戦の責任を追及されることはなかったが、王位継承の順列を上げるためにどうしても手柄が欲しかったマルティンは、同盟国である朱焔国への攻撃を進言した。
「同盟を組みながら裏では反王国組織であるブレイアスと手を組み、いつ寝首をかいてくるかわからない」という理由をでっちあげるが、皮肉なことにこの侵攻によって実際に朱焔ブレイアスと手を組むこととなる。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

シャルティア国軍
軍勢
朱焔国軍
総兵力23000 兵力 総兵力9000
マルティン 総指揮
ガレリア 軍師
主要参戦者

マルティン

ガレリア

リクハルド

パティ

有馬龍造

高風かりん

琥珀みつき

秋津柚葉

シエル

センティース

エイダ

ラナ

月代さくら

狐々

ケティ

花菱新牙

點守藤

ヴィーデ

フィルツ

ハーラルト

アステリア

ヴィオラ

メリッサ

ミディス

アンナ

アルン

ヤルコス

コンスタン

エスタ

ベラ

ハンナ

アベラルド

ジャンニ


戦闘経緯


兵力の差は明白であったが、暁美ヶ原は地形を利用することで包囲されることを避けることができたため、朱焔国軍はここで決戦を挑むしかなかった。
里長になったばかりの式守珠月は里に残し、里長の親族を総大将にしながらも、実戦部隊は珠月の学生時代からの護衛であり友人でもある琥珀みつきたちに任せた。
更に、かつて学園で共に豊穣なる聖杯と呼ばれた平民組がブレイアスからの援軍として合流するが、ヴィオラ達も組織の中でまだ確たる地位を手に入れているわけではなかったので、軍勢を伴ってではなくあくまでも個人単位での援軍であった。

王国軍においては、新進気鋭の銀鷲組を出陣メンバーに加え、更に流民に土地の譲渡を条件に配下になるよう話を持ち掛ける。
流民の長であるエメラインたちは王国軍を信用できないとこの話に乗らなかったが、既に内部で対立状態となっていたコンスタンヤルコスはこの話に乗り、更にアルマの敵討ち(実際はこの時一命をとりとめて銀鷲組にいたが、その事実を知らない)に燃えるアルンも言葉巧み操りに出陣させた。


両軍は暁美ヶ原の地で衝突するが、朱焔国軍は戦いながら徐々に後退をはじめる。
これを罠だと警戒するガレリアだが、兵力で圧倒していることから前線の部隊は次々と突撃を仕掛け、やがてマルティンの本陣は手薄になっていく。
ガレリアの読み通りこれは懐深く誘い出す罠であったが、練度の高い朱焔国軍のおびき寄せの策は完璧であり、徐々にガレリア本人ですらこれは芝居ではなく本当に後退しているのではないかと考え出す。
こうして前線の部隊は誘い込まれるが、ここで最大限に地形を利用した朱焔国軍の完全包囲によって猛反撃を受ける。


更に、伏兵として山中に隠れていた琥珀みつき率いる強襲部隊が、マルティンの本陣に向けて突撃。
本陣の混乱によって前線の部隊も浮足立ち、このまま朱焔国軍の勝利かと思われた。


しかし、そこに現れたのは本国から援軍として派遣されていた王族のリクハルドと、彼が操るゴルドラドの遺産である動く巨大鎧兵ノルスデッドであった。
感情なく、あらゆる敵兵を踏み潰していく巨像の兵により本陣奇襲部隊は逆に混乱、今度は逆に朱焔国軍が浮足立ち、王国軍の猛反撃を受ける。

これ以上の強襲は不可能と察した琥珀みつきは全軍撤退を決意、自らは戦場に残り仲間の後退を援護した。


戦いの結末

前半は善戦していた朱焔国軍だが、ノルスデッドの登場から完全に戦局は逆転、そこからは一方的な虐殺がはじまった。
點守藤花菱新牙ケティといったベテラン世代の将をことごとく失い、琥珀みつきも捕虜となった。

マルティンは、自身の生命が脅かされたことと、すべての手柄を叔父に奪われたことから激昂し、本陣に奇襲を仕掛けた部隊の捕虜を全員処刑した。
その方法は残虐を極め、兵士たちに「捕虜を使ってどれだけ自分を楽しませるか」競わせたという。
記録に残っているだけでも「捕虜同士に勝った方を助けると言い殺し合いをさせる」「捕虜に自分の上官を殺させる」等の処刑方法が記されている。

この戦いの後、朱焔国興亡を決める朱焔里の戦いが勃発する。



最終更新:2026年04月20日 05:25